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私、秋山澪は只今機嫌がよろしくない。 なめたん◆k05EaQk1Yg」(2009/08/23 (日) 12:27:11) の最新版変更点

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605 :なめたん ◆k05EaQk1Yg :2009/08/01(土) 13:56:57.87 ID:dq2Cw0ykO 昔ハルヒのSSでこんなのがあったのでけいおん!版をやってみる 私、秋山澪は只今機嫌がよろしくない。 耳がごろごろする…。朝からどうも右耳の調子が悪い。たぶん耳垢が丁度敏感なところに当たっているのだろう。 確か部室に耳かきがあったはずなので放課後それを利用するかな。 放課後。いつもならゆっくり行くところだが耳が堪えられない状態なので一目散に部室へ向かいその扉を開けた。するとそこには……… ○1唯がいた 2■■がお茶の準備をしていた 3■が練習していた 4何故か■■がもういた 5珍しく■がいた 6驚いたが■■■がいた 607 :なめたん ◆k05EaQk1Yg :2009/08/01(土) 14:03:15.03 ID:dq2Cw0ykO 唯がいた 「あ、澪ちゃん早いね~~!」 唯のあいさつに耳掻きがしたくてねと軽く自分の状態を伝える。 ほどなく耳かきを見つけた私はさっさと耳かきを自分の耳に挿入…しようとしたところで唯に声をかけられた。 「澪ちゃん澪ちゃん!耳掻きと言えば膝枕だよ!」 それは漫画やアニメの世界じゃないか? 「そんなことないよ~私彼氏できたらやってあげるもん!」 彼氏さんが喜ぶといいな。そんな生返事を返していると 「あ!私が澪ちゃんに膝枕しながら耳掻きしてあげるよー!」 などと提案してきた。 614 :なめたん ◆k05EaQk1Yg :2009/08/01(土) 14:12:06.54 ID:dq2Cw0ykO そして 「ふんふんふーん♪おお澪ちゃんごっそり取れそうだよ~」 唯の手が動く度、耳垢が消えゆく感覚が増していく。 「あ~だいぶ楽になってきたよ…」 極楽に浸っていると ずぶちゅっ! イッタアアアアアアアアアアィイ! 脳天に何かが直撃した感覚… 完全に油断していた。 唯の操る耳かきが私の耳を一突きし突き刺さった。 そもそも唯に耳かきなどという高等技術をさせたことが間違いであった。 ザクブチュギュパァ! 耳の中をこねくり回され大切な色々をもれなく破壊された。 耳垢は取れたが血まみれに… …なんて結末が目に見えた私は唯の誘いを丁重に断ったのであった。 「そっかー残念~!彼氏にとっとこー」 唯の未来の彼氏さん…耳掃除はこまめにしておくことをお勧めします。 唯編終わり 175 :なめたん ◆k05EaQk1Yg :2009/08/02(日) 13:10:57.59 ID:TTtT+gv4O 私、秋山澪は只今機嫌がよろしくない。 耳がごろごろする…。朝からどうも右耳の調子が悪い。たぶん耳垢が丁度敏感なところに当たっているのだろう。 確か部室に耳かきがあったはずなので放課後それを利用するかな。 放課後。いつもならゆっくり行くところだが耳が堪えられない状態なので一目散に部室へ向かいその扉を開けた。するとそこには……… 1■がいた ○2ムギがお茶の準備をしていた 3■が練習していた 4何故か■■がもういた 5珍しく■がいた 6驚いたが■■■がいた 179 :なめたん ◆k05EaQk1Yg :2009/08/02(日) 13:15:48.63 ID:TTtT+gv4O ムギがお茶の準備をしていた 「あ、澪ちゃんこんにちは♪」 お菓子の準備も終わりこちらに振り返るムギ。 「おっす。なあムギ、その辺に耳かきなかったか?ちょっと耳がごろごろしててさ…」 私の言葉にああ、これね~なんてふわふわした言葉と共に耳かきを差し出してくれた。 「ありがとう!それじゃあ早速…」 カリカリカリカリ… ん~…ようやく耳から邪魔者が消えていく。しかし… 「澪ちゃん…大丈夫?」 どうも一番奥に引っかかっているらしいソレがなかなかとれない。 「ん…なんかうまくとれないな…」 私がここじゃない、あそこじゃないなんて悶々しているのを見かねたのか 「わっ私でよかったら見てあげようか?」 ムギがこう尋ねてきた。確かに埒があかないし頼むか… 「じゃあお願いしようかな。ごめんなムギ。」 