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377 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/23(日) 03:18:27.45 ID:lH1MP75N0
作品プレビュー
平沢唯・元ギターリスト
唯「みんなひさしぶりだね」
憂「ごめんね…お姉ちゃん…」
唯「新聞見たけど死んだって本当!?」
澪「怖い怖い怖いともだちコワイコワイコワイコワイコワイ」
唯「じゃあ・・この子の父親は・・・」
聡「俺も参加させてくれよ!!いいだろ、姉ちゃん!」
???「久しぶり、懐かしい・・けどあれから随分変わったわね、日本」
唯「この人殺し!卑怯者!その仮面を外して顔を晒してみろ!」
律「私達が人類の救世主!かっこいいじゃん!」
唯「あなたが・・・ともだち・・・・?」
430 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/23(日) 05:18:31.97 ID:lH1MP75N0
20世紀少女~
放送部「演劇部、ありがとうございました。
それでは続いての演目は、桜高軽音部の登場
です。それでは、どうぞ」
432 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/23(日) 05:29:42.29 ID:lH1MP75N0
唯「どうも~、軽音部です!」
澪「あ…今日は私達の演奏聞きに来てくれて
あ…ありがとう!」ヵァァ…
律(澪顔真っ赤だぜ…へへ…あがってんなあ)
紬「(アイサインで)澪ちゃん、落ち着いて」
澪「!!(アイサインで)す、すまない!」
梓「唯先輩、私があわせてきます、メインどうぞ」
433 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/23(日) 05:35:50.89 ID:lH1MP75N0
唯「いいの、あずにゃん!?」
梓「OKです、唯先輩がボーカルしていく
最中のギターは任せてください!(澪
先輩はあの様子だし、唯先輩はギター
とボーカルの両用は無理…!ならばここは
後輩の私が支えなければ…!まかせてください
唯先輩、フォローはばっちりこなしてみせます…)
435 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/23(日) 05:49:22.35 ID:E9liwNEe0
唯「わかった!私歌うよ!」
律(…どうやら唯がボーカル一拓みてーだな…)
澪(うう…相変わらず人前は苦手だ…
どうしても慣れることはできない…すまない、唯)
紬(でもいいのよ…人にはかならずできることと、
どうしてもできないこととがあるんだから…)
519 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/23(日) 12:54:32.99 ID:E9liwNEe0
唯「それじゃいっくよ~
まずはじめの一曲~」
~2020年~
まだ夏の暑さが残ったある日のこと
唯「ん~暑い、暑いよ~」
520 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/23(日) 12:59:21.59 ID:E9liwNEe0
私、平沢唯は暑さから動くこと
ができず、今日も自堕落に
寝転がっていました。
?「おぎゃー、おぎゃー!」
唯「うわわ、起きちゃった」
私はだるさを感じながら、彼女
の元へ急ぐ。
唯「どうしたの、累!」
521 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/23(日) 13:04:09.59 ID:E9liwNEe0
累?「おぎゃー、おぎゃー」
唯「う~ん、もうミルクの時間
かな、自分の子供じゃないし、
よくわからないよ~」
522 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/23(日) 13:13:32.91 ID:E9liwNEe0
累はミルクを飲ませたら
泣き止んだ
唯「よかった~、おとなしくなったよ」
唯は1つの写真立てを眺める。
そこには彼女と、そしてもう一人
彼女によく似た(少し顔立ちは幼い)
2人の少女の姿があった。
唯「どこいっちゃったんだよ~、
早く帰ってきてよ~、憂~」
523 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/23(日) 13:27:44.77 ID:E9liwNEe0
また、彼女は寝転がった。
携帯電話の呼び出し音が鳴り響く。
唯「もお~、今度は何~?」
唯は携帯電話を取る。
唯「はい、もしもし平沢唯です。」
??「!おっ唯か、久しぶり」
唯「誰~?」
524 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/23(日) 13:32:14.94 ID:E9liwNEe0
??「誰っておま・・わかんないのか~!?
悲しいことだ、私はすぐにおまえだと分かった
ってのにさあ~」
唯「だって私名乗ったじゃん!」
??「まあそうなんだけどさ~、
わかってほしかったぜ~わたしとしては」
526 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/23(日) 13:38:13.37 ID:E9liwNEe0
唯「ごめ~ん、でもわかんないや」
??「まあその方が唯らしいっちゃらしい
けどな~、でも2年もクラス一緒で、同じ
部活だったろ、私ら」
唯「へ?」
541 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/23(日) 15:34:29.46 ID:E9liwNEe0
部活――――――
懐かしい響きだった。
瞬時に思い返される高校生活。
それはカメラフィルムのように
唯の頭を駆け巡る――――――
唯「ていうか、いまのってさり気なく
私を馬鹿にしたよね。その言葉に私
傷ついたよ、「りっちゃん」!!」
??「何だ唯、お前私のことわかって
たんじゃねーかー!」
549 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/23(日) 15:45:06.30 ID:E9liwNEe0
唯「へ?」
唯は今確かに彼女の名前を呼んだ―――
しかし彼女には確信どころか、名前を
言ったことに驚きすらしていた。
唯(私、無意識の内に――――?)
561 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/23(日) 16:00:42.69 ID:E9liwNEe0
??=律「さてはおまえ、本当はわかってて
わたしのことためしたな~!?」
唯「え!?う…ああ、えと、ごめんねりっちゃん」
律「やっぱり~」
564 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/23(日) 16:04:52.44 ID:E9liwNEe0
律「でもまさか唯に一杯
食わされるとは…意外だ」
唯「もお~、りっちゃんったらあ~
またそうやって私を馬鹿にする~」ぷんぷん
律「へっへ~、ごめんごめん~」
このしゃべり方で、自分のペースに巻き込む。
時折すこし早とちりし、勝手に勘違いしてしまう。
それは確かに高校時代の、彼女の性格を思い出させた。
567 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/23(日) 16:12:59.73 ID:E9liwNEe0
でも何だろう?
いきなり電話してくるなんて。
ここしばらくは、連絡とってなかったな。
なんてことを考えながら
唯「そういえば、何で電話してきたの?
