日記/2011年12月21日/遊戯王OCG テキスト量と先の2体に配慮しつつ私版《ラーの翼神竜》を考える
2011-12-21



《オシリスの天空竜》《光の創造神 ホルアクティ》のOCG化を受けて再び?《ラーの翼神竜》に脚光が(悪い意味で)。




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《ラーの翼神竜(よくしんりゅう)/The Winged Dragon of Ra》 †
効果モンスター
星10/神属性/幻神獣族/攻 ?/守 ?
このカードは特殊召喚できない。
このカードを通常召喚する場合、自分フィールド上の
モンスター3体をリリースして召喚しなければならない。
このカードの召喚は無効化されない。
このカードが召喚に成功した時、このカード以外の
魔法・罠・効果モンスターの効果は発動できない。
このカードが召喚に成功した時、ライフポイントを
100ポイントになるように払う事で、
このカードの攻撃力・守備力は払った数値分アップする。
また、1000ライフポイントを払う事で
フィールド上のモンスター1体を選択して破壊する。




いつ見てもガッカリ効果。
《光の創造神 ホルアクティ》の登場により“特殊召喚できない事”が更に評価を下げる事になってしまいました。
この性能なら特殊召喚できたとしても全くといっていいほど恐くない。
制作時に《大逆転クイズ》の懸念があったというのなら《大逆転クイズ》を制限入りにすれば済んだ訳で。
このカードが特殊召喚できない事は《ダーク・ダイブ・ボンバー》以上の黒歴史だと思うのでね。

「もしラーがこうだったらなぁ…」という妄想は多くの人が持つと思いますし、自分もその内の一人。考えてみましょう。




まず、このカードを原作準拠でOCGらしい効果にすると大体以下のテキストになります。

《ラーの翼神竜(よくしんりゅう)/The Winged Dragon of Ra》
効果モンスター
星10/神属性/幻神獣族/攻 ?/守 ?
このカードを通常召喚する場合、自分フィールド上のモンスター3体をリリースして召喚しなければならない。
このカードの召喚は無効化されない。
このカードが召喚に成功した時、このカード以外の魔法・罠・効果モンスターの効果は発動できない。
このカードは魔法・罠・効果モンスターの効果の対象にできない。
このカードは特殊召喚した場合エンドフェイズ時に墓地へ送られる。
このカードの攻撃力と守備力は、このカードのアドバンス召喚のためにリリースしたモンスターの元々の攻撃力・守備力を合計した数値になる。
このカードが特殊召喚に成功した時、次の効果から1つを選択して発動できる。
●ライフポイントを1ポイントになるように払う事で、このカードの攻撃力・守備力は払った数値分アップする。
●1000ライフポイントを払う事でフィールド上のモンスター1体を選択してゲームから除外する。




禁止前提でも良いからこのくらいやって欲しかったです。特殊召喚できるだけでも泣けてきます。

この場合問題になるのは効果よりもテキストの長さ。372文字あります。
全カード中最長の《毒蛇神ヴェノミナーガ》でも342文字ですから、
新フォーマットでテキスト欄が拡張された事を踏まえても、長い。
原作通りにするなら
「モンスター1体をリリースする事で、このカードの攻撃力・守備力は、リリースしたモンスターの攻撃力・守備力分アップする。」
という効果も入れないといけないのですが、テキスト欄が完全に許容オーバーなので今回は無視しておきました。
自分は過多なテキストは好きじゃないので、342文字以下に収めようと思います。
そう、オリカは思いが先行してか異常にテキストが長いものがあったりしますが、
自分の場合あくまで“現実的な長さ”を大事に。




文字数を抑えるには何らかの効果は削らなければならないので、
性能を再考した上でテキストを見直していきます。

【効果1~3】
このカードの召喚は無効化されない。
このカードが召喚に成功した時、このカード以外の魔法・罠・効果モンスターの効果は発動できない。
このカードは特殊召喚した場合エンドフェイズ時に墓地へ送られる。

上記の効果はOCG三幻神の共通にしたいので保持。
召喚を邪魔されない事と特殊召喚の制約は、神の再現の上で重要だと見ています。
種族・属性・レベル以外で共通項を持たせておきたいですし。


