日記/2012年10月09日(TUE)/ニュース記事
2012-10-10


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潜水艦事故 海自が調査委設置 NHKニュース

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潜水艦事故 海自が調査委設置
10月9日 20時57分8日、和歌山県沖を航行中の潜水艦で、乗組員が死亡しているのが見つかった事故で、乗組員は、整備や点検の時以外ほとんど立ち入ることのない区画で発見されていたことが分かりました。
海上自衛隊は、事故調査委員会を設置して原因を調べています。

この事故は、8日、和歌山県沖を航行していた海上自衛隊の潜水艦、「そうりゅう」の艦内で、乗組員の3等海曹の男性(20)が、溺れて死亡しているのが見つかったものです。
海上自衛隊によりますと、3等海曹は、船体上部に突き出た「セール」と呼ばれる部分のうち、はしごがあり、乗組員が出入りする区画ではなく配管の整備や点検の時以外ほとんど立ち入ることのない区画で発見されたということです。
また、8日午前6時50分ごろ、浮上しながら和歌山県の紀伊由良港を出港した際は、別の乗組員がセール前方で見張りにあたり、3等海曹は見張りを担当していなかったということです。
セール前方にいた乗組員は、潜り始める前、残っている人がいないか声をかけて確認しながらはしごを降りてハッチを閉めたということですが、3等海曹の姿は見かけなかったということです。
さらに、浮上して航行している時、「3等海曹は艦内にいた」と話している乗組員もいるということで、海上自衛隊は事故調査委員会を設置して原因を調べています。
海上自衛隊トップの河野克俊海上幕僚長は、9日の記者会見で、「痛恨の極みだ。なぜセールの中にいたのか確認を進めたい」と述べました。







“山本さんは不法入国 保護責任ない” NHKニュース

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“山本さんは不法入国 保護責任ない”
10月9日 16時15分 K10056136411_1210091616_1210091617.mp4
内戦状態のシリアで戦闘に巻き込まれ死亡したフリージャーナリストの山本美香さんと一緒に取材していた同僚が事件のいきさつを明らかにするよう求めていたことについて、シリア政府は「不法に入国していたため保護する責任はなかった」などと回答するにとどまり、事件のいきさつには触れませんでした。

山本美香さんはことし8月、シリアに、反政府勢力が支配する北部の国境から入国し、反政府勢力に同行して取材中、政府軍とみられる兵士との戦闘に巻き込まれて死亡しました。
一緒に取材していた佐藤和孝さんは先月、シリア政府に事件のいきさつを明らかにするよう求めていました。
これに対してシリア政府は先月下旬、日本の外務省を通じて文書で回答し、この中で山本さんについて「不法に入国したためシリア政府が保護する責任はなかった」と答えるにとどまり事件のいきさつについては触れませんでした。
また、反政府勢力側が、山本さんの殺害に関わった政府軍の兵士を拘束したと主張していることについてシリア政府は「そうした人物は確認できず知らない」と回答しています。
これについて佐藤さんは「誰が山本さんの殺害に関わったのか、全く答えておらず納得できない」と話しており、今後、改めてシリア政府に対し調査を求めることにしています。







反捕鯨団体のドイツ人の男を逮捕 NHKニュース

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反捕鯨団体のドイツ人の男を逮捕
10月9日 4時35分 K10055999911_1210090527_1210090529.mp4
先月からクジラ漁が始まった和歌山県太地町で、反捕鯨団体「シー・シェパード」のメンバーのドイツ人の男が、公園に設置されたクジラ漁のモニュメントにぶら下がり一部を壊したとして逮捕されました。

逮捕されたのは、反捕鯨団体「シー・シェパード」のメンバーで、ドイツ人の自称、庭師、ニルス・グレスキーズ容疑者(25)です。警察の調べによりますと、グレスキーズ容疑者は、8日午後4時半すぎ、和歌山県太地町の「くじら浜公園」に設置されたクジラ漁のモニュメントにぶら下がり、漁に使う「もり」の部分を壊したとして、器物損壊の疑いが持たれています。
警察の調べに対し、グレスキーズ容疑者は「壊すつもりはなかった」などと供述しているということです。
グレスキーズ容疑者は、8日夕方、数人の仲間とともにモニュメントの周りを歩いていたということで、警察は当時の状況を詳しく調べています。
太地町では先月からクジラやイルカの漁が始まり、反捕鯨団体の妨害活動に備えて警察が臨時に交番を開設するなど警戒が強まっていました。







