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唯「あずにゃん、ちゅーしよっか」 その2」(2009/07/12 (日) 14:51:14) の最新版変更点

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183 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/10(金) 06:57:01.77 ID:NiR7fVMS0 次の日朝 唯「あずにゃんおはよぉ!」タタタッ 梓「唯先輩。おは、おはようございます」 唯「今日から私達、恋人同士だねあずにゃんっ」 そう、じゃんけんの結果先攻は唯となっていた 梓「ちょっ、ちょっと唯先輩ってば声大きいです!」 唯「ふぇ?」 梓「誰かに聞こえちゃったらどうするんですか…」キョロキョロ 唯「…あずにゃんは嫌?私と恋人同士なの…」 184 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/10(金) 07:04:34.28 ID:NiR7fVMS0 梓「い、嫌じゃないって昨日言いました。何ていうか、その…」 唯「??」 梓「こ…こういうの初めてで……恥ずかしいです…」カァァ 唯「あはっ、あずにゃん照れてる~かぁわいいぃ」 梓「かっ可愛くないです!!」 唯「あはは。ねぇ、手ぇ繋いでいこっか」 梓「あ………」 返事もしないうちに唯は梓の手を取って歩き出した 唯の気持ちをしった後ではその行為に今までとは違う感覚が梓の中に生まれる 梓(唯先輩の手、あったかい) 梓(……ドキドキ) 187 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/10(金) 07:07:41.97 ID:NiR7fVMS0 教室 梓(期間限定だけど、恋人かぁ…) 梓(付き合うってどんな事するんだろ。遊びに行ったり、手を繋いだりとか?) 梓(あれ?でもそれだと今までとあんまり変わらないような…) 考え込んでるうちにふと昨日のキスを思い出してしまう 梓「はっ……そっか、恋人同士だとそういう…!」 梓(また、キスしたりするのかな) 梓(先輩と………)モヤモヤ 梓「は、恥ずかしい…///」 189 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/10(金) 07:14:02.99 ID:NiR7fVMS0 憂「おはよう梓ちゃん」タタッ 梓「わっ!?あ…憂、おはよう」 憂「どうかしたの?何だか独り言言ってたみたいだったけど」 梓「う、うんちょっと昨日色々あって」 憂「色々…ってもしかしてお姉ちゃんと恋人同士になった事?」ヒソッ 梓「!!憂知ってたの!?」ガタタッ 憂「うん、昨日お姉ちゃんが嬉しそうに話してくれたから。澪さんの事も」 梓「そうなんだ……唯先輩のおしゃべり」ポソ 191 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/10(金) 07:21:18.57 ID:NiR7fVMS0 梓「でも憂……私、恋人って何をすればいいのか全然分からないんだ」 憂「わからない?」 梓「誰かと付き合った事なんてないし…私がこんなんじゃ、唯先輩も澪先輩もがっかりさせちゃいそうだよ」 憂「梓ちゃん……」 憂(梓ちゃん、悩んでるんだ……) 憂「…大丈夫だよ、梓ちゃん!」 梓「え?」 192 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/10(金) 07:29:13.40 ID:NiR7fVMS0 憂「お姉ちゃんも澪さんも、そのままの梓ちゃんが大好きなんだよ」 憂「だから心配しなくてもきっと大丈夫。梓ちゃんは梓ちゃんのペースで頑張ればいいんだよ」 梓「憂……」 憂の言葉で少し気持ちが落ち着いたのか、梓はほっと微笑んだ 梓「そうだね、私は私なりにやってみる。有難う憂」 憂「ううん良いんだよ、私達友達だもん!ねっ」 梓「うんっ」 193 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/10(金) 07:32:21.45 ID:NiR7fVMS0 キーンコーンカーンコーン 憂「あ、授業始まっちゃうね。それじゃまたあとでね」 梓「うん、ありがと憂。また後で」 タタッ 憂(良かった、梓ちゃんちょっと元気出たみたい) 憂(でも……お姉ちゃんと澪さんが恋人…かぁ) 憂「………」 憂(私もほんとうは……ううん、) 憂(私は梓ちゃんを応援してるよ。