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213 :ギー助 ◆CvdBdYFR7. :2009/08/09(日) 23:51:31.39 ID:jKk9CBcq0 【ある日・・・】 夏休みまであと1週間。例年より気温が高い猛暑の日だった その日、暑さにやられて5人は音楽室でぐだぐだしていた 「カキ氷が入りましたよ~」 「おっ、ムギっ!待ってました!」 ムギがおぼんに5人分のカキ氷をのせてテーブルに向かってきた それらをテーブルの上に乗せると、5人はすぐに食べ始めた 「はむはむっ・・・やっぱり夏はコレに限りますねっ!」 「アイスもいいけどカキ氷もいい!もうどっちもいい!」 「ありがとな、ムギ。だけど、どうやって作ったんだ?これ」 イチゴ味のカキ氷を食べながら澪が尋ね 「音楽室に小型の冷蔵庫とかき氷機を持ってきたの。だからお変わりし放題よ」 「ムギっ!おかわり~っ!」 「おいおい・・おなか壊すなよ」 すっかりかき氷を食べ終わると、5人は練習を始めた いつものように・・・そう、いつものように 214 :ギー助 ◆CvdBdYFR7. :2009/08/09(日) 23:52:22.40 ID:jKk9CBcq0 ・・・ゴゴゴゴゴ 「・・・?」 ちょうど5人が曲の合わせをしている時だった。それが起きたのは 「うわぁあっ!」 律がドラムセットから投げ出される。アンプが壁まで飛んでいった ムギのキーボードもあっけなく床に落ち、5人は立っていられなくなった 「じ・・・地震っ?」 「結構大きいな」 「大きいどころの騒ぎじゃないぞ」 「うわっ!」 もう一台のアンプが窓ガラスを突き破って外に飛んでいってしまった 数秒後、外から悲鳴が聞こえてきた 「・・・ご愁傷さまです」 そう言うと、律は立ち上がりドアの方へ駆け出した 「とりあえず、こっから出るぞ!」 揺れはもう収まっているようだ。だが、音楽室の中はひどいことになっていた 棚は倒れ、窓ガラスは割れ、テーブルはひっくり返っていた 217 :ギー助 ◆CvdBdYFR7. :2009/08/09(日) 23:53:21.70 ID:jKk9CBcq0 「クソっ!中々開かないっ!」 地震のせいで曲がってしまったらしく、中々ドアが開かない 「せーのっ!」 バリバリッ! 律と唯が一緒にドアを蹴破ると、5人はそのまま音楽室を飛び出した 学校の中も惨憺たる状況だった 蛍光灯は所々床に落ちて割れているし、教室を飛び出した机が廊下に散乱していた 5人はそれをなんとかかいくぐり、とりあえずグラウンドに出た 「ハァハァ・・・ココまでくればとりあえず何とかなるだろ・・・」 218 :ギー助 ◆CvdBdYFR7. :2009/08/09(日) 23:54:02.32 ID:jKk9CBcq0 その時、唯が声を上げた 「あ~っ!」 「どうした、唯?」 「ギー太、ギー太忘れてきちゃったっ!」 すぐに音楽室に戻ろうとする唯 だがそれを澪が引き止めた 「待てっ、楽器と命どっちが大切なんだ」 「えっ・・・」 「校舎をよく見てみろ、唯」 どうやら火災が発生しているようだった。校舎の所々から煙が上がっている 「そんな・・・」 唯は呆然としてしまった。このままでは楽器が燃えてしまう 220 :ギー助 ◆CvdBdYFR7. :2009/08/09(日) 23:55:01.86 ID:jKk9CBcq0 「痛っ!」 「梓、怪我してるじゃないか」 「だ、だいじょうぶです、このくらいっ」 梓は左足をガラス破片で切っていた 血がだらだらと流れている 「うっ・・・」 澪は思わず目を背けた 「唯先輩・・・楽器助けに行きましょうよ」 「でも・・・どうやって?」 「一番近いところから校舎に入れば、すぐに助けに行けるはずですっ!」 「でも、危ないんじゃ・・・」 校舎の火災はどんどん広がっているように見える。どう見ても危険だ 「あぁ、雨でも降ってくれればなぁ」 221 :ギー助 ◆CvdBdYFR7. :2009/08/09(日) 23:56:01.28 ID:jKk9CBcq0 澪がそう呟いた、その瞬間 ・・・ポツリ 「・・・え?」 「雨だ」 律が思わず空を見上げる 雨が降るような天気ではない。どうやら夕立のようだ 「・・・助かった!これで火が消えるぞ!」 「よかったぁ」 5人はほっと一息をついた ・・・が ザーッ いきなり降ってきた雨でびしょぬれになってしまいましたとさ 「運がいいのか悪いのか」 澪がしかめっ面でそう呟いた 223 :ギー助 ◆CvdBdYFR7. :2009/08/09(日) 23:57:04.04 ID:jKk9CBcq0 『地震はいつどこで起きるかわかりません。避難場所の確認や   非常食の保管するなど、日ごろから危機意識を持つことが大切です』 「どひゃ~、この想定ドラマ怖いねっ!りっちゃん」 「あぁ、それに結構グロかったよな・・・・」 「備えあれば憂いなし、だな。みんなちゃんと対策しておくんだぞ」 「澪、声が震えてるぞ」 「う、うるさいっ!こわいものはこわいんだっ!」 Fin
