「唯「あずにゃん、さいくりんぐに行こう!」 ◆/BV3adiQ.o」の編集履歴(バックアップ)一覧はこちら
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268:支援代わりにゆいあずとか ◆/BV3adiQ.o :07/17(金) 02:06:23.49 ID:kuqFpYpN0 (107) ID AA
唯「あずにゃん、さいくりんぐに行こう!」
梓「また唐突ですね……。どこに行くんですか」
唯「どこでもいいよ! あずにゃんといっしょならっ!」
梓「はあ。よくそんなことが真顔で言えますね」
唯「うん! だってあずにゃんのことがだいすきだもんっ!」
梓「……はぁ、分かりましたよ。行ってあげます」
唯「ほんと? やったぁ!」だきっ
梓「……早く行きますよ」
唯「ああん、待ってよ~」
271: ◆/BV3adiQ.o :07/17(金) 02:11:44.60 ID:kuqFpYpN0 (107) ID AA
梓「で、まずはどこに行きますか?」
唯「うーん……。やっぱりとりあえず道を走ろう!」
梓「道、ですか」
唯「うん、そう! 道を走りながら道端のたんぽぽとか見ると楽しいんだよ~」
梓「わかりました、ではそれで」
唯「うん!」
562:支援代わりにゆいあずとか ◆/BV3adiQ.o :07/17(金) 19:35:00.80 ID:kuqFpYpN0 (107) ID AA
唯「やっぱりきもちいいねぇ~」
梓「はぁ。これが、ですか」
唯「うん? あずにゃんはきもちよくないの~?」
梓「楽しいには楽しいですが、気持ちいいという感情は生まれませんね」
唯「えー? そうかなぁ」
梓「具体的にどういうところが気持ちいいんですか?」
唯「うーんとねー。風が気持ちいいのー」
梓「風、ですか」
唯「うん、風がたんぽぽの匂いを運んでくれて何だかいい匂いがするんだよ~」
梓「匂い、ですか。はぁ、確かにそんな感じもしますね」
唯「でしょでしょ? 気持ちいいよね?」
梓「……まぁ、少しは気持ちいいかもしれませんね」
唯「それでいいんだよ~。さあ次へ行こう!」
567:支援代わりにゆいあずとか ◆/BV3adiQ.o :07/17(金) 19:42:51.58 ID:kuqFpYpN0 (107) ID AA
梓「次はどこに行くんですか?」
唯「次は児童公園をぐるりと一周してみよう!」
梓「児童公園ですか」
唯「うんっ」
梓「かまいませんが、どうして児童公園なんですか? 普通の公園でもいいでしょう」
唯「だって、一番童心に帰れる所でしょ? 子供の時の記憶が戻ったりするかもしれないよ~?」
梓「唯先輩はずっと子供でしょう……」
唯「うん? 何て?」
梓「いえ、何でもありません。わかりました、行きましょう」
唯「やったぁ!」
569:支援代わりにゆいあずとか ◆/BV3adiQ.o :07/17(金) 19:47:29.39 ID:kuqFpYpN0 (107) ID AA
梓「さて、着きましたが、先輩、どうですか?」
唯「うん? 何がどうなの?」
梓「童心には帰れましたか?」
唯「うん! 何だかすっごく滑り台とかブランコに乗ってみたい気分だよっ」
梓「そうですか。……時間もありますし、少しぐらい遊んでいきますか?」
唯「え、いいの?」
梓「ええ、どうせ暇ですから」
唯「ほんとのほんとに?」
梓「はい」
唯「やったぁ! ありがとうあずにゃん! だいすきっ」
梓「人前でそういうことを言わないで下さいっ!」
572:支援代わりにゆいあずとか ◆/BV3adiQ.o :07/17(金) 19:57:07.51 ID:kuqFpYpN0 (107) ID AA
唯「まずはどれから遊ぼうかな~? わくわく」
梓「何でもいいですが早く決めてくださいね」