いいのよ~なんてニコニコしながらムギは耳かきを手に私の耳を覗いた。 183 :なめたん ◆k05EaQk1Yg :2009/08/02(日) 13:23:24.98 ID:TTtT+gv4O 「う~ん…ここかなぁ?」 そう言いながら耳かきを入れるムギは真剣な表情を私に向けていた。 「ああ~それだそれだ。」 ジャストフィットした耳かきが最後の砦を削ぎ落とす。耳垢敗れたりだ。 ふう…すっきりした…。 「ありがとうムギ。助かったよ。」 そうムギに感謝の言葉を告げる。だが 「うん…」 と口数少ないムギの返事が聞こえただけだ。 私の耳たぶを左手で触っているムギはぼ~っとしたままボソッと 「澪ちゃん…うなじ綺麗ねぇ…」 なんて言ってきた。 「そっそうか…?」 そう返すしか出来なかった私に 「はあ~澪ちゃんはやっぱり綺麗よね~羨ましいわぁ…」 さらに追い討ちをかけるムギ…。 百合の匂いがぷんぷんするのは気のせいだろうか…? そんな空気は律と唯が元気にやってきたことにより吹き飛んだ。 しかしムギは女の子同士を見て喜ぶだけでなく自分もまさか…。 う~ん、さすがにそんなことは聞けないよな…。 耳の不快感は消えたが新たな疑惑が生まれた放課後となってしまった。 終わり 726 :なめたん ◆k05EaQk1Yg :2009/08/03(月) 14:26:40.48 ID:q7iRqqHKO さてそれでは… 私、秋山澪は只今機嫌がよろしくない。 耳がごろごろする…。朝からどうも右耳の調子が悪い。たぶん耳垢が丁度敏感なところに当たっているのだろう。 確か部室に耳かきがあったはずなので放課後それを利用するかな。 放課後。いつもならゆっくり行くところだが耳が堪えられない状態なので一目散に部室へ向かいその扉を開けた。するとそこには……… 1■がいた 2■■がお茶の準備をしていた ○3梓が練習していた 4何故か■■がもういた 5珍しく■がいた 6驚いたが■■■がいた 732 :なめたん ◆k05EaQk1Yg :2009/08/03(月) 14:36:21.71 ID:q7iRqqHKO 梓が練習していた 「あ!澪先輩こんにちは!」 梓がニコニコ顔で挨拶してくれた。 私に対してとても懐いてくれている梓に嫉妬気味の律が頭をよぎる。 まあそんなことはどうでもいいか…。 私は挨拶もそこそこに耳かきを手に早速耳掃除をはじめた。 734 :なめたん ◆k05EaQk1Yg :2009/08/03(月) 14:46:09.38 ID:q7iRqqHKO カリカリ… はあ…ようやく耳垢の呪縛から解放され耳が開放し耳の状態も快方に向かった…。 さて、私は何回「カイホウ」という言葉を使ったかな…数えた人はけいおん会報誌にでも載… 「梓?何かあるのか?」 梓の視線を感じた私は梓へ向き直り声をかけた。 736 :なめたん ◆k05EaQk1Yg :2009/08/03(月) 14:52:53.10 ID:q7iRqqHKO 「え?あっあ~いや…耳かきって…そんなに気持ちいいのかなって…」 世間知らずで恥ずかしい…なんて顔で梓がこう言った。 「梓って耳かきしたことないのか?」 「はい…綿棒しかないです」 正直そんなに違いはないと思うのだが…まあそれは梓が決めることだからな。 「じゃあほら、試しにやってみれば?」 そうして手元の耳かきを梓に手渡す。 「えっ!?でも…あぅ…」 何故か戸惑う梓…どうみてもこの流れは耳かき初体験を期待していたと思ったんだけどな…。 「みっ澪先輩が…使った…///」 梓がなにか言ってるが声が小さくて聞き取れなかった。 738 :なめたん ◆k05EaQk1Yg :2009/08/03(月) 15:00:24.00 ID:q7iRqqHKO 「もしかして自分の耳に入れるのが恐いか?」 耳に固い鉄製耳かきを入れることに抵抗があるのかな…そう思ったのでこう聞いてみた。 「えっええ…まあそれもあるんですけど…」 なんとも微妙な反応で返された。 「そしたら私がやってあげようか?試しに周りだけちょこっとさ」 実は耳かきの扱いには自信がある私。 耳かきテクニックは律がやってくれやってくれうるさかったので巧くなった…。 739 :なめたん ◆k05EaQk1Yg :2009/08/03(月) 15:04:15.49 ID:q7iRqqHKO 「でも…いっいいんですか!?」 回顧録を頭で巡らせていると意を決したように梓が聞いてきた。 心構えの必要なんて耳かきに必要ないと思うのだが梓はそんな雰囲気である。 