日記/2014年03月01日(SAT)/今日のまとめ
2014-04-01









【ニュース記事一覧】

大津事件の裁判資料が初公開 NHKニュース

ttp://www3.nhk.or.jp/news/html/20140301/k10015633541000.html

大津事件の裁判資料が初公開
3月1日 15時17分

明治時代に来日したロシアの皇太子が警察官に襲われて負傷した「大津事件」の裁判資料が、大津市の展示会で初めて一般に公開されています。

大津事件は明治24年、大津市を訪れたロシアのニコライ皇太子が滋賀県警の巡査にサーベルで切りつけられ大けがをしたもので、事件の裁判資料が1日から大津市歴史博物館で公開されています。
資料は関係者の調書や判決の書類などおよそ1500ページあり、このうち、今の最高裁判所にあたる大審院の裁判の様子を記録した「公判始末書」には、巡査の弁護人が日本の皇室を傷つけたわけではないので、大審院で裁くのは管轄違いだと主張したことが記されています。
また、取り調べを記した調書には判事と巡査の生々しいやりとりが記されています。
東京・町田市から訪れた女性は「国際的にも有名な事件の資料を間近に見られたのは貴重な体験です」と話していました。
学芸員の高橋大樹さんは「教科書にも登場する事件の資料を見られる貴重な機会なので、多くの人に見てもらいたい」と話していました。
この資料は来月13日まで開かれている企画展「湖都大津のこもんじょ学」で公開されています。






第五福竜丸被爆から60年 静岡で核廃絶集会 NHKニュース

ttp://www3.nhk.or.jp/news/html/20140301/k10015636041000.html

第五福竜丸被爆から60年 静岡で核廃絶集会
3月1日 19時34分

アメリカが太平洋のビキニ環礁で行った水爆実験で、静岡県焼津市のマグロ漁船「第五福竜丸」が被爆して1日で60年となります。静岡県では各地で集会が開かれ、参加した人たちが核兵器の廃絶を訴えました。

昭和29年3月1日、静岡県焼津市のマグロ漁船「第五福竜丸」は南太平洋で操業中に、アメリカがマーシャル諸島のビキニ環礁で行った水爆実験で放射性物質を含んだ「死の灰」を浴び、乗組員23人が被爆しました。
焼津市では1日、静岡県をはじめ全国から集まった人たちが核廃絶を訴えて市内を行進しました。
一行は被爆し、半年後に亡くなった元乗組員、久保山愛吉さんの墓がある市内の寺を訪れ、墓前に花を手向けて反核の思いを新たにしていました。
午後からは焼津市内で集会が開かれ、第五福竜丸の元機関士の池田正穂さん(81)が体験を話しました。
池田さんは「すごい爆発音が聞こえた。急いでエンジンをかけました。そのあと、船上でロープを引いたあとに手の皮が荒れたことを覚えています。当時は放射能の影響とは全く分かりませんでした」などと、集まった人に当時の様子を語りました。
一方、静岡市では市の中心部の公園で集会が開かれ、350人が参加しました。
このなかで、静岡市内の高校に通う2年生の女子生徒は核兵器廃絶の署名を呼びかける横断幕を掲げて、「私が大人になるころには核兵器がなくなるように頑張りましょう」と訴えました。
そして、核兵器や原子力発電所など核の利用に反対する宣言文が拍手で採択されました。
静岡県三島市から参加した30代の男性は、「静岡に暮らしていてもビキニについてよく知らなかった。こうした機会で過去を学び、ニ度と起こらないようにしたい」と話していました。
60年がたって、第五福竜丸の乗組員23人のうち、すでに16人が高齢などで亡くなっていて、今後、ビキニ被爆をどう伝えていくかが課題になっています。





震災遺児の支援拠点が完成 仙台 NHKニュース

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震災遺児の支援拠点が完成 仙台
3月1日 13時20分

東日本大震災で親を亡くした子どもたちの心のケアなどに当たる拠点として、仙台市に新しい施設が完成し、しゅんこう式が行われました。

新たに完成したのは仙台市青葉区の施設「仙台レインボーハウス」です。
1日は東日本大震災で親を亡くした子どもたちや、支援活動を行っている「あしなが育英会」の関係者など230人が出席してしゅんこう式が行われました。
「仙台レインボーハウス」は、心に傷を負った子どもたちを支えていく活動の拠点にしようと「あしなが育英会」が作りました。
施設は4階建てのビルを改修するなどして作られ、訪れた子どもたちが遊具を使って遊んだり、親を亡くした同じ体験を語り合ったりすることができる部屋が設けられています。
オープンはことし5月の予定で、子どもたちがこの施設に宿泊して交流を深めたり、サポート役のボランティアを養成したりする活動を計画しているということです。
あしなが育英会東北事務所の林田吉司所長は「子どもたちがつらい気持ちを打ち明けられる環境を作り、幸せをつかむ子どもに育てていきたい」と話していました。
あしなが育英会では、被災地の宮城県石巻市と岩手県陸前高田市にも同じような施設を設置することにしています。





