日記/2012年01月25日(WED)/ニュース記事
2012-01-26



ドコモ復旧 252万人影響か NHKニュース
ttp://www3.nhk.or.jp/news/html/20120125/k10015521301000.html

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ドコモ復旧 252万人影響か
1月25日 14時55分
NTTドコモの携帯電話で、25日午前8時半ころから東京の都心部などの14の区で通話やメールがつながらなくなるなどの通信障害が起きましたが、午後1時すぎに復旧しました。影響を受けた利用者は最大で252万人に上る可能性があるということです。

会社側によりますと、25日午前8時半ころから東京の都心部などでNTTドコモの携帯電話で通話やメールがつながらなくなるなどの障害が起きました。影響が出た地域は、千代田区や港区、新宿区、葛飾区、世田谷区など14の区に及びましたが、つながりにくい状態は少しづつ緩和し、午後1時すぎに復旧したということです。影響を受けた利用者は最大で252万人に上る可能性があるということです。原因について会社側では「データ通信をやりとりするパケット交換機が故障したことにより、いわゆるふくそう状態が起きた。ご迷惑をおかけして申し訳ありません」と話しています。NTTドコモでは、先月、スマートフォンのインターネット接続サービスでもトラブルが起きていて、総務省は、今回の通信障害の実態を調べ、原因を調査するようNTTドコモに要請しました。







日本の輸出大国時代の終わり (ウォール・ストリート・ジャーナル) - Yahoo!ニュース
ttp://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120125-00000007-wsj-bus_all

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日本の輸出大国時代の終わり
ウォール・ストリート・ジャーナル 1月25日(水)10時10分配信

【東京】世界で最大規模の輸出国家のひとつが勢いを失っている。

数十年にわたり、日本は製造業の力と輸出に主眼を置いた貿易政策によって、世界中の市場に自動車や家電、セミコンダクターなどの雨を降らせてきた。

だが、その時代も終わった。

日本政府は25日、1980年以来初めてとなる貿易赤字(通年ベース)を発表すると予想されている。仮に円高が続き、世界経済も弱いままであれば、日本は向こう数年間、貿易赤字を抱えることになるとエコノミストらは警告している。

この驚くべき変化は、工場を破損させ、サプライチェーンを寸断し、この国の原子力発電所の多くを待機状態にした、昨年3月の地震と津波によって一部もたらされた。しかし、輸出大国日本が年金生活者の国へとゆっくり変化していくなかで、企業の競争力低下のような、長年にわたり水面下で進行してきた傾向を、地震はただ速めただけのようだ。

生産部門を海外へ移す日本企業は増え続けている。森精機製作所の森雅彦社長は「転換期ですね」と言う。同社は今年、1948年の創業以来、海外初となる工場を米カリフォルニア州デイビスに開く。5年以内に同社が製造する機械の40%程度を海外で生産したい意向だ。

かつて日本は世界中の国を自分たちの勢いに従わせていたが、今、この島国は自身のコントロールが及ばない強い国際圧力によって大きく影響を受けている。中国やブラジルといった新興国の急激な成長が、カメラや携帯電話、また自動車などの製造に必要な石油・ガスからレアアースなど輸入品すべての価格を吊り上げてきた。森氏によると、レアアースの価格高騰が森精機で必要なモーターに使われている磁石のコストを2倍にしたという。

日本の国内製造業の沈滞は貿易統計に反映されている。2011年1月から11月までの貿易赤字は2兆3000億円となった。2010年は通年で6兆6000億円の黒字だった。アナリストらは11月までの赤字を相殺するほど大きな黒字が12月の統計に計上されるのは不可能だとしている。

「大きなトレンドとしてこのままでは貿易赤字になっていく傾向にあることを否定はしない」と、枝野幸男経産相はウォール・ストリート・ジャーナルとのインタビューで述べた。

