成宮はぐみ

■キャラクター名
成宮はぐみ

■キャラクターの性別
女性

■学年
その他

■所持武器
素手

■攻撃力(最大20)
10

■防御力(最大20)
3

■体力(最大20)
6

■精神力(最大20)
3

■FS(最大20)
8

■FS名
女体育力(にょたいはぐくみちから)

■特殊能力名
女体育術その8-月下美乳

■特殊能力内容
効果1
効果:バステ「水月」付与
タイプ:付与型
対象:同マスひとり
時間:1ターン
消費制約:攻撃5消費
非消費制約:味方女性のみに有効

効果2
効果:バステ「美乳」付与
タイプ:付与型
対象:同マスひとり
時間:永続
時間付属:術者死亡非解除
時間付属:対象死亡非解除
消費制約:攻撃5消費
非消費制約:味方女性のみに有効

※「水月」:通常攻撃・能力の対象になったときその対象を「その者自身」に変更する。
(GK注:このバステがかかっているキャラに対し通常攻撃、特殊能力を行った場合、その効果は行動者自身に跳ね返る)
(GK注:対象が複数の場合は、このバステが付与されているキャラへの分の効果のみ跳ね返る)

※「美乳」:美乳になります。

■能力原理
市ヶ谷体育大学で履修した女体育術(にょたいはぐくみじゅつ)の基礎技のひとつ。
女体育力(にょたいはぐくみちから)を手のひらに集中させ、対象の胸をマッサージする。
活性化する女性ホルモン、良くなる血行、荒くなる吐息、火照るカラダ――――。
やがて少女が目を開けたとき、そこには美しく見違えた双丘があった!
神々しく輝く美乳は何人にもその神聖を侵すことを許さず、害を為す者は、まるで水面に
映る月を掴もうとして水に落ちるが如く、須らく己自身を攻撃してしまうのだ!
はぐみ先生はちょっと手が疲れるので攻撃が鈍る。

■希望発動率
80%

■特殊能力の1ターン目リスク
1ターン目使用可(リスク無し)

■キャラクター説明
希望崎学園の新任の女体育教師(にょたいいくきょうし)。
健全な女体を育むことを教えており、女生徒たちのカラダの相談に乗ったり、
大学で培った女体育力(にょたいはぐくみちから)を使って手ほどきしたりする。

真面目な性格で、破廉恥なことが大っ嫌い!
多感な年頃の女生徒たちの悩みを解消するため、今日も頑張れ、はぐみ先生!

■プロローグSS

 ワーワーキャーキャーと、若さと元気にあふれた声が辺りに満ちている。
 部活動に励んだり、友人同士で憩いだり、のどかな空気が流れるここは私立希望崎学園。
 『戦闘破壊学園ダンゲロス』の通り名にそぐわぬ、牧歌的な放課後であった。

「いやああああああーっ!」

 だがしかし!
 突如として、これまでの和やかな雰囲気をぶち壊すような悲鳴が響き渡った!

「だ、大丈夫ですかっ!」

 叫び声の現場へ、学園の秩序の守護者――風紀委員の斎賀晴子(さいが はるこ)が
 駆けつけると、そこにいたのは、裸に剥かれ、びくんびくんと痙攣しながら恍惚の
 表情を浮かべ横たわる女生徒であった。

「酷いっ……! いったい誰がこんなことを……はっ!」

 荒い息遣いの少女を抱き起こす晴子は、ふと、己が四方を囲まれていたことに気付く。
 もしや、これは……罠だったとでもいうのか!?

「風紀委員が釣れたようね」

「へっへっへ、カモじゃん! やっちゃおーよ!」

「さあ、観念して私たちとめくるめく快楽の世界へと旅立つのです!」

「ご主人様のご主人様に調教された雌犬が私の新たなご主人様に……素敵っ!ハァハァ」

「あ、あなたたちは――――『女体調教四天王』ッ!!」

 晴子の双眸が驚愕に見開かれる!

「所作の一部一部に目にも止まらぬ速度で全部脱いで・着ての早着替えを挿入することで
 あたかもサブリミナル効果じみて見る者に無意識下での脱衣を促す、危険度Aの
 ブラックリスト――『サブリミナル露出狂』葉灼カエデ(はやき-)さん!!」

 一息に言い放つ晴子! 彼女は早口言葉が得意であった!