実験用マウスの管理不十分 京大に注意 NHKニュース

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実験用マウスの管理不十分 京大に注意
3月1日 8時45分

京都大学のiPS細胞研究所で、遺伝子を組み換えた実験用のマウスが本来は持ち込まれないはずの部屋で見つかっていたことが分かり、山中伸弥教授が記者会見をして「再発防止を徹底したい」と述べました。

これは、京都大学iPS細胞研究所が1日、記者会見を開いて明らかにしたものです。
それによりますと、研究所では去年までのおよそ2年間に14回にわたって、遺伝子の組み換えを行うなどした実験用のマウスが本来はマウスが持ち込まれないはずの飼育用のケースを洗浄する部屋の中で相次いで見つかったということです。
実験用のマウスは飼育室と処置室で管理することになっていますが、見つかったマウスはいずれも飼育用のケースに入っており、少なくとも10匹は生きていたということです。
文部科学省は去年12月、マウスの管理を徹底するよう口頭で注意し、iPS細胞研究所はマウスを移し替える専門の担当者を増やしたうえで、チェックを二重にするなどの対策を取ったということです。
洗浄室にはマウスを移し替えたあとの飼育用のケースが運び込まれていて、一部のケースのチェックが万全ではなかったとしています。
京都大学iPS細胞研究所の山中伸弥教授は会見で、「環境中に実験用のマウスが出たことは確認されていないが再発防止を徹底したい」と述べました。





集団的自衛権「ガイドラインに反映」確認 NHKニュース

ttp://www3.nhk.or.jp/news/html/20140301/k10015629501000.html

集団的自衛権「ガイドラインに反映」確認
3月1日 4時09分

安倍総理大臣は、先月18日、自民党の石破幹事長らと会談し、憲法解釈の変更による集団的自衛権の行使容認について、ことしの年末までに行われる日米防衛協力の指針、いわゆるガイドラインの見直しに反映させることを視野に、これに間に合うよう政府・与党内の意見集約を目指すことを確認していたことが明らかになりました。

国会は、新年度(平成26年度)予算案が、28日、衆議院本会議で可決され、参議院に送られました。
当初予算案が、2月中に委員会で可決されたのは平成23年以来3年ぶり、2月中に衆議院を通過したのは平成21年以来5年ぶりで、憲法に定められた衆議院の優越により、仮に参議院で議決されない場合でも、年度内の3月末に成立することになりました。
これを受けて、今後の焦点は、安倍総理大臣が目指す集団的自衛権の行使容認を巡る議論に移ります。
政府の有識者懇談会は、4月にも憲法解釈の変更によって集団的自衛権の行使を容認する報告書を安倍総理大臣に提出する見通しで、安倍総理大臣は、憲法解釈を見直す際は与党との協議も踏まえて閣議決定する考えを示しています。
こうしたなか、安倍総理大臣は、自民党の石破幹事長からの呼びかけに応じて、先月18日夜、総理大臣公邸で石破氏らと会談し、政府と与党の間の調整の進め方などを巡って意見を交わしていたことが明らかになりました。
関係者によりますと、この中で安倍総理大臣と石破氏は、憲法解釈の変更を受けて、秋に予定される臨時国会で自衛隊法など関連する法律の改正をはかったうえで、ことしの年末までに行われる日米防衛協力の指針、いわゆるガイドラインの見直しに反映させることを視野に、これに間に合うよう政府・与党内の意見集約を目指すことを確認したということです。
また、安倍総理大臣は、与党側に根強い慎重論もあることから、石破氏に対して丁寧に与党内の意見を聞いて取りまとめを進めるよう指示したということです。






