第七十三話


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246 :しましまのごろごろ ◆lhM8WiMBbk :2008/08/23(土) 03:22:42 ID:GdDf91KL0
73話 [ 金縛り ]  1/1

「出張での話だけど。そこは昔の激戦区で、当然兵士の幽霊の目撃談とかもあるわけだ。
 ちょうどシーズンで、同僚と二人、ツインルームになったんで、
 仕事→接待→爆睡、というお約束コースを辿ったんだ。
 そうしたらさ。真夜中に暑くて目が覚めた。
 そんな筈はないんだよ。クーラーガンガンに掛けて寝てるんだから。
 クーラーが壊れたか?と思って起き上がろうとしたら起き上がれない。
 あー、脳みそだけ起きてるな、って思ったさ。何か人の気配もしたけど、脳みその錯覚だと思った。
 その気配が、俺の顔を覗き込んだ。人の顔じゃない。
 土佐衛門を初めとして、色んな死体を仕事で今までに見てきた。
 でも、そういったモノじゃない。

 膨らみきった水ヨーヨー一杯に血走った目が広がったような顔持った、日野日出志の漫画に
 出てきそうな感じの奴が、生臭い匂いとともに近づいたと思ったら壁に思いっきり引きずられた。
 必死で抵抗しようにも、体は動かない。
 おかしいだろ?臭いがするんだぞ。壁に体がめり込んだ感触がして。
 同僚は起きる気配もしなかった。

 ああ、俺は、もう駄目だ。フラグなんざ立ててないのに畜生。
 と思ったら、

 「 ぼ ひ ッ 。」とコマンド「big/ blue」辺りで指定したい位の大きさのマヌケな音がして、
 俺は解放された。

 正体?屁だよ、屁。同僚の屁。音もすごかったが、その後、な。
 さんざん飲んで食った後だったから、臭いがすごすぎて、どっちみちしばらく寝られんかったよ。
 人類からそんな屁が創造されるなんて、怖すぎるだろ?」

[終]