「ああ構わないけど?」 私は特段考えずこう言った。 そして梓は顔を真っ赤にしながらちょこちょこ寄ってきて…私の膝に頭をのせた。 741 :なめたん ◆k05EaQk1Yg :2009/08/03(月) 15:13:28.63 ID:q7iRqqHKO 「…梓…?」 「やっ優しくしてくださいね…」 「その…何故に膝枕…?」 「だって耳かきは膝枕でやるものじゃないですか」 「…」 耳の周りだけなら横になる必要ないのだが…。 「はっ早くしてくださいっ!」 まあいいか…。 結局、律がやっほーと入ってくるまで梓は私の膝に顔をうずめていた。 「澪先輩…柔らかくていい匂い…」 そんな言葉が聞こえた気がしたのだが…まあ気のせいだ…たぶん。 帰り際 「澪先輩、もしよかったらまた耳かきして下さいね」 と言われたけれど…あれだよね…梓は耳かきがしたいんだよね…。 明日以降どう梓に接していけばいいか分からなくなった1日だった…。 終わり 389 :なめたん ◆k05EaQk1Yg :2009/08/06(木) 16:20:43.26 ID:6+vCToZOO では場も和んできたところで… 私、秋山澪は只今機嫌がよろしくない。 耳がごろごろする…。朝からどうも右耳の調子が悪い。たぶん耳垢が丁度敏感なところに当たっているのだろう。 確か部室に耳かきがあったはずなので放課後それを利用するかな。 放課後。いつもならゆっくり行くところだが耳が堪えられない状態なので一目散に部室へ向かいその扉を開けた。するとそこには……… 1■がいた 2■■がお茶の準備をしていた 3■が練習していた ○4何故か先生がもういた 5珍しく■がいた 6驚いたが■■■がいた 391 :なめたん ◆k05EaQk1Yg :2009/08/06(木) 16:25:22.18 ID:6+vCToZOO 何故か先生がもういた 「あら澪ちゃん早いわね~」 軽音楽部顧問の山中さわ子は誰も来ていない部屋でギターの手入れをしながら私に挨拶した。 「こんにちは、珍しいですねギターのメンテナンスなんて」 私だってバンドが嫌いになったわけじゃないのよ~と言う先生にどこか違和感を覚える。 そう、よく見ると眼鏡をかけていない裸眼の状態だった。 私がそれに気付き問いかけると 「やっぱり顔は女の命だもの~」 とか言ってくれちゃった。しかもよくよく見ると化粧も濃い。 393 :なめたん ◆k05EaQk1Yg :2009/08/06(木) 16:33:41.25 ID:6+vCToZOO …なんとなく察しがつく。 多分昔なじみ辺りにバンドを誘われてその内の誰かといい感じになったのだろう… まあどうでもいいや。 私は置いてあった耳かきを手に取り耳へあてがう。 「あら、耳かきなら私がやってあげるわよ?」 先生が不意に声をかけてきた。 「これでもうまいのよ~!ほら、こっちきなさい」 耳の奥については人にやってもらった方がすんなりいくだろうと思い私は従うことにした。 394 :なめたん ◆k05EaQk1Yg :2009/08/06(木) 16:42:58.92 ID:6+vCToZOO 「あら、けっこうなモノねぇ…耳が汚くて幻滅した男の話も聞いてるし掃除はこまめにしなきゃ駄目よ~」 そんなことを私に話しながら耳かきを器用に操る先生。 耳かきってこんなに気持ちいいものなんだな…先生のテクニックに体が弛緩していくのを実感する。 397 :なめたん ◆k05EaQk1Yg :2009/08/06(木) 16:53:25.51 ID:6+vCToZOO 「ありがとうございました、お陰でスッキリしました」 お礼の言葉を先生へかける。 「いいのよ~久しぶりにやったわねぇ…」 「昔はよくやってたんですか?」 …地雷だった 「…ええ…あの頃は…私が膝枕をしてあげるだけで彼氏はみんな屈服していたのに…」 みんなが来た後も延々絡まれ続けた私は耳の不快感が消えた代償としてさわ子の恋愛失敗談100を聞く羽目になってしまった…。 その聞くに堪えない「これはひどい」な談話のせいか、さわ子先生の恋愛成就を心から願う私であった…。 終わり