外相 パレスチナ支援呼びかけ NHKニュース

ttp://www3.nhk.or.jp/news/html/20140301/k10015632751000.html

外相 パレスチナ支援呼びかけ
3月1日 15時03分

インドネシアを訪れている岸田外務大臣は、パレスチナへの経済支援策を話し合うアジア各国の国際会議で、「中東和平の実現にアジアの力を結集したい」と呼びかけたうえで、日本として難民対策などで新たにおよそ2億ドル、日本円にして200億円余りを拠出することを表明しました。

パレスチナへの経済支援策を話し合うアジア各国の国際会議は、日本が主導して発足したもので、インドネシアの首都、ジャカルタで開かれた今回の会議が2回目です。
会議の冒頭、岸田外務大臣は共同議長として演説し、「中東和平の実現にアジアの力を結集したい。アジアの成長を支えた人材育成や民間部門の発展の知見や経験は必ずやパレスチナの国づくりに貢献する」と述べ、各国に協力を呼びかけました。
そのうえで岸田大臣はパレスチナの経済的な自立を促す難民対策やインフラ整備などの支援を継続するため、日本として新たにおよそ2億ドル、日本円にして200億円余りを拠出することを表明しました。
そして、具体的な支援としてパレスチナにある農産加工工場の生産開始に向けて専門家を派遣することや、金融や災害対策などの分野でインドネシア、マレーシア、シンガポール、それにタイの4か国とそれぞれ連携しながら、パレスチナの人材育成を進めていく方針を示しました。






アジア各国 パレスチナ支援の共同声明採択 NHKニュース

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アジア各国 パレスチナ支援の共同声明採択
3月1日 19時34分

パレスチナの経済支援策を話し合うアジア各国の国際会議が1日、インドネシアで開かれ、パレスチナの発展に向けて、アジアの成長を支えた経験を活用することや、各国が連携して人材育成を進めていくことなどを盛り込んだ共同声明を採択しました。

この国際会議は日本が主導して発足したもので、2回目の会議が1日、インドネシアの首都、ジャカルタで開かれました。
冒頭、岸田外務大臣は共同議長として演説し、「中東和平の実現にアジアの力を結集したい」と呼びかけたうえで、日本として難民対策などで新たにおよそ2億ドル、(日本円で200億円余り)を拠出することを表明しました。
また、パレスチナ暫定自治政府のハムダラ首相は「パレスチナは経済的な困難に直面している。継続した支援をお願いしたい」と述べました。
そして会議では、パレスチナの発展に向けて、アジアの成長を支えた知識と経験を活用し、制度の構築や財政支援を行っていくことや、農業、金融、観光などの分野で各国が連携して人材育成を進めていくことなどを盛り込んだ共同声明を採択しました。
会議のあと岸田大臣は記者会見し、「中東和平の実現には国際社会の協力が不可欠だ。日本は積極的平和主義の下、パレスチナ支援をけん引していきたい」と述べました。
会議に合わせて岸田外務大臣は、パレスチナ暫定自治政府のハムダラ首相と会談し、およそ3年ぶりに再開した中東和平交渉の進展に期待する考えを伝えました。






石破氏「河野談話検証は真実の探究」 NHKニュース

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石破氏「河野談話検証は真実の探究」
3月1日 18時19分

自民党の石破幹事長は名古屋市で記者団に対し、政府がいわゆる従軍慰安婦の問題を巡り、河野官房長官談話の作成過程を検証することについて、「さらに真実を探究するものだ」と述べ、検証作業には意義があるという考えを示しました。

いわゆる従軍慰安婦の問題を巡り、菅官房長官が政府の謝罪と反省を示した平成5年の河野官房長官談話の作成過程を検証する考えを示したことに対し、韓国のパク・クネ大統領は1日、独立運動が始まった日を記念する式典での演説で、「歴史の真実は生きている人たちの証言だ」と述べてけん制しました。
これについて、自民党の石破幹事長は名古屋市で記者団に対し、「政府は河野談話の内容ではなく、作成過程を検証すると言っている。直接当事者から聞き取りをして確認したことにはいろいろな議論があり、さらに真実を探究するということだ。より客観的に、より正確にということだと認識しており、パク大統領の発言とそごがあるものではない」と述べ、検証作業には意義があるという考えを示しました。
また石破氏は集団的自衛権の行使容認を巡って、安倍総理大臣が憲法解釈の見直しを閣議決定する前でも国会で議論する考えを示したことに関連し、「法案などが提出されていない段階では、国会での議論はこの問題を巡る一般的なものにならざるをえない」と述べました。






歴史認識など変わらず 理解求める考え NHKニュース

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歴史認識など変わらず 理解求める考え
3月1日 22時07分

