第二十四話

88 名前: 徳島ヴォルティス@@サポ ◆K6QUBu7wQQ [sage] 投稿日: 2008/08/22(金) 22:49:40 ID:Vdl6qBan0
『某バス乗り場』

母親が先日、語ってくれた話。

ある日、母親の職場の友人が、大阪に遊びに行きました。
(大王四神紀? とかいう韓流ドラマのプレミアムイベントで、ヨン様が来たのだとか)

徳島から大阪に行く時は、よく高速バスが使われます。
その友人も、例に漏れず、某高速バス乗り場から出かけていきました。

数日後、帰ってきた友人はヨン様の思い出を楽しそうに語っていたのですが、ふと、こんな
事を言ったのだそうです。

「あ、Bちゃん、私の使った高速バス乗り場、あそこちょっと気味が悪いのよ! 
 あなた来週あの乗り場使うんでしょ? 良かったら見てきて!」

このBさん、年の頃はまだ二十歳のアルバイトさんなのですが、『色々なものがよく見える人』だそうです。
職場でうめき声が聞こえる、人が壁の中に消えた……等々、体験談は事欠かないんだとか。

Bさんも、翌週に同じように高速バスを使って大阪に行く予定だったので、

「じゃあ、ちょっと見てきます」

そう言って了解し、大阪へと旅立ちました。

……翌週。帰ってきたBさんは、開口一番、こう言ったそうです。

「……居ました。足だけが、沢山」

以来、私は何があろうと、その乗り場は使わないことに決めています。
(完)

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最終更新:2008年08月23日 00:13