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律「お、おいおい、忘れたフリなんて冗談キツいよ梓。  ◆PzD3ftv2xo」(2009/08/26 (水) 19:38:10) の最新版変更点

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116 名前: ◆PzD3ftv2xo [sage] 投稿日:2009/08/15(土) 21:41:33.02 ID:vMwSdrnzO 律「お、おいおい、忘れたフリなんて冗談キツいよ梓。」 梓「私の名前…なんで知ってるんですか?」 澪「なんでって、同じ軽音部のメンバーだし…。」 梓「けい…おん…ぶ?」 紬「私達の事…何も覚えてないの?」 梓「…すみません。」 唯「思い出してよあずにゃ~ん!」 梓「ひっ!」ドカッ 唯「き、嫌われた…。」シクシク 189 名前: ◆PzD3ftv2xo [sage] 投稿日:2009/08/16(日) 01:01:02.00 ID:0tlxwTK0O 澪「まあ、私達と一緒にいれば、何か思い出すかも知れないし、しばらくは放課後、音楽室に来るといいよ。」 梓「は、はい!よろしくお願いします!」キラキラ 紬(これはいい展開…!)ニコニコ 律「唯、スキンシップはしばらく自重しとけよ。」ボソボソ 唯「そうだよね、これ以上あずにゃんに嫌われたら、私立ち直れなくなっちゃうよ。」ボソボソ 442 : ◆PzD3ftv2xo :2009/08/19(水) 00:57:51.58 ID:9ZiPfDJOO 翌日 梓「おはよー憂。」 憂「!?」 梓「どうしたの?」 憂「梓ちゃん、私の事覚えてるの?」 梓「当たり前でしょ?友達なんだから。」 憂「そ、そうだよね!ゴメンね、変な事聞いて!」 昼休み 憂「お姉ちゃん!」 唯「どしたの~憂?そんなに慌てて。」 憂「梓ちゃん、私の事ちゃんと覚えてたよ?本当に記憶喪失なの?」 唯「そっかぁ。じゃあ寝て起きたら思い出したんだよ、きっと!」 憂「そうなのかなあ…?」 放課後、音楽室 梓「唯先輩、律先輩、今日こそはちゃんと練習して下さいよ?」 唯律「………。」 澪「記憶、戻ったの?」 梓「え?」 澪「う、ううん。なんでもないよ。」 458 : ◆PzD3ftv2xo :2009/08/19(水) 02:20:03.17 ID:9ZiPfDJOO 練習終了後 梓「私、ちょっと用事があるので、お先に失礼します。」 律「おう、お疲れさん。」 パタン 澪「…なあ、おかしいと思わないか?昨日の今日で記憶が戻るなんて事あるか?」 唯「だから~寝て起きたら思い出したんだよ。」 律「それは普通に忘れたってだけだろ。」 紬「……………。」 644 : ◆PzD3ftv2xo :2009/08/19(水) 20:42:02.03 ID:9ZiPfDJOO 夕方、空き地前 梓「ここには…あるはずないよね。家がないんだし。」 澪「梓?何してるんだ?こんなとこで。」 梓「澪先輩、ここに家ってありませんでした?」 澪「家?…ああ、あったよ。四年前まではね。」 梓「火事…あったんですよね?」 澪「うん。住んでた人はみんな逃げ遅れて死んじゃったらしいよ。…ここの人と知り合いだったのか?」 梓「ええ、まあ。それじゃ、さようなら。」 澪「また明日な。」 660 : ◆PzD3ftv2xo :2009/08/19(水) 22:00:50.01 ID:9ZiPfDJOO 次の日の放課後、音楽室 梓「ここにもない…どこいっちゃったの…?」 紬「あら、梓ちゃん。何か探し物?」 梓「えっと、ピックを落としたみたいで…。」 紬「一緒に探しましょうか?」 梓「いえ、替えのピックがあるので、今日はそっちを使います。」 紬「そう。…本当は、ベースを探してたんじゃないの?」 梓「!? なんで、それを…!」 673 : ◆PzD3ftv2xo :2009/08/19(水) 22:24:39.91 ID:9ZiPfDJOO 紬「昨日の梓ちゃんの様子が気になったから、斎藤に調べさせたの。