岸田外務大臣は記者団に対し、いわゆる従軍慰安婦の問題を巡り、韓国のパク・クネ大統領が河野官房長官談話の作成過程を検証する方針を示した日本政府をけん制したことに対し、「わが国の外交姿勢や歴史認識は変わっていない」と述べ、韓国側に理解を求めていく考えを示しました。

韓国のパク・クネ大統領は1日、独立運動が始まった日を記念する式典での演説で、「歴史の真実は生きている人たちの証言だ」と述べ、いわゆる従軍慰安婦の問題を巡り、政府の謝罪と反省を示した平成5年の河野官房長官談話の作成過程を検証する方針を示した日本政府をけん制しました。
これについて岸田外務大臣は、訪問先のインドネシアで記者団に対し、「『河野談話』をわが国がどう考えているかは従来から申し上げているとおりだ。外交姿勢や歴史認識が変わっていないことをしっかりと説明していくことが大切だ」と述べ、韓国側に理解を求めていく考えを示しました。
そのうえで岸田大臣は、「韓国とは幅広い分野にわたる実務的な協力やさまざまなレベルでの対話を積み重ね、未来志向の重層的な関係を作りたい。高い政治レベルの対話に結びつけるための努力を続けていきたい」と述べ、関係改善に向けて外相会談や首脳会談の実現を模索する考えを示しました。






韓国大統領 河野談話検証をけん制 NHKニュース

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韓国大統領 河野談話検証をけん制
3月1日 12時28分

韓国のパク・クネ大統領は1日、独立運動が始まった日を記念する式典での演説で、「歴史の真実は生きている人たちの証言だ」と述べ、いわゆる従軍慰安婦の問題を巡る河野官房長官談話の作成過程を検証する方針を示した日本政府をけん制しました。

韓国のパク・クネ大統領は、演説で、いわゆる従軍慰安婦の問題について、「歴史の真実は生きている人たちの証言だ。それを政治的利害のために認めないのであれば、孤立を深めるだけだ」と述べました。
そして、過去の植民地支配と侵略に対して痛切な反省を表明した村山元総理大臣の談話や、いわゆる従軍慰安婦の問題を巡って政府の謝罪と反省を示した河野官房長官談話に言及し、「日韓両国が関係を発展させることができたのは、日本が平和憲法を土台に周辺国との友好関係を深め、両談話などを通じて植民地支配と侵略を反省し、未来に進むとした歴史認識があったためだ」と述べました。
日本政府は28日、河野官房長官談話が作成された過程を検証する方針を示しており、パク大統領の演説は、そうした動きをけん制したものです。
パク大統領は今回、日本の戦後の歩みに一定の評価を示し、去年の式典で述べた「加害者と被害者という歴史的立場は千年の歴史が流れても変わらない」といった厳しい表現は控えましたが、「元慰安婦たちの傷は当然、癒やされなければならない」とも述べ、日本の対応を重ねて求めました。






河野談話の検証 韓国が強く反発 NHKニュース

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河野談話の検証 韓国が強く反発
3月1日 1時49分

菅官房長官が、いわゆる従軍慰安婦の問題を巡る平成5年の河野官房長官談話の作成過程を検証する考えを示したことについて、韓国政府は「日本は国際社会から一層孤立するだろう」とするコメントを出し、強く反発しました。

いわゆる従軍慰安婦の問題を巡って政府の謝罪と反省を示した平成5年の河野官房長官談話について、作成に関わった石原元官房副長官は先月20日、衆議院予算委員会の集中審議で、従軍慰安婦とされる人たちの証言の裏付け調査は行われなかったなどと証言しました。
これを受けて菅官房長官が28日、有識者も参加した少人数のチームを設け、談話の作成過程を検証する考えを示したことについて、韓国政府は28日夜にコメントを出し、「歴代内閣の歴史認識を継承すると繰り返してきた日本政府が、再び河野談話の作成過程を検証すれば、国際社会は誰も日本政府の話を信じられなくなるだろう」と強く反発しました。
そして、「対話を望むと言いながら歴史を否定する言動を繰り返している」と、日本政府の姿勢を非難したうえで、「歴史の真実を否定すればするほど、日本は国際社会から一層孤立するだろう」と述べて、日本側の動きをけん制しました。
日韓関係を巡っては、先月、ソウルを訪れたアメリカのケリー国務長官が双方に歩み寄りを求め、4月下旬には、オバマ大統領が両国を訪問することから関係改善の糸口が見いだせるのか注目されています。