213 :ギー助 ◆CvdBdYFR7. :2009/08/09(日) 23:51:31.39 ID:jKk9CBcq0 【ある日・・・】 夏休みまであと1週間。例年より気温が高い猛暑の日だった その日、暑さにやられて5人は音楽室でぐだぐだしていた 「カキ氷が入りましたよ~」 「おっ、ムギっ!待ってました!」 ムギがおぼんに5人分のカキ氷をのせてテーブルに向かってきた それらをテーブルの上に乗せると、5人はすぐに食べ始めた 「はむはむっ・・・やっぱり夏はコレに限りますねっ!」 「アイスもいいけどカキ氷もいい!もうどっちもいい!」 「ありがとな、ムギ。だけど、どうやって作ったんだ?これ」 イチゴ味のカキ氷を食べながら澪が尋ね 「音楽室に小型の冷蔵庫とかき氷機を持ってきたの。だからお変わりし放題よ」 「ムギっ!おかわり~っ!」 「おいおい・・おなか壊すなよ」 すっかりかき氷を食べ終わると、5人は練習を始めた いつものように・・・そう、いつものように 214 :ギー助 ◆CvdBdYFR7. :2009/08/09(日) 23:52:22.40 ID:jKk9CBcq0  ・・・ゴゴゴゴゴ 「・・・?」 ちょうど5人が曲の合わせをしている時だった。それが起きたのは 「うわぁあっ!」 律がドラムセットから投げ出される。アンプが壁まで飛んでいった ムギのキーボードもあっけなく床に落ち、5人は立っていられなくなった 「じ・・・地震っ?」 「結構大きいな」 「大きいどころの騒ぎじゃないぞ」 「うわっ!」 もう一台のアンプが窓ガラスを突き破って外に飛んでいってしまった 数秒後、外から悲鳴が聞こえてきた 「・・・ご愁傷さまです」 そう言うと、律は立ち上がりドアの方へ駆け出した 「とりあえず、こっから出るぞ!」 揺れはもう収まっているようだ。だが、音楽室の中はひどいことになっていた 棚は倒れ、窓ガラスは割れ、テーブルはひっくり返っていた 217 :ギー助 ◆CvdBdYFR7. :2009/08/09(日) 23:53:21.70 ID:jKk9CBcq0 「クソっ!中々開かないっ!」 地震のせいで曲がってしまったらしく、中々ドアが開かない 「せーのっ!」 バリバリッ! 律と唯が一緒にドアを蹴破ると、5人はそのまま音楽室を飛び出した 学校の中も惨憺たる状況だった 蛍光灯は所々床に落ちて割れているし、教室を飛び出した机が廊下に散乱していた 5人はそれをなんとかかいくぐり、とりあえずグラウンドに出た 「ハァハァ・・・ココまでくればとりあえず何とかなるだろ・・・」 218 :ギー助 ◆CvdBdYFR7. :2009/08/09(日) 23:54:02.32 ID:jKk9CBcq0 その時、唯が声を上げた 「あ~っ!」 「どうした、唯?」 「ギー太、ギー太忘れてきちゃったっ!」 すぐに音楽室に戻ろうとする唯 だがそれを澪が引き止めた 「待てっ、楽器と命どっちが大切なんだ」 「えっ・・・」 「校舎をよく見てみろ、唯」 どうやら火災が発生しているようだった。校舎の所々から煙が上がっている 「そんな・・・」 唯は呆然としてしまった。このままでは楽器が燃えてしまう 220 :ギー助 ◆CvdBdYFR7. :2009/08/09(日) 23:55:01.86 ID:jKk9CBcq0 「痛っ!」 「梓、怪我してるじゃないか」 「だ、だいじょうぶです、このくらいっ」 梓は左足をガラス破片で切っていた 血がだらだらと流れている 「うっ・・・」 澪は思わず目を背けた 「唯先輩・・・楽器助けに行きましょうよ」 「でも・・・どうやって?」 「一番近いところから校舎に入れば、すぐに助けに行けるはずですっ!」 「でも、危ないんじゃ・・・」 校舎の火災はどんどん広がっているように見える。どう見ても危険だ 「あぁ、雨でも降ってくれればなぁ」 221 :ギー助 ◆CvdBdYFR7. :2009/08/09(日) 23:56:01.28 ID:jKk9CBcq0 澪がそう呟いた、その瞬間 ・・・ポツリ 「・・・え?」 「雨だ」 律が思わず空を見上げる 雨が降るような天気ではない。どうやら夕立のようだ 「・・・助かった!これで火が消えるぞ!」 「よかったぁ」 5人はほっと一息をついた  ・・・が ザーッ いきなり降ってきた雨でびしょぬれになってしまいましたとさ 「運がいいのか悪いのか」 澪がしかめっ面でそう呟いた 223 :ギー助 ◆CvdBdYFR7. :2009/08/09(日) 23:57:04.04 ID:jKk9CBcq0 『地震はいつどこで起きるかわかりません。避難場所の確認や   非常食の保管するなど、日ごろから危機意識を持つことが大切です』 「どひゃ~、この想定ドラマ怖いねっ!りっちゃん」 「あぁ、それに結構グロかったよな・・・・」 「備えあれば憂いなし、だな。みんなちゃんと対策しておくんだぞ」 「澪、声が震えてるぞ」 「う、うるさいっ!こわいものはこわいんだっ!」 Fin

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