――2009年は“M-1チャンピオン”という肩書きがあったけど、それが過去の物になる事をどう感じる?
石田:もうちょっと力出せたんちゃうかなと思うんすよね、結局は。
   2009年に僕らの本当の良さが出せてたかっていうと、「うーん・・・」って。
   「寂しい」とかじゃなしに、悔しさと申し訳なさ、この2つですね。
   後々気付くというか。その頃は乗り切るだけで精一杯なんすよね。

――2010年からはその肩書きがなくなって“NON STYLE”としての勝負の年だよね?
石田:今年はもうちょっと自分に正直になっていこうと思って。

――ネタ作りの時に揉めたりする?
石田:最初の頃はすごく揉めましたけどね。
   井上からすると、ボケの意図なんかどうでもいいんすよね。単純にウケないと意味がないというか。
   「たとえそのボケやこの後の流れに何の意図がなくても、ウケるボケさえずっとあれば問題ない」っていう考え方なんすよ、井上は。
   でも作り手としては、物語に流れがあって、感情の起伏があって、そういう感情の流れがあるからここで落とせる、っていうのを作りたい。
   でも井上は「そんなんいらん、お客さんもそんなんわかってないから」と。
   いやそうなんすよ、お客さんもそんなんわからないんすよ。でもやっぱり、感情で持っていきたいすよね。
#2に続く)
最終更新:2010年02月03日 00:50