第八十話


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265 :朦朧 ◆sZMOg20d0E :2008/08/23(土) 03:58:36 ID:Drt3xPJz0
【足跡】

高校三年の時の話です
自分は剣道部に所属していて、電車通学ということもありよく道場で時間を潰していました
仲間との雑談に花が咲きいつも帰る電車を逃してしまった。
次の電車を待つために最低限の灯りだけをつけて時間を潰していました
道場全ての電気をつけていると用務員がその灯りに気づき来ることがあるため
電気は男子更衣室のみつけていました
仲間と挨拶を交わしてから数十分後、
突然『ミシッ』という音が道場の奥-柔道用の畳が敷かれている所から聞こえてきました
誰かいるのか?と思いすぐに配電盤に近づき電気をつけました。
が当然誰もいません。不思議に思いましたが古い道場だ、風で軋んだのかもしれない。
そう思って道場の電気を消しました。数分後また『ミシリ』と篭もっていますがはっきりとした音が聞こえました。
ですが自分はまだ違うかもしれないと思い電気をつけませんでした
しかし段々とその足跡は自分に向かってくるように音が大きくなってきました。
畳を踏むような篭もった足音『ミシリ、ミシリ、ミシリ、ミシィ』
柔道用の畳と剣道用の木板の区切りまで足音が来たのが感覚的にわかりました。そして『ギィ』と木の板を踏む音
自分は何を思ったか背後まで来るのを待ってやると思いました。
『ギィ、ギィ、ギィ、ギィ、ギィ、ギィ』
その足音が聞こえるたびに鳥肌がたってきます。足音はもう自分の2m近くまで来ていました
鳥肌どころか体中が泡立ち、もうダメだ!!と思い配電盤までパッと動き電気をつけました
電気がつき足音が聞こえた所を見ましたが何もいません
これ以上いる気にはならなくすぐに荷物を整え道場から出ました
後日この話を同じく電車通学をしている同期に話しましたら、そいつは昼その足音に遭遇したと話してきました

【完】