日銀出身でクレディ・スイス証券のチーフ・エコノミストを務める白川浩道氏は、日本が昨年同様、今年も貿易赤字を記録すると予想している。同氏によると、円が対ドルで歴史的な高値水準を維持し、エネルギー価格が高く、外需が比較的弱い限り、黒字に戻る可能性はほとんどないという。

こうしたなか、日銀は24日、2011年度の実質国内総生産(GDP)伸び率の予想を従来の前年度比プラス0.3%からマイナス0.4%に下方修正した。日銀は、海外経済の減速や円高が引き続き景気の重しになっているとしている。

これは日本にとって不吉な展開だ。仮に貿易赤字が続けば、日本は安定した債権国から純債務国に転じる可能性がある。日本は、経済規模に対する比率で比べると、すでにイタリアよりも大きな債務負担を抱えており、将来、債務問題が一段と深刻化しかねない。円は現在、天空をつくような高水準にあるが、日本が貿易赤字を続ければ、やがて円も下落する。弱い円は日本の製造業を下支えするものの、輸入への依存度を高めつつある経済に打撃を与えることになる。

第二次大戦後の数十年間、日本は輸出主導の成長路線を維持し、この国のリーダーたちが「日本の奇跡」と呼ぶ驚くべき富の創造を達成した。1981年には日本車が米国市場を席巻し、米国政府は日本の自動車メーカーに対し、「自発的に」輸出を制限するよう圧力をかけ始めた。その直後、米国は日本が世界市場で半導体をダンピング(不当廉売)していると非難した。

日本の輸出攻勢を抑え込むための国際な取り組みの一環として、米国と欧州主要国および日本は1985年にプラザ合意を結んだ。これは、合意がなされたニューヨーク市内のプラザホテルから名づけられたものだが、主要通貨に対する円の価値を高め、世界市場で日本製品の価格競争力を抑えようとするものだった。この合意を受けて、1985年に1ドル239円だった円は、88年には1ドル128円にまで上昇した。

しかし、巨大な日本の貿易黒字を縮小させるという期待された効果を得ることはできなかった。日本の金融当局が経済への影響を軽減しようと、安い資金を市場にあふれさせたためだ。結果、資産バブルが日本経済と金融市場に大きなひずみを生じさせ、その崩壊が20年に及ぶスタグネーションの土台を作った。米国は中国の人民元に対して同様の圧力をかけているが、中国側は、プラザ合意のトラウマが、米国の圧力に応じることを躊躇させる大きな理由であると指摘している。

ここ数年、日本の製造業は中国や韓国といったライバルたちに後れをとっている。これらの国の製品は、日本製品と同様の品質だが、より低コストで作られている。デロイト・トウシュ・トーマツと米国競争力委員会によって2010年に実施された、世界の製造企業トップらを対象にした調査では、向こう数年間、日本は高齢化と国内生産のコスト高により、製造業の競争力において、引き続き新興国や米国の後塵を拝することになると予想されている。

海外での競争激化は、トヨタ自動車やソニーといった日本の巨大メーカーが海外で生産する商品の価格に下げ圧力をかける一方、円高が利益の補てんをさらに困難にしている。

日本の原子力発電を事実上ストップさせることになった福島第1原子力発電所の事故も、エネルギーコストを押し上げている。

福島原発を運営する東京電力は先週、大口契約の法人を対象に平均17%、電気料金を引き上げると発表した。世論が停止中の原発の再稼働に反対するなか、高コストの石油への依存度が高まっていることを理由に挙げている。電気料金の値上げは1980年以来のことだ。

ほかの電力会社も原発再稼働は難しいとみている。日本政府は、1年前には日本の電力供給の約30%をまかなっていた原子力発電所が、電力需要の多い夏にすべて停止すると警告し、強制的な供給管理か計画停電の実施を示唆している。製造業者はこれに備えて、準備をしている最中だ。たとえば森精機は西日本の工場で節電対策を準備中だ。

