第四十七話

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167 名前: 本当にあった怖い名無し [sage] 投稿日: 2008/08/23(土) 01:10:29 ID:jBtZnPJd0 【作り話が呼んだ…】  小学校の修学旅行で、長崎へ行った時の事です。  ホテルで、就寝時間近くになり、担任の先生がその旨を伝えに部屋へやって来ました。その時、先生は、開いていたカーテンを見て、面白そうに言いました。  「皆はカーテン閉めないのか。」  そして、先生は、ある話を語り始めました。 ~~~~~~~~~~  何年前だったかな…あの事故があったのは。皆と同じで、修学旅行でこの部屋に泊まった生徒達がいたんだ。夜になって、その生徒達が、部屋でふざけて遊んでいたんだって。  そうしているうちに、一人の生徒の上に部屋の布団を積み重ねて、その上に他の生徒が乗って遊んでいたんだって。いじめじゃなくて、本当に、ふざけてやってたそうだよ。  そしたら、布団の下にいた生徒が、動かなくなって…確認したら、窒息してなくなってたんだって。  …それ以来、修学旅行の一団が泊まると、楽しそうな雰囲気につられて、その生徒が窓から覗く顔が映るそうだよ…。 ~~~~~~~~~~  その話を聞いた私達は、怖がって半泣きになりながら、慌てて寝ました。  …その日の夜中…。  「う、うわぁ!ああああああああ!」  同室の友人の、物凄い悲鳴で、目が覚めました。誰かが電気をつけると、その友人は部屋の隅で、泣きながら震えていました。それは、尋常ではない怖がり方でした。  部屋の誰かが先生を呼びに行ったらしく、先生が慌てて駆け込んで来ました。  …怖がっていた友人に話を聞くと、「窓に顔が映った」との事。  先生は「俺の作り話が怖かったのか、悪かったな。」そう言ってなだめました。そう、先生の話は、作り話でした。  しかし、友人は取り乱したまま、一向に落ち着く気配がありません。  仕方がないので、先生がホテルの人を呼びに行きました。ホテルの方は、部屋に到着すると、私達に話を聞きました。  友人が「見た」ものの話をすると、ホテルの人が言いました。  「ああ、またですか…」  …実は、私達が泊まっていた部屋で、数年前に生徒が一人亡くなる事故があり、夜になると、窓に顔が映るという報告が何件かあるとの事でした。  …先生の作り話は、偶然にも、その事故を言い当てていたのでした…。もしかすると窓の顔は、作り話に呼ばれて…。 「完」

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