「とか言ってる間に、ほーら」

「はっ……しまった!」

 カエデが満足げに目を細める先には、制服を綺麗に折りたたんで地に置く晴子の姿!
 解説してる間に術中に嵌まってしまっていたのだ! なんたる迂闊!
 カエデから目を逸らし急いで制服を着直さんとした晴子の腕を、桃色の鞭が絡めとる!

「くっ、この武器は――――!」

「へっへー! あんた、もうおしまいだよっ!」

 にやにやと笑う少女――その両手から伸びるピンクのコードが、今や水色の下着が
 心許なく大事なところ隠すのみの晴子を拘束していた!

「全身に仕込んだ伸縮自在のピンクローターを操り、時に拘束し、時に刺激を与え、
 千変万化の攻めを魅せる全ブラックリスト者の四割を擁するアサルトファック研究部の
 一年生エース――『ピンクローター使い』蛇苺桃子(へびいちご ももこ)さん!!」

「もいっちょほりゃーっ! んでもってぇーっ……スイッチ・オーンっ!」

 袖やスカートの中から次々と飛び出したピンクローターが、晴子の太腿に、腰に、
 控えめな乳房に触手めいて絡みつくと、それらは桃子の合図とともに一斉に蠢く!

「ふわあああああっ!」

 電流に嬲られるが如くに快楽が少女の脳を、全身を震わせ、やがて晴子は為す術なく
 ぺたりとへたり込んでしまう。
 その光景に桃子は「はあーん♪」と身悶えした後、晴子の拘束を解き、一歩下がる。
 満足したら後続に道を譲るのは、奥ゆかしい変態魔人たちの暗黙の了解である。

「次は私の番です! 皆さん、お願いしますっ!」

「ご主人様のご主人様、私も行きますっ! 覚悟せよ、未来のご主人様っ!」

 別なる少女が躍り出、がばっ!とスカートを翻すと、下着に包まれていないむきだしの
 秘所から、ぬらぬらと照る液体に塗れた蜂たちが現れる! そして同時に前に出るは、
 首輪を除き全裸の少女! その瞳は、絶対的な向“下”心に濁っている!

「はあっ、はあっ……! おまたの中で蜂を飼い、年がら年中蜂を愛し蜂に愛される
 公然猥褻変態少女――『蜂姦調教』の天才、埴井ホーネット(はにい-)さん……!!
 そして彼女の配下の蜂たちの下僕、『奴隷の奴隷』を渇望する最底辺奴隷志願者――
 『変幻自在の豚関係(アメーバー・ピッグ)』牛午奴隷美(かちく どれみ)さん!!」

 晴子の目が、いよいよ絶望の影に暗む。
 悪名高き変態が丘の『萎』事変とその後のゴタゴタで主従関係を結んだこの二人は
 実際極悪なタッグであり、詳しく知りたい方は『ダンゲロス・アブノーマル』とか
 『学園魔法陣Aのダンゲロス 第8話』とかそのへんを参照するのがよろしかろう。

「この方の『蜜』は、はてさてどんなお味でしょうかね……!
 お膳立てはバッチリです! 皆さん、ぺろりと頂いてしまいましょう!」

「ご主人様のご主人様がご主人様を使ってご主人様(予定)を奴隷にすれば、私は
 『奴隷の奴隷の奴隷』――嗚呼、素晴らしきかな雌豚スパイラルっ!!」

 ホーネットが調教し、生まれた雌豚が奴隷美のご主人様になる……恐るべき能力コンボ!
 二人は今にも飛び掛らんと目を爛々と輝かせ、晴子は無念を噛み締めながら項垂れる。

 ――――そこへ!!

「やめなさーいっ!」

「「 なにやつっ! 」」

 スーツに身を包んだ女性が、晴子をかばうように前に飛び出す!
 ホーネットと奴隷美は素早く後退し警戒態勢! 他の二人も同様に乱入者を注視する!

