第十五話


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62 名前: ねこ ◆wnkrgVCnXg [sage] 投稿日: 2008/08/22(金) 22:16:30 ID:48EOxlvM0
『キャンプ場にて』  1/2

私が小学5年生のとき、市内のキャンプ場でテントを張り一泊する
という林間学校のようなものがありました。

夜、私のテントから10メートルほどの距離にある男子のテントの上を、
大きな青いシャボン玉のようなものが、ふわふわと飛んでいるのを
友人が見つけました。
「男子が懐中電灯かなんかで遊んでるのかな?」
「でもさ、光って球体にはならないよね」
「じゃあ・・・人魂?」
などと話していると怖くなり、テントの中に隠れました。
すると、その直後土砂降りの雨が降ってきました。

テントは危険だということで、生徒は全員管理棟のような建物に
移動することになりました。
女子は会議室、男子は部屋が足りないので廊下や階段に寝ることに
なりました。


63 名前: ねこ ◆wnkrgVCnXg [sage] 投稿日: 2008/08/22(金) 22:18:54 ID:48EOxlvM0
『キャンプ場にて』  2/2

部屋に入ると、私を含む同じテントにいた6人で丸く座り、怖い話を
始めました。
(もうすぐ私の番だ)と思っていると、目の端に白いものが見えました。
窓の外に何かあるのかと見ると、白いワンピースを着た女の人がゆらゆら
揺れながら立っています。
土砂降りなのに濡れてない・・・しかもここは3階で、人が立つような
場所はないはずです。
(うわ~見ちゃった~)と思っていると、私の向かいに座った子も
窓の外をチラチラ見ていて、私と目が合うと困ったように笑いました。
白い服の女の人は、「早く寝ろ!」と入ってきた先生に気を取られた
一瞬の間に消えていました。

次の日、帰る道すがら窓の外を見ていた子に女の人の話をすると、年齢や
服装、髪型などが一致したのでゾッとしました。
そして、とどめの一言。
「あの人が揺れてたのはさ、あそこの木で首吊りしてたからだよ」

テントの上を飛んでいた人魂は、あの女の人だったのでしょうか?

【完】