北朝鮮で遺骨収集 新たに団体設立 NHKニュース

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北朝鮮で遺骨収集 新たに団体設立
10月9日 18時33分 K10056179911_1210091837_1210091843.mp4
終戦前後に現在の北朝鮮で亡くなった日本人の遺骨の収集や墓参りを希望する遺族などが新たに団体を立ち上げ、北朝鮮が最近受け入れている遺族などの訪問が今後も定期的に行われるよう、国などに働きかけることになりました。

終戦前後の北朝鮮でソビエト軍による抑留などにより亡くなったおよそ3万5000人の日本人のうち、2万人余りの遺骨が現地に残されているとみられ、ことし8月から今月にかけて、遺族や北朝鮮からの引き揚げ者などが2回にわたり北朝鮮を訪れ、遺骨の埋葬地の調査や墓参りを行いました。
これを受けて、遺族らが9日、東京都内で会合を開き、遺骨の収集や墓参りのため今後も定期的に訪問できるよう、北朝鮮側や日本の外務省などとの窓口となる団体を新たに立ち上げました。
団体は「北遺族連絡会」という名称で、北朝鮮側などとの調整に当たるほか、訪朝にかかる費用について国から支援を受けられるよう、関係機関に働きかけたいとしています。
団体では今月18日に東京都内で総会を開き、今後の活動について遺族などに説明することにしています。
発起人の1人の正木貞雄さん(83)は、「北朝鮮に行きたくても誰に話せばよいか分からないという遺族がたくさんいると思う。そうした人に声をかけていきたい」と話していました。







山中教授が夫婦で会見“家族に感謝を” NHKニュース

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山中教授が夫婦で会見“家族に感謝を”
10月9日 12時8分 K10056076111_1210091224_1210091226.mp4
ノーベル医学・生理学賞の受賞決定から一夜明けた9日、京都大学教授の山中伸弥さんが、大学で妻の知佳さんと共に記者会見し、改めて喜びを語りました。

京都大学で午前10時すぎから行われた記者会見に、山中さんは妻の知佳さんと共に出席しました。知佳さんは、8日、受賞の連絡が来たときの状況について「夫は洗濯機の修理をしていて、私は冬用の布団にカバーをかけていました。電話がかかってきて、夫が英語で話しをして『サンキュー、サンキュー』と言っているので、これは大変なことになったと娘と顔を見合わせ、ことばが出ませんでした。しばらくたってから、『よかったね』と声をかけました」と話しました。
また山中さんは、9日未明まで、内外の報道機関の取材に応じたあと、研究室に残っていた学生たちから祝福を受けたということです。山中さんは、これまでの研究の苦労について「研究は1回成功するためには9回失敗しないといけない。日常のストレスは非常に大きいものがある。大変な、ほんとうにやめたくなる20数年間だった。そんななかでも、家に帰れば笑顔で迎えてくれる家族への感謝を強く感じている」と述べました。
一方、妻の知佳さんは「家ではごくふつうの父親であり夫です。ふだんはとても忙しいですが、休日は家族のためにいろいろ手伝ってくれます。あまり愚痴は言わず、走りに行って体を動かしリフレッシュしていると思います」と話していました。







ノーベル賞 中国と韓国も大きく報道 NHKニュース

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ノーベル賞 中国と韓国も大きく報道
10月9日 17時53分 K10056159711_1210092217_1210092225.mp4
ことしのノーベル医学・生理学賞の受賞者に京都大学教授の山中伸弥さんが選ばれたことについて、沖縄県の尖閣諸島の国有化を巡る記事以外、日本に関しては抑制的な報道を続けてきた中国の新聞では、9日付けの紙面で大きく取り上げているほか、韓国のテレビや新聞も、山中さんの業績を詳しく紹介しています。