唯「わかったよぅ。……よし、まずは滑り台で遊ぼうっ」
梓「滑り台ですか」
唯「うん!」
梓「かまいませんが、ちゃんとスカートを押さえてて下さいよ」
唯「どうして?」
梓「そりゃ、先輩の……下着が見えちゃうからですよ」
唯「見えて困るものなの?」
梓「あ、当たり前じゃないですか! 先輩は人に見られて平気なんですか!?」
唯「うーん……? 別に、平気かなぁ」
梓「……はぁ。とにかく、スカートは絶対に押さえてて下さいよ。じゃないとこれから先輩に一生付き合いませんから」
唯「わ、わかったよぅ……。行ってくるね~」
梓「はい、行ってらっしゃい」
575:支援代わりにゆいあずとか ◆/BV3adiQ.o :07/17(金) 20:03:45.88 ID:kuqFpYpN0 (107) ID AA
唯「わぁ~い!」
幼女「あ、お姉ちゃんずる~いっ。私の番だったのにぃ~」
唯「え~? ごめんね~。次は先に行っていいからゆるして?」
幼女「いいよ~。あ、でも、今度は私と一緒に滑ってくれたらうれしいな~」
唯「いいよいいよ~。お姉ちゃんが一緒に滑ってしんぜようっ」
幼女「あはは、お姉ちゃんおもしろ~い」
唯「えへへ~」
梓(何だろう……この気持ちは)
972:支援代わりにゆいあずとか ◆/BV3adiQ.o :07/18(土) 15:02:24.50 ID:gAby6aW60 (50) ID AA
唯&幼女「あはは~」
梓(唯先輩……あんなに楽しそうに……)
唯「あ、ずる~いっ」
幼女「お姉ちゃんが遅いからだよぉ~」
梓(唯先輩のことを何も知らないくせに……)
唯「あ、あずにゃんも遊ぼうよ~」
梓「えっ」
唯「ほらほら~」
幼女「お姉ちゃん、その人は~?」
唯「私の相棒だよ~」
梓(えっ?)
幼女「じゃ、ぱーとなーだねっ」
唯「そうだね~。ちゃんと敬いなよ~?」
梓(相棒って……)
58:支援代わりにゆいあずとか ◆/BV3adiQ.o :07/18(土) 17:12:59.83 ID:gAby6aW60 (142) ID AA
唯「あはは~」
幼女「あはは~」
梓「あはは……はあ」
唯「どうしたのあずにゃん? もっと元気だそうよ~」
幼女「そうだよ梓お姉ちゃん。げんきげんきっ」
梓「あなたたちは元気すぎます」
唯「え~? そうかな~?」
幼女「かな~?」
梓「そうですよ……はぁ」
唯「う~ん……そうだ! あずにゃん、かくれんぼしようっ」
幼女「かくれんぼ~」
梓「かくれんぼ、ですか?」
唯「うん! それならきっとあずにゃんも元気出るよ!」
梓「はぁ。まあ、かまいませんが」
唯「やったぁ!」
60:支援代わりにゆいあずとか ◆/BV3adiQ.o :07/18(土) 17:17:37.86 ID:gAby6aW60 (142) ID AA
唯「じゃあ最初はあずにゃんが鬼だよ~」
幼女「だよ~」
梓「はぁ……わかりましたよ」
唯「ずるしちゃだめだよ~?」
梓「しませんよ……い~ち、に~ぃ」
唯「わわわ、かくれないと~」
幼女「お姉ちゃんこっち来ないでよ~?」
唯「わかったよ~」
梓「ご~、ろ~く」
唯「わ、わ、わ」
梓「きゅ~、じゅ~」
唯「わ、わ、――あ」
梓「唯先輩みーつけた」
唯「見つかっちゃったぁ……」
梓「あなたはばかですか」
65:支援代わりにゆいあずとか ◆/BV3adiQ.o :07/18(土) 17:21:51.82 ID:gAby6aW60 (142) ID AA
梓「後は幼女ちゃんだけですね」
唯「完全に包囲されている~! 武器を捨てて出て来~い!」
ぽかっ
梓「あなたは何をやっているんですか」
唯「うぅ~。あずにゃんがぶったぁ~」
梓「自業自得ですよ。ほら、探すのを手伝ってください」
唯「わかりました教授!」
梓「今度は何のキャラですか……」
