※昨日、私が病院を辞した後、病理結果が判明したそうです。
・扁平上皮がんに相違ない。
・40個(!)ほどとったリンパのうち、1つに転移があった。
・そのため、今後の治療は、放射線&抗がん剤の併用になる。
・併用する理由は、抗がん剤を使うと放射線がよくきくから。
本日昼の熱は7度1分でした。(下がってる!)
まだチューブは入ってますが、このあと、全身シャワーを浴びるそうです。
今日、観察室から出る予定だそうです。 妻かく。
追記)夜様子を見に行ったら、元のお部屋に戻ってました。
ですが、シャワーを浴びたら、熱があがってしまったそうです。(7度7分くらい)
腸閉塞になって以来、「疲れた」というようになりました。
チューブがとれたら熱があがって、熱がさがったら今度は腸閉塞。。。
疲れきってしまうのも当たり前。。。
D看護師が泣いてしまったそうです。
「なんでJACKさんばっかりこんなにたいへんな思いをしなければいけないの。。」と。
【本人追記】
よりによってこんな日に病理結果、判明。
しかもステージは術前よりも進んでいて2bに相当したことと、リンパに1つ転移があったことが判明。
術後確定診断はpT2bN1M0。
しかし山本耕史医師(仮名)は「手術はたいへんうまくいっており、病巣はすべて取り除けた」と力説。
軽く追加治療の話があったがたいへん不安である。
なお不安なのは転移や再発ではなく
抗がん剤で髪が抜けたら職場にガンだとバレでクビになるんじゃないか
ということにつきるのだが。
【再追記】
実際、このとき主治医は「ハイリスクと判断したよん。追加治療ケテーイ」みたいなノリだったが、髪のことを心配している場合じゃなかったと思う。
このお気楽さがすべてにおいて吉と出たのだ、とは思うが。
※お昼に行ったら、もっのすごくブーたれた顔をしていて、
いったい何があったのかと思いました。昨日の夜から今日にかけて、
いろいろ不愉快なことがあったとのこと。その件でかわるがわる看護師さんが
あやまりにきてくれて。。。何もかも、長引いてるのが悪いのよっ!
それでも今日は熱は7度1分~2分。夕方ちょっと7分まであがったらしいけど、
平均して下がってきている。土曜日(5/21)まで出ていたガスが、その後、
でてないとのこと。腸までのチューブを入れたほうが早く治るのであれば
そちらも検討しようと本人が発案。 妻かく。
【本人追記】
歩かないから腸閉塞になるのだが、現在ぼくは病院用のガウンを着せられていて、とてもじゃないが表へ出る気にならなかったのだ。
いつも外出するときはさまざまな気を使っているのに、今は胸を押さえることもままならない。
そんな状態で「気分転換に散歩してきたら」と看護師さんに言われ、ついカッとなってしまった。
みなさん、ごめんなさい。
【いまだから追記】
もう日付も定かではないのだが、このあたりの日にぼくの病室ではとある事件が発生していた。
ずいぶん前に別の部位のがんを手術された患者さんで、その手術をしたときとは別の病院であるT医大に、別の理由で入院してきた方がいた。
二言目には「Gセンターでは●●だった」「Gセンターの先生はxxといっていた」というオバさんで、他人の病状まで根掘り葉掘り聞きたがり、ただでさえ気の短いぼくはイライラしていたのだが、同室の患者さんが抗がん剤の副作用で苦しんでいたときの無神経なひとことでブチ切れてしまったのである。
「(他の患者さんにむかって)ねえねえ。あの治療しなかったらどうなるの?」
ふざけんじゃねえ。てめえのがんはとっくの昔に治ったかもしれないがまだ現在進行形で闘っているひとの枕元でなんて口をききやがる。
本当はそう言いたかったのですが「あなたには関係のないことでしょう。どうしてそんなに聞きたがるんですか」というようなことを声を荒げて伝えるにとどまったのだが。
あとで担当の上戸彩看護師(仮名)にたしなめられてしまいました。
同室のみなさん本当にすみませんでした。
あのババアには謝らんけどな。
※ちょっと喉がいたいそうです。熱も7度後半。
鼠頸部にちょっと感覚が鈍いあたりがあるそう。
昨日、リンパがたくさんでちゃったそうですが、今日は、胆汁が
どばどばでたそうです。うーむ。 妻かく。
【本人追記】
朝、ベッドを出たら、どばばばばばばばば~っと失禁のようなものが。
というかこのときは確実に尿もれだと思い込み、立ち尽くしたまま言葉がなかった。