605 :なめたん ◆k05EaQk1Yg :2009/08/01(土) 13:56:57.87 ID:dq2Cw0ykO 昔ハルヒのSSでこんなのがあったのでけいおん!版をやってみる 私、秋山澪は只今機嫌がよろしくない。 耳がごろごろする…。朝からどうも右耳の調子が悪い。たぶん耳垢が丁度敏感なところに当たっているのだろう。 確か部室に耳かきがあったはずなので放課後それを利用するかな。 放課後。いつもならゆっくり行くところだが耳が堪えられない状態なので一目散に部室へ向かいその扉を開けた。するとそこには……… ○1唯がいた 2■■がお茶の準備をしていた 3■が練習していた 4何故か■■がもういた 5珍しく■がいた 6驚いたが■■■がいた 607 :なめたん ◆k05EaQk1Yg :2009/08/01(土) 14:03:15.03 ID:dq2Cw0ykO 唯がいた 「あ、澪ちゃん早いね~~!」 唯のあいさつに耳掻きがしたくてねと軽く自分の状態を伝える。 ほどなく耳かきを見つけた私はさっさと耳かきを自分の耳に挿入…しようとしたところで唯に声をかけられた。 「澪ちゃん澪ちゃん!耳掻きと言えば膝枕だよ!」 それは漫画やアニメの世界じゃないか? 「そんなことないよ~私彼氏できたらやってあげるもん!」 彼氏さんが喜ぶといいな。そんな生返事を返していると 「あ!私が澪ちゃんに膝枕しながら耳掻きしてあげるよー!」 などと提案してきた。 614 :なめたん ◆k05EaQk1Yg :2009/08/01(土) 14:12:06.54 ID:dq2Cw0ykO そして 「ふんふんふーん♪おお澪ちゃんごっそり取れそうだよ~」 唯の手が動く度、耳垢が消えゆく感覚が増していく。 「あ~だいぶ楽になってきたよ…」 極楽に浸っていると ずぶちゅっ! イッタアアアアアアアアアアィイ! 脳天に何かが直撃した感覚… 完全に油断していた。 唯の操る耳かきが私の耳を一突きし突き刺さった。 そもそも唯に耳かきなどという高等技術をさせたことが間違いであった。 ザクブチュギュパァ! 耳の中をこねくり回され大切な色々をもれなく破壊された。 耳垢は取れたが血まみれに… …なんて結末が目に見えた私は唯の誘いを丁重に断ったのであった。 「そっかー残念~!彼氏にとっとこー」 唯の未来の彼氏さん…耳掃除はこまめにしておくことをお勧めします。 唯編終わり 175 :なめたん ◆k05EaQk1Yg :2009/08/02(日) 13:10:57.59 ID:TTtT+gv4O 私、秋山澪は只今機嫌がよろしくない。 耳がごろごろする…。朝からどうも右耳の調子が悪い。たぶん耳垢が丁度敏感なところに当たっているのだろう。 確か部室に耳かきがあったはずなので放課後それを利用するかな。 放課後。いつもならゆっくり行くところだが耳が堪えられない状態なので一目散に部室へ向かいその扉を開けた。するとそこには……… 1■がいた ○2ムギがお茶の準備をしていた 3■が練習していた 4何故か■■がもういた 5珍しく■がいた 6驚いたが■■■がいた 179 :なめたん ◆k05EaQk1Yg :2009/08/02(日) 13:15:48.63 ID:TTtT+gv4O ムギがお茶の準備をしていた 「あ、澪ちゃんこんにちは♪」 お菓子の準備も終わりこちらに振り返るムギ。 「おっす。なあムギ、その辺に耳かきなかったか?ちょっと耳がごろごろしててさ…」 私の言葉にああ、これね~なんてふわふわした言葉と共に耳かきを差し出してくれた。 「ありがとう!それじゃあ早速…」 カリカリカリカリ… ん~…ようやく耳から邪魔者が消えていく。しかし… 「澪ちゃん…大丈夫?」 どうも一番奥に引っかかっているらしいソレがなかなかとれない。 「ん…なんかうまくとれないな…」 私がここじゃない、あそこじゃないなんて悶々しているのを見かねたのか 「わっ私でよかったら見てあげようか?」 ムギがこう尋ねてきた。確かに埒があかないし頼むか… 「じゃあお願いしようかな。ごめんなムギ。」 いいのよ~なんてニコニコしながらムギは耳かきを手に私の耳を覗いた。 183 :なめたん ◆k05EaQk1Yg :2009/08/02(日) 13:23:24.98 ID:TTtT+gv4O 「う~ん…ここかなぁ?」 そう言いながら耳かきを入れるムギは真剣な表情を私に向けていた。 「ああ~それだそれだ。」 ジャストフィットした耳かきが最後の砦を削ぎ落とす。耳垢敗れたりだ。 ふう…すっきりした…。 「ありがとうムギ。助かったよ。」 そうムギに感謝の言葉を告げる。だが 「うん…」 と口数少ないムギの返事が聞こえただけだ。 私の耳たぶを左手で触っているムギはぼ~っとしたままボソッと 「澪ちゃん…うなじ綺麗ねぇ…」 なんて言ってきた。 「そっそうか…?」 そう返すしか出来なかった私に 「はあ~澪ちゃんはやっぱり綺麗よね~羨ましいわぁ…」 さらに追い討ちをかけるムギ…。 