69:支援代わりにゆいあずとか ◆/BV3adiQ.o :07/18(土) 17:25:24.82 ID:gAby6aW60 (142) ID AA
唯「う~ん、見つからないな~」
梓「唯先輩よりはるかにかくれんぼが上手みたいですね」
唯「そ、そんなことないもんっ。私だって本気出したらあずにゃんなんかには見つからないよっ」
梓「時間切れで見つかった人が言う台詞じゃありませんね」
唯「ぶぅ~」
梓「ほら、落ち込んでないで探しますよ」
唯「は~い!」
梓「元気なのか元気じゃないのかわからない人だ……」
70:支援代わりにゆいあずとか ◆/BV3adiQ.o :07/18(土) 17:29:02.22 ID:gAby6aW60 (142) ID AA
唯「見つからないよぉ~」
梓「確かに、まったく見つかる気配が無いですね……」
唯「こうさ~んっ」
梓「あ、こら、何勝手に降参してるんですか」
唯「だってぇ~見つからないんだもん~」
梓「それでも見つける努力をしないとだめじゃないですか」
唯「したよ~したもん~」
梓(だめだこりゃ)
75:支援代わりにゆいあずとか ◆/BV3adiQ.o :07/18(土) 17:32:40.11 ID:gAby6aW60 (142) ID AA
唯「幼女ちゃ~ん。出てきて~」
梓「こうさんで~す」
がさがさ
幼女「えへへ~私の勝ち~っ」
唯「あ、そんなところにかくれてたんだ~」
梓(木の上に隠れるなんて……)
幼女「えへへ、すごいでしょ~」
唯「すごいすご~い」
なでなで
幼女「えへへ~」
306:支援代わりにゆいあずとか ◆/BV3adiQ.o :07/18(土) 21:26:39.28 ID:gAby6aW60 (142) ID AA
幼女「もう行っちゃうの~?」
唯「ごめんね~私たち今日はい~っぱい回るところがあるんだ~」
幼女「じゃあじゃあっ! また会えるように指きりしよ~」
唯「いいよ~ゆびきりげんま~んうそついたらはりせんぼんの~ます! ゆびきったっ」
幼女「ぜったいまたきてね~!」
唯「おぉ~うっ!」
梓「では、さようなら」
唯「ばいば~い!」
幼女「ばいば~い! またきてね~!」
308:支援代わりにゆいあずとか ◆/BV3adiQ.o :07/18(土) 21:32:37.12 ID:gAby6aW60 (142) ID AA
梓「で、次はどこに行きますか?」
唯「次は幼稚園に行こうっ」
梓「幼稚園ですか……」
唯「うん!」
梓「さっきから、小さな子がいるところしか行きませんね」
唯「だって、小さな子と遊ぶと楽しいんだもん~」
梓「はぁ……わかりました、行きましょう」
唯「わぁ~い!」
梓(はぁ……この笑顔には弱いなぁ)
310:支援代わりにゆいあずとか ◆/BV3adiQ.o :07/18(土) 21:39:19.72 ID:gAby6aW60 (142) ID AA
唯「こんにちは~」
女「あら、唯ちゃん?」
唯「そうだよ~」
女「おっきくなったわね~」
なでなで
唯「えへへ~」
女「ほんとに、おっきくなって……あら、後ろの子は?」
唯「私の相棒だよっ」
梓(また相棒……)
女「まぁ、そうなの? 唯ちゃんにもそんな子ができたのね~」
なでなで
唯「えへへ~」
女「大変な子だけど、良い子だからこれからも仲良くしてあげてね?」
にこり
梓「あ、はい……そのつもりですが」
312:支援代わりにゆいあずとか ◆/BV3adiQ.o :07/18(土) 21:42:37.70 ID:gAby6aW60 (142) ID AA
女「あら、余計なお世話だったわね~」
唯「そうだよ~? あずにゃんは私のことが大好きなんだから~」
梓「えっ?」
女「あらあら惚気話かしら? ラブラブね~」
なでなで
唯「えへへ~」