頑張ってね、梓ちゃん…) 258 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/10(金) 20:45:03.29 ID:+Berqfw80 唯と梓の恋人期間が始まってから数日が過ぎた この頃ではなんとなく、部活時間中のいちゃつきは禁止というのが暗黙の了解になっていた 唯「あずにゃん一緒に帰ろ!」 梓「はい、帰りましょう」 唯「ほぃ」ギュッ 梓「はい」キュ 梓(いつの間にか、唯先輩と自然に手を繋げるようになっちゃった) 梓(最近毎日だから流石に慣れてきたかも?) 260 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/10(金) 20:47:15.99 ID:+Berqfw80 唯「ぽぴぽぴぽっぴ♪」ルンルン 梓(へんな歌…唯先輩ご機嫌さんだな) 唯「そだ、あずにゃんさぁ今日うちにお泊りしてってよぉ」 梓「お泊りですか?」キョトン 唯「うん!おいでよっ」 梓「でもそんなの家の人にご迷惑なんじゃ…」 唯「お母さん達は旅行に行ってるし、私と憂だけだから大丈夫だよ~」 梓「そうなんですか?」 263 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/10(金) 20:52:22.25 ID:+Berqfw80 平沢家 唯「いらっしゃいあずにゃん!ようこそ我が家へっ」 梓「おじゃまします」ペコ 憂「梓ちゃんいらっしゃい。何にもないけどゆっくりしてってね」 梓「うん、有難う」 梓(ここに来るの久し振りかも。しかも今日はお泊りだ…) 唯「ほらほら上がって上がってぇ。もうご飯も出来てるんだよ」クイクイ 梓「は、はいっ」タタッ 265 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/10(金) 20:56:00.50 ID:+Berqfw80 案内されて居間にいくと香ばしい良い匂いが漂っていた 唯「じゃ~ん、ハンバーグぅ」 梓「わぁ…凄く美味しそう!」 唯「憂のご飯は美味しんだよぉ。あずにゃんもきっとホッぺがとろけるよ~」 梓(憂の手作りなんだ。凄いなぁ) 267 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/10(金) 20:59:15.22 ID:+Berqfw80 憂「じゃ、皆で食べよっか」 梓「うん、いただきま」 唯「んむんまい!!!」モグモグモグモグ 梓「早っ!!」 憂「あはははっ」 三人で食卓を囲む賑やかな団欒の時間はあっと言う間に過ぎていき、 食事のあとは憂は二人に気を使ったのか勉強をすると言って自室に戻っていった 梓は唯の部屋に行きしばらくお喋りをしながら寛いだ 269 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/10(金) 21:04:34.75 ID:+Berqfw80 唯の部屋 ガチャ 唯「あずにゃん、お風呂用意できたから入っていいよぉ」 梓「え?でも一番風呂だなんて悪いですよ」 唯「いいんだよぉ、あずにゃんお客さんだもん。どぞどぞ」 梓「いえ、先輩なんですからどうぞ先にいってきて下さい」 唯「ん~~ぅ」 唯「………………はっ!」ピコン 唯「あずにゃん、一緒にh」 梓「却下ですっ!!///」 唯「おぉそくとうだ……やふぅー」ガックシ 梓(絶対無理…///) 結局先に唯が入浴を済ませ、その後に梓も風呂へ向かった 270 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/10(金) 21:08:26.36 ID:+Berqfw80 チャポン 梓(人の家のお風呂って何か緊張するなぁ) 梓(髪洗おっと…あ、これ先輩が使ってるシャンプーかな?)シャカシャカ 梓(…………)シャカ・・・ 梓(先輩の匂いだ) 梓「…///」 273 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/10(金) 21:13:30.10 ID:+Berqfw80 ガチャ 梓「お風呂ありがとうございました」 唯「おかえりあずにゃーん。えへっお風呂上りの良い匂い~」ムギュ 梓「先輩…今抱き付かれると暑いです…」 唯「でもあったかいよっ」 梓(ほんとに暑いのにな…ちょっとのぼせ気味かも) 唯「んー……」 梓(顔がポカポカしてる…唯先輩は暑くないのかな?) 梓「はぁ……(暑い…)」 唯「………」 275 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/10(金) 21:19:32.20 ID:+Berqfw80 梓(あれ?