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「あんた誰?」

抜けるような大空をバックに、少女が男へと声をかけた。
訝しげに男は辺りを見回す。
そこは、男には見覚えのない土地だった。
少女にとって男は、異様とも言える姿をしていた。
何かの番号がついた上下揃いの色と模様が付いた服。
片手には革でできた何かを持ち、もう片方の手には長い木の棒。
一体この男は何者なのか。

「あ、あんた誰なのよ!? 答えなさい!」

恐れを振り切るように、少女は男に向けて怒鳴る。
その声に、男が初めて少女の方へと顔を向けた。
そして、ゆっくりと口を開いた。

「僕の名は……イチローだ」

──これが、異世界ハルケギニアにおける彼の伝説の始まりであった。























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