梓「ちょ、ちょっと待ってくださいよ。私が先輩のことを好きだなんてどこから」
唯「嫌いなの?」
しょぼん
梓「う……。そういうことではないですけど……」
唯「じゃあ好き?」
梓「う……。その、嫌いでは、ないです……」
唯「それじゃよくわかんないよ~。好きなのか嫌いなのかはっきりしてよぉ~」
梓「うぅ……どちらかといえば好き、です」
唯「ほんと?」
314:支援代わりにゆいあずとか ◆/BV3adiQ.o :07/18(土) 21:45:39.41 ID:gAby6aW60 (142) ID AA
梓「は、はい」
唯「わぁ~い! あずにゃん大好き~!」
抱きっ
梓「ちょ、ちょっと……人前で何してるんですか」
唯「えへへ~あずにゃ~ん」
ぐりぐり
梓「あ、頭を押し付けないでくださいよ」
唯「え~? どうして~?」
梓「苦しいんですよっ」
唯「あ、そうなの?」
ぱっ
梓「あ……」
唯「ん? どうしたの?」
梓「い、いえ……」
唯「? 変なあずにゃん」
317:支援代わりにゆいあずとか ◆/BV3adiQ.o :07/18(土) 21:51:01.91 ID:gAby6aW60 (142) ID AA
女「唯ちゃん、ちょっとちょっと」
唯「な~に?」
女「こちょこちょ」
唯「わかった、やってみるっ」
女「やってらっしゃ~い」
唯「あずにゃ~ん」
梓「な、なんですか」
唯「ぎゅぅっ!」
梓「わわわっ!」
抱き抱き
唯「おぉ~よしよし」
すりすり
梓「な、何をするんですか」
唯「寂しかったんだよね?」
梓「何のことですか……」
319:支援代わりにゆいあずとか ◆/BV3adiQ.o :07/18(土) 21:55:02.24 ID:gAby6aW60 (142) ID AA
唯「私が急に放したからさびしかったんだよね~?」
梓「べ、別にそんなことは」
唯「ほんとう?」
梓「うぅ……」
唯「ほんとのほんと?」
梓「ううぅ……」
唯「ほんとのことを教えてほしいな……」
梓「……さびしかった、です……」
唯「やっぱりそうだったんじゃ~ん」
だきだきっ
梓「あっぷ……せんぱい、くるひいですよぉ……」
唯「気にしない気にしな~い」
梓「気にしますよ……」
唯「やっぱりあずにゃんはかわいいね~」
梓「な、何を言うんですか急に」
327:支援終わりのゆいあずとか ◆/BV3adiQ.o :07/18(土) 22:00:21.81 ID:gAby6aW60 (142) ID AA
唯「う~ん? 思ったことを言っただけだよ~?」
梓「それがだめなんですよ……」
唯「え~? どうして?」
梓「どうしてもですっ」
唯「それじゃ納得できないよ~? ちゃんと説明してよ~」
梓「恥ずかしいから、です」
唯「うん? 恥ずかしい?」
梓「いきなりそんなこといわれたら恥ずかしいじゃないですか」
唯「そんなこと?」
梓「その……かわいい、とか……」
唯「いつも言ってることじゃな~い」
梓「だから、いつも恥ずかしい思いをしてるって言いたいんですよっ」
唯「あ、そうだったの?」
梓「あ」
495:支援代わりにゆいあずとか ◆/BV3adiQ.o :07/18(土) 23:53:04.05 ID:gAby6aW60 (142) ID AA
唯「そうだったんだ~」
梓「ちちち違いますよ!? 今のは口が滑っただけで……あ」
唯「やっぱり~。あずにゃんかわいい~」
梓「うううぅ……」
女「あー、おほん」
梓「!?」
唯「あ、せんせいどうしたの~?」
女「そういうことは外でやってね、この子達の注目を浴びてもいいのならかまわないけど」
梓(う、……好奇の目に晒されてる……)
唯「お~かわいい~」
梓「って、そうじゃないでしょう!」
唯「え~? 何が~?」
梓「何でも関係ありません! 早く出ますよ!」
