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63 :午後の麦茶 ◆aozzrhnk3A :2009/08/18(火) 06:41:09.65 ID:FRXOnBMFO
梓「99%」
卒業まであとわずかとなった軽音部に、梓が来ないようになってしまった。
次の日も、そのまた次の日も。
そして一週間がたったある日、私たちは梓の家に行くことになった――――――
唯「あずにゃん、出ておいで~…あれ、鍵がかかってる」ガチャガチャ
律「おい梓、どうしたんだよ!部屋に閉じこもってても前には進めないぞ!」ドンドンッ
澪「……きっと、私たちが卒業するのがつらいんだろうな…」
紬「うん…(その気持ちは私たちも同じなのよ…梓ちゃん、どうして…?)」
唯「…あずにゃん、明日の朝もくるからね!またねっ!」
65 :午後の麦茶 ◆aozzrhnk3A :2009/08/18(火) 06:53:41.62 ID:FRXOnBMFO
梓(みんな、帰ったのかな…)
梓「…わかってるんです、隠れててもどうにもならないことは…ひっく、グスッ」
唯「それじゃあ何で、部屋にこもってるの?」
梓「…せん、ぱい…?まだいたんですね」
唯「そりゃいるよ、あずにゃんの事が心配だもん。…ねぇ、鍵を開けて?」
梓「ヤダ、怖い…先輩たちに会うと悲しくなってきますから…」
唯「大丈夫大丈夫、ほら出ておいで。ぎゅって、してあげるから」
梓「………………」ガチャ
唯「…よしよし、つらかったんだね…私たちも、あずにゃんと別れると思うと、結構つらいんだよ?」
律「ああ、梓がいないと部活が楽しくないよ。…誰か一人が欠けてると、私にとってはすごく楽しくないと思う」
澪「うん…みんな、梓のことが大好きなんだよ」
66 :午後の麦茶 ◆aozzrhnk3A :2009/08/18(火) 07:04:47.48 ID:FRXOnBMFO
梓「律先輩…澪先輩も…」
紬「ほら、梓ちゃん顔を上げて?元気がないと梓ちゃんらしくないわ」
梓「紬先輩…そうですよね、私…ちゃんと部室に行きます!」
唯「やった…あずにゃ~ん!ごほうびのちゅ~」ムチュ~
梓「ひゃっ、ゆ、唯先輩やめてくださいよ!………今回だけですからね」ボソッ
唯「?あずにゃん、何か言った?」
梓「いいえ、なんにも。…明日からバリバリ頑張りますから、唯先輩も真面目に練習してくださいね?」
唯「うん!……でも、やっぱりお茶もさせてください…」
澪「まったく…ふふっ」
律「唯の手にかかるとみんなこうなっちゃうな」
紬「そうね、ふふ…唯ちゃんと梓ちゃん、姉妹みたい」
♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪
憂「くしゅん!…ん~?風邪ひいたのかな…?」ピトッ
完