がまんができないとか漏れてるとかいうよりは、尿が出ているような感覚がまったくない。
だから止めることもできないのだ。
夕方、膣婁(膀胱と膣の間に穴があいて尿が漏れる現象)の疑いありとのことで青い色のついた水を膀胱に注入する。
これが膣側から染み出してくれば膣婁でビンゴらしい。
膣にガーゼを詰め、緊張の一瞬である。
山本耕史医師(仮名)
「●●さ~ん! よかったねえ~! 青いの出てこないよ~!」
いや、たしかに嬉しいけどさあ。
この先生の垂れ流しな感情、もう少しなんとかならんか。
結論:ドレーンを抜いたため腹部にたまったリンパ液が膣断端部から漏れているらしい。
※今日、イレウスチューブが入りました。やっぱりかなりつらそうです。
(入れるのに1時間もかかったそうです)
もう1週間以上何もたべていないので、ポカリをぐびぐび飲めたころより
8キロもやせてしまったため、中央静脈(CV)ラインの導入をすすめられたそうです。
もちろん、気胸等の合併症の危険もあるとのこと。
。。。。ああ。。。
熱はだいぶおちついて、それでも6度7分(夜)。
頑張るよ、といった彼に、思わず泣いてしまいました。「バカだなあ」と言われました。妻かく。
【本人追記】
まず、「フチの鋭くないそろばんの5玉」を想像してほしい。
それを鼻の穴からつっこむ。それがイレウスチューブ挿入の最初だ。
まあそいつが胃まで入ってしまえば、あとはときおり腹のあちこちに張るよなう鈍痛があることと、のどを圧迫される際の吐き気があることくらいで、想像していたような地獄の奥底といった感じはさほどなかったのだが。
しかしイレウスチューブの真の恐ろしさは、このあと無限に増大することになる。
【もうちょっと追記】
8キロ。。。痩せたんだよなあ。
最終的には68kgくらいまで落ちたんだよなあ(遠い目)
※イレウスチューブのおかげか、ぷーがでるようになって、おなかもうごいているようです。
ぽんぽんと叩いていたおなかの音も、ずいぶんいい音になってきたようです。
熱は6度9分~7度1分ほど。明日はCVラインを入れる予定。 妻かく。
【本人追記】
体重が70kgを切りそうな勢いで減少している。
手術直前は78kgあったからこれは危険だということで、CVラインを挿入されることになってしまった。
高カロリーの輸液を流して、食事がとれなくてもハイ大丈夫!というしくみらしいが。。。
あんまり気が進まないなあ。
【また追記】
実はこのとき、なぜか勝手に「一週間で治る」と思い込んでいた。
腸閉塞はそうカンタンなものではないはずで、ヘタすると再手術の危険性もあったはずだがなぜそう思い込んでいたのだろう。
病人の思考というのはナゾだらけである。
※CVライン入りました。筆談でまっさきに言ったことは、
「あれは手術だ」。みんな手術着をきて、局所麻酔をかけて入れたそうです。
局所麻酔が効いているあいだ(20分くらい)だけは
喉がらくでしあわせだったようです。。。。妻かく。
追記)そうそう、長年持病?であった、指がずぶずぶともぐるほどの「むくみ」が
まったく無くなっていました@@ぶらぼー。
【本人追記】
CVライン挿入術はプチ手術だった。
3名の立会い医のうち1名はあからさまに研修医だしもうひとりのレジデントは「ぼくここ(CV造影室)にくるの初めてなんで」とか不安をあおるし。
辰巳卓郎医師(仮名)の立会いと、A看護師(上原多香子似。美人ぞろいの病棟でもトップクラス)のつきそいがなかったら裸足で逃げ出しているところだ。
しかしそれにしても辰巳部隊はちょっと変わった処置が必要になると、研修医・レジデント一同を引きつれて現れるなあ。
辰巳卓郎、実はぼくの主治医じゃないのにw
※腸の調子がよくなってるのが自分でわかるそうです。
今日、さらに10センチほどイレウスを奥まで入れたそうですが、
慣れたのか、さほどつらくなかったとのこと。
胆汁やリンパもそんなにでなくなり、残尿訓練も順調(卒業がみえてきたそうです)。
熱も夜6度7分。ほんっっとに、よかった。 妻かく。
追記)傷の消毒ももうおわりだそうです。
【本人追記】
残尿訓練の卒業も、傷の消毒の終了も、嬉しさは中くらいだが、CVを入れたおかげで、点滴が詰まる心配をしなくてもよくなったことは救いだ。
毎朝新しい点滴を落とし始めるたびに詰まっているのではないかと心配し、本当に詰まっていた場合には新しく取り直すのに3回も4回も針を刺され。。。
あのストレスで再発しそうですた(泣)