あの後、四年前火事にあった家の跡に行ったでしょ?」 梓「………。」 紬「あそこにも、ベースを探しに行ったのよね?…ミカさん。」 梓「………。」 律「うい~す。…どしたの?2人とも。」 紬「…いえいえ、今お茶を用意するわね。」 澪「おーっす。あ、梓。ちょっと聞きだい事が…。」 梓「………!」キッ 澪「い、いや、何でもない。」 律「どーした梓?」 梓「………。」プイッ 675 : ◆PzD3ftv2xo :2009/08/19(水) 22:42:26.43 ID:9ZiPfDJOO 律「おいムギ、梓のやつ機嫌悪いみたいだけど、何かしたのか?」ボソボソ 紬「私が来た時から機嫌が悪かったのよ。クラスで何かあったのかしら。」ボソボソ 唯「おいっす~!あずにゃん今日もかわいいね~。」だきっナデナデ 律(うわっ馬鹿!) …………… 梓 ほわ~ 澪(機嫌直った!?) 紬(うふっ☆いいデジャヴ…。)ニコニコ 708 : ◆PzD3ftv2xo :2009/08/19(水) 23:57:38.14 ID:9ZiPfDJOO さわ子「みんな~!新しい衣装作って来たわよ~!」 律「燕尾服だと!?」 紬「執事ですね、分かります!」 唯「イエス、マイロード。」 澪「ま、まあ、コレなら…。」 梓「相変わらずだね、さわちん。」 澪「えっ?」 唯「さわちん?」 律「梓?一体どうし…。」 さわ子「…!ミカちゃん!?」 唯律澪紬「ミカちゃん!?」 梓「嬉しいなあ。ちゃんと覚えててくれたんだ。」 さわ子「忘れられるわけ…ないじゃない…!」 169 : ◆PzD3ftv2xo :2009/08/20(木) 21:45:08.17 ID:rZLPtuREO 梓「もうすぐあえるんだ、ユキヒロに…!」 律「ユキヒロ?」 さわ子「ミカちゃんが使ってたベースよ。」 澪「なんか、唯みたいな子だな…。」 バタッ 唯「あずにゃん!」 梓「う…ん。あれ、ここは…音楽室?」 紬「大丈夫なの?梓ちゃん。」 梓「はい。…ミカさんに体を貸していたんです。」 唯「貸してた?」 律「なるほど、だからか。なんていうか、ちょっと違和感あったんだよな。」 171 : ◆PzD3ftv2xo :2009/08/20(木) 21:50:04.97 ID:rZLPtuREO 2日前の夜、夢の中 梓「ここは一体…。」 ??「はじめまして、中野梓さん。」 梓「誰…ですか?」 ??「あたしはミカ。よろしくね。」 ミカ「無理矢理取り憑いたから、軽く記憶喪失っぽくなったでしょ?ごめんね。」 梓「記憶をなくしてた時の事を覚えてないですけどね。ところで、どうして私に取り憑いたんですか?」 ミカ「ユキヒロを探したいの。あ、ユキヒロっていうのは、あたしが使ってたベースの名前ね。」 梓「名前、あるんですか…。(唯先輩みたいな人だな…。)」 175 : ◆PzD3ftv2xo :2009/08/20(木) 22:02:48.85 ID:rZLPtuREO 梓「どうして私に取り憑いたんですか?」 ミカ「ちっちゃくて可愛いからつい☆」 梓(本当に唯先輩みたいな人だな…。) ミカ「火事で死んじゃった後からずっと探してるんだけど、全然見つからなくて。」 梓「すごく思い入れがあるんですね、そのベース。」 ミカ「さわちんが一緒に選んでくれたものだからね。」 梓「さわちん?」 ミカ「山中さわ子って人。知ってるよね?あたし、さわちんと一緒にバンドやってたんだよ。その名もDEATH DEVIL!」 179 : ◆PzD3ftv2xo :2009/08/20(木) 22:15:42.89 ID:rZLPtuREO 梓「ああ…あの伝説の…。(さわ子先生の黒歴史…。)」 ミカ「あたしね、さわちんの事好きだったんだ。女性として。」 梓「あなたも女性だと思うんですけど。」 ミカ「女が女に恋して何が悪い!」 梓「す、すみません。」 ミカ「ユキヒロはあたしの宝物。だって、さわちんがあたしにぴったりだって言ってくれたんだもん。だから、もう一度ユキヒロに会いたいの。お願い、しばらく体を貸して?」 梓「分かりました。そこまで言われたら、断る訳にいかないし。」 