先輩大人しくなってる) 梓「先輩どうかしましたか?」 唯「あずにゃん……」ジッ 梓「はい?」 梓(どうしたんだろ、いつもと様子が…) 唯「む………」 梓「む?」キョトン 277 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/10(金) 21:23:07.90 ID:+Berqfw80 唯「ムラムラ……!」 梓「はい?―――えっ」 意味を理解する間もなく、唯は梓にキスをしてきた チュッ 梓「ちょちょ、唯先輩…んむっ!?」 梓(えええ!?) 一回で終わると思ったキスは止まらずに何度も繰り返される 280 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/10(金) 21:27:03.26 ID:+Berqfw80 梓「……ん、んぅ……っは…」 抱き締められてるせいというより驚きで身動きが取れない する度に時間も深さも増していくキスの嵐に梓は息苦しさを感じ始めてきた やっと力が緩んで開放された頃にはすっかり息があがってしまっていた 梓「…はぁ、はぁ……」 唯「はぁ……あずにゃん大好き…」 梓(唯先輩……?) 282 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/10(金) 21:31:26.61 ID:+Berqfw80 心なしかいつもと違う唯の眼差しに梓は困惑した かと思うと、抱き締められたそのままで唯に押し倒されてしまっていた 梓「うわわわわ///」 唯「えへへ、あずにゃん可愛い」プチプチ 梓「あ、あのあの唯先輩っ!?」 唯「なぁにぃ?」プチ 梓「ななななななんで私のパジャマのボタン外してるんですか!?」 唯「もちろん脱がせるためだよぉ」 梓「はい!?だっ駄目です駄目ですそんなの…」 唯「私、もっとあずにゃんに触りたい」 梓「え……」 285 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/10(金) 21:36:03.27 ID:+Berqfw80 梓(あっ……) ボタンを開けて大きく開いてしまった胸元に唯の手が触れた それだけでは足りないというように更に唯の手は梓の肌の上をもぞもぞ動いていく 梓(どうしよう…何だか先輩怖いよぉ…) 梓「ま、待って唯先輩………やっ」 ブラジャーをずらして小さな膨らみを触ろうと探る手付きに梓は小さく声をあげた 恥ずかしさと緊張のあまりパニックになった梓は思いっきり唯の体を跳ね除けた 梓「やだっ!!」 290 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/10(金) 21:39:54.59 ID:+Berqfw80 ドンッ! 唯「わぁ!?」 ドタッ 唯「あ、あずにゃん…」 梓はぎゅっと両腕を抱いて胸元を押さえたまま肩をふるふると震わせる 梓「やです…こんなのやですっ」 梓「こんな事するなんておかしいです!先輩怖いです……嫌いです!」 唯(!!) 295 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/10(金) 21:45:39.16 ID:+Berqfw80 梓「うっ…うっ…ひっく…」 唯「ご、ごめんねごめんねあずにゃん…あずにゃんが嫌ならもうしないからっ」 唯「絶対しないから……だ、だから泣き止ん…・・・…なき…」ジワ 唯「う……うぇぇ…」ポロポロ 梓(え………・) 梓「ぐすっ………」 梓「…な、何で先輩が泣いてるんですか…ひっく」 297 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/10(金) 21:50:10.69 ID:+Berqfw80 唯「だってぇだってぇあずにゃんが泣くから~~」 唯「私っ、あずにゃんが好きだよぉ…あずにゃんにいっぱい触りたいし、私のこと好きになって欲しいんだよぉ」 梓「………」 梓(もしかして先輩も色々不安だったりしたのかな…だから急にあんな事?) 唯「嫌いになっちゃやだよぅ…」グシグシ 梓(………) 梓「唯先輩」 唯「あずにゃ……」 チュ 唯「…ほへ?」 301 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/10(金) 21:53:24.66 ID:+Berqfw80 パチパチと瞬きしながらほっぺに手を当てる唯 唯「あずにゃん今…」 梓「せ、先輩なんだから泣いたりしないで下さい。