【01】
じいちゃんはよく 昔話をしてくれるんだ
でも最近は 宇宙とかカオスとか言ってて なんだかヤバぃと思ってたよ
「その太陽を 俺の代わりに見てきてほしいんだ」
それでもけんちゃんは その話を静かに聞いていたよ
けんちゃんが頷くと
するとじいちゃんも 嬉しそうに頷いて 暗い方へと行ってしまった
ぼくには分かるんだ もうじいちゃんの歯茎とか 腐りそうなこと
たぶん もうこの階層には戻ってこないんだってこと
きっと もっと下の静かな階層で暮らしたいんだ
けんちゃんは気付いてたかな
「・・・・」
最終更新:2007年09月12日 00:30