私に何か用があったんでしょ?」
律「ああ、そうだった。いけね―いけね―」
律「ところで唯さ―」
唯「何?」
律「お前今月末って予定なんかある?」
569 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/23(日) 16:22:49.29 ID:E9liwNEe0
唯「う~ん、何もなかったと思う
けど~~何で?」
律「いやさ実はな、今月終わりに
10年以来の同窓会でもやらないか、
って話があってな~」
唯「同窓会!?」
572 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/23(日) 16:45:38.30 ID:E9liwNEe0
律「ああ、そうなんだよ。
それでいま高校時代の連中に
声かけてるとこでな。」
唯「へ~、すごいね。」
573 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/23(日) 16:54:00.73 ID:E9liwNEe0
律「で、どうなんだ?これそうか?」
唯「う~んわかったよ!行くよ!」
律「ん、そっか!じゃ唯参加…と!
ところで唯もさ、電話かけんのに
手伝ってくれないか?」
唯「え?」(う~ん、累のことはあるけど、
さっき泣いたばっかりだし…りっちゃんの
ことも断わっちゃだね…!)
623 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/23(日) 18:50:32.25 ID:E9liwNEe0
一方、場所が変わり、
とある建物内
ここでは今日セミナーが開かれていた。
モブ1「ええい、あの人は出てこないのか」
モブ2「早くでてきてくれえ」
モブ3「今日もあなたの奇跡が見たい」
幹部「くっまだか……」
709 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/23(日) 22:21:50.24 ID:JTUpHlp60
唯サイド
唯「うん、いいよ」
唯「それで、誰に電話すればいいの?」
律「んーとな、○○と△△△、@@@や***には
もう連絡とったから…そうだな…唯には×××と¥¥¥
&&に%%%とか…、あと澪にも連絡とってみろよ」
755 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/24(月) 00:31:42.01 ID:Lw08pEpL0
唯「澪ちゃん?りっちゃん連絡しないの?」
律「ん?ああ、別にわたしから電話しても
いいけどさ、あいつとはこの間また会ったからな
それに澪もお前とはずいぶん会ってないって言ってたし」
761 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/24(月) 00:52:37.98 ID:Lw08pEpL0
唯「ああそうだっけ、澪ちゃんとは
卒業後に1,2度だけあったきりか~」
律「そうらしいな、澪もお前に少し
会いたがってる様子もあったしな、
電話したら驚くだろうぜ!」
768 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/24(月) 01:05:32.86 ID:Lw08pEpL0
唯「そっか~、そうだね、じゃあ
澪ちゃんに連絡は任せてよ!」
律「任せたぞ、唯隊員!」
唯「ラジャー、お任せあれ
りっちゃん隊員!」
律「了解!じゃあ唯隊員にはその5人
の捜索・交渉を頼む!わたしはまだ
$$$とか##やムギのところへ
電話かけてみるから!」
唯「!ちょっと待って!りっちゃん隊員」
769 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/24(月) 01:12:27.63 ID:Lw08pEpL0
律「な、なんだね唯隊員!」
唯「電話するのは今ので全員?」
律「へ?んっと…ああ、そうだけど?」
唯「何いってるのさりっちゃん、それじゃ
一人足りないじゃん!」
律「はあ?何言ってんだよ、んなわけ…
って唯…おまっ、まさか!?」
唯「そのまさかだよ!」
771 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/24(月) 01:18:57.53 ID:Lw08pEpL0
唯「ひどいよりっちゃん!和ちゃん
のこと仲間外れにするなんて!」
律「いや、待て唯。別に忘れてたとか
そういうわけじゃね…」
唯「じゃあなんで和ちゃんだけ参加
の連絡しないのさ!和ちゃんを除け者
にするなんて、りっちゃんひどすぎるよ!」
律「う…でも唯、あいつはもう何年もずっと…」
唯「やめてよ!それ以上いったらいくらりっちゃん
でも私は怒るよ!」
779 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/24(月) 02:00:47.28 ID:Lw08pEpL0
律「な、なあ…唯さ…」
唯「もういい!和ちゃん家も入れて
6件に電話翔るね!もう他に用は
ないでしょ!じゃ!」
唯は電話を切る。
唯「ひどいよ…りっちゃん」
787 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/24(月) 03:05:48.54 ID:Lw08pEpL0
律サイド~
律「おい、ちょっとまてよ、唯!」
律は大声で唯の名を呼ぶ。
しかし、電話から聞こえるのは
ツーツーというすでに切られた音だけだった。
律「ちくしょう!何だってんだ!」
律は壁を殴る。
律「何やってんだ…わたしは…!」
788 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/24(月) 03:28:59.37 ID:Lw08pEpL0
律「…唯…畜生…生きてるなら
いいんかげん出てきやがれってんだ……和…」
律は名簿を握り締める。その腕筋には
血管が浮かび上がっていた。
~律サイド終わり
791 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/24(月) 03:51:28.79 ID:Lw08pEpL0
%%%サイド~
%%%「は~い、いまからみんな
で絵を描きましょ~」
園児たち「は~い」
園児1「……」
792 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/24(月) 03:58:38.85 ID:Lw08pEpL0
園児2「え~絵書くのつまんね~」
%%%「そんなことな~いよ、園児2君
はお絵かき嫌い?」
%%%は園児2にぐいっと
顔を引き寄せる。
園児2「っ!(近い近いっ!)好きで・・す・・」
%%%「そう、良かった~」
793 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/24(月) 04:06:33.76 ID:Lw08pEpL0
%%%「ん~と、じゃあみんなの好きなもの
を絵に描いてみてくださいな」
%%%(これなら園児2君も楽しい気持ちで描ける
よね・・・」
園児3「お~い、園児2」
園児2「な、何だよ」
園児4「お前さっきの好きって
何のことだ~?」
園児2「っ!?はっはぁ!?そ、そんなん
絵描くのにき、決まってんだろー!!」
794 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/24(月) 04:11:31.17 ID:Lw08pEpL0
園児3「ホントか~?」
園児2「あ、ああ、ホントにきまってんだろーが!」どきどき
園児5「でも俺知ってるんだ~、園児2、
お前%%%先生にホの字だってことさ~」
園児3&園児4(ああ~、やっぱり)
園児2「!!、な、何だってそんなこと・・」
%%%「何の話をしてるの~?」
園児2,3,4,5「!!」
795 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/24(月) 04:16:18.00 ID:Lw08pEpL0
園児2「あ、ああ、いや・・別にな園児5「いや、園児2が
%%%先生のことが好きかって話」!!」
園児2「てってめー!園児5!」
園児5「うわー逃げろー」
園児2「まちやが・・!?」
%%%「待つのはあなたの方、園児2君」
796 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/24(月) 04:21:36.43 ID:Lw08pEpL0
%%%「るりがけんかは嫌いだと
いうことは覚えてるよね?」
園児2「は・・はい・」
%%%「じゃあ、けんかはしないのよね?」
園児2「も・・もちろん!約束します!」
%%%「そう、良かった・・。それに
何も怒ることなんてない・・、るりも
園児2君のことは大好きだから・・」
797 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/24(月) 04:24:54.43 ID:Lw08pEpL0
園児2「!?(か、からかわれてる!?
