レンコン

栽培方法

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栽培方法

 様々な研究と試行錯誤の結果、冷涼な満天星国では、7月~8月を収穫時期として栽培を行うのが現時点では妥当であるとされている。また、栽培方法としては、ハウス栽培、トンネル栽培、露地栽培など、いくつかの栽培方法の併用を推奨している。これは市場への出荷量を調整するために収穫時期をずらすことと、まだまだ栽培の歴史が浅く、ささいなきっかけで栽培に大きな影響が出る可能性を見越して、被害を最小限に抑えるためである。以下に、現在行われている栽培方法を示す。

レンコン畑の清掃、代掻き……2月末~3月初頃
 満天星国のレンコン栽培は、冬の終わり、春の訪れとともに始まりを迎えます。レンコン畑を清掃した後、レンコン畑に水を張り、その後、何度か代掻きを行います。これは土を撹拌することで土中に空気を送り込み、土壌を柔らかくしレンコンの生育に適した環境を作るためです。

種レンコンの収穫……3月中頃~下旬
 前年レンコン畑に残しておいたレンコンから種レンコンとして利用するものを選びます。この時、レンコンは無病で育ちが良いものを選びます。また、レンコン栽培を新たに導入する農家や、何らかの事情で十分な種レンコンが確保できなかった農家の方々には農業研究所で栽培している種レンコンを提供しています。

植え付け……4月上旬
 代掻き後、土の落ち着いた畑にレンコンを植え付けます。発芽までやや浅めの水にして温度を一定に保つよう心掛けます。

浮葉・立ち葉……4月中旬~下旬
 この時期に、地上に出ている茎の頂節とこれに続く2~3関節部及び分岐した新地下茎の第1節位(まれに第2節位)から、水面に浮かぶ浮葉が生えます。この浮葉は全縁で円形をしており、直径は30~100cmと品種によって差異があります。また、浮葉の節位以降は葉柄の長い立ち葉が生えていきます。

除草作業・肥料……5月頃~
 この時期になると雑草を取り除くため除草作業を行います。レンコンの芽や茎を折らないよう、細心の注意が必要です。また、この時期から肥料を与え、生育を促します。肥料の使いすぎは水質汚染の原因となるため、使用量には十分注意し、使う肥料についても有機肥料を用います。

花の開花……6~7月
 立ち葉の生える主茎の関節部にはほとんどの場合花芽が形成されています。ただし、実際に開花するのは主茎の6~7節位以後の数節の関節部のものだけです。また、食用種と野生種では野生種の方が花の数が多い事が判明しています。花弁の枚数は24~25枚で、つぼみが水面に現われてから20~25日で開花し、その後、約4日間、開閉を繰り返して散ります。

茎倒し……7月下旬~8月上旬
 収穫が近づいてくると茎倒しを行います。これは葉茎で呼吸しているレンコンの呼吸を止めることで、レンコンの表面に酸化鉄が付着し赤くなるのを防ぐためです。この作業を行っておくことで、収穫時にはより白く美味しそうなレンコンとなります。

収穫……7月下旬~8月
 茎倒しをして5~40日で収穫を行います。この作業は、レンコンを傷つけないよう細心の注意が必要であり、レンコン栽培の一連の流れにおいて最も難しい作業と言えるでしょう。畑の水を抜き、表土をはぎ取った後、地表に出ているレンコンの芽の向きから地下茎の向きを予測し、丁寧に鍬を入れていきます。

                     農業従事者向けの資料より一部抜粋


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