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498 :ギ―助 ◆CvdBdYFR7. :2009/08/25(火) 22:54:34.31 ID:1SJxJ4HD0 【音楽殺人】 「はぁ…はぁ…」 私の前には、血を流して倒れている澪ちゃんがいた。 そう、私がやったのだ。私が今この手で殺したのだ。 「誰にも…見られてないよね」 周囲を確認すると、私はすぐに音楽室を出た。 なぜ私が澪ちゃんを殺したのか。それには理由があるんだけど、今は教えられない。 とりあえず今は証拠を隠滅して、アリバイ作りに励まなくちゃ。 501 :ギ―助 ◆CvdBdYFR7. :2009/08/25(火) 23:00:46.39 ID:1SJxJ4HD0 手袋を付けて後ろからアンプで殴り付けた。 ただそれだけの単純な行為だけど、そこにはたくさんの証拠が残ってしまっている。 「まずは…ここだよね」 私は学校の裏にある焼却炉に手袋を捨てた。 あと1時間後にはすべて綺麗さっぱり燃やしてくれるだろう。 ついでに服も捨てる。返り血を少し浴びてしまったから。 この日のために、制服はもちろん2着用意してあった。 「これで証拠は隠滅。あとはアリバイかな」 でも、これについてはあまり問題じゃない。 ムギちゃんとあずにゃんは私の共犯者だから。 後はりっちゃんを何とかすればいいだけだった。 503 :ギ―助 ◆CvdBdYFR7. :2009/08/25(火) 23:08:10.47 ID:1SJxJ4HD0 そうそう、なんで澪ちゃんを殺したか言ってなかったね。 理由は単純。和ちゃんを私から取ったから。 りっちゃんがいるくせに、私の幼馴染まで取るなんてありえない。 「あ、ムギちゃん」 向こうからムギちゃんがやってきた。手はずどおり。 「唯ちゃん、うまくやったみたいね」 「あれ、見てきたの?」 「少しだけね。完全に死んでたわ」 「うん、何発か殴ったから」 「わたしにもやらせてほしかったわ」 「今からでもおそくないよ?やってくれば?」 「いやよ、冗談なんだから」 ムギちゃんも澪ちゃんに対して結構恨みがあるみたいだった。 504 :ギ―助 ◆CvdBdYFR7. :2009/08/25(火) 23:10:12.83 ID:1SJxJ4HD0 「もうすぐりっちゃんが音楽室に行くころかな?」 「えぇ、澪ちゃんから送られてきたメールを見てね」 「発狂しちゃうかな?」 「どうかしらね」 私たちは雑談をしながら下校した。 その日はそれだけ。 507 :ギ―助 ◆CvdBdYFR7. :2009/08/25(火) 23:16:05.62 ID:1SJxJ4HD0 次の日、私たちが学校に行くと、警察がいっぱい来てた。 教室もなんだかざわざわしてる。あ、りっちゃんがいない。 当り前か、第一発見者なんだから事情聴取を受けてるに違いないよね。 「あ、ムギちゃん、おはよ」 「おはようございます。結構おおごとになっちゃいましたね」 ムギちゃんが照れ笑いをしながら言った。 「しょうがないよ、だって殺人だもん」 「ですね、ははは」 「そういえば、あずにゃんはやってくれてるかな?」 あずにゃんの役割はりっちゃんに罪を着せること。 第一発見者のりっちゃんが実は澪ちゃんを殺していたって吹聴してもらうんだ。 509 :ギ―助 ◆CvdBdYFR7. :2009/08/25(火) 23:21:29.18 ID:1SJxJ4HD0 「大丈夫よ。今頃りっちゃんはしどろもどろになって、警察に連れて行かれる所かしら」 「ははは、傑作だね」 学校がまともに機能していなかったから、私たちは帰ることにした。 廊下の向こうから、あずにゃんがやってきた。 「唯先輩、おはようございます」 「おはよう、あずにゃん。どうだった?」 「傑作ですよ。律先輩の慌て具合といったら」 あずにゃんはからからと笑う。うまくいったいたいだ。 「私の証言に文句も何も言わないんです。ただ黙って下を向いてるだけ」 「それじゃ、捕まえてくださいっていうのと同じだわ」 ムギちゃんも後に続いて笑う。 「やっぱり、ココがおかしくなっちゃったのかな?ショックで」 頭を指差しながら、あずにゃんに尋ねる。 510 :ギ―助 ◆CvdBdYFR7. :2009/08/25(火) 23:29:36.31 ID:1SJxJ4HD0 「そうですね、きっと。あ、もうすぐ律先輩が見えますよ」 昇降口を出たところに、パトカーが数台とまっていた。 ちょうど、りっちゃんが連行されるところだった。 「あ、あれ律先輩ですね」 「顔が布で隠されてる…」 「もう殺人犯決定ですわね」 その時、一瞬布の中のりっちゃんと目が合った気がした。 突然、警察官の叫び声が聞こえた。 「おいっ!なにするんだっ!」 りっちゃんは警察官の拳銃を奪い、私に照準を合わせてためらわずに引き金を引いた。 一瞬の出来事だった。わたしは吹っ飛んだ。 511 :ギ―助 ◆CvdBdYFR7. :2009/08/25(火) 23:35:10.39 ID:1SJxJ4HD0 「気がつくと、胸から血がどくどくと出ている…そして目の前にはりっちゃんが立っていた」 ふむ… 「『唯、さよなら』そう言ってりつちゃんは私の頭にとどめの一撃を打ち込んだ」 う~ん 「どうだ?良い感じだろ?今年はこれで劇をやろうよ!タイトルは『音楽殺人』!」 澪がにこにこしながら私のことを見てくる。 「なぁ、澪。みんな引いてるぞ」 ムギも唯もあずさも、私が朗読したこの台本を聞いて、青ざめていた。 「澪ちゃん…すごいね」 唯、おだてなくていいんだぞ。 結局、私たちは今年も文化祭でライブをすることになった。 Fin

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