いや、この人がそういう人じゃないのは
俺もよく知ってる・・、じゃあ…)
せ、先生、それって・・)」
園児1「ふわあ~ん」
798 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/24(月) 04:31:46.59 ID:Lw08pEpL0
%%%「あら、どうしたの園児1ちゃん?」
園児1「クレヨンがくだけた~」
園児6「ご、ごめんよ~まちがってふんじゃって!」
園児1「え~ん」
%%%「そうなの、じゃあ園児1ちゃん
にこれ!」
%%%(るり?)は園児1にクレヨンを手渡す。
園児1「えっ?貰っていいの!?わーい」
%%%「園児6君・・」
園児6「はい」
%%%「もっと周りには気をつけましょう♪」
園児6「は、はい!」
799 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/24(月) 04:40:41.78 ID:Lw08pEpL0
園児2(そう、この人は、誰にでも
好かれる、そういう人だ・・・
子供たちと笑い、子供たちと泣き、
俺は、そんなこの人が、たまらなく
大好きだ・・でも、この人にとって
おれはその他大勢の1人・・
ええい、もっと男を磨かねば!」
ふわり、と一陣の風が吹く。
その風に煽られ、先生の腰まで伸びた
髪の毛が舞う。
その先生の胸には高見沢留華
(読み、たかみざわるりか)と記された
名札が付いていた。
%%%=留華(るりか)サイド終わり~
883 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/24(月) 13:39:31.72 ID:Lw08pEpL0
唯「ん~と、それじゃ電・・」
その時だ。家のベルが鳴った。
唯「わっ!誰か来た!」
私は玄関へと向かっていく。
唯「(誰だろ~)は~い、今出ま~す。」
私は玄関を開けた。
894 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/24(月) 14:19:57.93 ID:Lw08pEpL0
それでは正解発表!
唯は扉を開ける。
するとそこにいたのは――
???「あ、どうも。唯先輩!」
唯「ああ、よく来たね。
どうぞ上がって上がって~」
???「はい、ではお言葉に
あまえて…累の様子はどうです?」
895 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/24(月) 14:25:13.17 ID:Lw08pEpL0
唯「ん~、特に変わらないよ~」
???「そうですか」
唯「ただ、やっぱり累の傍には
母親がいたほうがいいかなって思う」
???「そうですよね…私の家も
母親一人なんで、やっぱり時折
父親恋しくなる時があるんです・・」
唯「そっか・・」
897 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/24(月) 14:32:45.92 ID:Lw08pEpL0
彼女は遠くを見上げていた。
その場が少し冷たい感じになる。
???「あっ…、すいません
こんな話しちゃって・・・、
そうだ、累ちゃんの様子見てきて
もいいですか?」
唯「いいよ、そんなの気にして
ないし。ウェルカムだよ!
累もあなたにはきっと
会いたいはずだし。
だから・・さ、面倒みてきて」
898 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/24(月) 14:39:16.69 ID:Lw08pEpL0
唯は彼女の手を握る。
???「(先輩、ありがとう・・)はい、累ちゃんどこ
です?」
唯「ん~、今奥のおもちゃ部屋に
いるよ~」
???「それじゃちょっと見てきますね」
タッタッタッタッタ
899 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/24(月) 14:45:06.55 ID:Lw08pEpL0
彼女は奥の部屋に辿り着いた。
???「こんにちは累ちゃん。
またお姉ちゃん遊びに来たね」
累「だー、だー」
???「ふふっ、やっぱり
子供はかわいいな~、
これが憂の子か~」
903 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/24(月) 14:57:32.62 ID:Lw08pEpL0
???「でもやっぱり先輩は
強い…自分の子じゃない
幼子をこうして面倒見てて…、
わたしも見習おうっと・・」
彼女の中で何らかの決意があった。
906 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/24(月) 15:06:19.67 ID:Lw08pEpL0
累「う~、う~」
累が何か叫んでいる。
???「何、どうしたの累ちゃん!?」
彼女が累に駆け寄る。
累「あー、あー」
909 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/24(月) 15:14:10.76 ID:Lw08pEpL0
累は一点をみつめていた。
彼女もそれに気づく。
累「あーあー」
累の目線の先は、バスケットボール
がおいてあった。
910 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/24(月) 15:17:37.48 ID:Lw08pEpL0
???「な、何!?あれが欲しいの?」
累「だーだー」
???「ちょっと待っててね、いま
取ってあげる…」
そう言い、彼女は立ち上がり、
届かないので背伸びしようとする。
と、その時
累「らー、らー」
912 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/24(月) 15:23:32.17 ID:Lw08pEpL0
累は叫ぶ。すると
???「むぐっ!?」
???が倒れてどんっと尻餅ち
をついた
???「痛ったたあ~、何だ、ボール
が転がって落ちてきたのか。
顔に赤く跡になってる~」
彼女は鏡を見て、鼻をさする。
914 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/24(月) 15:37:04.65 ID:Lw08pEpL0
???「でも何で急にボール
が落ちたんだろう・・・?」
累「らーらー」
その時、累はボールのあった
棚目掛けて手を伸ばしていた。
???「累ちゃん!?まさか今のは
…そんなこと、あるわけないよね…」
累「むーむー」
917 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/24(月) 15:47:47.21 ID:Lw08pEpL0
彼女はその事を頭から掻き消す
???「いったたた・・よっこいしょっと」
彼女はボールを手にとる。
???「じゃあボールでお姉ちゃんと
遊ぼうかー」
累「やー」
918 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/24(月) 16:00:01.48 ID:Lw08pEpL0
???はしばらくボールで累
と遊んでいた。
そこに、唯がやってくる。
唯「おまたせ~、お菓子準備
してたら時間掛かっちゃってさ~、
ってどうしたのさ、純ちゃん!
その鼻!」
920 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/24(月) 16:07:27.99 ID:Lw08pEpL0
純「え?ああ、これはさっきそこの
バスケットボールがわたしの顔
に当たってしまって…」
唯「ええ~、それは大変だよ!
