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642 :ギ―助 ◆CvdBdYFR7. :2009/08/23(日) 19:52:07.69 ID:NRdf7GFR0 【LOVE!FASTFOOD】 唯と梓は2人で駅前のファーストフードに来ていた。 「ご注文はお決まりでしょうか?」 店員の声にはっとして、唯が慌てて注文する。 「えっと、チーズバーガーセットで」 「私はてりやきバーガーのセットでお願いします」 注文を終えると、唯が梓に荷物を預ける。 「あずにゃん、先に席取っててもらってもいいかな?」 「いいですよっ」 快諾し、梓は階段を登って行った。 644 :ギ―助 ◆CvdBdYFR7. :2009/08/23(日) 19:57:20.64 ID:NRdf7GFR0 窓際のテーブル席が空いていたので、そこに梓はちょこんと腰を下ろした。 ほどなく、唯が階段を登ってきた。 梓は唯に手を振る。 「唯先輩っ、ここですぅ!」 「今行くよっ!あずにゃんっ!」 唯は軽い早歩きで梓のテーブルへと急いだ。 「はいっ、てりやきセットだよ」 「ありがとうございます」 唯は2つのおぼんをテーブルの上に置き、座った。 645 :ギ―助 ◆CvdBdYFR7. :2009/08/23(日) 19:59:29.92 ID:NRdf7GFR0 「ポテト、開けちゃおっか」 「そうですねっ」 唯はポテトの袋を裂くと、テーブルの真ん中に広げた。 梓もそれに従い、ポテトを広げた。 そして、2人は食べ始まった…のだが。 「あっ、唯先輩ずるですぅ!」 唯がポテトを3本ずつ、しかもかなりのペースで食べるのを見て、梓が言った。 「いいじゃん、いいじゃん、もぐもぐ」 唯は梓の言葉に耳を貸さず、どんどん食べる。 646 :ギ―助 ◆CvdBdYFR7. :2009/08/23(日) 20:02:57.83 ID:NRdf7GFR0 「先輩がその気なら…」 梓は一度に4本ずつポテトを取り始めた。 「むむっ、負けないぞっ」 いつの間にか、2人はポテトを囲んで睨みあっていた。 最後の一本。2人は同時に手を伸ばす。 そして、それぞれポテトの端をつかんだ。 「唯先輩、私が早かったですぅ」 「いやいや。あずにゃん、私の方が早かったからね」 2人はしばらくポテトをつかんだまま見つめあっていた。 647 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/23(日) 20:05:41.29 ID:HehCmuvF0 本日の夕飯は牛丼とたこ焼きとコロッケだった 648 :ギ―助 ◆CvdBdYFR7. :2009/08/23(日) 20:06:59.01 ID:NRdf7GFR0 梓から視線を外さず、唯が口を開く。 「なんか、恥ずかしくなってきたね」 「唯先輩の瞳って、きれいですね」 「そうかな?」 「すごく……純粋な色してますぅ」 梓は唯の瞳に吸い込まれそうになった。なんてキレイなんだろう。 この奥には何があるんだろう。そう思った。 649 :ギ―助 ◆CvdBdYFR7. :2009/08/23(日) 20:10:33.38 ID:NRdf7GFR0 「あずにゃん、顔赤いよ」 唯に言われてはっとした。思わずポテトから手を離しそうになった。 「唯先輩、その手は食いませんよ」 「えへへっ。でも私、あずにゃんの瞳もきれいだと思うよ」 「…恥ずかしいですぅ」 「もっとよく見たいなぁ」 いつの間にか、2人の顔の距離は縮まっていった。 650 :ギ―助 ◆CvdBdYFR7. :2009/08/23(日) 20:13:01.83 ID:NRdf7GFR0 「あ、唯先輩。UFOが飛んでます」 梓は空いていた手で窓の方を指差した。 「えっ、どこどこっ」 「隙アリ。ですぅ」 唯が窓を向いた瞬間、梓はポテトをするりと取った。 「あっ、ずるいっ、あずにゃんっ」 「油断禁物ですよ、先輩っ」 おいしそうにポテトをもぐもぐと食べながら、梓が自慢げに言った。 651 :ギ―助 ◆CvdBdYFR7. :2009/08/23(日) 20:16:39.69 ID:NRdf7GFR0 「なんだか唯先輩の味がします…」 食べながら、梓はぽつりとつぶやいた。 「あずにゃん、私にもちょうだいっ!」 唯はテーブルから身を乗り出して、梓の肩を掴んだ。 そして、そのまま口を重ねた。 「んッ…」 しばらくして、2人は口を離した。 「ぷはぁっ。あずにゃんの味がしたよ♪」 「おいしかったですか?」 「もちろんっ!」 顔をほのかに赤くした唯が、ニッコリと笑った。 Fin
