レンコン

レンコンの特産物化にむけて

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レンコンの特産物化にむけて





 レンコンはほかの国にはほとんどない、わが国独自とも言ってもいい作物であるため、ある程度の生産性が確保できれば特産物とするのは容易である。また、栄養価も高く、その独特の形状と歯ごたえから、一定以上の需要が期待できる。
 以下に、レンコン栽培のための「人・物・場所」を確保するために私なりの考察を記しておく。

耕作地の確保
 満天星国の気候は基本的に寒冷で、レンコン栽培に全く適さない。にもかかわらずレンコンが自生していたのはなぜか。おそらく、活火山の活動による地熱で、極寒の冬でも凍ることのない沼地があったからだ。
 それならば同じく地熱による資源である温泉水を農地に引き込むことによって同じ効果を得ることができないかと考えた。
 一般に温泉水では「酸」または「塩基(アルカリ)」が強いため、植物を含む生物の生育には適さないと思われるが、濃度を薄めれば川の水と大差ない。
 つまり、今までの農業用水とは別に、温度の高い温泉水を適量混ぜることによって、過去に稲作や麦作に使われていた一般的な農地でもレンコンを栽培することができるということだ。

人材の育成と農具
 温泉は満天星国第一階層にあるため、将来的には第二階層・第三階層にパイプラインを整備し、安定した栽培方法を確立したいが、はじめのうちは収穫期が夏である早生種を推進し、栽培技術の確保を目指す。
 早生種であれば満天星国の気候でも悪影響が少ないが、稲作・麦作といった従来の作物と作業時期が重なってしまうため、現在の農業従事者に作業をお願いするのは酷である。
 よって大学の研究の一環として新たに農業に携わりたいという人を募集し、そのまま就農できるようにすることで、若い世代に新たな技術を身につけていってもらいたい。
 そうすることによって息の長い産業として確立することができるであろう。
また、現状ではレンコン栽培は鍬や鋤を使った手作業によって行うのが一般的であるため、新たに農機を作ることはしない。大量生産はできないが、手作業による「安心・安全」というブランド化を図ることによって収入の確保につなげていくのが望ましい。

環境について
 温かい温泉水を農地に引くことによる環境への影響が考えられる。もちろんレンコン畑以外の農地に温泉水は入らないようにするが、その熱が周りに与える影響を考慮する必要がある。
 第二階層・第三階層ともに、農繁期である3月~10月は温かいことはむしろプラスの効果があるのだが、麦作が主である第三階層ではレンコンの収穫が完了したならば即温水の供給を止めなければならない。なぜなら麦は冬を越すことによって強くおいしく育つといわれ、その温度差を確保するために冬はしっかりと寒い必要があるからだ。

 以上のように、レンコンという新しい技術を確立するためにも、現状の栽培環境を守りながら、人材の育成を行って行くべきである。まさに温故知新ってやつです。



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