ちょっと待ってて、鼻血も出てるし
手当てするよ~」
938 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/24(月) 18:06:33.91 ID:Lw08pEpL0
唯は隣部屋から救急箱を持ってくる。
純「すいません、お世話になります」
唯「良いよ~別に、気にしないで~」
唯は言いながら、純に近づく。
唯「ちょっとじっとしててね~」
純「は、はい。どうぞ!(ち、近い)」
唯「えいっ!」
唯は純の鼻に絆創膏を貼る。
純「あ、ありがとうございます(よく見てる
とこの人って、結構かわいいとこあるな・・・、
憂の言ってたことが分かる気がする)。」
唯「鼻も任かしてね!」
960 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/24(月) 19:10:24.99 ID:Lw08pEpL0
唯は純の鼻につめものをする。
唯「もう大丈夫だね!」
純「はい、ありがとうございます(優しい人)」
唯はボールを持ち上げる。
唯「このボール…」
純「?(何だろう)どうしました先輩?」
964 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/24(月) 19:21:51.47 ID:Lw08pEpL0
唯「純ちゃん、このボール、どうしたの?」
純「ん、ああ、そのボールは
累ちゃんがほしがってたんです。
それで取ろうとして、失敗しちゃって
この顔です」
唯「そっか~えへへ、ごめんね
純ちゃん」
唯は両手を合わせて、頭を下げる
純「構わないですよこのくらい。
それにわたしも累ちゃんのこと好きだし
一緒に遊びたかったから・・」
970 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/24(月) 19:28:08.01 ID:Lw08pEpL0
純「だからいいんですよ・・
累ちゃんもやっぱり母親
いないとあれだろうから・・
だから代わりでもいいから
わたし・・・・」
唯「純ちゃん!」
唯はじょろじょろ涙を流す。
989 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/24(月) 19:50:34.77 ID:Lw08pEpL0
唯「うう・・ありがとう!
ありがとう純ちゃんんん!!」
純「わ、そんなおおげさな、先輩!」
唯は純の手をぶんぶん振り、上げ下げする。
唯「良かったね~、良かったね、累、憂」
158 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/24(月) 22:22:37.79 ID:Lw08pEpL0
唯「わたしも累の傍にいつでも
いられる訳じゃないし助かるよ~」
純「で、でも先輩、わたしはあくまで
母代わりですよ?」
唯「それでもありがとう~、
憂が帰ってくるそのときまで
あの子に母親と呼べる
ような人物がいることは
きっと幸せにつながるから」
171 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/24(月) 22:53:06.09 ID:Lw08pEpL0
純「そうですか・・わたしなり
にもがんばっていきます!」
唯「そのいきだよ!」
172 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/24(月) 22:58:33.30 ID:Lw08pEpL0
その話の後、私と先輩は累ちゃん
と3人で遊ぶことにした。
237 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/25(火) 03:00:30.17 ID:YG8iN6860
唯はバスケットボールを見つめる。
純「どうなさったんです、先輩?」
唯「ああ~、このボール見てたら
昔のこと思い出してね~」
純「昔?」
唯「うん、このボールはね、
私と憂が2人が使ったボールなんだ」
純「そうなんですか」
241 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/25(火) 04:04:11.92 ID:YG8iN6860
唯「思い出すな~、あの時のこと」
唯は回想に入る
~20年前~
唯8歳
憂7歳
311 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/25(火) 12:08:05.80 ID:YG8iN6860
クリスマスの日
唯「わ~い、プレゼントだ~!
何かな何かな~?」
憂「あけてみようよお姉ちゃん」
唯「そうだね、さすが憂だ」
唯は憂に擦り寄る。
312 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/25(火) 12:19:20.99 ID:YG8iN6860
憂「(お姉ちゃん・・かわいいな・・・)
さ、開けちゃおう」
唯「いっくよ~」
2人の姉妹は箱を開ける。
328 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/25(火) 14:15:20.51 ID:YG8iN6860
中を見てみる
唯「わあ、バスケットボールだぁ」
憂「ほんとだ」
唯「ぴかぴかだぁ」
憂「そうだねお姉ちゃん」
唯「(これはバスケットボールだから)
ん~と、名前はケー太でおっけーだね」
憂「お姉ちゃんって何にでも名前つけるのね」
341 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/25(火) 16:22:50.08 ID:YG8iN6860
唯「見て見て和ちゃ~ん」
和「何?どうしたのそれ?」
唯「サンタさんから貰えたんだ~」
和「そう、よかったわね」
唯「和ちゃんもあとで遊ばない?」
和「そうね・・、別に今日は
何の予定もないし、いいわよ」
唯「やったー」
媛子「(何を話しているんだろう)」
342 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/25(火) 16:30:33.34 ID:YG8iN6860
わたくしの名前は、桜井 媛子。
読み方は(さくらい ひめこ)
彼の有名な桜井商事の跡取りですわ。
成績優秀、クラスの華であり、
まとめる存在でもあるわ。
もちろん学校の中でわたくし
を知らぬ不届き者などいませんことよ
344 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/25(火) 16:41:51.79 ID:YG8iN6860
そして名門校で首位の成績を取り、
エリートコースをまっしぐら
やがては両親の会社を
引継ぎそしてさらなる
発展をとざしていくことでしょう。
まあ、このクラスでのわたくしの
ポジションはその名に恥じぬまさしく
ひめそのものでしょう。
媛子「おーほっほっほっほっほ!」
媛子は高らかに嘲笑う。
クラス一同「(うわぁ・・また笑ってらァ・・・)」
352 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/25(火) 16:48:23.96 ID:YG8iN6860
唯「ん?今の声・・」
唯は声の主を見る。
唯「(あ、そうだ)ヒメちゃん!」
媛子「!!?(ひ、平沢唯!)」
471 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/25(火) 22:33:04.85 ID:YG8iN6860
媛子に近づく唯
媛子「何、なんですの!?」
569 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/26(水) 01:34:32.18 ID:NsS1HHlC0
唯「ん~とね、媛子ちゃんも
一緒に遊ばない?」
媛子「はあ!?よ、よしてくださいまし、
なぜわたくしがあなたとともに遊ぶなどと
しなければ…」
582 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/26(水) 01:58:54.47 ID:NsS1HHlC0
唯「え~だめなの
媛子ちゃん?」
媛子「ッ!?(な、何ですの・・
その潤んだ瞳・・、まるでわたくし
が悪いかのような・・・)」
593 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/26(水) 02:37:30.57 ID:NsS1HHlC0
媛子「(し・・しかたありませ
んわ、・・ここはあなたたちよりも
はるかに広く大人なこころをもつ
わたくしが折れて差し上げますわ…)
614 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/26(水) 03:17:43.44 ID:NsS1HHlC0
唯「媛子ちゃあ~ん」
媛子「まっまあ・・どうしてもと
いうなら考えて差し上げないこと
もないことも無くって…」
134 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/27(木) 01:15:07.03 ID:QobLaVHn0
媛子「(まったく・・なぜこの
わたくしがどぎまぎせねば
なりませんのっ!)」
136 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/27(木) 01:23:32.09 ID:QobLaVHn0
唯「やった~媛子ちゃん
とも遊べる~」
媛子「!!(何ですと!?)他に誰かいらっしゃるの!?」
138 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/27(木) 01:27:40.79 ID:QobLaVHn0
唯「え、、ん~とね、女Aちゃんに女
Bちゃん、あとね~和ちゃん!」
媛子「和!真鍋和ですか!(なら
なおのことこの誘い断わることはできない
……何故なら!)
