ダイヤモンド

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ダイヤモンド - (2008/08/10 (日) 08:37:27) のソース

'''[http://store.shopping.yahoo.co.jp/angel-mort/index.html ダイヤモンド]'''(Diamond、金剛石)とは、[[結晶構造]]を持つ[[炭素]]の[[同素体]]の一つであり、天然で最も硬い[[物質]]である。結晶構造は多くが8面体で、12面体や6面体もある。[[宝石]]や[[研磨剤]]として利用されている。ダイヤモンドの結晶の原子に不対電子が存在しないため、電気を通さない。

[[地球]]内部の非常に高温高圧な環境で生成されるダイヤモンドは定まった形で産出されず、また、角ばっているわけではないが、そのカットされた宝飾品の形から、[[四角形|菱形]]、[[トランプ]]の絵柄([[スート]])、[[野球]]の内野、記号(◇)を指してダイヤモンドとも言われている。

ダイヤモンドという名前は、[[ギリシア語]]の adamas (征服できない、懐かない)に由来する。[[イタリア語]]・[[スペイン語]]では diamante ([[ディアマンテ|ディヤマンテ]])、[[フランス語]]では diamant (ディヤマン)、[[ポーランド語]]では diament (ディヤメント)という。[[ロシア語]]では {{lang|ru|Диамант}} (ヂヤマーント)というよりは {{lang|ru|Алмаз}} ([[アルマース]])という方が普通であるが、これは特に磨かれていないダイヤモンド原石のことを指す場合がある。磨かれたものについては {{lang|ru|Бриллиант}} (ブリリヤーント)で総称されるのが普通。

4月の[[誕生石]]である。石言葉は「永遠の絆・純潔」。

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== 産出量 ==
[[Image:Diamantenvorkommen.png|right|250px|thumb|ダイヤモンドの産出量が多い国 本文のリストにある中国が抜け、ブラジルが加わっている。]]
[[Image:Udachnaya pipe.JPG|right|250px|thumb|ロシア連邦[[サハ共和国]][[ウダーチナヤ・パイプ|ウダチナヤ鉱山]]]]
ダイヤモンドは[[マントル]]起源の火成岩である[[キンバーライト]]に含まれる。キンバーライトの貫入とともにマントルにおける高温・高圧状態の炭素(ダイヤモンド)が地表近くまで一気に移動することでグラファイトへの相変化を起こさなかったと考えられている。このため、ダイヤモンドの産出地はキンバーライトの認められる地域、すなわち安定陸塊に偏っている。2004年時点の総産出量は15600万カラット(以下、USGS Minerals Yearbook 2004)であった。国別の生産量(単位カラット)を以下に示す。

#[[ロシア]] 3560万
#[[ボツワナ]] 3110万
#[[コンゴ民主共和国]] 2800万
#[[オーストラリア]] 2062万
#[[南アフリカ共和国]] 1445万
#[[カナダ]] 1262万
#[[アンゴラ]] 600万
#[[ナミビア]] 200万
#[[中華人民共和国]] 121万
#[[ガーナ]] 100万

上位6カ国、すなわちロシア (22.8%)、ボツワナ (19.9%)、コンゴ民主共和国 (18.0%)、オーストラリア (13.2%)、南アフリカ共和国 (9.3%)、カナダ (8.1%) だけで、世界シェアの90%を占める。

ダイヤモンドの母岩であるキンバーライトは古い地質構造が保存されている場所にしか存在せず、地質構造の新しい日本においてダイヤモンドは産出されないというのが定説とされてきた。しかし近年、1マイクロメートル程度の極めて微小な結晶が愛媛県四国中央市産出の[[カンラン石]]から発見された。<ref>[http://www.asahi.com/science/update/0910/TKY200709100198.html Asahi.com 見えないほど小さくても… 日本初の天然ダイヤモンド]</ref>

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== 性質 ==
=== 屈折 ===
ダイヤモンドの屈折率は2.42と高く、外部からダイヤモンドに入った光は内部全反射して外に出て行く。この光は
*シンチレーション - チカチカとした輝き、表面反射によるもの。
*ブリリアンシー - 白く強いきらめき、ダイヤモンド内部に入った光が全反射して戻ったもの。
*ディスパーション - 虹色の輝き、ダイヤモンド内部に入った光が内部で反射を繰り返し、プリズム効果によって虹色となったもの。
の3種類の輝きとなってあらわれ、それらの相乗効果によって美しく見える。

