「Acetonide (アセトニド)」の編集履歴(バックアップ)一覧はこちら

Acetonide (アセトニド)」(2007/10/24 (水) 23:45:39) の最新版変更点

追加された行は緑色になります。

削除された行は赤色になります。

*Acetonide (アセトニド) #right(){[[戻る>保護・脱保護反応]]} >&color(#8888ff){&bold(){詳しい本}}&br()Greene's PROTECTIVE GROUPS in ORGANIC SYNTHESIS p.306 #center(){&ref(acetonide.png)}  アセタール系の保護基で,2つの水酸基を同時に保護できる橋架け型の保護基。  アセタール系の保護基の特徴は,酸で簡単に外せると言う点である。 それはつまり酸に弱いと言う事を示しており,ほとんどの酸条件にもたない。 しかしながら,酸以外のほとんど全ての条件に耐えるという頑丈さが持ち味。  アセトニド基の最大の特徴は,1,3-ジオールを保護した際に, &bold(){ジオールの立体化学を決定できる}と言う点である。 この手法については,別項にて記載する。 -保護基の反応性 (◎:反応する ○:反応性がある ×:反応しない △:特殊な反応をする) |CENTER:酸|CENTER:塩基|CENTER:酸化|CENTER:還元|CENTER:求核剤|CENTER:ヒドリド|CENTER:熱| |CENTER:0.1 N HCl (pH 1)|CENTER:0.1 N NaOH (pH 12)|CENTER:CrO3, [[Py]]|CENTER:H2, Pd|CENTER:RLi|CENTER:LAH|CENTER:150 ℃| |CENTER:◎|CENTER:×|CENTER:×|CENTER:×|CENTER:×|CENTER:×|CENTER:×| **実験プロトコル ○&bold(){保護} [[Me&sub(){2}C(OMe)&sub(){2}>Me2C(OMe)2]], [[PPTS]], acetone, rt, 1 h. #center(){&ref(acetonide01.png)}  ごく弱い酸性条件でアセトニド化が進行する。試薬が水と反応してアセトンとメタノールになるため,水が存在したとしても系内からどんどん除かれていく。従って,過度に水の混入を心配する必要はない。 |BGCOLOR(#ffdddd):弱い酸性|BGCOLOR(red):&color(white){禁水}| |&ref(http://www39.atwiki.jp/isoleucine/?plugin=ref&serial=28)| -試薬 |CENTER:試薬|CENTER:当量| |1,3-ジオール&bold(){SM}|1.0| |[[アセトンジメチルアセタール Me2C(OMe)2>MeC(OMe)2]]|excess| |[[ピリジニウムp-トルエンスルホナート PPTS>PPTS]]|cat.| |dry acetone|0.5 M| -実験  &u(){ナスフラスコ}    │    │←&bold(){SM}    │←バー, N2置換    │←dry acetone    │←[[Me2C(OMe)2]]    │←[[PPTS]]    │rt, 1 h    │    │←sat. NaHCO3 aq.    │    │Ext. (EtOAc)    │Wash. (brine)    │Dring (Na2SO4)    │Conc.    │    │Column    ↓  アセトニド ○脱保護 |BGCOLOR(#ffdddd):Brenady, K. F. et al. J. Org. Chem. 1979, 44, 1438.| |BGCOLOR(#ffdddd):酸性| acetone, PPTS &anchor(0) **Tips ----
*Acetonide (アセトニド) #right(){[[戻る>保護・脱保護反応]]} >&color(#8888ff){&bold(){詳しい本}}&br()Greene's PROTECTIVE GROUPS in ORGANIC SYNTHESIS p.306 #center(){&ref(acetonide.png)}  アセタール系の保護基で,2つの水酸基を同時に保護できる橋架け型の保護基。  アセタール系の保護基の特徴は,酸で簡単に外せると言う点である。 それはつまり酸に弱いと言う事を示しており,ほとんどの酸条件にもたない。 しかしながら,酸以外のほとんど全ての条件に耐えるという頑丈さが持ち味。  アセトニド基の最大の特徴は,1,3-ジオールを保護した際に, &bold(){ジオールの立体化学を決定できる}と言う点である。 この手法については,別項にて記載する。 -保護基の反応性 (◎:反応する ○:反応性がある ×:反応しない △:特殊な反応をする) |CENTER:酸|CENTER:塩基|CENTER:酸化|CENTER:還元|CENTER:求核剤|CENTER:ヒドリド|CENTER:熱| |CENTER:0.1 N HCl (pH 1)|CENTER:0.1 N NaOH (pH 12)|CENTER:CrO3, [[Py]]|CENTER:H2, Pd|CENTER:RLi|CENTER:LAH|CENTER:150 ℃| |CENTER:◎|CENTER:×|CENTER:×|CENTER:×|CENTER:×|CENTER:×|CENTER:×| **実験プロトコル ○&bold(){保護} [[Me2C(OMe)2]], [[PPTS]], acetone, rt, 1 h. #center(){&ref(acetonide01.png)}  ごく弱い酸性条件でアセトニド化が進行する。試薬が水と反応してアセトンとメタノールになるため,水が存在したとしても系内からどんどん除かれていく。従って,過度に水の混入を心配する必要はない。 |BGCOLOR(#ffdddd):弱い酸性|BGCOLOR(red):&color(white){禁水}| |&ref(http://www39.atwiki.jp/isoleucine/?plugin=ref&serial=28)| -試薬 |CENTER:試薬|CENTER:当量| |1,3-ジオール&bold(){SM}|1.0| |[[アセトンジメチルアセタール Me2C(OMe)2>Me2C(OMe)2]]|excess| |[[ピリジニウムp-トルエンスルホナート PPTS>PPTS]]|cat.| |dry acetone|0.5 M| -実験  &u(){ナスフラスコ}    │    │←&bold(){SM}    │←バー, N2置換    │←dry acetone    │←[[Me2C(OMe)2]]    │←[[PPTS]]    │rt, 1 h    │    │←sat. NaHCO3 aq.    │    │Ext. (EtOAc)    │Wash. (brine)    │Dring (Na2SO4)    │Conc.    │    │Column    ↓  アセトニド ○脱保護 |BGCOLOR(#ffdddd):Brenady, K. F. et al. J. Org. Chem. 1979, 44, 1438.| |BGCOLOR(#ffdddd):酸性| acetone, PPTS &anchor(0) **Tips ----

表示オプション

横に並べて表示:
変化行の前後のみ表示:
目安箱バナー