第十五話

「第十五話」の編集履歴(バックアップ)一覧はこちら

第十五話」(2008/08/23 (土) 00:05:25) の最新版変更点

追加された行は緑色になります。

削除された行は赤色になります。

62 名前: ねこ ◆wnkrgVCnXg [sage] 投稿日: 2008/08/22(金) 22:16:30 ID:48EOxlvM0 『キャンプ場にて』  1/2 私が小学5年生のとき、市内のキャンプ場でテントを張り一泊する という林間学校のようなものがありました。 夜、私のテントから10メートルほどの距離にある男子のテントの上を、 大きな青いシャボン玉のようなものが、ふわふわと飛んでいるのを 友人が見つけました。 「男子が懐中電灯かなんかで遊んでるのかな?」 「でもさ、光って球体にはならないよね」 「じゃあ・・・人魂?」 などと話していると怖くなり、テントの中に隠れました。 すると、その直後土砂降りの雨が降ってきました。 テントは危険だということで、生徒は全員管理棟のような建物に 移動することになりました。 女子は会議室、男子は部屋が足りないので廊下や階段に寝ることに なりました。 63 名前: ねこ ◆wnkrgVCnXg [sage] 投稿日: 2008/08/22(金) 22:18:54 ID:48EOxlvM0 『キャンプ場にて』  2/2 部屋に入ると、私を含む同じテントにいた6人で丸く座り、怖い話を 始めました。 (もうすぐ私の番だ)と思っていると、目の端に白いものが見えました。 窓の外に何かあるのかと見ると、白いワンピースを着た女の人がゆらゆら 揺れながら立っています。 土砂降りなのに濡れてない・・・しかもここは3階で、人が立つような 場所はないはずです。 (うわ~見ちゃった~)と思っていると、私の向かいに座った子も 窓の外をチラチラ見ていて、私と目が合うと困ったように笑いました。 白い服の女の人は、「早く寝ろ!」と入ってきた先生に気を取られた 一瞬の間に消えていました。 次の日、帰る道すがら窓の外を見ていた子に女の人の話をすると、年齢や 服装、髪型などが一致したのでゾッとしました。 そして、とどめの一言。 「あの人が揺れてたのはさ、あそこの木で首吊りしてたからだよ」 テントの上を飛んでいた人魂は、あの女の人だったのでしょうか? 【完】

表示オプション

横に並べて表示:
変化行の前後のみ表示: