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28 :ギー助 ◆CvdBdYFR7. :2009/08/05(水) 18:04:15.30 ID:LkwVZ7Yh0 2月3日のまめまきコンサートで大活躍した軽音部5人 一時は桜が丘高校の音楽室にTVインタビュアーが殺到したこともあった だが、1週間も経つともとの落ち着いた放課後ティータイムが再開されていた 33 :ギー助 ◆CvdBdYFR7. :2009/08/05(水) 18:05:21.77 ID:LkwVZ7Yh0 律「いやぁ、最高だったねぇ!何度思い返してみてもゾクゾクする!」 澪「あれから何度も何度も夢に出てきたぞ・・・・楽しかったなぁ」 紬「なにも起きなくて本当によかったわ・・・」 紬の眉が微妙な動きを見せる 梓「ええ、ホントによかったです!唯先輩のメッセージがわるい人たちに届いたんですよ!」 唯「えへへ~」 35 :ギー助 ◆CvdBdYFR7. :2009/08/05(水) 18:06:47.15 ID:LkwVZ7Yh0 元の和やかな軽音部のティータイム。そこへ和か入ってきた ガチャ 唯「あっ!のどかちゃんだ~」 和「あら、唯。前座ライブ大成功だったじゃない。TVで見たわよ」 唯律澪梓「テ・レ・ビ!?」 紬「あら?言ってませんでしたっけ。今年からまめまきコンサートの全国生放送が始まったんです」 澪「てれび・・・・・てれびぃ・・・・」 37 :ギー助 ◆CvdBdYFR7. :2009/08/05(水) 18:08:11.47 ID:LkwVZ7Yh0 バタッ 律「大丈夫か、澪!」 唯「みおちゃん!」 梓「澪先輩!!」 紬「大丈夫かしら」 しばらく音楽室はドタバタしていた 39 :ギー助 ◆CvdBdYFR7. :2009/08/05(水) 18:10:16.04 ID:LkwVZ7Yh0 澪が目をさまし、皆がほっと一呼吸おいていたときである 一同「ホームページ?!」 5人は一様に目を丸くした 和「えぇ。これも生徒会活動の一環なのよ。部活動紹介のホームページ作りをやっているの」 唯「のどかちゃんすご~い!」 律「ハイテクだな・・・」 澪「それって、私たちの曲をWebに載せたりできるのか?」 和「えぇ。ただその場合は自分たちでホームページを作ってもらうことになるわ」 41 :ギー助 ◆CvdBdYFR7. :2009/08/05(水) 18:13:31.21 ID:LkwVZ7Yh0 和は部活動紹介ホームページの企画について概要を教えてれた 和「二つの選択肢があるの。一つは決められた情報を私たちに提出してもらって、生徒会が作るパターン」 澪「どういう情報が必要なんだ?」 和「部活動の名前、部員、活動場所、活動時間・日時、それからPRってところかしらね」 梓「曲を載せることはできないんですか?」 和「この場合はあらかじめ決められたものしか打ち込めないから、できないわ」 律「じゃぁ、もう一つってのは?」 和「もう一つの場合では、あなたたちが自分でホームページを作ることになるわ」 唯「むずかしそ~」 和「ある程度の知識は必要ね。だけど自分たちの好きなように作って構わないわ」 紬「好きなように。ですか?」 和「そうよ。曲を載せるのも自由。こっちはそこにリンク貼るだけだから」 澪「なるほど・・・」 42 :ギー助 ◆CvdBdYFR7. :2009/08/05(水) 18:16:20.17 ID:LkwVZ7Yh0 和が説明を終え、音楽室を出ていくと、再びティータイムが始まった 澪「ホームページ作りなら、ちょっとかじったことがあるんだ」 律「ぉお!頼もしいじゃん」 梓「澪先輩、私も何か手伝えることがあるならやりますっ!」 こうして、軽音部のホームページ作りが始まった 【けいおん×ホームページ】 44 :ギー助 ◆CvdBdYFR7. :2009/08/05(水) 18:18:02.00 ID:LkwVZ7Yh0 その夜 澪の家 クラプトンの『愛しのレイラ』を聴きながら、澪はキーボードを打っていた 澪「~♪」 サーバーは生徒会が用意してくれていたので、そこを使っている 澪「メンバー紹介のページと、曲紹介と、活動経歴・・・よし、こんなもんか」 順調に出来ているようである・・・が、澪の手が突然止まった 澪「そうだっ!