※喉が痛くてゆうべ眠れなかったそうです。炎症を起こしているのかも、とのこと。
熱は夜7度ちょうど。
いま、喉が痛くて思うように話せないのに、
自分の状態・見通しがはっきりしないせいで、とてもいらいらするようです。
たとえば、いろいろ検査をしているようですが(採血・レントゲン等)、
何のための採血だかの説明をしてもらえず、喉が痛いのでこちらからききにくい、
という状態。
チューブのせいで喉が痛いが、いつはずせるのか、どういう状態になったら
はずせるのか、説明をしてもらっていない、という状態。
もうちょっと看護師さん・お医者さんに配慮してもらうよう、
言ったほうがいいな。>ぢぶん
今日は眠れているといいのだけれど。。。妻かく。
【本人追記】
教授回診時のできごと。
T医師「●●さん(ぼくのこと)は喉の反射が強くてチューブがつらいようです」
今朝方キシロカインスプレーを使って見ましたが。。。」
I教授「かといってキシロ吹きっぱなしってわけにもいかんだろ。ワッハッハ」
ひとしきり豪快に笑うI教授。その後腹部を触診し、喉を見て
I教授「腸は良さそうだ。喉も潰瘍になるといかんからチューブは抜いたほうがいい」
実はこの先生、名医です。 ※明日に続く
※暫定的?ではありますが、イレウスチューブを突然、抜きました。
昨夜から熱が高く、腎盂腎炎の可能性があるとのことです。
(もともと腎臓は持病なのですが、雑菌が入ったとのことです)
9度8分(!!!)をマークしたところでボルタレンを使い、1時間後には
6度6分まで。こんなジェットコースターのようなことを
繰り返していたのでは本人の体がもちません。。。
昨夜はほとんと眠れなかったそうですが、今日夕方から私が帰るまで、
ぐっすり寝ていたので起こさずに帰ってきました。このまま眠れるといいのだけど、
熱がまたあがるだろうなあ。ボルタレンは、手術前でもかなり胃が辛かったので、
いまだったらひとたまりもないと思うのであまり連用したくないなあ。。妻かく。
【本人追記】
なんと。
腹部レントゲンの結果はI教授指摘のとおり、快方に向かっていた(前回に比べてガスの影が大幅に直腸へ動いてた)ためソッコー管抜き。
#発熱の原因として考えられるものはすべて取り去る方針とも。。。
※血液検査をしたところ、血液に、皮膚の表面にある雑菌が入っていたので、
CVを抜こうという話になったのですが、抗生物質が効いているということが分かって
CVはもう少し温存。腎盂腎炎ではなかったという話になりそうです。
(でも左の腎ちゃんが腫れているらしい。。。)
熱はあいかわらずジェットコースター。汗をかいてぐったり、だそうです。妻かく。
【本人追記】
今回は発熱の原因が特定された。
もう口もきけるし、ひと安心である。
※やっぱりCVは抜きました。ポカリも復活~!^^
ハイカロリーのCV経由輸液は、ななななんと、一日2000Kcal換算だったそうです!
おかげ(?)で少し体重戻したようです。ポカリも飲み始めたしね~^^;
昨日は大便も2回も!出たそうです。
このまますべてがよくなりますように。 妻かく。
追記)流動食に復帰したそうです!ヤター!!!
【本人追記】
入院中、これほどはなかったというほどに歩く。歩く。歩く。
腸閉塞は怖い。もう2度とごめんだ。
【ちょっと追記】
このとき無心に歩くクセがついたため、退院してからも歩き回り、同病の方からは
「リンパ浮腫、大丈夫?」
とご心配いただいておりました。
「はっはっは。ダイジョウブですよ」
などと豪語していましたが、3年後の今はたいへんキケンな状態です@リンパ浮腫。
※昨日は熱をさげる薬を使わずに快調だったのですが、
とうとう今日またボルタレンを。CV抜いて1日~2日で熱あがる要因は
無くなるって話だったのに!本人もすっかり弱気にになってしまって、
「もうおれ退院できないのかなあ」。
そんなことは絶対ない!
2年後、「何とか2年すごせたね~でも5年はやっぱり心配だね~」と言い合い、
5年後には胸をなでおろしてる予定なんだからね!まったくもう!!
妻かく。
【本人追記】
弱気になってしまいました。
CVを抜いたのに熱が下がらず、疲れ果てて妻を困らせました。
海より深く反省。
※今日は5分粥。お外にも少しでて、外の風にあたってきました。
【本人追記】
日々好調にはなっているものの、腸閉塞の恐怖はなかなか脳裏から離れない。
5分粥を30分かけて食べている。
※彼が会社に来ました!!!!