唯「あ、待ってよあずにゃ~ん」
498:支援代わりにゆいあずとか ◆/BV3adiQ.o :07/18(土) 23:57:00.36 ID:gAby6aW60 (142) ID AA
梓「さて、そろそろ日が暮れてきましたけど、次はどこに行きますか?」
唯「最後は決めてたんだ~」
梓「最後……ですか」
唯「うん! 場所は内緒だから着いてきてね~っ」
梓「わかりました」
562:支援じゃないけどゆいあずとか終 ◆/BV3adiQ.o :07/19(日) 00:48:41.36 ID:8jFYO+MH0 (104) ID AA
「着いたよ~」
「ここは……」
唯先輩に連れてこられた先は――
「――海、ですか」
真っ白な海だった。
「うん! 今日は開いてない日だから誰もいないし私たちの貸切だよ~」
ぴくり。
貸切という言葉に、何かが反応した。
「そ、それは……」
どういう意味なのだろうか。
「あずにゃん……」
ざっざっざ……。
唯先輩がこっちに歩いてくる。
「今日は、私のわがままに付き合ってくれて、本当にありがとう」
そう言って、ぺこりとお辞儀をする先輩。
「え?」
「最初は本当に着いて来てくれるなんて思わなくって、ついついはしゃいじゃった」
……それで、いつもよりハイテンションだったんですか。
「でも、はしゃぎすぎちゃったよね。あずにゃん何だか疲れてるもん」
「それは――」
「ごめんね」
そう言ってまたぺこり。
――違う、唯先輩は何かを根本的に勘違いしている。
「先輩……」
びくっ。
「な、何……?」
その顔は、今から怒られるのを待っている子供のような顔で――
「先輩は、勘違いしてますよ」
だから、精一杯安心させるように、優しく語り掛ける。
「私は、嫌々付き合っていたわけじゃありません」
564:支援じゃないけどゆいあずとか終 ◆/BV3adiQ.o :07/19(日) 00:50:00.59 ID:8jFYO+MH0 (104) ID AA
「へっ?」
ぽかんと口を開ける唯先輩を安心させるために――
「私は、唯先輩と一緒に過ごしたかったから、今まで付き合ってきたんですよ」
その、小さな体を、ぎゅっと抱きしめる。
「あず……にゃん?」
「――大好きですよ、先輩」
ぴくりっ。
そう言った瞬間、唯先輩の体が強張ったのがわかる。
「え……?」
「最初は、気の迷いかと思いました」
そう、最初は本当に流されてるだけだとしか思えなかった。
「でも――」
しだいに、一緒にいるだけで幸せな気持ちになって。
「いつまでも一緒にいたいと、そう思ったんです」
そう、これが私の素直な気持ち。
いつまでも唯先輩と一緒にいたい。片時も離れたくない。
――ある種の独占欲。
「先輩は、どう思いますか……?」
先輩も同じ気持ちだったら、すごく幸せ……だけど。
「……」
もし、応えてくれなかったら、その時は――
「あずにゃんも、忘れてるみたいだね」
566:支援じゃないけどゆいあずとか終 ◆/BV3adiQ.o :07/19(日) 00:51:00.44 ID:8jFYO+MH0 (104) ID AA
「えっ?」
「言ったでしょ? あずにゃんは私の『相棒』だって」
――あぁ、そういえばそうでした。
これはまたとんでもない思い違いをしてしまってたのか。
「だから、その問いにはこう答えるよ」
そして、唯先輩は――
「あなたと私は一心同体」
とても嬉しい台詞を言ってくれた。
「ありがとう……ございます」
ぐすり。
思わず涙ぐんでしまう。
「ほらほら、あずにゃん泣かない泣かない」
なでなで。
頭を撫でられる。
いつもは恥ずかしさが勝っていたけど、今はそれよりも嬉しさが勝っている。
「唯先輩――」
だから、伝えよう。
「うん? なぁに?」
精一杯の気持ちを込めて。
「――これからも、よろしくお願いします」
Fin