録音のことを考えてなかった!」 曲を載せるためには、録音することが必要である しかし、その肝心の録音を軽音部はしたことが無かった 澪「どうしたもんかな・・・」 カチカチという音と陽水の『氷の世界』のイントロが澪の頭の中に響き続けていた 45 :ギー助 ◆CvdBdYFR7. :2009/08/05(水) 18:20:20.52 ID:LkwVZ7Yh0 澪「それで、昨日気づいたんだが・・・」 軽く咳払いをして澪が話し始める 澪「私たちは、まだ録音というものをしたことが無かったんだ!」 律「そうえいば」 唯「やってないよね~」 紬「今までライブしかやってませんでしたからね」 梓「録音してみたいですっ」 しばらく考え込んでいた澪が顔を上げた 澪「確か、レンタルスタジオで録音が出来たはずだ」 律「よしっ、じゃぁ決まりだな!」 47 :ギー助 ◆CvdBdYFR7. :2009/08/05(水) 18:22:54.37 ID:LkwVZ7Yh0 紬「でも、何を録音するの?」 梓「そうですよね。やっぱりオリジナルがいいとは思うんですけど」 澪「だな。じゃぁ、この前の前座ライブの2曲をとりあえず録音しよう」 という訳で5人は『ふわふわ時間』と『OK!前座!』の練習に取り掛かったのだった 録音は来週の土曜日に駅近くのレンタルスタジオで、ということに決まった 唯「れこーでぃんぐ!れこーでぃんぐ!」 いつになく唯は興奮していた。思わず近くにいた梓に抱きつく 梓「く、くるしぃです、唯先輩っ」 唯「あずにゃ~ん」 49 :ギー助 ◆CvdBdYFR7. :2009/08/05(水) 18:24:02.47 ID:LkwVZ7Yh0 その夜 澪の家 澪「とりあえずアップロードしてみるか」 一通り出来上がったホームページを見ながら澪がつぶやいた マウスをクリックすると、転送が始まった 澪「和と・・・ついでに、みんなにも教えておくか」 一斉送信で5人にページのアドレスを送った 51 :ギー助 ◆CvdBdYFR7. :2009/08/05(水) 18:26:17.27 ID:LkwVZ7Yh0 澪はホームページの掲示板に試しに書き込んでみた 澪「『みお:テストテスト』っと、」 書き込みはすぐに反映された。どうやらちゃんと動いているみたいだ 澪「ふぅ・・・じゃ、今日はもう寝るとするか」 澪は明かりを消した 52 :ギー助 ◆CvdBdYFR7. :2009/08/05(水) 18:28:16.17 ID:LkwVZ7Yh0 次の日 教室 和「澪、メール見たわよ。ホームページ凄いわね」 澪「そんなことないよ。ちょっとこってみただけ」 澪は顔を赤らめる 和「もう生徒会のページにリンクしたから、みんな見ているはずよ」 澪「そっか・・・・」 ますます澪の顔が赤くなった 今日は木曜日、レコーディングまで後2日。みんな練習に夢中だった 53 :ギー助 ◆CvdBdYFR7. :2009/08/05(水) 18:29:21.18 ID:LkwVZ7Yh0 その日の夜 澪の家 澪「・・・ッ!」 なんともなしにホームページを見ていた澪だったが、掲示板を見て凍りついた 澪「何これ・・・」 そこにはひらがなだけで次のように書いてあった 56 :ギー助 ◆CvdBdYFR7. :2009/08/05(水) 18:31:33.10 ID:LkwVZ7Yh0 こんにちは: ぶかつ たの しいですか? おんがく たの しいですか? あ なたた ちのこと み てました ずっと きんよ うび いいなぁ ほしいなぁ くれますか? あはははは はは がっき きんよ うび 57 :ギー助 ◆CvdBdYFR7. :2009/08/05(水) 18:32:34.16 ID:LkwVZ7Yh0 寒気がした。誰かに見られている気がした 澪「何これっ・・・!」 澪はすくんで何もできなかった 60 :ギー助 ◆CvdBdYFR7. :2009/08/05(水) 18:33:38.39 ID:LkwVZ7Yh0 次の日 学校 一同「えーっ!?」 信じられないことが起きていた。盗難である 音楽室にあった楽器がことごとく盗まれていた 紬のキーボード 律のドラム これでは練習が出来ない 61 :ギー助 ◆CvdBdYFR7. :2009/08/05(水) 18:34:47.48 ID:LkwVZ7Yh0 律「ふざけんなよッ!