153 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/27(木) 03:12:58.80 ID:QobLaVHn0
媛子「彼女はこのわたくしを
差し置いてクラス委員長に
抜擢されましてよ!ありえませんわ
、こんなこと!」」
267 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/27(木) 12:39:06.29 ID:QobLaVHn0
媛子「(我がライバル真鍋を
出し抜きわたくしが頂点に
立ち上るチャンスですわね
…これは!)」
730 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/28(金) 23:52:04.20 ID:T8IP7CHu0
唯「じゃあまた放課後ねー」
媛子「よ、よろしいですわ」
と、唯にクラスメイトが近付く。
377 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/23(日) 03:18:27.45 ID:lH1MP75N0
作品プレビュー
平沢唯・元ギターリスト
唯「みんなひさしぶりだね」
憂「ごめんね…お姉ちゃん…」
唯「新聞見たけど死んだって本当!?」
澪「怖い怖い怖いともだちコワイコワイコワイコワイコワイ」
唯「じゃあ・・この子の父親は・・・」
聡「俺も参加させてくれよ!!いいだろ、姉ちゃん!」
???「久しぶり、懐かしい・・けどあれから随分変わったわね、日本」
唯「この人殺し!卑怯者!その仮面を外して顔を晒してみろ!」
律「私達が人類の救世主!かっこいいじゃん!」
唯「あなたが・・・ともだち・・・・?」
430 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/23(日) 05:18:31.97 ID:lH1MP75N0
20世紀少女~
放送部「演劇部、ありがとうございました。
それでは続いての演目は、桜高軽音部の登場
です。それでは、どうぞ」
432 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/23(日) 05:29:42.29 ID:lH1MP75N0
唯「どうも~、軽音部です!」
澪「あ…今日は私達の演奏聞きに来てくれて
あ…ありがとう!」ヵァァ…
律(澪顔真っ赤だぜ…へへ…あがってんなあ)
紬「(アイサインで)澪ちゃん、落ち着いて」
澪「!!(アイサインで)す、すまない!」
梓「唯先輩、私があわせてきます、メインどうぞ」
433 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/23(日) 05:35:50.89 ID:lH1MP75N0
唯「いいの、あずにゃん!?」
梓「OKです、唯先輩がボーカルしていく
最中のギターは任せてください!(澪
先輩はあの様子だし、唯先輩はギター
とボーカルの両用は無理…!ならばここは
後輩の私が支えなければ…!まかせてください
唯先輩、フォローはばっちりこなしてみせます…)
435 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/23(日) 05:49:22.35 ID:E9liwNEe0
唯「わかった!私歌うよ!」
律(…どうやら唯がボーカル一拓みてーだな…)
澪(うう…相変わらず人前は苦手だ…
どうしても慣れることはできない…すまない、唯)
紬(でもいいのよ…人にはかならずできることと、
どうしてもできないこととがあるんだから…)
519 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/23(日) 12:54:32.99 ID:E9liwNEe0
唯「それじゃいっくよ~
まずはじめの一曲~」
~2020年~
まだ夏の暑さが残ったある日のこと
唯「ん~暑い、暑いよ~」
520 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/23(日) 12:59:21.59 ID:E9liwNEe0
私、平沢唯は暑さから動くこと
ができず、今日も自堕落に
寝転がっていました。
?「おぎゃー、おぎゃー!」
唯「うわわ、起きちゃった」
私はだるさを感じながら、彼女
の元へ急ぐ。
唯「どうしたの、累!」
521 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/23(日) 13:04:09.59 ID:E9liwNEe0
累?「おぎゃー、おぎゃー」
唯「う~ん、もうミルクの時間
かな、自分の子供じゃないし、
よくわからないよ~」
522 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/23(日) 13:13:32.91 ID:E9liwNEe0
累はミルクを飲ませたら
泣き止んだ
唯「よかった~、おとなしくなったよ」
唯は1つの写真立てを眺める。
そこには彼女と、そしてもう一人
彼女によく似た(少し顔立ちは幼い)
2人の少女の姿があった。
唯「どこいっちゃったんだよ~、
早く帰ってきてよ~、憂~」
523 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/23(日) 13:27:44.77 ID:E9liwNEe0
また、彼女は寝転がった。
携帯電話の呼び出し音が鳴り響く。
唯「もお~、今度は何~?」
唯は携帯電話を取る。
唯「はい、もしもし平沢唯です。」
??「!おっ唯か、久しぶり」
唯「誰~?」
524 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/23(日) 13:32:14.94 ID:E9liwNEe0
??「誰っておま・・わかんないのか~!?
悲しいことだ、私はすぐにおまえだと分かった
ってのにさあ~」
唯「だって私名乗ったじゃん!」
??「まあそうなんだけどさ~、
わかってほしかったぜ~わたしとしては」
526 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/23(日) 13:38:13.37 ID:E9liwNEe0
唯「ごめ~ん、でもわかんないや」
??「まあその方が唯らしいっちゃらしい
けどな~、でも2年もクラス一緒で、同じ
部活だったろ、私ら」
唯「へ?」
541 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/23(日) 15:34:29.46 ID:E9liwNEe0
部活――――――
懐かしい響きだった。
瞬時に思い返される高校生活。
それはカメラフィルムのように
唯の頭を駆け巡る――――――
唯「ていうか、いまのってさり気なく
私を馬鹿にしたよね。その言葉に私
傷ついたよ、「りっちゃん」!!」
??「何だ唯、お前私のことわかって
たんじゃねーかー!」
549 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/23(日) 15:45:06.30 ID:E9liwNEe0
唯「へ?」
唯は今確かに彼女の名前を呼んだ―――
しかし彼女には確信どころか、名前を
言ったことに驚きすらしていた。
唯(私、無意識の内に――――?)