こっちが困ります」プイッ 唯「う…」 梓「さっきは私も言い過ぎちゃいました…だからその、おっお詫びです///」 唯「………」 梓「………先輩のこと嫌いにはなりませんから、安心して下さい」 303 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/10(金) 21:55:07.44 ID:+Berqfw80 唯「あ…あずにゃぁん!!」ガバッ 梓「だっ…だから抱き着かないで下さいってば!唯先輩さっきのは明らかにやり過ぎなんですからね!!」 梓「ああいうのはもう絶対無しですよ!絶対にです!!」 唯「おおおぉぉんごめんねぇぇあずにゃんん」 梓「………まったくもう…」 307 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/10(金) 21:57:58.73 ID:+Berqfw80 おんおんと泣きじゃくる唯に少し呆れながらも、梓はほっと微笑んだ そして唯の部屋の前では泣き声に驚いて踏み込みかけた憂もほっと胸を撫で下ろしていた 憂「……」 憂(何かあったかと思ったけど…大丈夫みたい) 憂(お姉ちゃんも梓ちゃんも、仲良くね…おやすみ) カチャ ――パタン 308 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/10(金) 22:04:24.50 ID:+Berqfw80 お泊り事件があってから一週間ほどが経った 一時は絶交宣言されかけたものの二人の距離は前より縮まっていた 梓「先輩、一緒に帰りましょう」キュッ 唯「うんっ、一緒にかえろー」ギュ 唯(最近あずにゃんから誘ってくれて嬉しいなぁ…手も繋いでくれるし) 梓「そういえば唯先輩」 唯「んー?」 梓「もうすぐ私達の恋人期間も終わりですね」 唯「ええっそんなぁ!!」ガーン 309 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/10(金) 22:08:17.52 ID:+Berqfw80 梓「ていうか今日までなんですけど」 唯「うそぉ!聞いてないよぉぉぉ」ガガーン 唯「短すぎるよぅぅ」 梓(最初からそういう決まりだったような) 唯「あずにゃん…あずにゃんは寂しくない?」 311 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/10(金) 22:12:19.63 ID:+Berqfw80 梓「ん…そうですね、何ていうか…」 唯「………」ジーッ 梓「………」チラッ 唯「つ…つづきは?」 梓「…今はノーコメントです」 唯「なななんとぉぉ…」フルフル 梓「………」クスッ 315 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/10(金) 22:18:36.55 ID:+Berqfw80 梓(一緒に帰ったりするの楽しいし、スキンシップも前より慣れちゃった) 梓(前より唯先輩が身近になった気がするな…) 分かれ道まで来て二人は少し見つめあったあとそっと手を離す 唯「じゃ、また明日ね」 梓「あ、はい!」 唯「……」 梓「……」 317 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/10(金) 22:24:24.66 ID:+Berqfw80 梓「あの、行かないんですか」 唯「あずにゃんこそ」 梓(なんか行き辛いな…) 唯「あのさあずにゃん」 梓「?」 唯「私、待ってるね」 ――タッタッタッ 梓(あ……) 319 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/10(金) 22:27:53.24 ID:+Berqfw80 一言だけ言って唯は走って帰っていった 梓は声をかける暇もなく遠ざかっていくその背中を見つめる 梓「唯先輩…」 梓(…私、今ちょっと寂しいと思った…) ちょっと俯いて、梓も反対方向へ歩き出す すると不意に鞄の中で携帯の着信音が鳴った 梓「あ、メールだ」 梓(………澪先輩から?) 中を開くと「来週からよろしくな」と短くメッセージが入っていた 梓「・・・来週からは……澪先輩と…」 22 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/10(金) 22:30:38.31 ID:+Berqfw80 突然に紬の家 紬「ふふ…唯ちゃんと梓ちゃんはなかなか良い雰囲気になったみたいね」ニコニコ 紬(梓ちゃんもまんざらじゃないみたいだったし、良い傾向だわ) 紬(次は澪ちゃんの番だけど……どうなるかしらぁ)テカテカ 紬「さぁ、この期間で集まった秘蔵写真を整理する作業に戻りましょう」 紬「うふふふふ……」
