■キャラクター名
ヌトラたん

■キャラクターの性別:女性
■学年:1年生
■所持武器:大腿骨

■攻撃:1
■防御:20
■体力:7
■精神:2
■FS:0

■FS名:暴食

■特殊能力名:「そして蠅は豚を食らう」

■特殊能力内容
効果:DP0.25獲得
消費制約:防御力5消費
能力休みなし

【能力原理】
自分自身を喰らう。

■発動率
100

■1ターン目リスク
1ターン目使用可(リスクなし)

■キャラクター説明
●アイリスの話
 tp://www.pixiv.net/series.php?id=227373

●ヌトラの物語
 ヌトラはネルヴァの変異体であり、ネルヴァの中の人間でありたいという願望と、魔物としての本能に堕落しながらも、それを憎悪せざるを得ない少女の葛藤とが生み出した魔物である。

<ネルヴァ>
 ネルヴァと性交渉をしたものはネルヴァのキャリアとなり、ネルヴァの幼生を孕む。

 ネルヴァは色欲と誘惑を司り、美しい人間の少女の姿で現れる。ネルヴァの眷属は人間の少女の人格を宿し、それゆえに、自らの理性と魔物としての本性とで揺れ動く。

 アビメルムを代表として、多くのパラシトスが異常性を強調することで、信仰の対象たる地位を確立させていく中、異常性を否定するネルヴァの眷属らは、むしろ忌み嫌われ、排斥される傾向にある。

 ネルヴァは性交を通じて、対象の精子および精細胞を、「ネルヴァ」の幼生たる「アドモス」へとを変質させる。
「アドモス」は蛆のような姿をしており、脱皮と変態を繰り返して、やがて美しい少女へと成長する。

 アドモス自身にも、ネルヴァと同様、精子や卵・性細胞を「アドモス」へと変質させる能力があり、アドモスを身に宿したものは、他者との性接触を媒介に拡大していく。

 魔人能力によって肉体が変質したことにより生まれる「サキュバス」などの魔物とは似て非なる。

<ヌトラ>
 ヌトラは暴食と自傷を司り、自身もネルヴァの眷属でありながら、ネルヴァを好物とし、ネルヴァの血肉や臓物、骨を貪る。

 ネルヴァの眷属がそうであるように、ヌトラも不死に近い再生能力を持つ。
 ネルヴァとの相違は、麻薬中毒者のように夢中で、己の身体を何の躊躇もなく貪り食う点のみ。

 激しい焦燥感。
 胸を焼くようにいらだち。
 身体の奥底で何かがもがいてる。
 苦しい。
「ああああぁぁあああっ!」
 腕を足を振り回し、周囲のものを押し飛ばす。
「むかつくむかつくむかつく!」
 歯をギリギリと鳴らした。
(お腹が空いた)
 頭の中でそう表現してそれを打ち消す。お腹が空いた? 確かに、私は食物を欲してる。だけど、それは、空腹ゆえじゃない! 
「ああああ、なんで!? どうしてだよ! うぅ……! あぎぃぎゃぐぅぃぃ!」 
 満たされないんだ。満たされない。食べたい。喰らいたい。けど、足りない。全然足りない!
「どこだよォ! 出てこい! 今すぐぶっ殺して食い殺すんだ!」
 誰にともなくどなり散らす。しかし、周囲には誰もいない。私の欲する私の望む、それはここにはいない。私の同族。私の御馳走。
「死ね! 死ね! 死ね! ああああああああああああああ!」
 絶叫。頭を抱えてもだえ苦しむ。
「あ」
 そのとき、ふと視界の端にあるものが映りこみ、私は間抜けな声をあげた。
 それをそっと口の中に頬張り、思い切り噛み切る。ゆっくりと舌で転がしながら味わう、その感触はふわりと全身に広がっていゆく。至高。そう表現さずにはいられない。

「おいしい……。おいしいよっ! わたしっておいしいんだっ!」

 感動。私の頬に涙が伝う。気づけば私は自身を夢中で貪り食っていた。

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最終更新:2013年03月31日 09:53