=== 硬度・靭性・安定性 ===
ダイヤモンドの硬さは古くからよく知られ、工業的にも研磨や切削など多くの用途に利用されている。

ダイヤモンドは最高の[[モース硬度]](摩擦やひっかき傷に対する強さ)10、[[ヌープ硬度]]でも飛び抜けて硬いことが知られている。理論的には、ダイヤモンドの炭素原子が一部窒素原子に置換された[[立方晶窒化炭素]]はダイヤモンド以上の硬度を持つ可能性があると予測されている<ref>藤原修三・古賀義紀 「[http://www.nimc.go.jp/recent/r96-7-1.html ダイヤモンドの硬さを凌ぐか-立方晶窒化炭素の世界初の合成-]」(工業技術院物質工学工業技術研究所)</ref>。

[[宝石]]の耐久性の表し方は他にも[[靭性]]という割れや欠けに対する抵抗力などがある。靭性は[[水晶]]と同じ7.5であり、[[ルビー]]や[[サファイア]]の8よりも低い。よくダイヤモンドは耐衝撃性に優れているような印象があるが、鉱物としては靭性は大きくないので瞬時に与えられる力に対しては弱く、かなづちで上から叩けば粉々に割れてしまう。

[[安定性]]は[[薬品]]や[[光線]]などによる変化に対する強さ。ダイヤモンドは[[硫酸]]や[[塩酸]]などにも変化せず、[[太陽光|日光]]に長年さらされても変化はおきない。

[[Image:Diamonds glitter.png|right|250px|thumb|ダイヤモンドの結晶構造 0.15nm = 1.54Å]]
[[Image:Diamond animation.gif|right|250px|thumb|ダイヤモンドの結晶を回転したところ]]

=== 硬い理由 ===
ダイヤモンドの硬さは、炭素原子同士が作る[[共有結合]]に由来する。ダイヤモンドでは1つの炭素が[[正四面体]]の中心にあるとすると、最近接の炭素原子はその四面体の頂点上に存在し、それそれが sp<sup>3</sup> [[混成軌道]]によって結合しており、幾何的に理想的な角度であるため全く歪みが無い。その結合長は1.54Åである。この結晶構造を持つダイヤを[[立方晶]]ダイヤとよぶ。一方で、炭素の同素体である[[グラファイト]](石墨)は、層状の[[結晶構造|六方晶]]構造で、層内の炭素同士の結合は sp<sup>2</sup> 混成軌道を形成している。この層内では[[共有結合]]を有し結合力は比較的強いが、層間は[[ファンデルワールス結合]]であるため弱い。六方晶の構造を持つダイヤも存在するが、不安定で地球上には[[隕石]]痕など非常に限られた場所でしかみつかっておらず、0.1 mm を超える大きさの単結晶は存在しない。よってその性質はまだ分かっていないことも多い。

=== 劈開性 ===
ダイヤモンドには一定の面に沿って割れやすい性質([[へき開]]性)がある(4方向に完全)。ダイヤモンドは、普通の物質や道具では傷つけられないと思われているが、決して無敵の鉱物ではない。「結晶方向に対する角度を考慮し、瞬間的に大きな力を加える」、「燃焼などの化学反応を人為的に促進する」などの方法で壊すことができる。

=== 熱伝導 ===
ダイヤモンドは[[熱伝導]]性が非常に高い。これは原子の[[熱振動]]が伝わりやすいことによる。触ると冷たく感じるのはこのためである。ダイヤモンドテスターはこの性質を利用して考案され、ダイヤモンドの類似石から識別できる道具だが、合成[[モアッサナイト]]だけは識別できない。

CVD人工ダイヤモンドの薄板を手で持って氷を切るとすぱすぱと切れる。それほどダイヤモンドが熱伝導性に優れるという<ref name = "ダイヤモンドの科学"/>。

