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唯「今日で私たちも卒業か~」  ◆/BV3adiQ.o」(2009/11/03 (火) 13:41:50) の最新版変更点

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253 : ◆/BV3adiQ.o :2009/07/13(月) 00:38:19.81 ID:TYj1oGpU0 唯「今日で私たちも卒業か~」 澪「なんだかさびしいな……」 紬「そうですね……」 律「――いつまでもくよくよしてちゃ私たちじゃないだろっ! 最後は最高のライブにするぞ!」 澪「ライブ……?」 紬「えっと……どこでやるのでしょう……?」 律「それはもちろん――ここだ!」バッ 255 : ◆/BV3adiQ.o :2009/07/13(月) 00:39:39.75 ID:TYj1oGpU0 澪「ここだって……」 紬「音楽室……ですか?」 律「そうっ! 私たちはここで生まれたんだからここで締めるべきだろ!」 澪「それはまあ……いい考えだが」 律「だろ? 早速演奏しようぜ!」 澪「それはいいんだが……ムギはどうしてトリップしてるんだ?」 紬「ふふ、ふふふふふ……」 律「うお!? お、おいムギ、どうしたんだ?」 紬「うふふ……」 澪「だめだこりゃ」 紬「うふ……。ゆいあずはやっぱりジャスティスだわ……」 律「ゆいあず……? そういえば唯と梓はどこに行ったんだ?」 澪「律、あそこだ……」 律「んー?」 258 : ◆/BV3adiQ.o :2009/07/13(月) 00:40:38.33 ID:TYj1oGpU0 唯「ねえ、あずにゃん、どうして教えてくれないの……?」 梓「先輩には一生わからないですよ……」グスッ 律「お、おい。どうしたんだあの二人……。唯は梓を抱いてるし、梓は泣いてるし様子が変だぞ」 澪「いったい何があったんだ……」 律「おいムギ~。どうせ最初から見てたんだろ? 何があったのか教えてくれよ」 紬「は? 今見てるんだよ話かけんなクズ」 澪「え、あ、あの、ムギ……?」 紬「……あ、はいすみません。何でしょうか?」 律(気のせいか……?)「いや、だからあの二人はどうしてああなったのかなって」 紬「どうしてそうなったかという過程はどうでもいいのです。現状を楽しみましょう」 澪「へ?」 律「は?」 紬「うふふふふふふ」 澪律(……だめだこりゃ) 260 : ◆/BV3adiQ.o :2009/07/13(月) 00:42:14.85 ID:TYj1oGpU0 唯「ねえあずにゃん? 塞ぎこんでたら何も判らないよ? だから、ね? 教えて? どうして泣いてるの?」 梓「う……ぐすっ。――だって、今日でお別れなんですよ? 先輩は悲しくないんですか?」 唯「悲しい? どうして?」 梓「! ――――もういいですっ!」 唯「あっ! あずにゃんどこに行くの!?」 律「あーあ。こりゃだめだ」 澪「さてどうなるか……」 唯「み、みんな、どうしよう……」 紬「とにかく梓ちゃんを追いかけて!」 唯「へ? ム、ムギちゃん……?」 紬「いいから!」 唯「う、うん!」 律「……よかったのか?」 紬「あの二人なら大丈夫ですよ」 澪「そうなのか……」 262 : ◆/BV3adiQ.o :2009/07/13(月) 00:45:02.03 ID:TYj1oGpU0 梓(唯先輩は私のことを何とも思ってないんだ……。だから悲しくないなんて言われる……) ?「ぉ~ぃ……ぁ……ゃ~……」 梓(飛び出してきたのに誰も追いかけて来ないし……。私っていらない子なのかな……) 唯「あずにゃ~ん」ぎゅっ 梓「! ゆ、唯先輩!?」 唯「どうして急に飛び出しちゃったの? 私びっくりしちゃった」 梓「……すみません……」 唯「うん。でも、本当にどうしたの? 今日のあずにゃん様子が変だよ?」 梓「そ、それは……」 唯「言葉にしないと伝わらないこともあるんだよ?」 梓「! そうですけど……」 唯「だから、ね? 教えてほしいな……」 梓(う……首筋に息が……。自覚は無いだろうけどこれは変な気分になる……) 280 : ◆/BV3adiQ.o :2009/07/13(月) 01:03:56.65 ID:TYj1oGpU0 唯「あずにゃん……」 梓「わ、わかりました。言いますから離れてください」 唯「ほ、ほんと? やったぁっ!」ぎゅうううう 梓「ちょ、先輩、はなしがちが……」(く、くるしい……。けど、なんだかあったかいな……) 唯「あ、ごめん、放さないとだめなんだよね」ぱっ 梓「あ……」 唯「さ、教えて?」 梓「あ、はい……。そのかわり、あとでひとつお願いしてもいいですか?」 唯「うん? いいよ? あずにゃんのお願いなら何だって聞くよっ」 梓「――どうも、ありがとうございます」(あ、危なかった……。先輩の攻撃はいつくるか予測できないから苦手だ……) 唯「じゃあ、教えて?」 梓「はい……その、笑わないでくださいね?」 唯「だいじょうぶだよ~」 梓「じゃ、じゃあ――」 唯「うん!」 283 : ◆/BV3adiQ.o :2009/07/13(月) 01:05:22.25 ID:TYj1oGpU0 梓「――ということなんです……」 唯「ふーん……」 梓「先輩にとって、私なんか道端の石ころみたいなものなんですよね……」 唯「うん?」 梓「だから、悲しくないなんて言って……。私はこんなにも寂しいのに……」 唯「あずにゃん……」ぎゅ…… 梓「せんぱい……?」 唯「あずにゃんはちょっと勘違いしてるよ」 梓「勘違い……?」 唯「そう。私はあずにゃんのことをどうも思ってないから悲しくないんじゃないよ」 梓「だったらどうして」 唯「だって、会おうと思えばすぐに会えるんだよ? 家も近いし学校にも遊びに来るし」 梓「! ……なるほど」 唯「私だって、あずにゃんと一緒にいる時間が減るのは寂しいよ。でも、それはしょうがないことだよね」 梓「はい……」 286 : ◆/BV3adiQ.o :2009/07/13(月) 01:07:10.50 ID:TYj1oGpU0 唯「だから、ね? 元気出して」 梓「――はい!」 唯「うんうん。やっぱりあずにゃんは元気なのが一番だよ」 梓「ありがとう……ございます……」ぐすっ 唯「あずにゃん……? 泣いてるの?」 梓「な、ないてなんか、いません!」 唯「そ、そう……? 何か、声が震えてるよ?」 梓「き、気のせいです! ――そうです、お願いのことですけど」 唯「あ、うん。何をすればいいの?」 梓「――抱きしめてください」 唯「……えっ?」 梓「だから、ぎゅっと抱きしめてください」 唯「――いいの?」 梓「はい」 289 : ◆/BV3adiQ.o :2009/07/13(月) 01:09:05.86 ID:TYj1oGpU0 唯「じゃ、じゃあ……」ぎゅっ 梓「う……」ドクン 唯「ど、どうしたの!?」 梓「何でもありません。そのままでいてください」 唯「う、うん」 梓「――――大好きです」 唯「えっ?」 梓「な、何でもありません」 唯「そ、そう? わかった」 梓「はい」 唯「――――私も、大好きだよ」 Fin
フヒヒ

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