ネクタイをぶらさげ、シャツをきて。
ほんの数時間だけど外出許可がとれたそうなので、
久しぶりに外で風を感じながらふたりで昼休み。
入院前にすごしたビル下のちぃさな公園。
そんなに日も強くなく、風もゆるめで。。。
病院にもどってちょっと熱がでたそうですが、それでも8度台にはなってない。
うん。だいじょうぶ。あとひといき。
おかゆは7分になりました~^^ 妻かく。
【本人追記】
点滴が一時休止になったので、ラインを保留させたまま外出。
入院前、妻と昼休みのひとときを過ごしたビルの谷間の小さな公園は、あいかわらず若く健康そうな学生たちの笑い声が響いていた。
※熱も7度1分、さほどあがらなくなってきました。
おかゆは全がゆ。ぷーはでるけど大がでないのでちょっと心配です。
退院したらカスピ海ヨーグルトをおやすみ前のおやつにしようなどと話しています^^
妻かく。
【本人追記】
今月の「月刊がん もっといい日」は腸を強化するための特集。
ヨーグルトはやっぱり整腸作用があるから積極的にとらないとね。
※あいかわらず大の出が悪いけれど、今日こそは出る気がすると言っていました。
熱はそろそろ6度台後半で落ち着いてきたかな。
あと、今夜からふつうのごはん。豆ごはんが美味しかったそうです^^
このまま調子がよければ来週から追加治療の予定。 妻かく。
【本人追記】
腸の調子もいいようで、山本耕史医師(仮名)が回診の際に「この分だったら来週からでも追加治療いけそうですね」と言ってくれた。
頼むよ、押してんだからさ。
【いまさら追記】
豆ごはん?
。。。食うほうも食うほうだが出すほうも出すほうかと。
※すこしずつ形になった便がでているようです。
熱もほぼ6度台をキープ。
今日、私が1時間ほど休日出勤の必要があったので、
病院からいっしょに会社にきてもらい(車で)、仕事をすませたあとは
ぶらぶらと1時間ちょっとかけて歩きながら病院に戻りました。
足の筋肉がすっかり落ちてしまっているので、さすがに疲れたと言っていましたが。
よく頑張りました^^ 妻かく。
【本人追記】
実は前の晩、シャワーを浴びたとき、鏡に映った自分の太腿を見て情けなくて涙が出そうになった。
学生時代に鍛えた筋肉は半分ほどにそげおち、どこから見ても病人の脚だったから。
しかし妻もこの2ヶ月、ほんとうに満足な休みもないような状態でがんばってくれた。
今度はおれががんばる番だ。いつまでも落ち込んでなんかいられない。
※昨日今日と歩きすぎたかもしれません。
昼間、外出許可をもらって、少しふたりで家に帰りました。
病院にもどったあと、右鼠頸部にリンパ浮腫?っぽいものを発見。
さわった感じは左とはぜんぜんちがって、ちょっと喉仏みたいな感触。
看護婦さんにみてもらったら、浮腫まではいかなくても、
リンパのう胞である可能性があるので、明日医師にみてもらいましょう、とのこと。
ううううううううううううう。
妻かく。
【本人追記】
ハイ、おおかたの予想通り、加減というものができないぼくは、この土日で歩きすぎ、リンパが滞留してしまいました。
バカですね~。
脛はまだむくんでいないので、足先を高く上げる程度で回復するでしょうが、これからは充分注意しなければいけません。
※熱は6度6分。ちょっと貧血っぽいので夜、ちょっとだけいっしょにおでかけして、
鶏レバーを買ってきました(ナイショ♪)。
明日は追加治療の説明を主治医にしてもらいます。副作用がねえ。。。 妻かく。
【本人追記】
貧血がひどいと追加治療の効果が薄くなると言われ、真っ青。
輸血の影響でヘモグロビン値が8.5g/dlしかないおれ。。。
※貧血もだいぶよくなり、胃もほぼおっけー。
心配してたリンパは、今日さわらせてもらったらきれいになくなってたし!
これで万全な状態で追加治療を迎えられるといいなっ!
(腸はちょっと硬いような気がすると言ってましたが、いちおう出るものは出てるらしい)
今日、追加治療の説明を受けました。
やっぱり副作用がすごい。。。彼は腎臓が弱点なので、そこにこないといいなあ。
妻かく。
【本人追記】
聞いたところたいした副作用はなさそう。
重篤なものは抗がん剤の「難聴」「腎機能障害」と放射線の「皮膚がん」くらいか。
しかも山本耕史医師(仮名)のぶっちゃけトークによれば
「皮膚がんっていっても20年後くらいですからねえ」
おれあんた好きだよ、ホント(爆)。
2005/06/15