642 :ギ―助 ◆CvdBdYFR7. :2009/08/23(日) 19:52:07.69 ID:NRdf7GFR0 【LOVE!FASTFOOD】 唯と梓は2人で駅前のファーストフードに来ていた。 「ご注文はお決まりでしょうか?」 店員の声にはっとして、唯が慌てて注文する。 「えっと、チーズバーガーセットで」 「私はてりやきバーガーのセットでお願いします」 注文を終えると、唯が梓に荷物を預ける。 「あずにゃん、先に席取っててもらってもいいかな?」 「いいですよっ」 快諾し、梓は階段を登って行った。 644 :ギ―助 ◆CvdBdYFR7. :2009/08/23(日) 19:57:20.64 ID:NRdf7GFR0 窓際のテーブル席が空いていたので、そこに梓はちょこんと腰を下ろした。 ほどなく、唯が階段を登ってきた。 梓は唯に手を振る。 「唯先輩っ、ここですぅ!」 「今行くよっ!あずにゃんっ!」 唯は軽い早歩きで梓のテーブルへと急いだ。 「はいっ、てりやきセットだよ」 「ありがとうございます」 唯は2つのおぼんをテーブルの上に置き、座った。 645 :ギ―助 ◆CvdBdYFR7. :2009/08/23(日) 19:59:29.92 ID:NRdf7GFR0 「ポテト、開けちゃおっか」 「そうですねっ」 唯はポテトの袋を裂くと、テーブルの真ん中に広げた。 梓もそれに従い、ポテトを広げた。 そして、2人は食べ始まった…のだが。 「あっ、唯先輩ずるですぅ!」 唯がポテトを3本ずつ、しかもかなりのペースで食べるのを見て、梓が言った。 「いいじゃん、いいじゃん、もぐもぐ」 唯は梓の言葉に耳を貸さず、どんどん食べる。 646 :ギ―助 ◆CvdBdYFR7. :2009/08/23(日) 20:02:57.83 ID:NRdf7GFR0 「先輩がその気なら…」 梓は一度に4本ずつポテトを取り始めた。 「むむっ、負けないぞっ」 いつの間にか、2人はポテトを囲んで睨みあっていた。 最後の一本。2人は同時に手を伸ばす。 そして、それぞれポテトの端をつかんだ。 「唯先輩、私が早かったですぅ」 「いやいや。あずにゃん、私の方が早かったからね」 2人はしばらくポテトをつかんだまま見つめあっていた。 648 :ギ―助 ◆CvdBdYFR7. :2009/08/23(日) 20:06:59.01 ID:NRdf7GFR0 梓から視線を外さず、唯が口を開く。 「なんか、恥ずかしくなってきたね」 「唯先輩の瞳って、きれいですね」 「そうかな?」 「すごく……純粋な色してますぅ」 梓は唯の瞳に吸い込まれそうになった。なんてキレイなんだろう。 この奥には何があるんだろう。そう思った。 649 :ギ―助 ◆CvdBdYFR7. :2009/08/23(日) 20:10:33.38 ID:NRdf7GFR0 「あずにゃん、顔赤いよ」 唯に言われてはっとした。思わずポテトから手を離しそうになった。 「唯先輩、その手は食いませんよ」 「えへへっ。でも私、あずにゃんの瞳もきれいだと思うよ」 「…恥ずかしいですぅ」 「もっとよく見たいなぁ」 いつの間にか、2人の顔の距離は縮まっていった。 650 :ギ―助 ◆CvdBdYFR7. :2009/08/23(日) 20:13:01.83 ID:NRdf7GFR0 「あ、唯先輩。UFOが飛んでます」 梓は空いていた手で窓の方を指差した。 「えっ、どこどこっ」 「隙アリ。ですぅ」 唯が窓を向いた瞬間、梓はポテトをするりと取った。 「あっ、ずるいっ、あずにゃんっ」 「油断禁物ですよ、先輩っ」 おいしそうにポテトをもぐもぐと食べながら、梓が自慢げに言った。 651 :ギ―助 ◆CvdBdYFR7. :2009/08/23(日) 20:16:39.69 ID:NRdf7GFR0 「なんだか唯先輩の味がします…」 食べながら、梓はぽつりとつぶやいた。 「あずにゃん、私にもちょうだいっ!」 唯はテーブルから身を乗り出して、梓の肩を掴んだ。 そして、そのまま口を重ねた。 「んッ…」 しばらくして、2人は口を離した。 「ぷはぁっ。あずにゃんの味がしたよ♪」 「おいしかったですか?」 「もちろんっ!」 顔をほのかに赤くした唯が、ニッコリと笑った。 Fin

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