災害は、長年の間に起ってきた日本経済の変化を速めただけにすぎないと指摘する向きもある。「これは成熟化の過程」だと日本貿易振興機構の石毛博行理事長は述べた。石毛理事長は1951年に輸出を振興するために同機構は設立されたが、やがて日本への投資を奨励し、また海外への移管を希望する中小企業のカウンセリング業務を担うように変化していったという。

日本は依然として、自動車から内視鏡まで世界市場の大きなシェアを握る安定した企業を持つ豊かな国だ。日本の輸出を縮小させている要因のいくつかは一時的なものである。たとえば欧米経済の低迷による需要減や、ドルやユーロに対する歴史的な円高などだ。円が弱くなれば、日本の製造業にとって有利に働くだろう。

また、財務省によると、外貨準備と米国債のような対外投資を合わせると、日本は251兆円の対外純資産を持つ。これは世界最大規模だ。

「トレンドとして貿易収支が赤字になるのは確実。でも、経常収支が黒字を保っていれば問題ない。経済が成熟してくるにつれてそうなるのは(貿易赤字になるのは)当然」と、元財務省官僚の榊原英資氏は述べた。経常収支はその国の貯蓄と投資の差を表し、財・サービスの取引や投資収益などの収支を示す。経常収支が赤字であれば、国内の投資が外資によって賄われているということだ。

人口が高齢化し、長期にわたる景気の低迷が、好景気のときに倹約家の日本人が貯めてきた多額の現金を減らしつつあるなかで、日本の貿易収支に構造的な弱体化が起こってきた。これは将来、日本が遅かれ早かれ、約1000兆円の債務返済に問題を抱えることになるとの不安をかきたてる。

森精機では、いくつかの不可抗力が輸出を押し下げ、輸入を増やしているという。トヨタ本社近くに工場を構える同社は、自動車から航空機まであらゆる製品の製造に必要な旋盤やフライス盤などを作っている。同社は日本製の部品を使い、依然として製品の98%を日本で生産している。

昨年の地震と津波で東北地方の工場が被災したため、いくつかの部品が手に入りにくくなり、国内の供給に頼っていたビジネスが裏目に出てしまった。

さらに悪いことには、森精機は約15億ドルある売り上げの65%を海外で得ているが、円高で大きな打撃を受けた。

森社長は、1ドル80円を超える円高なら(現在のレートは約77円)、米国向け製品は米国で製造したほうが安上がりだという。昨年、森社長はカリフォルニア州に工場を建てることを決めた。最終的には、製品の約20%を米国で、ほかの20%を欧州で製造したいという。

東京大田区は個人経営の工場で有名だが、ダイヤ精機の諏訪貴子社長も海外に工場を建てることを検討しているという。従業員約30人の同社は、自動車メーカーが使用する精密計器を製作している。諏訪社長によると、日本の大手自動車メーカーは今、工場を海外へ移管しており、新しい工場に備えるための精密計器の注文が増えているという。

だが、この注文が一巡すれば、需要がなくなるのではないかと諏訪社長は心配している。同社長は現在、大田区の中小企業がタイに設けた工業団地へ、同社の製造過程の一部を移管するメリットを検討している。タイであれば、費用対効果の高くない低利益の自動車部品やツールを大量生産できるという。

加えて、今後も円高が進み、国内生産環境が一段と悪化すれば、このような工場は海外での前哨基地としての役割を果たすことができると、諏訪社長はいう。

「もしかしたら円高にすごく振れて、それがずっと長引くかもしれない。デフレと円高にずっと苦しむ可能性がある。そういう場合には日本だけでやっていくのは不可能」だと、諏訪社長は述べた。

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最終更新:1月25日(水)10時10分







<竹島問題>玄葉外相演説に韓国側が抗議 (毎日新聞) - Yahoo!ニュース
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<竹島問題>玄葉外相演説に韓国側が抗議
毎日新聞 1月25日(水)20時9分配信

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玄葉光一郎外相=竹内幹撮影
韓国外交通商省は25日、玄葉光一郎外相が24日に行った外交演説で竹島問題に言及したことについて「強く抗議し、即時撤回を求める」との報道官談話を発表した。玄葉外相は演説で、日韓が領有権を争う竹島について「受け入れられないものは受け入れられないと伝える」と述べた。