=== 伝導率 ===
[[バンドギャップ]]は室温で5.47[[電子ボルト|eV]]であり、[[真性半導体]]として絶縁体だが、不純物を添加することによる[[不純物半導体]]化の試みがなされ、[[ホウ素]]添加によりp形、[[リン]]添加によりn形が得られている。その物性により、現在よりもはるかに高周波・高出力で動作する[[半導体素子]]や、[[バンドギャップ]]を反映した深紫外線[[発光ダイオード|LED]]が実現できるのではないかと期待されてきた。現在、自由[[励起子]]による波長235nmの発光がダイヤモンド[[pn接合]]LEDにより、[[物質材料機構]]と[[産業技術総合研究所]]から報告されている。[[バンドギャップ]]の[[温度]]依存性については報告があるが、[[半経験則]]による計算式で用いられている[[デバイ温度]]については、負の値があてがわれたり、式自体を意味のある[[デバイ温度]]を用いるために修正したりして報告されており、未解決になっている。
p形[[半導体]]ダイヤモンドでは、[[ホウ素]]添加濃度が10<sup>21</sup>cm<sup>-3</sup>以上で極低温で[[超伝導]]となることが報告され、半導体による[[超伝導]]現象として現在盛んに研究されている。また、10<sup>19</sup>cm<sup>-3</sup>以上では[[電気伝導]]が[[バンド伝導]]から[[ホッピング伝導]]、そして濃度の上昇とともに[[活性化エネルギー]]がほとんどない[[金属的伝導]]になることが知られている。この[[不純物]]濃度と[[不純物]][[準位]]との相関についても、[[不純物バンド]]や[[モット]]の[[金属・非金属転移]]と絡めて研究が進んでいる。このような半導体としての基礎的な議論が可能となってきた現在のダイヤモンドの[[半導体]]としての品質は[[シリコン]]と互角であると言えるが、制御性は今後の研究開発がさらに必要である。

=== 親油性 ===
ダイヤモンドは油になじみやすい性質があり、この性質を利用してダイヤモンド原石とそうでないものを分ける作業もある。ジュエリーとして身に着けているうちに皮脂などの汚れがつくと、油の膜によって光がダイヤモンド内部に入らなくなり輝きが鈍くなる。中性洗剤や洗顔料などで洗うと油が取れて輝きが戻る。逆に水には全くなじまず、はじいてしまう<ref name = "ダイヤモンドの科学"/>。

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== カラーダイヤモンド ==
ダイヤモンドは無色透明のものよりも、黄色みを帯びたものや褐色の場合が多い。結晶構造の歪みや、[[窒素]](N)、[[ホウ素]](B)などの[[元素]]によって着色する場合もある。無色透明のものほど価値が高く、黄色や茶色など色のついたものは価値が落ちるとされるが、ブルーやピンク、グリーンなどは稀少であり、無色のものよりも高価で取引される。また、低級とされるイエロー・ダイヤモンドでも、綺麗な黄色(カナリー・イエローと呼ばれる物など)であれば価値が高い。20世紀末頃から、内包するグラファイトなどにより黒色不透明となったブラック・ダイヤモンド(ボルツ・ダイヤモンドとも呼ばれる)がアクセサリーとして評価され、高級宝飾店[[ティファニー]]などの宝飾品に使用されている。

放射線処理により青や黒い色をつけた処理石も多い。最近ではアップルグリーン色のダイヤもあるがこれも高温高圧によって着色された処理石である。また、無色の(目立った色のない)ダイヤモンドに別の物質を[[蒸着]]することでコーティング処理した、安価な処理石もある。

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== 宝飾としてのダイヤモンド ==
=== 4C ===
ダイヤモンドの品質を知るための指標としてGIA(アメリカ宝石学協会)が考案したもの。色(カラー)、透明度(クラリティ)、カラット(重さ)、カット(研磨)によって品質を評価する。ラウンド[[ブリリアントカット]](58面体)に対してカット評価がされるので、他のカットの場合、カットの種類しか鑑定書に記載されない。