百合の匂いがぷんぷんするのは気のせいだろうか…? そんな空気は律と唯が元気にやってきたことにより吹き飛んだ。 しかしムギは女の子同士を見て喜ぶだけでなく自分もまさか…。 う~ん、さすがにそんなことは聞けないよな…。 耳の不快感は消えたが新たな疑惑が生まれた放課後となってしまった。 終わり 726 :なめたん ◆k05EaQk1Yg :2009/08/03(月) 14:26:40.48 ID:q7iRqqHKO さてそれでは… 私、秋山澪は只今機嫌がよろしくない。 耳がごろごろする…。朝からどうも右耳の調子が悪い。たぶん耳垢が丁度敏感なところに当たっているのだろう。 確か部室に耳かきがあったはずなので放課後それを利用するかな。 放課後。いつもならゆっくり行くところだが耳が堪えられない状態なので一目散に部室へ向かいその扉を開けた。するとそこには……… 1■がいた 2■■がお茶の準備をしていた ○3梓が練習していた 4何故か■■がもういた 5珍しく■がいた 6驚いたが■■■がいた 732 :なめたん ◆k05EaQk1Yg :2009/08/03(月) 14:36:21.71 ID:q7iRqqHKO 梓が練習していた 「あ!澪先輩こんにちは!」 梓がニコニコ顔で挨拶してくれた。 私に対してとても懐いてくれている梓に嫉妬気味の律が頭をよぎる。 まあそんなことはどうでもいいか…。 私は挨拶もそこそこに耳かきを手に早速耳掃除をはじめた。 734 :なめたん ◆k05EaQk1Yg :2009/08/03(月) 14:46:09.38 ID:q7iRqqHKO カリカリ… はあ…ようやく耳垢の呪縛から解放され耳が開放し耳の状態も快方に向かった…。 さて、私は何回「カイホウ」という言葉を使ったかな…数えた人はけいおん会報誌にでも載… 「梓?何かあるのか?」 梓の視線を感じた私は梓へ向き直り声をかけた。 736 :なめたん ◆k05EaQk1Yg :2009/08/03(月) 14:52:53.10 ID:q7iRqqHKO 「え?あっあ~いや…耳かきって…そんなに気持ちいいのかなって…」 世間知らずで恥ずかしい…なんて顔で梓がこう言った。 「梓って耳かきしたことないのか?」 「はい…綿棒しかないです」 正直そんなに違いはないと思うのだが…まあそれは梓が決めることだからな。 「じゃあほら、試しにやってみれば?」 そうして手元の耳かきを梓に手渡す。 「えっ!?でも…あぅ…」 何故か戸惑う梓…どうみてもこの流れは耳かき初体験を期待していたと思ったんだけどな…。 「みっ澪先輩が…使った…///」 梓がなにか言ってるが声が小さくて聞き取れなかった。 738 :なめたん ◆k05EaQk1Yg :2009/08/03(月) 15:00:24.00 ID:q7iRqqHKO 「もしかして自分の耳に入れるのが恐いか?」 耳に固い鉄製耳かきを入れることに抵抗があるのかな…そう思ったのでこう聞いてみた。 「えっええ…まあそれもあるんですけど…」 なんとも微妙な反応で返された。 「そしたら私がやってあげようか?試しに周りだけちょこっとさ」 実は耳かきの扱いには自信がある私。 耳かきテクニックは律がやってくれやってくれうるさかったので巧くなった…。 739 :なめたん ◆k05EaQk1Yg :2009/08/03(月) 15:04:15.49 ID:q7iRqqHKO 「でも…いっいいんですか!?」 回顧録を頭で巡らせていると意を決したように梓が聞いてきた。 心構えの必要なんて耳かきに必要ないと思うのだが梓はそんな雰囲気である。 「ああ構わないけど?」 私は特段考えずこう言った。 そして梓は顔を真っ赤にしながらちょこちょこ寄ってきて…私の膝に頭をのせた。 741 :なめたん ◆k05EaQk1Yg :2009/08/03(月) 15:13:28.63 ID:q7iRqqHKO 「…梓…?」 「やっ優しくしてくださいね…」 「その…何故に膝枕…?」 「だって耳かきは膝枕でやるものじゃないですか」 「…」 耳の周りだけなら横になる必要ないのだが…。 「はっ早くしてくださいっ!」 まあいいか…。 結局、律がやっほーと入ってくるまで梓は私の膝に顔をうずめていた。 「澪先輩…柔らかくていい匂い…」 そんな言葉が聞こえた気がしたのだが…まあ気のせいだ…たぶん。 帰り際 「澪先輩、もしよかったらまた耳かきして下さいね」 と言われたけれど…あれだよね…梓は耳かきがしたいんだよね…。 