#5の続き)
   NGKに立ったんです。
   その時に尋常じゃないスベり方したんすね。1日3回公演で3回とも違うネタやって3本ともスベったんですよ。
   この時に「俺ってbase病にかかってたんやな」と。
   「baseよしもとでしかウケへん」「お笑いマニアにしかウケへん」「すごく狭いキャパシティでやってたんやな」
   というのを気付かせてくれた劇場なんすよね。
   で、NGKってのを定期的に入れてもらえるようになると、ネタもすごく成長していって、
   「これはbaseではウケるけどNGKでは太刀打ちできへんぞ」というのも色々考えて。
   NGKでウケたネタを賞レースに持っていったら最優秀賞取れたりとか。
   あのデカい小屋があったから僕らは伸びたと思ってるんで、恩返ししたいですね。

――NGKでウケるっていうのは(他とは)違う事?
石田:違いますねえ。僕らの事を知らない人がいっぱい来るわけじゃないですか。
   僕ら元々道端で漫才やってたんで、それは言ったら原点に戻ったのかもしれないですけど。
   今でも思うんですけど、僕らも笑い取りますけど、師匠の爆笑の取り方って全然違うんですよ。あれはもう憧れるんですよね。
   僕、阪神巨人師匠は僕らよりも早口やと思うんですよ。漫才でいくと僕らよりも早口やと思うんすよ。
   なんすけど、全然置いてかないんですよ、お客さんを。それは緩急なんですよね。きかす所ボッときかす。
   僕らもやってるつもりですし、ほんまにちょっとだけテンポ落としたりするんですけど、
   多分お客さんから見ると阪神巨人師匠よりも早く見えてるんですよ。
   でもよく聞いてみると阪神巨人師匠の方が早いんですよ、言葉的には。

――NON STYLEの漫才はリズムが良くて早いイメージがあるけど、テレビを意識してる?
石田:元々はそういうのは意識してなかったんですけども、
#7に続く)
最終更新:2010年06月05日 18:43