誰だよこんなことしたヤツ!」 紬「ひどい・・・・」 二人とも怒りに震えていた 澪「みんな、見て欲しいものがあるんだけど」 そういって、澪は昨日の書き込みをみんなに見せた 梓「なにこれ・・・意味分かんないですぅ」 唯「すっごく、あやしいねっ!」 63 :ギー助 ◆CvdBdYFR7. :2009/08/05(水) 18:35:49.09 ID:LkwVZ7Yh0 5人はすぐにさわ子先生に相談しに行った さわ「その話なら知ってるわ。今、職員室ではその話で大変なことになっているの」 そういってこちらを向いたさわ子先生の表情も怒りを抑えて込んでいる感じがした さわ「私が顧問をしている吹奏楽部はもっと酷いのよ。大きな楽器がほとんど盗まれちゃって」 どうやら被害にあったのは軽音部だけではないらしかった 64 :ギー助 ◆CvdBdYFR7. :2009/08/05(水) 18:37:14.08 ID:LkwVZ7Yh0 澪は昨日の書き込みをさわ子先生のパソコンから掲示板にアクセスして見せた さわ「これは・・・何か手がかりになりそうね!ありがとう!」 唯「さわちゃん先生は犯人に心当たりとかあるの?」 さわ「う~ん・・・全く無いわね」 5人は肩を落とし、音楽室に帰っていった 66 :ギー助 ◆CvdBdYFR7. :2009/08/05(水) 18:38:50.58 ID:LkwVZ7Yh0 いつもの放課後ティータイム。だが、みんなの表情は暗かった 律「あたしのドラム・・・どこへいっちゃったんだろう?」 梓「ドラムもそうですけど、吹奏楽部の大きな楽器とか、どうやって盗んだんでしょうね?」 澪「ホントに、そこが謎だよな。あの書き込みが木曜の夜だったから、盗むとしたら一晩だろうし」 紬「でも、そういう大きなもの専門の泥棒さんたちの話は耳にしたことがあります」 澪「楽器は高く売れるからな。そういう商売があってもおかしくはない。か・・・」 唯「ねぇ、みてみてみんな!なんか新しい書き込みがふえてるよ!」 4人は唯が見ていたパソコンの画面に食いついた そこには、こう書いてあった 68 :ギー助 ◆CvdBdYFR7. :2009/08/05(水) 18:39:50.98 ID:LkwVZ7Yh0 ごぶさたです: がっき いただきました ごちそうさま かえしほしいですか? がっき いいですよ でも  あります じょうけん あしたの ろくじ ここにきて らいぶ してください こなかったら かえさない がっき その文章の下のURLをクリックすると地図らしきものが表示された どうやらここからだいぶ離れた、海の近くの商店街のようである 69 :ギー助 ◆CvdBdYFR7. :2009/08/05(水) 18:40:52.23 ID:LkwVZ7Yh0 澪「なんだこれ・・・」 律「向こうからお誘いってか!いい気なもんだぜ!」 梓「これは・・・行くしかないですよね」 律「ちょっと待った!こういう時ってちゃんと5人だけで来いとか書いてあるもんじゃ…」 だが、そこにはそれ以上のことは書いていなかった 74 :ギー助 ◆CvdBdYFR7. :2009/08/05(水) 18:43:16.96 ID:LkwVZ7Yh0 紬が携帯を取り出した 紬「もしもし、斉藤」 斉藤「これはお嬢様。どうかなさいましたか」 紬「楽器ばかり盗む泥棒さんたちが私たちの学校にもきたのよ」 斉藤「なんと!!もしやお嬢様のキーボードも?」 紬「悲しい事だけど・・・それでね、斉藤・・・」 紬は新たな書き込みのことも含めて一部始終を斉藤に伝えた 斉藤「・・・かしこまりました」 75 :ギー助 ◆CvdBdYFR7. :2009/08/05(水) 18:44:30.12 ID:LkwVZ7Yh0 次の日 軽音部五人は紬の車に乗せてもらい、指定されていた場所に向かっていた 律「本当に大丈夫なのか?ムギ」 紬「えぇ。琴吹の警備部門の精鋭と県警が常に監視しています」 斉藤「必要とあらば突入も考えられるでしょう」 唯「とつにゅう~!」 澪「ひぃッ!!死にたくないッ!」 思わず澪がすくむ 斉藤「大丈夫でございます。