このうち中国の「北京青年報」は、国際面でiPS細胞を作り出した山中さんの研究成果について図を使って詳細に紹介しています。
同じ北京の新聞の「新京報」も「医学の新たな進展だ」として、山中さんの研究成果は移植医療などの発展に大きく貢献するという専門家の評価を伝えています。
また、中国の新聞各紙は、11日に発表されるノーベル文学賞で日本の村上春樹さんと共に中国の作家の莫言さんが有力候補に挙げられているとも伝えており、ノーベル賞への関心の強さをうかがわせています。
一方、韓国では9日、KBSテレビなどが繰り返し伝えているほか、新聞各紙も山中さんの業績を詳しく紹介しています。
日韓の政治関係が悪化したなかでも韓国のメディアは、日本人のノーベル賞受賞が19人目に上ったことに注目しており、有力紙「朝鮮日報」は、「日本では小学校から実験や子どもに興味を持たせる内容に重きを置いた科学教育が進められている」とその背景の分析を試みています。
夕刊紙「文化日報」は、「研究は9回失敗しないと1回の成功はやってこない」という山中さんの9日の記者会見での発言を紹介するとともに、「日韓の間でサムスン電子がソニーを追い越すなど逆転現象もあるが、基礎科学分野では後れを取っていることを否定できない」とする社説を掲げて基礎研究の重要さを訴えています。







物理学賞 米仏の研究者受賞 NHKニュース

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物理学賞 米仏の研究者受賞
10月9日 19時53分 K10056207411_1210092009_1210092012.mp4
ことしのノーベル物理学賞に、光の粒子、光子の状態を変えることなく観測する技術を確立するなどして、未来のコンピューターとされる量子コンピューターの開発に向けて重要な貢献をした、フランスとアメリカの2人の研究者が選ばれました。

スウェーデンのストックホルムにある選考委員会は、日本時間の9日夜、ことしのノーベル物理学賞の受賞者を発表しました。
ことしの受賞者に決まったのは、フランスの高等師範学校のセルジュ・アロシュ氏と、アメリカの国立標準技術研究所のデビッド・ワインランド氏の2人です。
光の最も小さな単位、光子は、壊れやすいため、観測が難しいとされていましたが、原子に光子の情報を読み取らせるなどの新たな手法を用いることで、光子の状態を変えることなく観測する技術を確立することなどに成功しました。
こうした研究によって現在のコンピューターより飛躍的に計算能力が高く、未来のコンピューターと言われる、量子コンピューターの開発に向けて、重要な貢献をしたことが高く評価されました。
パイオニア的な研究
ことしのノーベル物理学賞を受賞したアロシュ氏とワインランド氏の2人について、量子エレクトロニクスが専門の東京大学大学院の香取秀俊教授は、「原子や光子の量子状態における制御のパイオニア的な研究をされた方で受賞を心からうれしく思う」と述べました。
また、2人の功績については「単一の原子や光子の量子状態は直接、観測することは不可能と思われていたが、2人はそういう直接、観測できることを知らせてくれた。この20年ほどは単一の光子や原子の量子状態を制御するのが大きな研究の流れだったが、その源流となる実験的な実証を2人は最初に積み上げた」と話しています。
また、2人の研究成果を発展させることによって、「量子通信や非常に正確な原子時計ができる可能性がある。さらに制御技術が発展すれば、将来、量子コンピューターもできるかもしれない」と話しています。







米軍三沢基地 「象のオリ」解体へ NHKニュース

ttp://www3.nhk.or.jp/news/html/20121009/k10015612381000.html

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米軍三沢基地 「象のオリ」解体へ
10月9日 15時20分 K10056123811_1210091709_1210091725.mp4
冷戦下に旧ソビエトなどの無線を傍受してきた青森県にあるアメリカ軍三沢基地の巨大な通信傍受施設=「象のオリ」が解体されることが、アメリカ軍などへの取材で分かりました。
解体によって、かつての冷戦時代を象徴するアメリカ軍の通信傍受施設が日本から姿を消すことになります。

