「彼女は優しさをふりまく為に生まれた える☆びおれ ◆7yJOmok0Wcz7」の編集履歴(バックアップ)一覧はこちら
追加された行は緑色になります。
削除された行は赤色になります。
864 :える☆びおれ ◆7yJOmok0Wcz7 :2009/07/25(土) 01:42:21.32 ID:j4GSBilwO
彼女は優しさをふりまく為に生まれた
孤独な少女、「平沢唯」の為に
引きこもりだった唯は、憂にのみ心を開いた
憂も、それに応え、心から喜んだ
造られた彼女には本来存在しない「心」が、芽生えたのである
875:える☆びおれ ◆7yJOmok0Wcz7 :2009/07/25(土) 01:47:15.61 ID:j4GSBilwO
しかし、別れは突然やってきた
憂を作り出したカノッサ機関が、憂と同タイプのU1シリーズを全て処分・破棄する事に決めたのである
原因は、数体に発生したバグだった
本来製作者の意図しない動作を行った固体がいたのである
それは―反逆
彼女達U1は「なぜ自分たちより劣る人間に仕えなければならないのか」ということに疑問を抱きはじめた
それは、憂に「心」が芽生えたものと同じ原理によるものだった
895:える☆びおれ ◆7yJOmok0Wcz7 :2009/07/25(土) 01:57:45.08 ID:j4GSBilwO
暴走を始めた個体は、その場で処分された
幸い実験用個体の暴走だったため迅速な対応が出来たが、もし商業用として販売された個体が暴走を始めたら………
自体を重く見たカノッサ機関上層部は、開発責任者の処分と共にU1シリーズの全回収に乗り出した
機関は登録番号順に、一つ一つ、確実に回収した
抵抗した個体、もしくは主人はその場で処分………機関のやり方は非道そのものであった
―そして平沢宅に機関の魔の手が迫る
903:える☆びおれ ◆7yJOmok0Wcz7 :2009/07/25(土) 02:02:47.07 ID:j4GSBilwO
カノッサ機関、などと聞き慣れない組織に戸惑う唯
機関の者は唯を押し退け、家に入り込む
憂は、機関に付いていくから姉には手を出すな、と言い、自らを差し出した
姉…妹…
それを聞いて嘲笑う機関員
唯は、憂の為に必死に抵抗した
自分を救ってくれた、大事な大事な妹の為に
妹と幸せに暮らすために
915:える☆びおれ ◆7yJOmok0Wcz7 :2009/07/25(土) 02:10:13.94 ID:j4GSBilwO
―唯は、機関員の凶弾に倒れた
心臓を撃ち抜かれ、ほぼ即死だった
憂はその後、機関研究所へ連れていかれ―――他の個体、即ち「真の兄弟」とともに溶鉱炉へと沈められた・・・・・・
唯は、最後まで願っていた
「いつか、憂と本当の姉妹になりたい」
憂「お姉ちゃん、ご飯出来たよー!」
唯「今行くよー」
―違う世界で、彼女達は結ばれたのかもしない