皆様の身は最優先にお守りしますから」 77 :ギー助 ◆CvdBdYFR7. :2009/08/05(水) 18:47:45.88 ID:LkwVZ7Yh0 同日 6時頃 辺りはすっかり暗くなっていた どうやらココは海に近い商店街「だった」らしい 今は完全にガレージ商店街と化していたが・・・ 梓「すごいとこですね・・・」 人の気配が感じられなかった その時、建物の影から背の高い男が現れた 謎の男「こんばんわ。来て頂けましたか」 律「お前が盗んだのか!」 唯「ぬすっと~!ぬすっと~!」 男は紳士服に背の低い山高帽を被っていた。サングラスをかけていて、顔は見えない 謎の男「まぁ、まぁ落ち着いてください。こちらへどうぞ」 そう言って、男は近くの居酒屋だったであろうところに歩き始めた 78 :ギー助 ◆CvdBdYFR7. :2009/08/05(水) 18:49:12.46 ID:LkwVZ7Yh0 居酒屋の中は独特の雰囲気が漂っていた レコードがかかっていた。どこかで聴いた事があるような・・・ 澪「『リバーサイドホテル』か」 謎の男「若いのに良くご存知ですね。まさしくここはリバーサイド…」 律「シーサイドだろ」 律が思わず突っ込む 謎の男「そうでしたね。私としたことが・・・」 男はクックックッと不気味な笑い声を上げる 79 :ギー助 ◆CvdBdYFR7. :2009/08/05(水) 18:50:44.20 ID:LkwVZ7Yh0 紬「目的はなんなんですか?」 案内されたテーブルに座ると紬がたずねた 謎の男「掲示板に書き込んだ通りです。ここでライブをしてほしい」 律「そうすれば楽器は返してくれるんだな」 謎の男「えぇ。ちなみにあなた方が使っていたキーボードとドラムはもう準備してありますよ」 パチンと男が指を鳴らすと、音も無くカーテンが開いた 唯「わ~!すごいっ!」 そこには確かに律のドラムと紬のキーボードがあった 律紬「!!」 81 :ギー助 ◆CvdBdYFR7. :2009/08/05(水) 18:52:43.56 ID:LkwVZ7Yh0 男は腰を上げた 謎の男「それでは演奏していただきましょうか・・・」 澪「分かった。だけど、約束だ。ちゃんと楽器は全部返してくれるな?」 謎の男「もちろんですとも・・・」 5人は準備を始めた その間に、どこからともなく観客が集まってきていた 映画で見たマフィアみたいな格好をしている人もいるし、スーツを着ている人もいる 唯(いったいどんな人たちなんだろう) 83 :ギー助 ◆CvdBdYFR7. :2009/08/05(水) 18:53:41.14 ID:LkwVZ7Yh0 唯「放課後ティータイムです。みなさん、今日は楽しんでいってください!」 唯の短めのMCを皮切りに演奏は始まった 曲目は、男からの要望でまめまきコンサートでやったものと同じだ 曲の合間にも簡単なMCしか入れなかった。観客の乾いた拍手が耳に残った 84 :ギー助 ◆CvdBdYFR7. :2009/08/05(水) 18:54:57.70 ID:LkwVZ7Yh0 最後の曲『OK!前座!』を終えると、会場にいる観客たちは逃げるように足早で消えていった 大げさな拍手をしながら、男が舞台袖からやってきた 謎の男「みなさん。すばらしかったですよ。それでは・・・」 その時、大きな爆発音が外で聞こえた ズン・・・・・!! 律「おい!お前、やっぱり約束破るんじゃ・・・!」 謎の男「残念ながら、尻尾をつかまれてしまったようです。あなたがたの勝ちですよ」 澪(勝ち・・・?) 男は暗闇に消えてしまった 銃声も遠くから聞こえてくる 一同(・・・ここにいては危ない) 5人もすぐに外に向かって走り出した 86 :ギー助 ◆CvdBdYFR7. :2009/08/05(水) 18:59:17.13 ID:LkwVZ7Yh0 走りながら澪は考えていた 澪(もしかして私たちのライブを貸切で見たいがために・・・?) 観客席にはTVで見たことがあるような要人がいたような気もした 澪(だけど・・・こんなことが知れたら・・・やっぱり、深く考えちゃいけないの?) 走っているうちに出口が見えてきた さっきよりも銃声が多く聞こえる 87 :ギー助 ◆CvdBdYFR7. :2009/08/05(水) 19:01:19.60 ID:LkwVZ7Yh0 外では斉藤が車のドアを開けて待っていた すぐさま乗り込む5人 斉藤「ただ今、県警が突入を開始しました」 紬「楽器は?