「は……はぐみ先生……!」

「私が来たからもう大丈夫よ! これ以上、校内で破廉恥な行為はさせない!」

 ――成宮はぐみ! 新任教師の、成宮はぐみ(22)である!
 真面目な性格で健全な女体を育むことを旨とする彼女は、変態魔人たちの蛮行を
 放っておけないのだ!
 だが、当の変態どもからすれば彼女もまた飛んで火に入るなんとやらといった具合か!

「新任教師か……これはいい獲物だな。腕が鳴る」

「こらーっ! まだ私の番ですよ! お二人とも下がっててください!」

「ぐぬぬーっ、羨ましいぜホーネットせんぱい! でもでも、ちゃんとアタシらの分も
 残しといてくださいよぉー!」

 きゃいきゃいと取り分の相談を始めた変態魔人たちを尻目に、はぐみは晴子を
 抱き起こし、少女の裸体を隠すようにジャケットを羽織らせる。

「斎賀さん、無事?」

「な、なんとか……! でも、このままじゃ先生もやられちゃいます……!」

「安心して。私の『女体育力(にょたいはぐくみちから)』なら――――!!」

 はぐみは力強く断言すると、晴子のブラジャーのホックを外した。
 薄布がはらりと零れ落ち、誰にも見せたことのない双丘が白日の下に晒される!

「っ……! 先生、なにを、」

「先生を信じて!」

 頬を染め、不安げにはぐみの顔を窺う晴子だったが、その決断的な瞳にこくりと
 頷くのだった。

「女体育術(にょたいはぐくみじゅつ)――――!」

 はぐみが呟くと、彼女の手のひらに淡い光が灯る!
 その手で……晴子の胸を、揉む!

「はあんっ!」

「「 !? 」」

 喘ぐ晴子! 困惑する変態たち! 此は如何に!?

「私は女体育教師(にょたいいくきょうし)!」むにゅっ!「ひゃうっ!」

「健全な女体を育む者!」ふにっ!「やあっ!」

「あなたたちのように!」ぽよんっ!「ふああっ!」

「女体を大切に扱わない人は!」もにょっ!「んんっ!」

「例えお天道様が許しても!」ぷるんっ!「らめえっ……!」

「破廉恥な行為は、この私が許しませんっ!!」きゅーん!!「ふああああんっ!!」

 言い切ると同時に晴子も絶頂! カラダを弓なりに逸らし、びくびくと震える!
 一部始終をじぃっと見ていた変態魔人たちには「もしかしてこいつ同類なんじゃ」との
 疑念も芽生えつつあったが、次の瞬間、一斉に目を剥く!

「!! せんせぇ、これっ……!」

「ええ。あなたの……おっぱいよ!」

 ご覧じろ、この威容!
 小さめながらも、否、小さいからこそ目を惹きつけて離さない曲線美!
 その頂点にちょこんと座る蕾は、ぴんと背筋を伸ばして薄桃色の輝きを放っている!

 巨乳を満月と例えるならば、それは小潮か長潮か、一部が欠けた月として映るだろう。
 だが、だからといって月の美しさに欠けたるところなどありはしない!
 それどころか、この欠けた月こそを風情ありとして愛でる者もいるだろう!

「美しい……なんと美しいおっぱいなんだ……!」

「初めて見たよ……あんな綺麗なおっぱい。ひええ……」

「ち、小さくても、あんな誇らしげになれるなんて……う、羨ましい」

「あああっ、卑しい雌豚の私には耐えられないほどの輝きっ……!」

 美しき月光に気圧されながらも見つめ続け、視線を逸らすことのできない四人!
 だが、極上の獲物を前にして据え膳食わぬは変態の恥――――順番など忘れ、各々、
 同時に晴子の胸目掛けて飛び掛る!

「せ、先生っ!」

「大丈夫――――もう、終わってるわ」

 慌てる晴子に対し自信に満ちて断言するはぐみ!
 そして――――おお、見よ! そのとき、その場に起こった異変を!
 ハイパースロー再生でも捉えることのできぬ着替え速度を持つ葉灼カエデの……裸体!

「えっ……きゃああああっ!!」

 がばっと両腕を交差し己のカラダを隠すカエデ! 赤面率120%超え!
 他人を脱がすことに至上の快楽を得るこの少女は、逆に自分の裸を見られることは
 非常に恥ずかしがるのだ!
 これまで、誰にも捉えられぬことを恃みに公然と着替えていた彼女への因果応報!