183 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/10(金) 06:57:01.77 ID:NiR7fVMS0 次の日朝 唯「あずにゃんおはよぉ!」タタタッ 梓「唯先輩。おは、おはようございます」 唯「今日から私達、恋人同士だねあずにゃんっ」 そう、じゃんけんの結果先攻は唯となっていた 梓「ちょっ、ちょっと唯先輩ってば声大きいです!」 唯「ふぇ?」 梓「誰かに聞こえちゃったらどうするんですか…」キョロキョロ 唯「…あずにゃんは嫌?私と恋人同士なの…」 184 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/10(金) 07:04:34.28 ID:NiR7fVMS0 梓「い、嫌じゃないって昨日言いました。何ていうか、その…」 唯「??」 梓「こ…こういうの初めてで……恥ずかしいです…」カァァ 唯「あはっ、あずにゃん照れてる~かぁわいいぃ」 梓「かっ可愛くないです!!」 唯「あはは。ねぇ、手ぇ繋いでいこっか」 梓「あ………」 返事もしないうちに唯は梓の手を取って歩き出した 唯の気持ちをしった後ではその行為に今までとは違う感覚が梓の中に生まれる 梓(唯先輩の手、あったかい) 梓(……ドキドキ) 187 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/10(金) 07:07:41.97 ID:NiR7fVMS0 教室 梓(期間限定だけど、恋人かぁ…) 梓(付き合うってどんな事するんだろ。遊びに行ったり、手を繋いだりとか?) 梓(あれ?でもそれだと今までとあんまり変わらないような…) 考え込んでるうちにふと昨日のキスを思い出してしまう 梓「はっ……そっか、恋人同士だとそういう…!」 梓(また、キスしたりするのかな) 梓(先輩と………)モヤモヤ 梓「は、恥ずかしい…///」 189 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/10(金) 07:14:02.99 ID:NiR7fVMS0 憂「おはよう梓ちゃん」タタッ 梓「わっ!?あ…憂、おはよう」 憂「どうかしたの?何だか独り言言ってたみたいだったけど」 梓「う、うんちょっと昨日色々あって」 憂「色々…ってもしかしてお姉ちゃんと恋人同士になった事?」ヒソッ 梓「!!憂知ってたの!?」ガタタッ 憂「うん、昨日お姉ちゃんが嬉しそうに話してくれたから。澪さんの事も」 梓「そうなんだ……唯先輩のおしゃべり」ポソ 191 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/10(金) 07:21:18.57 ID:NiR7fVMS0 梓「でも憂……私、恋人って何をすればいいのか全然分からないんだ」 憂「わからない?」 梓「誰かと付き合った事なんてないし…私がこんなんじゃ、唯先輩も澪先輩もがっかりさせちゃいそうだよ」 憂「梓ちゃん……」 憂(梓ちゃん、悩んでるんだ……) 憂「…大丈夫だよ、梓ちゃん!」 梓「え?」 192 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/10(金) 07:29:13.40 ID:NiR7fVMS0 憂「お姉ちゃんも澪さんも、そのままの梓ちゃんが大好きなんだよ」 憂「だから心配しなくてもきっと大丈夫。梓ちゃんは梓ちゃんのペースで頑張ればいいんだよ」 梓「憂……」 憂の言葉で少し気持ちが落ち着いたのか、梓はほっと微笑んだ 梓「そうだね、私は私なりにやってみる。有難う憂」 憂「ううん良いんだよ、私達友達だもん!ねっ」 梓「うんっ」 193 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/10(金) 07:32:21.45 ID:NiR7fVMS0 キーンコーンカーンコーン 憂「あ、授業始まっちゃうね。それじゃまたあとでね」 梓「うん、ありがと憂。また後で」 タタッ 憂(良かった、梓ちゃんちょっと元気出たみたい) 憂(でも……お姉ちゃんと澪さんが恋人…かぁ) 憂「………」 憂(私もほんとうは……ううん、) 憂(私は梓ちゃんを応援してるよ。頑張ってね、梓ちゃん…) 258 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/10(金) 20:45:03.29 ID:+Berqfw80 唯と梓の恋人期間が始まってから数日が過ぎた この頃ではなんとなく、部活時間中のいちゃつきは禁止というのが暗黙の了解になっていた 唯「あずにゃん一緒に帰ろ!」 