明日以降どう梓に接していけばいいか分からなくなった1日だった…。 終わり 389 :なめたん ◆k05EaQk1Yg :2009/08/06(木) 16:20:43.26 ID:6+vCToZOO では場も和んできたところで… 私、秋山澪は只今機嫌がよろしくない。 耳がごろごろする…。朝からどうも右耳の調子が悪い。たぶん耳垢が丁度敏感なところに当たっているのだろう。 確か部室に耳かきがあったはずなので放課後それを利用するかな。 放課後。いつもならゆっくり行くところだが耳が堪えられない状態なので一目散に部室へ向かいその扉を開けた。するとそこには……… 1■がいた 2■■がお茶の準備をしていた 3■が練習していた ○4何故か先生がもういた 5珍しく■がいた 6驚いたが■■■がいた 391 :なめたん ◆k05EaQk1Yg :2009/08/06(木) 16:25:22.18 ID:6+vCToZOO 何故か先生がもういた 「あら澪ちゃん早いわね~」 軽音楽部顧問の山中さわ子は誰も来ていない部屋でギターの手入れをしながら私に挨拶した。 「こんにちは、珍しいですねギターのメンテナンスなんて」 私だってバンドが嫌いになったわけじゃないのよ~と言う先生にどこか違和感を覚える。 そう、よく見ると眼鏡をかけていない裸眼の状態だった。 私がそれに気付き問いかけると 「やっぱり顔は女の命だもの~」 とか言ってくれちゃった。しかもよくよく見ると化粧も濃い。 393 :なめたん ◆k05EaQk1Yg :2009/08/06(木) 16:33:41.25 ID:6+vCToZOO …なんとなく察しがつく。 多分昔なじみ辺りにバンドを誘われてその内の誰かといい感じになったのだろう… まあどうでもいいや。 私は置いてあった耳かきを手に取り耳へあてがう。 「あら、耳かきなら私がやってあげるわよ?」 先生が不意に声をかけてきた。 「これでもうまいのよ~!ほら、こっちきなさい」 耳の奥については人にやってもらった方がすんなりいくだろうと思い私は従うことにした。 394 :なめたん ◆k05EaQk1Yg :2009/08/06(木) 16:42:58.92 ID:6+vCToZOO 「あら、けっこうなモノねぇ…耳が汚くて幻滅した男の話も聞いてるし掃除はこまめにしなきゃ駄目よ~」 そんなことを私に話しながら耳かきを器用に操る先生。 耳かきってこんなに気持ちいいものなんだな…先生のテクニックに体が弛緩していくのを実感する。 397 :なめたん ◆k05EaQk1Yg :2009/08/06(木) 16:53:25.51 ID:6+vCToZOO 「ありがとうございました、お陰でスッキリしました」 お礼の言葉を先生へかける。 「いいのよ~久しぶりにやったわねぇ…」 「昔はよくやってたんですか?」 …地雷だった 「…ええ…あの頃は…私が膝枕をしてあげるだけで彼氏はみんな屈服していたのに…」 みんなが来た後も延々絡まれ続けた私は耳の不快感が消えた代償としてさわ子の恋愛失敗談100を聞く羽目になってしまった…。 その聞くに堪えない「これはひどい」な談話のせいか、さわ子先生の恋愛成就を心から願う私であった…。 終わり 89 :なめたん ◆k05EaQk1Yg :2009/08/11(火) 18:47:56.63 ID:qSw9S7C8O 乙っぽ! じゃあ続いて私が… 私、秋山澪は只今機嫌がよろしくない。 耳がごろごろする…。朝からどうも右耳の調子が悪い。たぶん耳垢が丁度敏感なところに当たっているのだろう。 確か部室に耳かきがあったはずなので放課後それを利用するかな。 放課後。いつもならゆっくり行くところだが耳が堪えられない状態なので一目散に部室へ向かいその扉を開けた。するとそこには……… 1■がいた 2■■がお茶の準備をしていた 3■が練習していた 4何故か■■がもういた ○5珍しく律がいた 6驚いたが■■■がいた 91 :なめたん ◆k05EaQk1Yg :2009/08/11(火) 18:54:23.16 ID:qSw9S7C8O 珍しく律がいた 「おっす澪~」 いつもはお茶の用意が終わる頃にだらだらやって来るのにな… 今日は珍しく一番乗りかと私が返すとドラムのメンテナンスをしにきたと律は答え、続けて 「澪?どっか調子悪いのか?」 こう尋ねてきた。 鋭いな…ダテに幼なじみはやってないということか。 