談話は「日本政府は『歴史を直視する中で未来志向的な日韓同伴者関係を発展させる』と繰り返してきた。それを、真摯(しんし)な行動で見せるのではなく、むしろ逆行する行動を取っていることに深い失望と遺憾を表明する」とした。

玄葉外相は25日の記者会見で、竹島問題に触れた狙いを「(韓国の)閣僚や国会議員の竹島への上陸などさまざまな動きがこの間あり、そうしたことも鑑みながら(日本)政府のこれまでの基本的な立場を述べた」と説明した。

竹島では昨年春以降、韓国の閣僚が次々訪問するなど実効支配を強化する動きが続いている。外務省幹部は、特に閣僚の訪問を「管轄権の行使そのもので看過できない」と問題視しており、外交演説での言及について政府関係者は「やりすぎじゃないかとくぎを刺しておく必要があるということだ」と話した。

一方、韓国の金星煥(キム・ソンファン)外交通商相は25日、元従軍慰安婦の女性5人を同省に招いて懇談し、慰安婦問題解決に積極的に取り組んでいくと話した。韓国政府は昨年、元慰安婦への賠償問題で具体的な取り組みをしてこなかったことを憲法裁判所に違憲と判断されて以降、日本に賠償問題での2国間協議を要求している。【ソウル澤田克己、西田進一郎】

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最終更新:1月25日(水)21時24分







錦織、4強成らず=A・マリーに完敗―全豪テニス (時事通信) - Yahoo!ニュース
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錦織、4強成らず=A・マリーに完敗―全豪テニス
時事通信 1月25日(水)15時32分配信

【メルボルン時事】テニスの全豪オープン第10日は25日、当地のメルボルン・パークで男子シングルス準々決勝が行われ、第24シードの錦織圭(フリー)は世界ランキング4位のアンディ・マリー(英国)と対戦。3―6、3―6、1―6で敗れ、4強入りは成らなかった。
日本男子として1995年ウィンブルドンの松岡修造以来となる四大大会ベスト8の錦織は、1セットも奪えずストレート負け。四大大会でプロ選手の出場を解禁した68年のオープン化以来、日本男子で初の準決勝進出は持ち越しとなった。準々決勝のもう1試合では、連覇を狙うノバク・ジョコビッチ(セルビア)が第5シードのダビド・フェレール(スペイン)と対戦。
また女子シングルス準々決勝では、第2シードのペトラ・クビトバ(チェコ)と第4シードのマリア・シャラポワ(ロシア)が勝ち進んだ。シャラポワは優勝した2008年以来4年ぶり、クビトバは初の準決勝進出。 

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最終更新:1月25日(水)20時17分







「はやぶさ2」本格開発了承=14年打ち上げ目指す―宇宙開発委 (時事通信) - Yahoo!ニュース
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「はやぶさ2」本格開発了承=14年打ち上げ目指す―宇宙開発委
時事通信 1月25日(水)16時50分配信

小惑星イトカワから微粒子を持ち帰った探査機「はやぶさ」の後継機「はやぶさ2」について、文部科学省宇宙開発委員会は25日、本格的な開発段階に進むことを妥当とした専門部会の報告を了承した。今後、2014年の打ち上げに向け、宇宙航空研究開発機構が機体の製造などを進める。
専門部会は16日、はやぶさ2の開発計画について「はやぶさの経験継承に加え、新たな技術に挑戦する意義は大きい。イトカワと異なるタイプの小惑星からサンプルを持ち帰る科学的意義も大きい」として、妥当と判断した。 

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最終更新:1月25日(水)18時12分







始祖鳥の翼は黒かった (ナショナルジオグラフィック 公式日本語サイト) - Yahoo!ニュース
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始祖鳥の翼は黒かった
ナショナルジオグラフィック 公式日本語サイト 1月25日(水)14時36分配信


