第三十七話


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137 名前: 影虎 ◆OTL/VNUGLY [sage] 投稿日: 2008/08/23(土) 00:14:37 ID:ayCqAQPk0
「危ない!」


会社で聞いた話。
Yさんが同僚と釣りにいったそうだ。
それもわざわざ、県をひとつ跨いだ北の方へ。

その日はとにかく暑く、日差しも強く、普段デスクワークの彼らはすっかり日焼けしてしまった。
そして高速に乗って帰る途中の事。

「すぐ前にさぁ、車がいたんだよ。ずっと」
「なのに運転してる奴が車間距離詰める詰める。なんか急に向こうが減速した感じでぶつかりそうになったんだ」
「だから俺、『危ねぇッ!!』って叫んじゃった」
「そしたらさ、みんなぽかーんってこっち見てる訳」
「で、『Yさん何言ってるんですか?』とか言われて、それで俺初めて『あぁ見ちゃった』と思ったよ」
「だって前みたら、さっきまでいた赤い軽自動車いねぇんだもの」

彼らは「まさか白昼堂々恐い事が起きるとは思っていなかった」と口を揃えて言っていた。
その後、同乗していたEさんが高熱を出して会社を休んだ。
Eさん曰く、
「熱も高いし真夏だしで熱いはずなのに、顔だけが寒かった」と言っていた。
行楽帰りの怪にはご注意を。

【完】