561 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/23(日) 16:00:42.69 ID:E9liwNEe0
??=律「さてはおまえ、本当はわかってて
わたしのことためしたな~!?」
唯「え!?う…ああ、えと、ごめんねりっちゃん」
律「やっぱり~」
564 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/23(日) 16:04:52.44 ID:E9liwNEe0
律「でもまさか唯に一杯
食わされるとは…意外だ」
唯「もお~、りっちゃんったらあ~
またそうやって私を馬鹿にする~」ぷんぷん
律「へっへ~、ごめんごめん~」
このしゃべり方で、自分のペースに巻き込む。
時折すこし早とちりし、勝手に勘違いしてしまう。
それは確かに高校時代の、彼女の性格を思い出させた。
567 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/23(日) 16:12:59.73 ID:E9liwNEe0
でも何だろう?
いきなり電話してくるなんて。
ここしばらくは、連絡とってなかったな。
なんてことを考えながら
唯「そういえば、何で電話してきたの?
私に何か用があったんでしょ?」
律「ああ、そうだった。いけね―いけね―」
律「ところで唯さ―」
唯「何?」
律「お前今月末って予定なんかある?」
569 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/23(日) 16:22:49.29 ID:E9liwNEe0
唯「う~ん、何もなかったと思う
けど~~何で?」
律「いやさ実はな、今月終わりに
10年以来の同窓会でもやらないか、
って話があってな~」
唯「同窓会!?」
572 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/23(日) 16:45:38.30 ID:E9liwNEe0
律「ああ、そうなんだよ。
それでいま高校時代の連中に
声かけてるとこでな。」
唯「へ~、すごいね。」
573 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/23(日) 16:54:00.73 ID:E9liwNEe0
律「で、どうなんだ?これそうか?」
唯「う~んわかったよ!行くよ!」
律「ん、そっか!じゃ唯参加…と!
ところで唯もさ、電話かけんのに
手伝ってくれないか?」
唯「え?」(う~ん、累のことはあるけど、
さっき泣いたばっかりだし…りっちゃんの
ことも断わっちゃだね…!)
623 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/23(日) 18:50:32.25 ID:E9liwNEe0
一方、場所が変わり、
とある建物内
ここでは今日セミナーが開かれていた。
モブ1「ええい、あの人は出てこないのか」
モブ2「早くでてきてくれえ」
モブ3「今日もあなたの奇跡が見たい」
幹部「くっまだか……」
709 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/23(日) 22:21:50.24 ID:JTUpHlp60
唯サイド
唯「うん、いいよ」
唯「それで、誰に電話すればいいの?」
律「んーとな、○○と△△△、@@@や***には
もう連絡とったから…そうだな…唯には×××と¥¥¥
&&に%%%とか…、あと澪にも連絡とってみろよ」
755 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/24(月) 00:31:42.01 ID:Lw08pEpL0
唯「澪ちゃん?りっちゃん連絡しないの?」
律「ん?ああ、別にわたしから電話しても
いいけどさ、あいつとはこの間また会ったからな
それに澪もお前とはずいぶん会ってないって言ってたし」
761 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/24(月) 00:52:37.98 ID:Lw08pEpL0
唯「ああそうだっけ、澪ちゃんとは
卒業後に1,2度だけあったきりか~」
律「そうらしいな、澪もお前に少し
会いたがってる様子もあったしな、
電話したら驚くだろうぜ!」
768 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/24(月) 01:05:32.86 ID:Lw08pEpL0
唯「そっか~、そうだね、じゃあ
澪ちゃんに連絡は任せてよ!」
律「任せたぞ、唯隊員!」
唯「ラジャー、お任せあれ
りっちゃん隊員!」
律「了解!じゃあ唯隊員にはその5人
の捜索・交渉を頼む!わたしはまだ
$$$とか##やムギのところへ
電話かけてみるから!」
唯「!ちょっと待って!りっちゃん隊員」
769 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/24(月) 01:12:27.63 ID:Lw08pEpL0
律「な、なんだね唯隊員!」
唯「電話するのは今ので全員?」
律「へ?んっと…ああ、そうだけど?」
唯「何いってるのさりっちゃん、それじゃ
一人足りないじゃん!」
律「はあ?何言ってんだよ、んなわけ…
って唯…おまっ、まさか!?」
唯「そのまさかだよ!」
771 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/24(月) 01:18:57.53 ID:Lw08pEpL0
唯「ひどいよりっちゃん!和ちゃん
のこと仲間外れにするなんて!」
律「いや、待て唯。別に忘れてたとか
そういうわけじゃね…」
唯「じゃあなんで和ちゃんだけ参加
の連絡しないのさ!和ちゃんを除け者
にするなんて、りっちゃんひどすぎるよ!」
律「う…でも唯、あいつはもう何年もずっと…」
唯「やめてよ!それ以上いったらいくらりっちゃん
でも私は怒るよ!」
779 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/24(月) 02:00:47.28 ID:Lw08pEpL0
律「な、なあ…唯さ…」
唯「もういい!和ちゃん家も入れて
6件に電話翔るね!もう他に用は
ないでしょ!じゃ!」
唯は電話を切る。
唯「ひどいよ…りっちゃん」
787 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/24(月) 03:05:48.54 ID:Lw08pEpL0
律サイド~
律「おい、ちょっとまてよ、唯!」
律は大声で唯の名を呼ぶ。
しかし、電話から聞こえるのは
ツーツーというすでに切られた音だけだった。
律「ちくしょう!何だってんだ!」
律は壁を殴る。
律「何やってんだ…わたしは…!」
788 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/24(月) 03:28:59.37 ID:Lw08pEpL0
律「…唯…畜生…生きてるなら
いいんかげん出てきやがれってんだ……和…」
律は名簿を握り締める。その腕筋には
血管が浮かび上がっていた。
~律サイド終わり
791 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/24(月) 03:51:28.79 ID:Lw08pEpL0
%%%サイド~
%%%「は~い、いまからみんな
で絵を描きましょ~」
園児たち「は~い」
園児1「……」
792 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/24(月) 03:58:38.85 ID:Lw08pEpL0
園児2「え~絵書くのつまんね~」
%%%「そんなことな~いよ、園児2君
はお絵かき嫌い?」
%%%は園児2にぐいっと
顔を引き寄せる。
園児2「っ!(近い近いっ!)好きで・・す・・」
%%%「そう、良かった~」
793 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/24(月) 04:06:33.76 ID:Lw08pEpL0
%%%「ん~と、じゃあみんなの好きなもの
を絵に描いてみてくださいな」
%%%(これなら園児2君も楽しい気持ちで描ける
よね・・・」
園児3「お~い、園児2」
園児2「な、何だよ」
園児4「お前さっきの好きって
何のことだ~?」
園児2「っ!?はっはぁ!?そ、そんなん
絵描くのにき、決まってんだろー!!」
794 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/24(月) 04:11:31.17 ID:Lw08pEpL0
園児3「ホントか~?」
