徴兵検査(ちょうへいけんさ)は徴兵制度のある国において、一定の年齢に達した者に対して身体検査を行い、合格した者を徴兵対象の候補者とするための検査である(したがって志願制の軍隊に入隊する場合の身体検査のことではない)。
20歳に達した男子は誰もが徴兵検査を受けることが義務付けられた。4月~5月頃に通知が届き地域の集会所や小学校で検査が行われた。 検査に合格した者は翌年の1月10日に各連隊に入営する事となる。尚、徴兵検査は20歳以上は義務となるものの、17歳から志願によって入営することが出来た。
基準要旨 | 兵役区分 | |||
甲種 | 身体頑健~健康 | 現役に適する | ||
乙種 | 健 | 第一 | 乙で在っても現役を志願する者 抽籤で当った物 | |
第二 | 抽籤で外れた者 | |||
丙種 | 身体上極めて欠陥の多い者 | 現役には不適だが 国民兵役には適する | ||
丁種 | 目・口が不自由な者・精神に障害を持つ者 | 兵役に適さない | ||
戊種 | 病中または病後など | 兵役の適否につき 判定出来ない |
現在でも徴兵検査が行われている韓国では徴兵検査は若年男性の最大の関心事と言っても良い。近年では薬物の服用によって臓器疾患を詐病する、あるいは本当に病気になるなどによって不合格になろうとする者も増えている。 このような疾患を偽造する薬物の闇取引が横行していることもあり、近年では検査基準や手法の見直しも行われて徴兵検査の合格基準が緩和傾向にあり、軽度の糖尿病や高血圧を持病に持っていても徴兵されるケースが増え、「本来、兵役に耐えられない者まで無理に徴兵している」という批判が出ている。
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』_2008年11月4日 (火) 22:34。