【効果4】
このカードは魔法・罠・効果モンスターの効果の対象にできない。

神らしい効果耐性ですが、OCGでは《オベリスクの巨神兵》にしか無いので三幻神の共通効果にはならず。


【効果5】
このカードの攻撃力と守備力は、このカードのアドバンス召喚のためにリリースしたモンスターの元々の攻撃力・守備力を合計した数値になる。

OCGの《ラーの翼神竜》はライフを払わないと攻守が0のままという謎仕様なので、これは個人的に不可欠な効果だと思います。


【効果6(7)】
このカードが特殊召喚に成功した時、次の効果から1つを選択して発動できる。
●ライフポイントを1ポイントになるように払う事で、このカードの攻撃力・守備力は払った数値分アップする。
●1000ライフポイントを払う事でフィールド上のモンスター1体を選択してゲームから除外する。

1つ目の効果がこのカード最大のウリ。むしろこの効果が無ければ並のモンスターでしかない。
例を挙げれば
  • 《おろかな埋葬》《死者蘇生》→特殊召喚。ライフ7999払って攻守7999に。攻撃力1以上のモンスターを召喚して、この2体で殴り8000超えのダメージ。
  • 《封印の黄金櫃》《D・D・R》→特殊召喚。上記と同じ。
特に《D・D・R》は手札コストを《魔轟神ケルベラル》にすれば通常召喚も残り、《氷結界の龍 ブリューナク》へのシンクロ召喚へ持ち込む事も可能となり攻撃を通す確率もアップ。

2つ目の効果は相手ターンに特殊召喚すると効果的。
《リビングデッドの呼び声》は1000ライフを要するモンスター除外カードに。
強いですが、やはり1つ目に比べると普通に思えてしまいますね。
各種シンクロ、エクシーズに加え《カオス・ソーサラー》《カオス・ソルジャー -開闢の使者-》が使える環境では特別脅威に思えないか。




上記を踏まえ、必要な(欲しい)効果を残し以下のテキストに修正。




このカードを通常召喚する場合、自分フィールド上のモンスター3体をリリースして召喚しなければならない。
このカードの召喚は無効化されない。
このカードが召喚に成功した時、このカード以外の魔法・罠・効果モンスターの効果は発動できない。
このカードは特殊召喚した場合エンドフェイズ時に墓地へ送られる。
このカードの攻撃力と守備力は、このカードのアドバンス召喚のためにリリースしたモンスターの元々の攻撃力・守備力を合計した数値になる。
このカードが特殊召喚に成功した時、次の効果から1つを選択して発動できる。
●ライフポイントを1ポイントになるように払う事で、このカードの攻撃力・守備力は払った数値分アップする。
●1000ライフポイントを払う事でフィールド上のモンスター1体を選択してゲームから除外する。




削除したのは「このカードは魔法・罠・効果モンスターの効果の対象にできない。」
この効果を除くと丁度342文字で《毒蛇神ヴェノミナーガ》と同じになります。
永続耐性効果は《オベリスクの巨神兵》の特権という事で許してもらいましょう。
《オシリスの天空竜》にも備わっていれば残しておきたかったですね。




しかし、この私版《ラーの翼神竜》を使ったデッキが環境を荒らせるかといえば怪しいところ。
【代行天使】【暗黒界】【カラクリ】【兎ジュラック】【甲虫装機】【ラヴァル】 【墓地BF】【光デュアル】…等
こいつらと対等の扱いがされる気がしない。
自分で特殊召喚できない最上級モンスターの位置付けは依然として厳しい訳で、
シンクロやエクシーズが導入される前であれば違うのでしょうが現OCG環境では…。
《D.D.クロウ》《エフェクト・ヴェーラー》《大天使クリスティア》《速攻のかかし》と妨害要素も多いし。

それでも強いカードには違いないか。
仮に環境上位になれても「ラーなら仕方ない」で済ませられる気がするので、これで良いでしょう。
というか、神のカードは禁止・制限を前提としても構わないと思うんです。中でもラーは最強の位置付けですからね。




以上。




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最終更新:2011年12月21日 18:48