園児2「あ、ああ、ホントにきまってんだろーが!」どきどき
園児5「でも俺知ってるんだ~、園児2、
お前%%%先生にホの字だってことさ~」
園児3&園児4(ああ~、やっぱり)
園児2「!!、な、何だってそんなこと・・」
%%%「何の話をしてるの~?」
園児2,3,4,5「!!」
795 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/24(月) 04:16:18.00 ID:Lw08pEpL0
園児2「あ、ああ、いや・・別にな園児5「いや、園児2が
%%%先生のことが好きかって話」!!」
園児2「てってめー!園児5!」
園児5「うわー逃げろー」
園児2「まちやが・・!?」
%%%「待つのはあなたの方、園児2君」
796 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/24(月) 04:21:36.43 ID:Lw08pEpL0
%%%「るりがけんかは嫌いだと
いうことは覚えてるよね?」
園児2「は・・はい・」
%%%「じゃあ、けんかはしないのよね?」
園児2「も・・もちろん!約束します!」
%%%「そう、良かった・・。それに
何も怒ることなんてない・・、るりも
園児2君のことは大好きだから・・」
797 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/24(月) 04:24:54.43 ID:Lw08pEpL0
園児2「!?(か、からかわれてる!?
いや、この人がそういう人じゃないのは
俺もよく知ってる・・、じゃあ…)
せ、先生、それって・・)」
園児1「ふわあ~ん」
798 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/24(月) 04:31:46.59 ID:Lw08pEpL0
%%%「あら、どうしたの園児1ちゃん?」
園児1「クレヨンがくだけた~」
園児6「ご、ごめんよ~まちがってふんじゃって!」
園児1「え~ん」
%%%「そうなの、じゃあ園児1ちゃん
にこれ!」
%%%(るり?)は園児1にクレヨンを手渡す。
園児1「えっ?貰っていいの!?わーい」
%%%「園児6君・・」
園児6「はい」
%%%「もっと周りには気をつけましょう♪」
園児6「は、はい!」
799 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/24(月) 04:40:41.78 ID:Lw08pEpL0
園児2(そう、この人は、誰にでも
好かれる、そういう人だ・・・
子供たちと笑い、子供たちと泣き、
俺は、そんなこの人が、たまらなく
大好きだ・・でも、この人にとって
おれはその他大勢の1人・・
ええい、もっと男を磨かねば!」
ふわり、と一陣の風が吹く。
その風に煽られ、先生の腰まで伸びた
髪の毛が舞う。
その先生の胸には高見沢留華
(読み、たかみざわるりか)と記された
名札が付いていた。
%%%=留華(るりか)サイド終わり~
883 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/24(月) 13:39:31.72 ID:Lw08pEpL0
唯「ん~と、それじゃ電・・」
その時だ。家のベルが鳴った。
唯「わっ!誰か来た!」
私は玄関へと向かっていく。
唯「(誰だろ~)は~い、今出ま~す。」
私は玄関を開けた。
894 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/24(月) 14:19:57.93 ID:Lw08pEpL0
それでは正解発表!
唯は扉を開ける。
するとそこにいたのは――
???「あ、どうも。唯先輩!」
唯「ああ、よく来たね。
どうぞ上がって上がって~」
???「はい、ではお言葉に
あまえて…累の様子はどうです?」
895 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/24(月) 14:25:13.17 ID:Lw08pEpL0
唯「ん~、特に変わらないよ~」
???「そうですか」
唯「ただ、やっぱり累の傍には
母親がいたほうがいいかなって思う」
???「そうですよね…私の家も
母親一人なんで、やっぱり時折
父親恋しくなる時があるんです・・」
唯「そっか・・」
897 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/24(月) 14:32:45.92 ID:Lw08pEpL0
彼女は遠くを見上げていた。
その場が少し冷たい感じになる。
???「あっ…、すいません
こんな話しちゃって・・・、
そうだ、累ちゃんの様子見てきて
もいいですか?」
唯「いいよ、そんなの気にして
ないし。ウェルカムだよ!
累もあなたにはきっと
会いたいはずだし。
だから・・さ、面倒みてきて」
898 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/24(月) 14:39:16.69 ID:Lw08pEpL0
唯は彼女の手を握る。
???「(先輩、ありがとう・・)はい、累ちゃんどこ
です?」
唯「ん~、今奥のおもちゃ部屋に
いるよ~」
???「それじゃちょっと見てきますね」
タッタッタッタッタ
899 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/24(月) 14:45:06.55 ID:Lw08pEpL0
彼女は奥の部屋に辿り着いた。
???「こんにちは累ちゃん。
またお姉ちゃん遊びに来たね」
累「だー、だー」
???「ふふっ、やっぱり
子供はかわいいな~、
これが憂の子か~」
903 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/24(月) 14:57:32.62 ID:Lw08pEpL0
???「でもやっぱり先輩は
強い…自分の子じゃない
幼子をこうして面倒見てて…、
わたしも見習おうっと・・」
彼女の中で何らかの決意があった。
906 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/24(月) 15:06:19.67 ID:Lw08pEpL0
累「う~、う~」
累が何か叫んでいる。
???「何、どうしたの累ちゃん!?」
彼女が累に駆け寄る。
累「あー、あー」
909 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/24(月) 15:14:10.76 ID:Lw08pEpL0
累は一点をみつめていた。
彼女もそれに気づく。
累「あーあー」
累の目線の先は、バスケットボール
がおいてあった。
910 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/24(月) 15:17:37.48 ID:Lw08pEpL0
???「な、何!?あれが欲しいの?」
累「だーだー」
???「ちょっと待っててね、いま
取ってあげる…」
そう言い、彼女は立ち上がり、
届かないので背伸びしようとする。
と、その時
累「らー、らー」
912 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/24(月) 15:23:32.17 ID:Lw08pEpL0
累は叫ぶ。すると
???「むぐっ!?」
???が倒れてどんっと尻餅ち
をついた
???「痛ったたあ~、何だ、ボール
が転がって落ちてきたのか。
顔に赤く跡になってる~」
彼女は鏡を見て、鼻をさする。
914 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/24(月) 15:37:04.65 ID:Lw08pEpL0
???「でも何で急にボール
が落ちたんだろう・・・?」
累「らーらー」
その時、累はボールのあった
棚目掛けて手を伸ばしていた。
???「累ちゃん!?まさか今のは
…そんなこと、あるわけないよね…」
累「むーむー」
917 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/24(月) 15:47:47.21 ID:Lw08pEpL0
彼女はその事を頭から掻き消す
???「いったたた・・よっこいしょっと」
彼女はボールを手にとる。
???「じゃあボールでお姉ちゃんと
遊ぼうかー」
累「やー」
918 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/24(月) 16:00:01.48 ID:Lw08pEpL0
???はしばらくボールで累
と遊んでいた。
そこに、唯がやってくる。
唯「おまたせ~、お菓子準備
してたら時間掛かっちゃってさ~、
ってどうしたのさ、純ちゃん!
