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このSSは『【けいおん!】唯×梓スレ 2』というスレに投下されたものです http://changi.2ch.net/test/read.cgi/anichara2/1247988782/l50 440 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/08/19(水) 13:04:40 ID:vw6OfFZx       分からない この気持ち     なんだかわたしは最近、すごく変   あずにゃんと一緒にいると胸がドキドキして  あずにゃんが他の人と話しているのをみると…      こんな気持ち 始めて   ムギちゃん達とは違う            特別な感情     「わかんないよ…あずにゃん」 「お姉ちゃん?」ガチャ 「うっ憂?どしたの?」 憂がわたしの部屋のドアを開け入ってきた いつもは聞えるノックが今日はなかった…どうしたんだろ? 憂わたしの前に座った 「…お姉ちゃん、何か悩みとか…あるの?」 「えっ」 思いがけない言葉が憂の口から出た 「…だって、なんか最近話してても上の空だし、夕食前にアイスだってねだらないし…」 驚いているわたしに憂が説明するように言った 「ねぇお姉ちゃん、悩みがあるのなら…相談にのるよ?」 …確かに、一人で悩むよりは憂に相談してみた方が いいかもしれない。憂、頭いいし 「あのね…憂…」 「…そんなカンジなんだけど…憂、分かる?」 「お姉ちゃん、それって…」 「分かったの!?憂!」 憂が真剣な瞳をして深呼吸をした 「落ち着いて聞いてね、お姉ちゃん」 「うんっ」 「…多分、お姉ちゃんは梓ちゃんに「恋」…しちゃったんだと思うよ」 憂が顔を赤くして言った わたしは驚いて開いた口を塞ぐことが出来なかった 441 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/08/19(水) 13:32:15 ID:vw6OfFZx 「恋」 それはなんの実感のない言葉だった 「ちょっちょっと待って、憂!こいって鯉?」 「そっちの鯉じゃなくって、こっちの恋だよ~」 「……」 わたしが…あずにゃんに恋… 「そう…なのかな」 「えっ?」 「わたしは「恋」…した事なかったから、分からなかったけど  多分、あずにゃんに…「恋」してるんだと思う」 だって…、気がつくといつもあずにゃんの事考えてるし そのせいで、ぼーっとして新しい曲がなかなかひけないし… 「それでお姉ちゃん、梓ちゃんに告白…するの?」 「えええええっむっ無理だよ~そんなのだっだって わたしまだ自分の気持ちも良くわかんないのにそれをあずにゃんに伝える、なんて…」 「それなら…お姉ちゃんその気持ち、書いてみたら?」 「へっ」 「まだ良く分かんないっていうお姉ちゃんの気持ち  びんせんに書いてみたら?そうゆう気持ちをまとめて  梓ちゃんに告白すればいいんじゃない?」 「おっおおお…」 「ね?」 「うんっ憂ありがとう、こんな賢い妹もってお姉ちゃんは幸せ者だねっ」 「じゃあ、夕食の準備があるから…」 憂はそう言って急いでわたしの部屋から出て行った 「…えっ~とたしかここに…あった!」 わたしは一枚のびんせんを取り出した …今日一日で何枚書いたんだろう? 数えるのもめんどうくさくなるくらい書いた あずにゃんにこの想いが届きますように…って願いをこめて 書いている途中、もしかしてこの想いが気まぐれかもしれない… ってなんども不安になった…けど枚数だけ増えていったんだよ?あずにゃん 442 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/08/19(水) 13:52:15 ID:vw6OfFZx 始まりは 軽いノリだったのに 知らないうちに 熱くなってた もう、あずにゃんへの想いをびんせんに書き始めて 今日で丁度一週間。…どうしようかなこの手紙 読み返すの…はずかしいよ~ 書いてる途中は、ついつい夢中になって… もぅゴミ箱に捨てちゃおうかな、全部。 …この気持ちも、想いも気まぐれかもしれないし でも、この一週間の気持ちごと全部ゴミ箱行きじゃ なんだか、この胸が切ないから…もってようかなぁ わたしは最近あずにゃんによくくっつくようになっていた 肌をとおしてこの気持ち、あずにゃんに伝わればいいのにね 「もぉ、唯先輩っくっつかないでくださいっ!」 「えへへ、あずにゃん暖かいね~」 こうして、あずにゃんにくっついていられる時間はとても幸せ このまま時間が止まっちゃえばいいのに… その時、あずにゃんの鞄のポケットから白い封筒が落ちた 落ちた時の衝撃でその白い封筒から中のびんせん出ていた 「あずにゃん、落ちたよ~」 そう言ってわたしは封筒とびんせんを拾った わたしはなんとなく二つ折りのびんせんをひろげてみた 「あっ…だめですっ!先輩!!」 そこに書いてあった文字は…      「中野梓さんへ、好きです付き合ってください。」 443 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/08/19(水) 14:08:17 ID:vw6OfFZx わたしは固まってしまった わたしは心の中では分かっていた こうゆう時、友達なら「おめでとう」って 言ってあげなきゃダメだって事… だけどね、あずにゃん…ごめんね  涙が止まらないよ ポタ…ポタ… わたしは大粒の涙を流してしまった  あずにゃんの目の前で 「唯…先輩?」 わたしは、逃げるように軽音部のドアを開け 全力で走って行った 「唯先輩っ待ってください!!」 あずにゃんの声が背中の後の方から聞えた ごめんね、あずにゃん     ごめんね… 気がつくと、わたしは屋上へ来ていた 部活動の時間だから誰一人屋上にはいなかった ハァハァ…と呼吸を整えた  帰らなくちゃ、あずにゃんが心配してる…         でも… 「どんな顔して、会えばいいのか分かんないよ~」 また目から大粒の涙が溢れてくる    「…笑顔で会えば、いいんじゃないのかな?」 ぎゅっ… そう言って誰かがわたしを後から抱きしめる      「あずにゃん…?」 「もぉ離しませんよっ唯先輩」 「あずにゃん…ごめんねぇ」 「いい加減、泣き止んでください」 あずにゃんは、そう言って桃色のハンカチを差し出した 444 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/08/19(水) 14:28:56 ID:vw6OfFZx 「…で、どうしていきなり泣き出したりしたんですか?」 「それは…」 パンパン!! わたしは自分の頬を思いっきり叩いた 「唯先輩…?」 わたしは立ち上がって 「中野梓さん」 「はっはいっ」 あずにゃんもつられて立ち上がった   わたしが一週間、悩みまくって出した答え――          それは 「あなたが好きです。誰よりもあなたの事を強く想っています」     この想いが伝わらないかもしれないけど、        あなたを想う気持ちは誰にも負けない―― 「なっ…」 あずにゃんの顔がどんどん赤く染まっていった 「あずにゃん!?大丈夫!?」 「ゆっ唯先輩のバカ!!何わたしが言おうとした事  さきに言っちゃうんですかぁ!!」 「へっ…嘘ッあずにゃ… その瞬間、あずにゃんは背伸びをして わたしの唇とあずにゃんの唇を重ね合わせた 「んっ…!」 驚いて、凄く幸せで、気絶してしまいそうだった  背伸びをしたあずにゃんの足は震えていた    ――私達はまだ不安定なキスをした―― すばらしい作品をありがとう

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