梓「はい、帰りましょう」 唯「ほぃ」ギュッ 梓「はい」キュ 梓(いつの間にか、唯先輩と自然に手を繋げるようになっちゃった) 梓(最近毎日だから流石に慣れてきたかも?) 260 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/10(金) 20:47:15.99 ID:+Berqfw80 唯「ぽぴぽぴぽっぴ♪」ルンルン 梓(へんな歌…唯先輩ご機嫌さんだな) 唯「そだ、あずにゃんさぁ今日うちにお泊りしてってよぉ」 梓「お泊りですか?」キョトン 唯「うん!おいでよっ」 梓「でもそんなの家の人にご迷惑なんじゃ…」 唯「お母さん達は旅行に行ってるし、私と憂だけだから大丈夫だよ~」 梓「そうなんですか?」 263 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/10(金) 20:52:22.25 ID:+Berqfw80 平沢家 唯「いらっしゃいあずにゃん!ようこそ我が家へっ」 梓「おじゃまします」ペコ 憂「梓ちゃんいらっしゃい。何にもないけどゆっくりしてってね」 梓「うん、有難う」 梓(ここに来るの久し振りかも。しかも今日はお泊りだ…) 唯「ほらほら上がって上がってぇ。もうご飯も出来てるんだよ」クイクイ 梓「は、はいっ」タタッ 265 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/10(金) 20:56:00.50 ID:+Berqfw80 案内されて居間にいくと香ばしい良い匂いが漂っていた 唯「じゃ~ん、ハンバーグぅ」 梓「わぁ…凄く美味しそう!」 唯「憂のご飯は美味しんだよぉ。あずにゃんもきっとホッぺがとろけるよ~」 梓(憂の手作りなんだ。凄いなぁ) 267 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/10(金) 20:59:15.22 ID:+Berqfw80 憂「じゃ、皆で食べよっか」 梓「うん、いただきま」 唯「んむんまい!!!」モグモグモグモグ 梓「早っ!!」 憂「あはははっ」 三人で食卓を囲む賑やかな団欒の時間はあっと言う間に過ぎていき、 食事のあとは憂は二人に気を使ったのか勉強をすると言って自室に戻っていった 梓は唯の部屋に行きしばらくお喋りをしながら寛いだ 269 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/10(金) 21:04:34.75 ID:+Berqfw80 唯の部屋 ガチャ 唯「あずにゃん、お風呂用意できたから入っていいよぉ」 梓「え?でも一番風呂だなんて悪いですよ」 唯「いいんだよぉ、あずにゃんお客さんだもん。どぞどぞ」 梓「いえ、先輩なんですからどうぞ先にいってきて下さい」 唯「ん~~ぅ」 唯「………………はっ!」ピコン 唯「あずにゃん、一緒にh」 梓「却下ですっ!!///」 唯「おぉそくとうだ……やふぅー」ガックシ 梓(絶対無理…///) 結局先に唯が入浴を済ませ、その後に梓も風呂へ向かった 270 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/10(金) 21:08:26.36 ID:+Berqfw80 チャポン 梓(人の家のお風呂って何か緊張するなぁ) 梓(髪洗おっと…あ、これ先輩が使ってるシャンプーかな?)シャカシャカ 梓(…………)シャカ・・・ 梓(先輩の匂いだ) 梓「…///」 273 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/10(金) 21:13:30.10 ID:+Berqfw80 ガチャ 梓「お風呂ありがとうございました」 唯「おかえりあずにゃーん。えへっお風呂上りの良い匂い~」ムギュ 梓「先輩…今抱き付かれると暑いです…」 唯「でもあったかいよっ」 梓(ほんとに暑いのにな…ちょっとのぼせ気味かも) 唯「んー……」 梓(顔がポカポカしてる…唯先輩は暑くないのかな?) 梓「はぁ……(暑い…)」 唯「………」 275 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/10(金) 21:19:32.20 ID:+Berqfw80 梓(あれ?先輩大人しくなってる) 梓「先輩どうかしましたか?」 唯「あずにゃん……」ジッ 梓「はい?」 梓(どうしたんだろ、いつもと様子が…) 唯「む………」 梓「む?」