第二十八話

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101 名前: あさがお ◆Asagao.7R2 [sage] 投稿日: 2008/08/22(金) 23:03:04 ID:3KU2WJXa0 「その交差点は呪われているのだろうか?」 我が家の近くにある交差点。信号つきの交差点。そこの一角に、家を建てるのによさそうな土地が一筆。 日当たりもそこそこよく、周辺施設もそれなりに整っており、なかなか良い土地…なのだが、 今のところそこに家が建つことはない。理由は簡単、そこに突っ込む車が後を絶たないから。 なので現在もそこは畑のまんま。車が突っ込みそうな角のところには交通安全を促す看板が立つ。 (ちなみに私もその交差点でバスに轢かれかけたことがある。無意識のうちにバスのほうに向かって 歩いていたそうだ。リア消のころのお話) 見通しがよく、交通量もそれほど多くなく。それでも年に2~3回はそこに車が突っ込むなどの事故が 起きるのである。何かが衝突する音が起こるたび、周辺住民は外を確認し、そして 「  ま  た  あ  そ  こ  か  」 と言わんばかりに事故現場を目の当たりにする。そしてそのたびにこんなことが囁かれるのである。 「やはりこの交差点は何か呪われているのではないか」 実際、事故現場を見る限り、何かに吸い込まれるようにその土地に突っ込んだと思しきものが 何件もあったのだ。まるでこの土地に何かがいるのかのように。いつしかそこは「魔の交差点」と 言われるようになった。だが幸い、私が知る限りでは今まで死亡事故、重体事故は起こっていなかった。 そう、数ヶ月前までは… 数ヶ月前、まだ夜中のこと。何かが爆発したような、そんな音で私は目覚めた。外に出ると、 いつもの場所で、また事故が起こっていた。二人乗りバイクと乗用車の衝突事故。そして今回は 今までとは違っていた。バイクの後部座席に乗っていた女性が、頭を打ち付けたまま全然動かなく なっていたのである(後に聞いた話では、既に心肺停止だったとか)。そして数日後、その女性は 若くして帰らぬ人となってしまった。この事故は当事者の不注意によるものと言われてはいるが、 だがそれだけではすまない、何か強大な力がかかっていたかのようにも思える。場所が場所だけに… そして数ヵ月後、現在。今のところあれから例の交差点では事故は起こっていない。だが、先の事故で 亡くなった女性がもし成仏できてなかったとしたら…悲劇は繰り返されてしまうのだろうか…。 【完】

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