ミカ「ありがと。」 189 : ◆PzD3ftv2xo :2009/08/20(木) 22:33:03.93 ID:rZLPtuREO 梓「…という事がありまして。」 紬「そうだったの。私てっきり悪霊かと思ってたけど、良い霊(もとい百合)なのね。」 唯「ね~ね~さわちゃん、ミカさんってどんな人だったの?」 さわ子「そうねえ…。」 回想 ミカ「山中さん、軽音楽って興味ある?」 さわ子「え?う、うん。」 ミカ「そうなんだ!じゃあさ、あたしが作るから入って!軽音楽部!」 さわ子「ええ!?そんないきなり…。」 ミカ「あ…いや、どうしてもって訳じゃないからさ。一応、考えといてよ。」 193 : ◆PzD3ftv2xo :2009/08/20(木) 22:58:59.75 ID:rZLPtuREO ミカ「部を作るには最低4人必要…つまり君達が必要なんだ!という訳で、ミユキ、キョーコ、今日からよろしく!」 ミユキ「…ギターなら、やってもいいよ。」 キョーコ「強制かよ!別にいいけど。わたしドラムね。…って、言い出しっぺが楽器持ってないじゃない!どーすんのよ!」 ミカ「あと1人入ってから考える!」 ミユキ「しかも演奏出来ないし。」 ミカ「ぐっ…。」 キョーコ「歌声変だし。」 ミカ「ぐはっ。」 さわ子「あの、私、ギター弾けるから、入ってもいいかな?」 197 : ◆PzD3ftv2xo :2009/08/20(木) 23:06:29.50 ID:rZLPtuREO ミカ「おお!山中さん、入ってくれるのね!じゃあボーカルで。」 さわ子「ええ!?あ、あの、ギター…。」 ミユキ「弾き語りという、手がありますよ。」 キョーコ「あんたらねえ…。まあ、ボーカルは追々決めるとして。これでミカが使う楽器決まったわね。」 ミカ「え~と…カスタネット?」 キョーコ「ベースだよ!」 484 : ◆PzD3ftv2xo :2009/08/21(金) 21:00:16.72 ID:nx37/sPHO 回想、楽器店 ミカ「ベースって弦4本なんだ。…ピンからキリまでありますなあ。…むがああああ!1人じゃ分からん!」 さわ子「ねえ、コレなんかどうかな?」 ミカ「おお、いたんだ。気づかなかった。」 さわ子「今日はミカちゃんのベース選びに来たんでしょ。キョーコちゃんとミユキちゃん自分の楽器見に行っちゃってるけど。」 ミカ「まあ、キョーコは新しいスネア欲しいって言ってたし。ミユキは…。」 ミユキ「やっと、見つけた。」ウルウル さわ子「まさか、迷子に…?」 491 : ◆PzD3ftv2xo :2009/08/21(金) 21:21:19.80 ID:nx37/sPHO キョーコ「いや~、スネアだけのつもりが結局一通り新調しちゃった。販売戦術恐るべし!」 ミユキ「単にキョーコが、押しに弱い。それだけ。」 キョーコ「それは言わないお約束でしょ?」 ミカ「よし!次はあたしのベースを選ぶんだ!」 キョーコ「それはあんたが決める事でしょ?」 ミカ「そう言われてもよく分かんないし。あたし楽器初めてだし。」 さわ子「え!?楽器触った事もないのに軽音楽部作ったの!?」 ミカ「失礼な!ネコふんじゃったは弾けるから!」 ミユキ「すごく、遅いです。」 キョーコ「指一本じゃ弾けるとは言わないわよ。」 ミカ「あうち。」 513 : ◆PzD3ftv2xo :2009/08/21(金) 21:58:16.23 ID:nx37/sPHO さわ子「私、コレがミカちゃんに似合うかなって思うんだけど。」 ミユキ「…ミカ、持ってみて。」 ミカ「う…重い…。」 さわ子「そっかあ…残念。じゃあ、他のに…。」 ミカ「コレ買う!」 キョーコ「でも、重いんでしょ?だったら…。」 ミカ「コレがいいの!コレにする!」 さわ子「ミカちゃん…。」 キョーコ「はいはい、分かったわよ。後悔するんじゃないわよ?」 ミユキ「また、押し負けた。」フフリ キョーコ「うるっさい!」 547 : ◆PzD3ftv2xo :2009/08/21(金) 22:35:57.41 ID:nx37/sPHO 回想、再び音楽室 キョーコ「へえ~!