「ぐっ……しかし、どうして私が自分で裸に…………はっ!」

 地面に折り畳まれて置かれた制服を掻き集めながら自問するカエデは、やがて気付く!
 晴子の胸元が、まるで鏡面の如くつやつやと艶かしく照り輝いていることに!
 すなわち、肌に反射した『サブリミナル露出狂』を自身が目撃してしまっていたのだ!

「カエデせんぱいのドジっ子めーい、あたしはそんな間抜けは踏まないぜーっ!」

 袖から、スカートから、髪の結び目から! 全身から這い出で牙を剥くピンクローター!
 それらが晴子の肌に到達する刹那――――超自然的な軌道を描き柔肌をするりと避けた
 桃色の蛇たちは、一斉にUターンし桃子に絡みつく!

「う、うそーーー!? なんでーーーっ……にゃああああああんっ!」

 手足を拘束し自由を奪った蛇たちは制服の奥へ奥へと桃子を蹂躙し、スイッチ・オン!
 生娘の如き嬌声をあげ、だらしなく開け放った口から涎を垂らし、桃子は失神した!
 清らかにも程がある晴子の胸を汚すことを脳が本能レベルで拒否し、巧みな手首操作で
 軌道を捻じ曲げ、自分自身へと攻撃を返してしまったのだ! 恐るべき美乳!

「ふああっ、みなさん、私じゃなくてあの方を……んああーっ! いいーっ!」

 同様の現象はホーネットにも起きていた!
 晴子を落城せんと放たれた蜂たちはくるりと来た道を戻り、ホーネットへと襲い掛かる!
 しかしこいつらについては実にいつもどおりの光景でありそのままどうぞごゆっくり!

「奴隷(私)がご主人様(私)でご主人様(私)が奴隷(私)……だとォーッ!?」

 調教を跳ね返されたことは、この奴隷美がもっとも深刻であった!
 奴隷美の奴隷願望は加速されてある速度を超えると奴隷エントロピーを増幅させる
 特質をもっているのじゃ!
 器(奴隷美)の中に奴隷欲求をループ状に配置し奴隷願望を連続したワープホールを
 通過させることによって加速させ続ければ半永久的に奴隷願望を補給しなくて済む!
 ――――そう、奴隷の永久機関である!!

「す、すごい……女体調教四天王が、こうも容易く無力化されるなんて……!」

「強すぎる性欲は身を滅ぼす……平安時代に生まれた名句のあらわす通りね」

 二人の前に広がるは、脱いでは着てを繰り返す少女、ピンクローターに絡まって
 失神する少女、蜂とまぐわい続ける少女、自分自身に鞭を打つ首輪以外全裸少女……。
 なんたる末法の世界! 常人ならば気が狂ってもおかしくないほどの乱痴気騒ぎ!

「斎賀さん、今よ!」

「は、はいっ! てやーっ!」

 晴子は頷き、自身の左手で右腕を掴み、肘から先をかぽっと取り外す!
 そこにあったのは、変態撃退グッズの中でも最もメジャーかつ安価であり幼女から
 老婆まで幅広く使用しているもののひとつ――――サイコガン!

「飛んでけぇえええーーーっ!!」

 晴子は咆哮とともに四人それぞれに連続発砲!
 GYAAAAM! GYAAAAM! GYAAAAM! GYAAAAM! サイバーな銃声が響き渡る!

「「 ヤラレター!! 」」

 女体調教四天王は空の彼方へと飛んでゆき、きらーん☆と光るお星様になった。
 なお、星になった彼女たちが2015年のふたご座流星群と共に地球に再びやって来る
 ことを、今はまだ誰も知らない――――。

「せんせい、どうもありがとうございます! 学園の平和は守られました!」

「お礼なんて。これが、先生のお仕事だもの!」

 健全な女体を育むこと……そして、それに仇なすものと戦うこと。
 新任女体育教師(にょたいいくきょうし)・成宮はぐみの学園生活は始まったばかり!
 女体の平和を守るため、戦え、はぐみ先生! 婚期も逃すなよ、はぐみ先生(来月23)!