青森県にあるアメリカ軍三沢基地の姉沼通信所にある通信傍受施設は、直径およそ440メートルの円筒形に数十本のアンテナが設置され、その形から「象のオリ」と呼ばれました。
施設では、旧ソビエトや中国などの無線を傍受し情報を収集してきましたが、通信のデジタル化に伴い事実上役割を終え、アメリカ軍は、およそ4年前から施設の解体について検討してきました。
アメリカ軍や基地の関係者によりますと、今月から始まったアメリカの新しい会計年度の予算に解体費用が計上され、総額およそ2億円をかけて、来年9月までに解体工事を始めることが決まったということです。
アメリカ軍三沢基地の報道部は、「解体されることは事実だが、計画の詳細については担当の部署に照会中で現時点では答えられない」と話しています。
同様の施設は、沖縄県読谷村の楚辺通信所にもありましたが、平成19年に解体され、現在では、三沢基地にのみ残されています。
今回の解体によって、かつての冷戦時代を象徴するアメリカ軍の通信傍受施設が日本から姿を消すことになります。







イラクの石油生産“倍以上に” NHKニュース

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イラクの石油生産“倍以上に”
10月9日 23時30分IEA=国際エネルギー機関は9日、戦後復興に取り組むイラクに関する調査報告を公表し、2020年までに石油の生産量が今の2倍以上に増えるとして、世界のエネルギー市場での重要性が増すと指摘しました。

それによりますと、IEAはイラクの石油生産量について、最も可能性の高いシナリオでは、2020年までに今の日量300万バレルの2倍を超える610万バレルに増えると見込んでいます。
これは、イラク戦争後の復興が進むにつれて、国際的な石油会社との間の石油生産を巡る契約が増えているためです。
さらに、2035年には生産量が日量830万バレルに達し、ロシアを抜いて世界第2位の石油輸出国になるという見通しも示しています。
一方で、こうした見通しが実現するためには、石油の供給全般に関わるインフラ整備などが必要だとして、ペルシャ湾から油田地域への水の輸送や発電能力の増強などを課題に挙げています。
IEAは「石油開発や、それによる収入を効果的に管理できれば、イラク発展の原動力になるが、逆に失敗すれば、戦後復興が妨げられるだけでなく、世界のエネルギー市場が混乱しかねない」として、世界のエネルギー市場でのイラクの重要性が増すと指摘しています。







「警察・検察聞く耳持たず」PC感染で釈放男性 (読売新聞) - Yahoo!ニュース

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「警察・検察聞く耳持たず」PC感染で釈放男性
読売新聞 10月9日(火)15時47分配信

遠隔操作型とみられるウイルスに感染した男性2人のパソコンから犯罪予告のメールが送られるなどした事件で、大阪府警に逮捕されたアニメ演出家の北村真咲(まさき)さん(43)(釈放)が、大阪市のホームページ(HP)に送られた犯罪予告メールについて、「文面にある『ヲタロード』という言葉さえ知らないし、市のHPも見たことがない」と周囲に話していることが、関係者への取材でわかった。

北村さんは「警察、検察の取り調べでも伝えたが、全く聞く耳を持ってくれなかった」とも訴えているという。

関係者によると、北村さんは7月中旬、ノートパソコンに買い替え、無料ソフトを数本ダウンロード。問題のメールは同29日に送られた。8月26日の逮捕まで10回前後、府警に任意で事情聴取され、「第三者がメールしたに違いない」「脅迫文の書き込み自体知らない」などと無実を訴えたが、逮捕。府警や大阪地検に「IPアドレスという確証がある」と聞き入れられず、「認めたら罪が軽くなる」と持ちかけられたという。

日本航空の顧客対応窓口に送られたとされる、日航機を爆破するとの内容のメールについても、北村さんは関与を否定している。北村さんは「精神的につらかった。釈放されてホッとしているが、警察から連絡があるたびに怖くなる」と話しているという。