キョトン 277 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/10(金) 21:23:07.90 ID:+Berqfw80 唯「ムラムラ……!」 梓「はい?―――えっ」 意味を理解する間もなく、唯は梓にキスをしてきた チュッ 梓「ちょちょ、唯先輩…んむっ!?」 梓(えええ!?) 一回で終わると思ったキスは止まらずに何度も繰り返される 280 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/10(金) 21:27:03.26 ID:+Berqfw80 梓「……ん、んぅ……っは…」 抱き締められてるせいというより驚きで身動きが取れない する度に時間も深さも増していくキスの嵐に梓は息苦しさを感じ始めてきた やっと力が緩んで開放された頃にはすっかり息があがってしまっていた 梓「…はぁ、はぁ……」 唯「はぁ……あずにゃん大好き…」 梓(唯先輩……?) 282 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/10(金) 21:31:26.61 ID:+Berqfw80 心なしかいつもと違う唯の眼差しに梓は困惑した かと思うと、抱き締められたそのままで唯に押し倒されてしまっていた 梓「うわわわわ///」 唯「えへへ、あずにゃん可愛い」プチプチ 梓「あ、あのあの唯先輩っ!?」 唯「なぁにぃ?」プチ 梓「ななななななんで私のパジャマのボタン外してるんですか!?」 唯「もちろん脱がせるためだよぉ」 梓「はい!?だっ駄目です駄目ですそんなの…」 唯「私、もっとあずにゃんに触りたい」 梓「え……」 285 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/10(金) 21:36:03.27 ID:+Berqfw80 梓(あっ……) ボタンを開けて大きく開いてしまった胸元に唯の手が触れた それだけでは足りないというように更に唯の手は梓の肌の上をもぞもぞ動いていく 梓(どうしよう…何だか先輩怖いよぉ…) 梓「ま、待って唯先輩………やっ」 ブラジャーをずらして小さな膨らみを触ろうと探る手付きに梓は小さく声をあげた 恥ずかしさと緊張のあまりパニックになった梓は思いっきり唯の体を跳ね除けた 梓「やだっ!!」 290 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/10(金) 21:39:54.59 ID:+Berqfw80 ドンッ! 唯「わぁ!?」 ドタッ 唯「あ、あずにゃん…」 梓はぎゅっと両腕を抱いて胸元を押さえたまま肩をふるふると震わせる 梓「やです…こんなのやですっ」 梓「こんな事するなんておかしいです!先輩怖いです……嫌いです!」 唯(!!) 295 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/10(金) 21:45:39.16 ID:+Berqfw80 梓「うっ…うっ…ひっく…」 唯「ご、ごめんねごめんねあずにゃん…あずにゃんが嫌ならもうしないからっ」 唯「絶対しないから……だ、だから泣き止ん…・・・…なき…」ジワ 唯「う……うぇぇ…」ポロポロ 梓(え………・) 梓「ぐすっ………」 梓「…な、何で先輩が泣いてるんですか…ひっく」 297 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/10(金) 21:50:10.69 ID:+Berqfw80 唯「だってぇだってぇあずにゃんが泣くから~~」 唯「私っ、あずにゃんが好きだよぉ…あずにゃんにいっぱい触りたいし、私のこと好きになって欲しいんだよぉ」 梓「………」 梓(もしかして先輩も色々不安だったりしたのかな…だから急にあんな事?) 唯「嫌いになっちゃやだよぅ…」グシグシ 梓(………) 梓「唯先輩」 唯「あずにゃ……」 チュ 唯「…ほへ?」 301 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/10(金) 21:53:24.66 ID:+Berqfw80 パチパチと瞬きしながらほっぺに手を当てる唯 唯「あずにゃん今…」 梓「せ、先輩なんだから泣いたりしないで下さい。こっちが困ります」プイッ 唯「う…」 梓「さっきは私も言い過ぎちゃいました…だからその、おっお詫びです///」 唯「………」 梓「………先輩のこと嫌いにはなりませんから、安心して下さい」 303 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/10(金) 21:55:07.44 ID:+Berqfw80 唯「あ…あずにゃぁん!!」