第八十二話


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271 :テンプレ0/0 ◆tbxFW3dsZU :2008/08/23(土) 04:08:16 ID:gF/0yAsn0
【窓ガラスの人影】

 友人宅に泊まりに行った時の話。
 その日は、その家の友人を含め、4人で過ごしていました。
 夜9時頃。友人宅のすぐそばにある大学へ遊びに行こう、という話になり、全員で行く事にしました。

 その大学は、敷地そのものは夜間も開放してある為、敷地内へ入るのは容易でした。
 私達は構内の自動販売機で飲み物を買い、周辺を少し散歩しました。
 建物のガラスに自分達の姿が映っているのが見えた私達は、そのガラスに向かって、変な踊りをしたりしてげらげら笑っていました。

 …突然、背後に男性が現れました。何の前触れもなく、本当に突然。
 驚いて背後を見ても、誰もいません。でも確かに、ガラスには私達以外の男性が映っていました。

 …いや…。

 …その男性は、背後ではなく、実はガラスの向こうにいたのでした。
 …全身が半透明の姿で…。明らかにこの世の者ではないと、すぐに分かりました。

 そうしているといきなり
 「ううぅう゛ぅおおぉおぉおお゛お゛…」
 不気味なうめき声を上げながら、そいつがこちらに寄ってきたのです。私達は一目散に逃げました。

 …200m程走って振り返ると、そこには誰もいませんでした。

 その大学で過去に何かがあったという話は聞いた事がありません。
 男性が何者だったのかは、今でも謎のままです。 

「完」