=== メレダイヤモンド ===
0.1カラット以下の小粒なダイヤモンド。宝飾品においては中石を引き立てるために周囲に散りばめられるなどの利用をされる。

=== 有名なダイヤモンド ===
「[[カリナン]]」は[[1905年]]に[[南アフリカ]]で発見され、カット前の原石は3106カラットもあり、これをカットすることで合計1063カラットの105個の宝石が得られた。これらは当時の[[イギリス]]国王である[[エドワード7世 (イギリス王)|エドワード7世]]に献上されている。105個のなかでも「[[カリナン|ザ・グレート・スター・オブ・アフリカ(偉大なアフリカの星)]]」は530.20カラットで、カットされたダイヤモンドとしては長らく世界最大の大きさを誇っていた。「ザ・グレート・スター・オブ・アフリカ」は[[ロンドン塔]]内に展示されており、見学することができる。

現在、世界最大の研磨済みダイヤモンドは、「[[ザ・ゴールデン・ジュビリー]]」である。この石は545.67カラットあり、[[プミポン]]国王の治世50周年を記念して[[1997年]]に[[タイ王国|タイ]]王室に献上された。

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==模造ダイヤモンド==
宝飾用のダイヤモンドの代用品(イミテーション)としては、[[ジルコニア]](二酸化[[ジルコニウム]]の結晶)やガラスが用いられる。ダイヤモンドと模造ダイヤモンドの見分け方として、[[油性ペン]]で結晶の上に線を書くというものがある。ダイヤモンドは親油性の物体であり、油脂を弾かない。一方、ジルコニアなどの模造ダイヤモンドは油を弾く性質を持っている。したがって、油性フェルトペンの筆跡が残らなければ偽物だと見分けることができる。
その他の方法としてはラインテストがある。
黒い線の上にダイヤモンドをテーブル面を下にして乗せると、下の黒い線は見えないが、キュービックジルコニアでは下の黒い線が透けて見える。

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== 人工ダイヤモンド ==
[[19世紀]]末の[[アンリ・モアッサン]]の実験など、ダイヤモンドを人工的に作ることは古くから試みられてきたが、実際に成功したのは[[20世紀]]後半になってからのことである。1955年3月に米国の[[ゼネラル・エレクトリック|ゼネラルエレクトリック社]]([http://www.abrasivesnet.com 現ダイヤモンド・イノベーションズ社])が高温高圧合成により人類初のダイヤモンド合成に成功したことを発表した。上述の発表後に、[[スウェーデン]]のASEA社がゼネラル・エレクトリック社よりも数年前にダイヤモンド合成に成功していたという発表がされた。ASEA社では宝飾用ダイヤモンドの合成を狙っていたため、ダイヤモンドの小さな粒子が合成されていたことに気づいていなかった。現在では、ダイヤモンドを人工的に作成する方法は複数が存在する。従来通り炭素に 1,200&ndash;2,400 ℃、55,000&ndash;100,000 気圧をかける高温高圧法 (High Pressure High Temperature, HPHT。静的高温高圧法と動的高圧高温法とがある)や、それに対して大気圧近傍で合成が可能な化学気相成長法 (Chemical Vapor Deposition, [[化学気相成長|CVD]]。[[熱CVD]]法、プラズマCVD法、光CVD法、燃焼炎法などがある)によりプラズマ状にしたガス(例えば、[[メタン]]と[[水素]]を混合させたもの、その他にメタン-[[酸素]]や[[アセチレン]]-酸素などがある)から結晶を基板上で成長させる方法などが知られている。<ref>難波義捷「[http://www.hi-ho.ne.jp/ynamba/sub1.html 日本におけるダイヤモンド状薄膜の開発経過]」</ref>

人工ダイヤモンドは上述の静的高温高圧法においては[[鉄]]、[[ニッケル]]、[[マンガン]]、[[コバルト]]などの[[金属]](これらは[[触媒]]として合成時に用いられる)や[[窒素]]などの[[不純物]]の混入などで黄、緑、黒やこれらの混合した色等の結晶として生成されるのが一般的で、宝飾用途には利用されず、主に工業用ダイヤモンドとして研磨や切削加工(ルータービットやヤスリ、ガラス切り)に利用されている。