さわ子好きな人出来たんだ!」 さわ子「ちょっと、声が大きいよ!」 ミユキ「ここは、音楽室。防音、ばっちぐ~。」 さわ子「そういう問題じゃないよ!」 ミカ「よしさわちん、早速告白だ!レッツゴー!」 さわ子「ええ!?ちょ、ちょっとミカちゃん!!」 …………… キョーコ「どうなるんだろ…。」 ミユキ「ドキドキ。」 ミカ「お、来た来た。どうだった?」 さわ子「もっと…ワイルドな人が好きなんだって…。」 ミカ「ワイルド…ワイルドと言えば、メタル!よし、明日からあたし達軽音楽部は、メタルバンドをやるぞ!さわちんの幸せの為に!」 ミユキ・キョーコ「おー!」 さわ子「なんでそうなるの~!?」 567 : ◆PzD3ftv2xo :2009/08/21(金) 23:08:50.11 ID:nx37/sPHO …………… さわ子「とまあ、とにかく私に一直線な子だったわ。」 梓「きっと、よっぽどさわ子先生に惚れ込んでたんですよ。」 さわ子「私に惚れてたのか。…嬉しいけど、ちょっと複雑ね。」 紬「まあ、女子校ではよくある事ですわ☆」 澪(よくある事なのか!?) 律「んで、なんでさわちゃんがユキヒロ持ってんだ?」 さわ子「ミカちゃんちが火事にあう前の日にね、久しぶりにみんなで集まって演奏会しないか話になってね。」 さわ子「それでミカちゃん、ベースのメンテしてなくてさ、色々ヤバかったから私がメンテしてあげる為に預かってたのよ。その次の日にあんな事になって…。」 さわ子「ユキヒロ見ると思い出して悲しくなるから、ずっとしまい込んでたのよ。まあ、時々メンテはしてたんだけどね。」 57 : ◆PzD3ftv2xo :2009/08/22(土) 19:34:11.69 ID:yjXr8ItVO 次の日 唯「やっほ~あずにゃん!…じゃなくて、ミカさん?」 梓「あずにゃんで合ってますよ、唯先輩。」 律「はっはっは、バレバレですぞミカさん!梓は自分の事あずにゃんとは言わないぜ!」 梓(ミカ)「バレたか。そんな事より、ユキヒロまだかな~?」ワクワク 紬「私も楽しみですわ~。」ニコニコ 澪(ムギは一体何を期待してるんだろう…。) さわ子「待たせたわね!持ってきたわよ!はい、ミカちゃん。」 梓(ミカ)「ユキヒロ!会いたかったよ~!」ギュッ さわ子「私がメンテしててあげたんだから、感謝しなさいよね?」 梓(ミカ)「さわちん!だ~い好き!」チュッ さわ子「んむ!?」 唯律澪紬「!!!」 72 : ◆PzD3ftv2xo :2009/08/22(土) 20:13:38.24 ID:yjXr8ItVO 唯「あう~。あずにゃんのちゅ~…。」 律「羨ましいのかよ。」 紬「良いもの見せてもらいました~。」テカテカ 澪(お…女…同士で…キ…キス…!?)ドキドキ さわ子「いきなり何するのよ、もう!」 梓(ミカ)「…えへへ。ありがとね、さわちん。ユキヒロの事…よろしくね。」 さわ子「はいはい、分かってるわよ!…じゃあ、またね。」 梓(ミカ)「うん!絶対さわちんの子供になるから!じゃあね!」 114 : ◆PzD3ftv2xo :2009/08/22(土) 21:02:59.65 ID:yjXr8ItVO 夜 prrr… さわ子「あっキョーコちゃん?ねえ、明後日さあ、DEATH DEVILのメンバーで久々に集まらない?」 キョーコ『さわ子から誘って来るなんて珍しいわね。どういう風の吹き回し?』 さわ子「ほら、明後日ってさ…ミカちゃんの命日じゃない?それに、ちょうどお盆って事もあるし。…笑って送り出してあげたいの。」 キョーコ『…もうそんな時期なのかあ。時間経つのって早いね。…オッケー。他のメンバーはわたしが集めとくわ。って、ベースどうすんの?』 さわ子「私が弾くわ。ちょうどユキヒロ持ってるし。」 キョーコ『ふ~ん。やっと失恋から立ち直ったか。』 さわ子「どういう意味よ?全く…。」 キョーコ『ふふ。明後日また会おうね。んじゃ。』ガチャ さわ子「ミカちゃん…楽しみにしててね。」 終わり

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