「ああ、ちょっと耳の調子が悪くてな…勉強に集中できやしないよ」 そうこうやり取りをしているウチに耳かき発見。 「あったあったっておい!」 が手にした耳かきを律に奪われてしまった… 93 :なめたん ◆k05EaQk1Yg :2009/08/11(火) 18:58:26.07 ID:qSw9S7C8O こんなときまでおふざけには付き合えないし私はかなりイライラしてる。 「律!冗談抜きに早く耳かきがしたいんだ!返してくれ!」 感情そのままに語気を強めて耳かきの返還を求めると 「まーまー、ほーらっ!ここおいで!」 なんて言いながら長椅子に腰掛け自分の足を指差した。 一瞬これが何を意味するか理解に至らなかったのは耳が不調だったからで決して私が動揺したからではない、断じてない! 「律…それは…つまり耳かきをお前がするってことか?」 念のため確認をすると 「そ!嫌なら耳かきは永久に私の手から離れないでありましょ~~」 などと言い出した…やれやれ、どうやら拒否権はないらしい。 まあでもこういうのは人にやってもらった方がいいよな…?それに律は言い出したら聞かないし…そもそも言い争って無駄な体力を使うのも… 「どーすんだ澪~へいへーい!」 論理的帰結だ、決して律に膝枕してもらって耳かきされるシチュエーションがどうのとかは関係ない。 「わかったよ、さっさとしてくれ」 律の催促に折れ私は耳かきをしてもらうことにした。 97 :なめたん ◆k05EaQk1Yg :2009/08/11(火) 19:08:26.50 ID:qSw9S7C8O 律の太もも…柔らかいな…華奢な体からは想像もできないほどパワーのあるドラムを叩いてるのに…体はこんなに女の子っぽく… 「澪ー?顔赤いけど熱もあるのかー?」 「え?いやいや大丈夫だ!ほら、早くやってくれ!」 何を考えてるんだ私は!ぼーっとしている内に耳掃除がはじまった。 うまいな… 耳たぶを左手で軽くつまみながら右手で耳かきを器用に動かす律。 精密作業が嫌いな律がこんな繊細な動きをしてくれるとは… 耳の不快感がなくなっていく、ああ…気持ちいい… 98 :なめたん ◆k05EaQk1Yg :2009/08/11(火) 19:14:39.99 ID:qSw9S7C8O ただでさえぼーっとしているのに律の技巧と膝枕の心地よさが私を骨抜きにしていく。 気付くと私は眠ってしまっていた…律の膝で。 さて、少し考えてみよう。 まあ当たり前だが部活をするため私と律は音楽室にいたわけだ。 で、これまた当たり前だが軽音部は他にもメンバーがいるわけだ。 うん…ね、そりゃみんなやってくるわけさ…。 目が覚めると顔を真っ赤にしてこちらをうかがう梓、にこにこの唯、何やら恍惚とした表情で荒い息づかいのムギ、そして パシャッ 「ん~~いいわっ!実にいい!もうこの写真を部活の紹介ポスターに使いたいぐらいだわ!」 「さわちゃん写真の使用料はがっつりもらうからなー!」 デジタルカメラを片手に不敵な笑み…教師にあるまじき不適な笑みの山中さわ子がここにいた…つまり軽音部が全員集合していた。 数秒ののち律が優しく私の頭を撫でてくれていた事実にも気づき体温が急上昇した私であった。 終わり 888 :なめたん ◆k05EaQk1Yg :2009/08/14(金) 14:40:10.70 ID:W0r5e1xAO 私、秋山澪は只今機嫌がよろしくない。 耳がごろごろする…。朝からどうも右耳の調子が悪い。たぶん耳垢が丁度敏感なところに当たっているのだろう。 確か部室に耳かきがあったはずなので放課後それを利用するかな。 放課後。いつもならゆっくり行くところだが耳が堪えられない状態なので一目散に部室へ向かいその扉を開けた。するとそこには……… 1■がいた 2■■がお茶の準備をしていた 3■が練習していた 4何故か■■がもういた 5珍しく■がいた ○6驚いたが聡くんがいた 889 :なめたん ◆k05EaQk1Yg :2009/08/14(金) 14:47:05.14 ID:W0r5e1xAO 驚いたが聡くんがいた 目を疑った。 「あ、澪さん丁度いいところに…」 困惑した表情の聡君は何やらバインダーを持っている。 「どうして聡くんがここに?」 理由を聞かないことにははじまらないので聞いてみると 「姉ちゃんが今日提出する申請書が家にあるから持ってきてって…それできたんですが…」 と答えてくれた。 律のやつ…弟くんをパシリに使った挙げ句女子校に足を運ばせるとは… これが制服を着た中学生だったからよかったものを私服を着た大学生とかなら間違いなく然るべき対応をされていたことだろう… 「ありがとう聡くん。