しかしながら、宝飾品レベルのダイヤモンドは人工的に合成可能で、技術的な面では何も問題は無い。これが普及しないのは、供給側(鉱山会社)の圧力があるためであるとされている。一方、人工ダイヤモンドと天然ダイヤモンドを区別する様々な評価方法の開発・改良が進められている。特に、カラーダイヤモンド(上述)は現在様々な方法で作製可能であるが、その鑑定書を作成する公的機関では、決められた手順に沿って評価され、その過程で天然・人工の区別も行われている。評価方法は、目視・顕微鏡観察から、[[赤外線]]および[[紫外線]]の[[吸収]]・[[反射]]・[[透過]]による測定、[[レーザ]]による[[フォトルミネッセンス]]、[[ラマン分光法]]、[[電気伝導度]]測定などあらゆる角度で進められる。

CVD法によって0.1μm-10μm/hourという低速度での人工ダイヤモンド合成が1990年代に行なわれていたが、1999年頃に米カーネギー研究所が開発した、窒素を加える方法で150μm/hourの速度になってからは、ボストンのアポロ社で宝飾用のダイヤモンドを製造して販売している。紫外線によるオレンジ色の発光や、レーザーを使用したフォトルミネッセンスによるCVD独特の吸収線、[[カソードルミネッセンス]]における成長模様などによってCVDと天然ダイヤモンドの違いが検出できるようになってきている<ref name = "ダイヤモンドの科学"/>。

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== 工業用途 ==
上述の高温高圧合成などによって合成された工業用ダイヤモンドはもはや高価な材料ではない。工業用ダイヤモンドにも多種あるが、[[金]]の10分の1程度の価格で取引されているものが多い。ダイヤモンドを工業用途として使用する最大の特徴はその硬さである。工業用ダイヤモンドや宝飾用途に適さない色の天然の結晶を用いることで、電子材料、超硬合金、セラミック・アルミニウム系合金・ガラスなどの高硬度材料・難削材料の研削(ダイヤモンドカッター)・研磨をはじめとして、切削用[[バイト (工具)|バイト]]、木材加工などオールラウンドな加工が可能である。

工業用ダイヤモンドには用途により、数ナノメートルから数ミリメートルまでの粒径、形状、破砕性、表面状態などによる多くの品種がある。また、前述のバイトは超硬合金を基板にダイヤモンドをコバルトなどと共に焼結することによって得られるダイヤモンド焼結体を指すこともある。しかしながら、ダイヤモンドは高温下で[[鉄]] (Fe)、[[コバルト]] (Co)、[[ニッケル]] (Ni) と容易に化学反応を起こす、などの性質のために、[[鋼]]など鉄基合金や[[耐熱合金]]の切削には適さない。ダイヤモンドが使用できない分野では、代わりに[[立方晶窒化ホウ素]] (cubic Boron Nitride, cBN) の焼結体(「ボラゾン&trade;」)を用いる。

プラズマCVDなどの気相合成法によりダイヤモンドのコーティングは可能であり、一部のドリルなどでは既に実用化されている。

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== 半導体 ==
大部分のダイヤモンドは不導体であるが、ホウ素が微量含まれたIIb型のダイヤモンド結晶は[[P型半導体]]の特性を持ち、燐が微量含まれると[[N型半導体]]となる。これらを使用したMES(金属-半導体結合)型やMIS(金属-半導体の間に絶縁体を挟む結合)型のFET([[電界効果トランジスタ]])半導体素子が研究されている。

[[窒化ケイ素]]の基板上に微量ホウ素を含むP型半導体のダイヤモンドを作ると、-70~600℃の広い温度範囲に対して直線的に抵抗値が変化する高精度の温度センサーができる。これは圧力センサーとしての利用も検討されている<ref name = "ダイヤモンドの科学">松原聡著 BLUE BACKS 『ダイヤモンドの科学』 2006年5月20日第1版発行 ISBN 4-06-257517-5</ref>。

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== ダイヤモンド・アンビルセル ==
ダイヤモンド・アンビルセル (diamond anvil cell, DAC) は、天然または人工合成のダイヤモンドを使って超高圧を実現するための機械。小さなダイヤモンドを2つ用意し、その間に試料を挟み込んで圧縮する。小型(手のひらサイズ)で透明(リアルタイムで光学的な観測が可能)であり、サブテラパスカル(数百万[[気圧]]、数百[[ギガ|G]][[パスカル|Pa]])までの加圧が可能である。鉱物学や物性物理学などで用いられる。一方、ダイヤモンドそのものが大型化できないので、試料は大変小さなものにしなければならない。ダイヤモンド以外に、サファイヤ、炭化ケイ素を使ったアンビルセルもあるが、加圧できる圧力はダイヤモンドよりも劣る。なお、アンビルとは金床のことである。