ウクライナ クリミアで緊迫状況続く NHKニュース

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ウクライナ クリミアで緊迫状況続く
3月1日 11時13分

欧米寄りの暫定政権が発足したウクライナでは、ロシア系住民が多い南部のクリミアで暫定政権に反対する武装グループが空港を管理下に置き、緊迫した状況が続いており、暫定政権のトゥルチノフ大統領代行は、ロシアが挑発を行っているとして、やめるよう求めました。

政権が崩壊したウクライナでは、欧米寄りの暫定政権が発足しましたが、ロシア系住民が人口の60%以上を占める南部のクリミア自治共和国では、暫定政権に対する反発が強まっています。
28日、ロシア寄りとみられる武装したグループが、中心都市のシンフェロポリとロシア軍も駐留している軍港都市のセバストポリの空港に入り、2つの空港を管理下に置きました。
また、クリミアに駐留するロシア軍の黒海艦隊は、駐留地や関連施設の安全を守るため、警備を強化していることを明らかにし、現地のNHKの取材班は、ロシア軍の装甲車やトラックが走行しているのを目撃しました。
さらにウクライナの国境警備当局は、ロシア軍のヘリコプターがクリミア半島周辺の領空を侵犯したと発表するなど、緊迫した状況が続いています。
こうした状況を受け、暫定政権のトゥルチノフ大統領代行は28日、「ロシアは演習という名のもとにあからさまな攻撃を始めた。ロシアは、軍事衝突へとわれわれを挑発している」と述べ、ロシアのプーチン大統領に対し、挑発行為を即座にやめるよう求めました。


ヤヌコービッチ氏が記者会見

ウクライナで大統領職を追われたヤヌコービッチ氏は、ロシア南部のロストフ州で記者会見を行いました。
ヤヌコービッチ氏は「安定を守る力がなく、国民に謝りたい」と述べながらも、「私は今でも法律によって選ばれた大統領だ。ウクライナの未来のために闘いを続ける」と述べて、みずからの正当性を主張し、辞任しない考えを示しました。
そのうえで、「混乱の責任は、現在、権力を握っている勢力とそれを支持してきた欧米諸国にある」と述べて、欧米寄りの政治勢力と欧米諸国を批判し、5月の大統領選挙も暫定政権が非合法に決めたものだとして、実施を認めないとする考えを明らかにしました。
一方、ロシアについては、「混乱を食い止めるため、あらゆる可能性を検討すべきだ」と指摘し、「プーチン大統領がなぜこれまで沈黙しているのか分からない」と述べ、不満を表明しました。
ヤヌコービッチ氏が公の場に姿を見せるのは6日ぶりで、これまでウクライナの東部と南部を追われるように移動し、友人のいるロシア南部のロストフ州に来たということです。
ロシアに亡命するかどうかについて言及しませんでしたが、安全が保証された場合、ウクライナに戻る用意があることを明らかにしました。
ヤヌコービッチ氏がロシアで記者会見を開いたのは、ロシア政府の保護下にあることを示すもので、今後、ヤヌコービッチ氏の引き渡しを巡って、ウクライナの暫定政権とロシアの間で対立が深まることが予想されます。


ロシアの装甲車が幹線道路走る

ウクライナ南部ではロシア軍の装甲車やトラックが走行しているのが目撃されたほか、ロシア系住民がコンクリートのかたまりを並べた検問所で、24時間態勢で警戒に当たるなど、緊迫した状況が続いています。
NHKの取材班は28日、南部のシンフェロポリ郊外で、ロシアの国旗が書かれた装甲車が幹線道路を走る様子を撮影しました。
装甲車は9台で、自動小銃などで武装した兵士が乗り込み、ロシア海軍の黒海艦隊が駐留するセバストポリの方向からシンフェロポリのある北東へ走っていきました。
一方、セバストポリの郊外では、コンクリートのかたまりを並べた検問所が設置され、ロシア系住民およそ20人が、24時間態勢で警戒に当たっていました。
このうち1人の男性は「ウクライナという国家の存在そのものが許せない。かつてはロシアの領土だったのだ」と述べ、暫定政府への敵意をむき出しにしていました。
このほか、セバストポリにある軍民共用のベルベク空港は、空港に通じる道路が軍用の大型トラックによって封鎖され、ロシア系住民や職業軍人とみられるグループが警備に当たっていました。








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最終更新:2014年04月01日 14:27