8月21日(火) 「豆仕掛けの音楽たち 」
場所:代官山「晴れたら空に豆まいて」
(渋谷区代官山町20-20モンシェリー代官山B2)
時間:open 18:30 / start 19:00
料金:前売2000円 当日2500(共にドリンク代別)
出演:堀川ひとみ くりすあすか(from 大阪) Chie etc
連絡先:03-5456-8880
出演時間 19:00~19:30(1バンド目)
この前書いた「緑風」という記事で、
僕ぐらいの歳になると、大概のことは既に経験済みで、
その分、驚きや感動が目減りするというようなことを書いたが、
今日はその真逆のお話。
今晩というか、もう日も上りそうなので、昨日、
マイミクchieのライブを聴きに代官山に出かけた。
兄貴で役者の三元雅芸もそうなのだが、
この兄妹は物事に対するアプローチが若者らしく真っ直ぐ。
本人たちは、もう若者ではありません、というかも知れないが、
オッチャンから見ればそうなので、そうとする。
いや、考えてみれば、むしろ今時の若者には珍しいぐらいと言うべきか……。
ともかく、chieの歌である。
僕は彼女の歌を色々な小屋で幾度か聴いているわけだが、
新曲(今日は一曲)は別にして、当然、同じ歌を何度も聴くことになる。
で、回を重ねるごとにその印象が変わる。
これには歌い手、客の入り、小屋のコンディション、
といった外的な要因が重なり合うライブならではの楽しみがあると同時に、
聴き手側の時の積み重ねという内的側面がある。
今日もchieの歌声は耳に心地よい。
と、同時にいくつかの発見があった。
なので、ライブ終わりに少しそのことをchieに話し、それはchie自身の気づきとも幾らかシンクロしたようであった。
つまり、ここに「緑風」の記事と真逆の話がある。
chieの歌に関しては、そう長いスパンの話ではないが、
歳をとるとか回を重ねるとかいったことには、確かにファーストインプレッションの激しさを削ぐ面がある。
しかし、その反面、対象に深く向き合えるという可能性を秘めている。
若い頃のように、強くは愛せなくとも、深く愛せるといったようなことだ。
今、chieの歌は強い。
僕は今日、一人の歌い手の歌が、今日と明日をつなぐ深い歌になっていく姿を聴いてみたいと思った。
歳をとるのも悪くはない。
最終更新:2009年05月05日 19:22