ガバッ 梓「だっ…だから抱き着かないで下さいってば!唯先輩さっきのは明らかにやり過ぎなんですからね!!」 梓「ああいうのはもう絶対無しですよ!絶対にです!!」 唯「おおおぉぉんごめんねぇぇあずにゃんん」 梓「………まったくもう…」 307 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/10(金) 21:57:58.73 ID:+Berqfw80 おんおんと泣きじゃくる唯に少し呆れながらも、梓はほっと微笑んだ そして唯の部屋の前では泣き声に驚いて踏み込みかけた憂もほっと胸を撫で下ろしていた 憂「……」 憂(何かあったかと思ったけど…大丈夫みたい) 憂(お姉ちゃんも梓ちゃんも、仲良くね…おやすみ) カチャ ――パタン 308 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/10(金) 22:04:24.50 ID:+Berqfw80 お泊り事件があってから一週間ほどが経った 一時は絶交宣言されかけたものの二人の距離は前より縮まっていた 梓「先輩、一緒に帰りましょう」キュッ 唯「うんっ、一緒にかえろー」ギュ 唯(最近あずにゃんから誘ってくれて嬉しいなぁ…手も繋いでくれるし) 梓「そういえば唯先輩」 唯「んー?」 梓「もうすぐ私達の恋人期間も終わりですね」 唯「ええっそんなぁ!!」ガーン 309 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/10(金) 22:08:17.52 ID:+Berqfw80 梓「ていうか今日までなんですけど」 唯「うそぉ!聞いてないよぉぉぉ」ガガーン 唯「短すぎるよぅぅ」 梓(最初からそういう決まりだったような) 唯「あずにゃん…あずにゃんは寂しくない?」 311 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/10(金) 22:12:19.63 ID:+Berqfw80 梓「ん…そうですね、何ていうか…」 唯「………」ジーッ 梓「………」チラッ 唯「つ…つづきは?」 梓「…今はノーコメントです」 唯「なななんとぉぉ…」フルフル 梓「………」クスッ 315 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/10(金) 22:18:36.55 ID:+Berqfw80 梓(一緒に帰ったりするの楽しいし、スキンシップも前より慣れちゃった) 梓(前より唯先輩が身近になった気がするな…) 分かれ道まで来て二人は少し見つめあったあとそっと手を離す 唯「じゃ、また明日ね」 梓「あ、はい!」 唯「……」 梓「……」 317 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/10(金) 22:24:24.66 ID:+Berqfw80 梓「あの、行かないんですか」 唯「あずにゃんこそ」 梓(なんか行き辛いな…) 唯「あのさあずにゃん」 梓「?」 唯「私、待ってるね」 ――タッタッタッ 梓(あ……) 319 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/10(金) 22:27:53.24 ID:+Berqfw80 一言だけ言って唯は走って帰っていった 梓は声をかける暇もなく遠ざかっていくその背中を見つめる 梓「唯先輩…」 梓(…私、今ちょっと寂しいと思った…) ちょっと俯いて、梓も反対方向へ歩き出す すると不意に鞄の中で携帯の着信音が鳴った 梓「あ、メールだ」 梓(………澪先輩から?) 中を開くと「来週からよろしくな」と短くメッセージが入っていた 梓「・・・来週からは……澪先輩と…」 22 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/10(金) 22:30:38.31 ID:+Berqfw80 突然に紬の家 紬「ふふ…唯ちゃんと梓ちゃんはなかなか良い雰囲気になったみたいね」ニコニコ 紬(梓ちゃんもまんざらじゃないみたいだったし、良い傾向だわ) 紬(次は澪ちゃんの番だけど……どうなるかしらぁ)テカテカ 紬「さぁ、この期間で集まった秘蔵写真を整理する作業に戻りましょう」 紬「うふふふふ……」 その3へ続く [[唯「あずにゃん、ちゅーしよっか」 その3]]

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