律にはきつーく言っておくから!申請書はその辺置いといてくれればいいよ!」 私の労いの言葉に恥ずかしそうな顔をする聡くん。可愛らしいな…。 「もしよかったらお茶くらい飲んでいけば?ケーキもあるし」 せっかく来てもらったんだからそれくらいはもてなしてあげようと思いこう言うと 「それじゃあ…いつも姉ちゃんからおいしかったおいしかったと話聞いているので是非…」 と返してくれた。 892 :なめたん ◆k05EaQk1Yg :2009/08/14(金) 14:52:04.03 ID:W0r5e1xAO さて、そしたら耳をさっさと正常な状態に戻すかな。 ちゃっちゃと耳かきで耳掃除を終わらせる私。ようやく不快感がなくなりほっとした。 「澪さん、よかったら耳かき貸してもらっていいですかね?なんか朝から耳が変で…」 一息ついていると聡くんがこう聞いてきた。その時私はちょっと聡くんをからかってみたくなり… 「ん?そしたら…おいで!私が耳かきしてあげるよ♪」 なんて言っていた。もちろん冗談だ。聡くんは飛びついてくるような子じゃないのはよくわかっているしね。 いつもなら冗談なんて言わないけど、さっきのウブな反応が可愛らしくてついついこんなことを私は言ったのである。 当然聡くんは 「そっそんなの大丈夫です!てかダメです絶対!」 と返してくる。 893 :なめたん ◆k05EaQk1Yg :2009/08/14(金) 14:58:11.53 ID:W0r5e1xAO …そう思ったのだが… 「え…?澪さんの…まっ間違った解釈をしてなければ…澪さんが膝枕をしながら…耳かきをしてくれるんですよね…?」 こう切り返されてしまった。 あれ?もしかして耳かきしてほしいのかな…?なんか今更「嘘だよ☆」などとお姉さんぶって聡くんをかわすのもな… まあ来てくれたご褒美ということで…いやいや、私なんかの膝枕じゃご褒美になんかならないか…。 とかいろいろ聡くんに言ったはずだが私自身が何やら先ほどの聡くんみたいに恥ずかしい反応をした気がする。 894 :なめたん ◆k05EaQk1Yg :2009/08/14(金) 15:01:44.39 ID:W0r5e1xAO 「じゃっじゃあお願いします…」 そんなこんなで只今聡くんが私のモモに頭を乗せて膝枕を私がしている状態だ。まさか聡くんにする日がくるなんて… 「あっ頭汗臭くないです…よね…?」 私の無言を悪い意味で捉えたのか聡くんが訊ねてくる。 「へ?いやいや!大丈夫だよ!そっそれより聡くんこそ私なんかの膝枕じゃ…その…かっ固くて頭痛くなっちゃうよ…ね…ははは」 「そっそんなことないです!澪さんの膝枕スッゴい柔らかいで…あ、」 恥ずかしいことを言ってしまったと気付いた聡くんが顔を真っ赤にする。いや、私も真っ赤だ。 そんなこんなで大して耳かきもできないまま時は流れた。 895 :なめたん ◆k05EaQk1Yg :2009/08/14(金) 15:04:48.85 ID:W0r5e1xAO 「あっありがとう…ございました…」 あれっきりお互いに沈黙していたのだがようやく聡くんが口を開いてくれた。こんな日に限って誰もやってこないのは何でだろう…。 「じゃっじゃあそろそろ帰りますね。澪さん部活頑張ってください!」 聡くんはそのまま私の返事を待つことなくそそくさと出口へ向かう。そして出口付近で振り返り 「あ…えーと…みっ澪さんみたいな綺麗な人に膝枕してもらって耳かきまでされて…澪さんが…姉ならなぁ…とか思っちゃったり…ははは!」 こう付け加え彼は帰宅していった。 ぼふんっ! こんな効果音が聞こえそうなぐらい顔から熱やら湯気やら何やらが飛び出したような気持ちだった。 …さっ聡くんか…確かに律の弟だけあってカッコいいしクラスでもモテてるんだろうな…きっとあと2、3年もすればもっと男らしく… 「はっ!私は親友の弟に何を考えて!?」 ぶんぶんと頭を振った私は邪念を払うためベースを弾き出した。 結局一日中鬼神が乗り移ったかの如くベースを弾き続けたのであの梓ですら 「澪先輩少し休みましょうよぉ…」 なんて言っていた。 その後も私は寝るまで聡くんとのやり取りを反芻していた。 「柔らかい…か…綺麗…か…。」 つぶやきながら布団を鼻までかける私…。 今度律の家に行くときどうしよっかな…。 完

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