心の苦しみ


※上記の広告は60日以上更新のないWIKIに表示されています。更新することで広告が下部へ移動します。

「じゃあ俺もう寝るから。」
節穴がそういうと、天使は頷きわずかな沈黙のあと通話が終了した。
節穴はいつもこの瞬間に世界中のすべての重力が自分の元にのしかかる感覚を覚える。心地よかった。
節穴は満たされたような、そうでないような、何とも言い難い不思議な気持ちのまま眠りに落ちた。


心の苦しみ


失恋があった。
とても苦しかった。
とても辛かった。
すべてがどうでもよかった。
そう思えばもっと楽になれるはずだった。
でも楽になれなかった。
だから人と話した。
だから人と触れ合った。
そうやってごまかした。
そうやって自分の気持ちをごまかした。
そうやって自分の苦しみをごまかした。
いつの間にか笑えるようになっていた。
いつの間にか冗談も言えるようになっていた。
いつの間にか、その相手が特定の一人になっていた。
それが天使だった。
彼女と話しているとすべてから開放された気になった。
もっと彼女と話して、彼女のことをよく知りたかった。
だからたくさんの人に相談した。いろんな意見を聞いた。


(彼女に触れて童貞を捨てたい)

夢の中でそう思ったのか、実際にそう呟いたのか、節穴には判断がつかなかった。
しかしどちらにしろ目が覚めた事は事実で、いつもの現実が目の前に広がったのがこの瞬間だった。
そしていつものように節穴は仕事へ行く。
季節はすでに夏が始まろうとしていた。



















ツールボックス

下から選んでください:

新しいページを作成する
ヘルプ / FAQ もご覧ください。