         ◇

「PC乗っ取り犯罪予告か」などの記事で、アニメ演出家の北村真咲さんを匿名で報道してきましたが、今後は北村さん側の意向に基づき、実名に切り替えます。

最終更新:10月9日(火)19時48分







尖閣「中国所有でもいい」=鷲尾農水政務官 (時事通信) - Yahoo!ニュース

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尖閣「中国所有でもいい」=鷲尾農水政務官
時事通信 10月9日(火)20時36分配信

民主党の鷲尾英一郎農林水産政務官は9日夜、都内の会合であいさつし、沖縄県・尖閣諸島について「尖閣諸島は日本の領土だ。誰が所有しようと関係ないはずだ。中国政府が所有したっていい。語弊があるが、日本の登記簿に『中国政府』と書いてもらったらいいだけの話だ」と述べた。
鷲尾氏はまた、「日本の領土として、われわれが断固たる決意の下、守り抜くことが大事だ」とも語った。
鷲尾氏の発言は、日本の領有権を強調する意図があったとみられるが、日中両国が領有権をめぐって対立している時期でもあり、波紋を呼ぶ可能性がある。 

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最終更新:10月9日(火)20時38分







政治評論家 維新目玉の東国原氏をマンゴー売っただけと評す (NEWS ポストセブン) - Yahoo!ニュース

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政治評論家 維新目玉の東国原氏をマンゴー売っただけと評す
NEWS ポストセブン 10月9日(火)7時5分配信

各種の世論調査で支持率を減らすなど、橋下徹・大阪市長率いる「日本維新の会」の失速が報じられているが、橋下氏への求心力はまだまだ高い。

橋下氏の持ち味はそのスピード。方向を誤ったと判断したときの軌道修正も早い。世論の動きをつかむことに敏感な橋下氏が維新の危機に気づいていないはずがないが、この人らしいアクションが出てこないのである。このところの橋下氏は全く独裁者らしくない。なぜなのか。

大阪市の職員天下りの是非を審査する人事監察委員会委員で、橋下ご意見番の1人、評論家の屋山太郎氏は維新失速の真の原因をこう指摘する。

「橋下は戦略を間違えた。維新ブームは橋下自らが引っぱることに国民は期待したから盛り上がった。ところが、維新がとった戦略は、橋下と松井(一郎・大阪府知事)は国政選挙に出ないかわりに、国会議員団を橋下が市長のまま絶対的な決定権を持ってコントロールするという中途半端なやり方だった。

出てきた議員たちの顔ぶれもみすぼらしい。松野頼久は鳩山側近だったのに、離党して維新に入るなど何を考えているのかわからん。松浪健太は無名、あとはもっと無名。総選挙では東国原英夫が目玉候補というが、東国原なんて(宮崎の)マンゴーを売っただけだろう。

政策討論会でも目を見張るような意見をいう者はいなかった。せめて60~70人の国会議員から選ぶならそれなりの人材が集まるだろうが、現在の10人足らずの国会議員団が橋下の遠隔操作で国政を変えるといわれても、国民は注目しない。失速は当然です」

橋下氏は一貫して衆院選出馬を否定してきたが、出馬したくても決断できない事情があるという。

「橋下氏が国政に出馬すれば、反橋下勢力は後継市長選に平松邦夫・前市長を立てて巻き返しに出てくるはずだ。大阪の改革はまだ道半ばだから、橋下路線を引き継いで平松に勝てる強力な後継者がいることが橋下氏が国政に出る絶対条件になるが、それが見当たらない。

“大阪城”の本丸を奪われたら都構想は実現できない。だから府議団や市議団は橋下国政出馬を認めない。橋下氏はいまでは自身の国政出馬は大阪改革で実績をあげてからでいいと2段階戦略に傾いているようだ」(ブレーンの1人)

しがらみに囚われてしまったのか。前出の屋山氏が続ける。

「国政取りに動き始めてから橋下の持ち味の改革のスピード感が見えなくなった。この状態からどうやって態勢を立て直し、挽回していくか。橋下の真価が問われているといえるでしょう」

※週刊ポスト2012年10月19日号

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最終更新:10月9日(火)10時45分





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最終更新:2012年10月10日 18:26