大丈夫なの?」 斉藤「最優先で確保に向かっております」 斉藤は無線を使っているようだった 唯「刑事ドラマみたい~」 澪「おいおい」 澪はため息をついた 89 :ギー助 ◆CvdBdYFR7. :2009/08/05(水) 19:04:42.22 ID:LkwVZ7Yh0 斉藤「皆様もここにいては危険です。家までお送りします」 その夜、5人はとりあえず家に帰されたのであった 帰りの車の中、澪は一人考え込んでいた 澪(私たちの影響力って・・・) 今回の盗難事件・銃撃戦、それらが私たちのために起きてしまっているとしたら・・・ 澪(やめよう・・・考えすぎだ) 90 :ギー助 ◆CvdBdYFR7. :2009/08/05(水) 19:07:21.38 ID:LkwVZ7Yh0 梓「どうしたんですか?澪先輩」 梓が心配そうに覗き込んできた 澪「んっ?あぁ、大丈夫だよ梓。なんでもない」 唯「それにしてもすごかったね~なんか映画館にいるみたいだった」 どうやら唯は今回の出来事を楽しんでいるようだった 律「単純だなぁ、オマエも」 律が呆れていた 91 :ギー助 ◆CvdBdYFR7. :2009/08/05(水) 19:08:46.15 ID:LkwVZ7Yh0 翌日 唯の家 憂「おねーちゃん!起きて!」 唯「ふにゃぁ・・・どーしたの?うい?」 憂「コレ見て!大変なことになってるみたい!」 憂はそばにあったテレビをつけていた 93 :ギー助 ◆CvdBdYFR7. :2009/08/05(水) 19:11:05.15 ID:LkwVZ7Yh0 テレビ「え~昨夜、海辺が丘の商店街において激しい銃撃戦があった模様です」 ニュースキャスターが早口でまくし立てる テレビ「・・・今回犯人は逃げてしまったようですが、      彼らの持っていた数多くの盗難品は奪還することが出来た模様です」 憂「海辺が丘ってここからそんなに遠くないころだよね。銃撃戦って…こわいなぁ~」 その時、TV画面に銃撃戦があった海辺が丘の映像が映し出された 唯「あ~!あそこあそこ!ういっ!あそこで私、昨日ライブしたんだよぉ!」 憂「・・・おねーちゃん?」 憂はただ唖然とするばかりだった 94 :ギー助 ◆CvdBdYFR7. :2009/08/05(水) 19:12:59.15 ID:LkwVZ7Yh0 同時刻 澪の家 澪もテレビを見ていた。そして唖然としていた 小さい頃、ドラえもんの劇場版を見たことがある。いつも面白かった 彼らは非日常的な冒険をして、また最後はいつも日常に帰っていった 澪「あいつらもこんな気持ちだったのかなぁ」 ぽつん、とつぶやいた 95 :ギー助 ◆CvdBdYFR7. :2009/08/05(水) 19:16:24.73 ID:LkwVZ7Yh0 その後、それぞれの楽器は県警によって無事返却された 日曜日には予定通り軽音部のレコーディングが行われた 月曜日にはそれがアップロードされ多くの人に聴かれることとなった 人気の高さを証明するようにカウンターは一晩で1万人を超えていた 新しい時代のアーティストが誕生した瞬間だった 96 :ギー助 ◆CvdBdYFR7. :2009/08/05(水) 19:17:26.84 ID:LkwVZ7Yh0 唯「みおちゃん!更新するたびに数字がたくさんふえてるよ!」 紬「こういう形で人気が出てくるのも面白いものですね」 律「ホンモノのアーティストみたいだなっ!」 澪「一応、私たちもアーティストの仲間入り、ってことかな」 梓「うれしいですっ!」 100 :ギー助 ◆CvdBdYFR7. :2009/08/05(水) 19:27:11.60 ID:LkwVZ7Yh0 結局、楽器を盗んだ集団が何者かは分からずじまいだった 楽器は帰ってきたのでそれでよしと、県警もそのうち捜査を打ち切るだろう 今回の事件で軽音部の5人は改めて音楽の持つ影響力の強さを知った そして、良い面も悪い面も持ち合わせているということを 律「それにしても今年はしょっぱなから大忙しだったよなぁ~」 律があくびをしながらつぶやいた こうして、軽音部にまたいつもの日常が訪れたのであった・・・ Fin

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