最終章 希望の明日へ
シリウスが鏡から消えた後、ハリーの頬を一筋の涙が伝い流れた。
ハリーは慌てて、手で涙をぬぐうと 寝室へと戻っていった。
音を立てないように細心の注意をはらいながら鏡をしまい、透明マントを脱ぐと、再びベッドに横になった。
彼の脳裏には、シリウスが最後に言い残した言葉が焼きついていた。
シリウスの言葉は、ハリーにほんの少し勇気をくれた。
彼を失ったハリーが、再び1歩を踏み出すための勇気を。
(ありがとう、シリウス。 明日から少しずつ、前向きにがんばっていくよ。 だから僕のことを見守っていて… )
END