始祖鳥の羽の化石(写真)。この羽は黒かったという。
(Photograph by Robert Clark National Geographic)
初めて空へと飛び立った恐竜の一種、始祖鳥の翼には少なくとも1枚、黒い羽が生えていたことが最新の研究で確認された。

始祖鳥の翼の色を確定するため、研究チームは化石の羽を走査型電子顕微鏡で分析した。この化石は1861年にドイツの石灰岩の層から見つかったもので、体全体はカラスほどの大きさだ。

驚いたことに、この古代生物の羽の微細構造は、現生鳥類の羽毛の構造とまったく同じだった。

ロードアイランド州プロビデンスにあるブラウン大学の進化生物学者で、この研究を率いたライアン・カーニー(Ryan Carney)氏は、「現代の羽と完全に同じものが1億5000万年も前のジュラ紀にすでに進化していたということだ」と話す。

◆始祖鳥の色の探究

カーニー氏の研究チームは特殊な顕微鏡を使い、羽に含まれるメラノソームという細胞小器官を探し出した。

メラニン色素を含むメラノソームは、動物の体内でさまざまな機能を果たしている。毛髪や羽の色を決めるのもメラノソームの働きだ。メラノソームには球形のものや棒状のものがあるが、その形や細胞内の配置が羽の色に関係する。

始祖鳥の羽の本来の色を確認するため、研究チームは始祖鳥のメラノソームと現生鳥類87種の羽115枚のメラノソームとを比較し、始祖鳥の翼に生えた少なくとも1枚の羽は95%の確率で黒かったと結論づけた。

◆黒い羽が有利な理由

ワシントンD.C.の国立自然史博物館に所属する古生物学者ハンス・ディーター・スーズ氏は、「間違いなく示唆に富む」発見だと評価する。「黒は鳥の羽毛によくある色だ。始祖鳥の羽が黒かったとしても不思議ではない」。スーズ氏は今回の研究に関係していない。

鳥にとって黒い羽には飛行上の利点がある。黒い羽は、色素の詰まったメラノソームが多く含まれ、メラノソームがケラチンというタンパク質と結合するため、ほかの色の羽よりも厚く、丈夫で、耐久性を持つのだ。

カーニー氏は、「これまでの研究から、翼の羽は黒くなるケースが最も多いことがわかっている。白い鳥でも翼の先端だけ黒いことがよくあるのも、同じ理由だ」と話す。カーニー氏はナショナル ジオグラフィック協会/ウェイト助成金を受けている。

黒く、したがって丈夫な羽は、始祖鳥が木々の間を羽ばたいたり滑空したりするのに有利だったと考えられる。

◆飛び方の議論は未決着

始祖鳥が主に飛翔していたのか滑空していたのかについては議論があるが、カーニー氏は、今回の発見は問題の決着の助けになりそうにないと話す。「始祖鳥が翼で飛翔していたにせよ滑空していたにせよ、羽はやはり、メラノソームで丈夫になっていただろう」。

オハイオ大学の古生物学者ローレンス・ウィットマー氏も同じ考えだ。「始祖鳥の飛行能力を巡っては、これからもずっと議論が続くだろう。実際、この新発見は論争に大きな影響を与えるものではない」。ウィットマー氏は今回の研究に関係していない。

しかし、羽の色の発見が影響する分野もある。これまで多くの画家が極彩色で描いてきた始祖鳥が、実はごく地味な色だった可能性が出てきたことだ。

「私が始祖鳥の復元像を作るとしたら、個人的には、真っ黒にすると思う」とカーニー氏は言う。「しかし、それは科学的な確信を持ってのことではない。この証拠だけから言えば、翼が黒くて胴体が白ということもあり得るのだ」。

始祖鳥の羽の色についての発見は、「Nature Communications」サイトに1月24日付けで掲載された。

Ker Than for National Geographic News

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最終更新:1月25日(水)14時36分






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最終更新:2012年01月26日 07:04