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== 比喩 ==
ダイヤモンドは、貴重なもの・高価なもの・お金になるものの比喩としてよく使われる。また、色を冠して特定の商品を表すこともある。
* 黒いダイヤ - [[石炭]]、[[セイヨウショウロ|トリュフ]]、[[オオクワガタ]]
* 赤いダイヤ - [[アズキ]]
* 白いダイヤ - シラスウナギ([[ウナギ]]の稚魚)、吉野葛([[葛#食品|本葛]])
* 黄色いダイヤ - [[数の子]]、[[硫黄]]

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==目次==
<TABLE width=100% border=0 cellSpacing=0 cellPadding=0>
<tr>
<td width=50%>
* [[トップページ]]
* [[アクセサリー スタイル]]
* [[アクセサリー]]
* [[ジュエリー]]
* [[リング]]
* [[指輪]]
* [[ピアス]]
* [[イヤリング]]
* [[ネックレス]]
* [[ペンダント]]
* [[ブレスレット]]
* [[ブローチ]]
* [[メンズジュエリー]]
* [[誕生石]]
* [[ペアリング]]
* [[婚約指輪]]
* [[結婚指輪]]
</td>
<td width=50%>
* [[マリッジリング]]
* [[エンゲージリング]]
* [[ピンキーリング]]
* [[ダイヤモンド]]
* [[ダイアモンド]]
* [[ダイヤ]]
* [[ダイア]]
* [[ジルコニア]]
* [[キュービックジルコニア]]
* [[シルバー]]
* [[ゴールド]]
* [[ホワイトゴールド]]
* [[ピンクゴールド]]
* [[プラチナ]]
* [[加藤夏希]]
* [[平山あや]]
</td>
</tr>
</table>


==外部ウィキ==
<TABLE width=100% border=0 cellSpacing=0 cellPadding=0>
<tr>
<td width=50%>
* [http://www31.atwiki.jp/accessory/ アクセサリー]
* [http://www26.atwiki.jp/jewelry/ ジュエリー]
* [http://www31.atwiki.jp/ring-01/ リング]
* [http://www31.atwiki.jp/yubiwa/ 指輪]
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* [http://www31.atwiki.jp/pierce/ ピアス]
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* [http://www26.atwiki.jp/bracelet/ ブレスレット]
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* [http://www36.atwiki.jp/pairring/ ペアリング]
* [http://www39.atwiki.jp/konyaku/ 婚約指輪]
* [http://www39.atwiki.jp/kekkon/ 結婚指輪]
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* [http://www39.atwiki.jp/marriage/ マリッジリング]
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* [http://www39.atwiki.jp/pinkyrings/ ピンキーリング]
* [http://www39.atwiki.jp/diamond01/ ダイヤモンド]
* [http://www39.atwiki.jp/diamond02/ ダイアモンド]
* [http://www36.atwiki.jp/diamond03/ ダイヤ]
* [http://www36.atwiki.jp/diamond04/ ダイア]
* [http://www39.atwiki.jp/zirconia01/ ジルコニア]
* [http://www36.atwiki.jp/zirconia02/ キュービックジルコニア]
* [http://www36.atwiki.jp/silver01/ シルバー]
* [http://www36.atwiki.jp/gold01/ ゴールド]
* [http://www36.atwiki.jp/whitegold/ ホワイトゴールド]
* [http://www36.atwiki.jp/pinkgold/ ピンクゴールド]
* [http://www39.atwiki.jp/platina01/ プラチナ]
* [http://www39.atwiki.jp/katounatuki/ 加藤夏希]
* [http://www39.atwiki.jp/hirayamaaya/ 平山あや]
</td>
</tr>
</table>


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</td>
</tr>
</table>


==引用元サイト==
* このページの情報の一部は、wikipedia 2008/07/22 から引用しています。
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