その鼻!」
920 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/24(月) 16:07:27.99 ID:Lw08pEpL0
純「え?ああ、これはさっきそこの
バスケットボールがわたしの顔
に当たってしまって…」
唯「ええ~、それは大変だよ!
ちょっと待ってて、鼻血も出てるし
手当てするよ~」
938 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/24(月) 18:06:33.91 ID:Lw08pEpL0
唯は隣部屋から救急箱を持ってくる。
純「すいません、お世話になります」
唯「良いよ~別に、気にしないで~」
唯は言いながら、純に近づく。
唯「ちょっとじっとしててね~」
純「は、はい。どうぞ!(ち、近い)」
唯「えいっ!」
唯は純の鼻に絆創膏を貼る。
純「あ、ありがとうございます(よく見てる
とこの人って、結構かわいいとこあるな・・・、
憂の言ってたことが分かる気がする)。」
唯「鼻も任かしてね!」
960 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/24(月) 19:10:24.99 ID:Lw08pEpL0
唯は純の鼻につめものをする。
唯「もう大丈夫だね!」
純「はい、ありがとうございます(優しい人)」
唯はボールを持ち上げる。
唯「このボール…」
純「?(何だろう)どうしました先輩?」
964 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/24(月) 19:21:51.47 ID:Lw08pEpL0
唯「純ちゃん、このボール、どうしたの?」
純「ん、ああ、そのボールは
累ちゃんがほしがってたんです。
それで取ろうとして、失敗しちゃって
この顔です」
唯「そっか~えへへ、ごめんね
純ちゃん」
唯は両手を合わせて、頭を下げる
純「構わないですよこのくらい。
それにわたしも累ちゃんのこと好きだし
一緒に遊びたかったから・・」
970 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/24(月) 19:28:08.01 ID:Lw08pEpL0
純「だからいいんですよ・・
累ちゃんもやっぱり母親
いないとあれだろうから・・
だから代わりでもいいから
わたし・・・・」
唯「純ちゃん!」
唯はじょろじょろ涙を流す。
989 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/24(月) 19:50:34.77 ID:Lw08pEpL0
唯「うう・・ありがとう!
ありがとう純ちゃんんん!!」
純「わ、そんなおおげさな、先輩!」
唯は純の手をぶんぶん振り、上げ下げする。
唯「良かったね~、良かったね、累、憂」
158 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/24(月) 22:22:37.79 ID:Lw08pEpL0
唯「わたしも累の傍にいつでも
いられる訳じゃないし助かるよ~」
純「で、でも先輩、わたしはあくまで
母代わりですよ?」
唯「それでもありがとう~、
憂が帰ってくるそのときまで
あの子に母親と呼べる
ような人物がいることは
きっと幸せにつながるから」
171 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/24(月) 22:53:06.09 ID:Lw08pEpL0
純「そうですか・・わたしなり
にもがんばっていきます!」
唯「そのいきだよ!」
172 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/24(月) 22:58:33.30 ID:Lw08pEpL0
その話の後、私と先輩は累ちゃん
と3人で遊ぶことにした。
237 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/25(火) 03:00:30.17 ID:YG8iN6860
唯はバスケットボールを見つめる。
純「どうなさったんです、先輩?」
唯「ああ~、このボール見てたら
昔のこと思い出してね~」
純「昔?」
唯「うん、このボールはね、
私と憂が2人が使ったボールなんだ」
純「そうなんですか」
241 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/25(火) 04:04:11.92 ID:YG8iN6860
唯「思い出すな~、あの時のこと」
唯は回想に入る
~20年前~
唯8歳
憂7歳
311 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/25(火) 12:08:05.80 ID:YG8iN6860
クリスマスの日
唯「わ~い、プレゼントだ~!
何かな何かな~?」
憂「あけてみようよお姉ちゃん」
唯「そうだね、さすが憂だ」
唯は憂に擦り寄る。
312 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/25(火) 12:19:20.99 ID:YG8iN6860
憂「(お姉ちゃん・・かわいいな・・・)
さ、開けちゃおう」
唯「いっくよ~」
2人の姉妹は箱を開ける。
328 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/25(火) 14:15:20.51 ID:YG8iN6860
中を見てみる
唯「わあ、バスケットボールだぁ」
憂「ほんとだ」
唯「ぴかぴかだぁ」
憂「そうだねお姉ちゃん」
唯「(これはバスケットボールだから)
ん~と、名前はケー太でおっけーだね」
憂「お姉ちゃんって何にでも名前つけるのね」
341 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/25(火) 16:22:50.08 ID:YG8iN6860
唯「見て見て和ちゃ~ん」
和「何?どうしたのそれ?」
唯「サンタさんから貰えたんだ~」
和「そう、よかったわね」
唯「和ちゃんもあとで遊ばない?」
和「そうね・・、別に今日は
何の予定もないし、いいわよ」
唯「やったー」
媛子「(何を話しているんだろう)」
342 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/25(火) 16:30:33.34 ID:YG8iN6860
わたくしの名前は、桜井 媛子。
読み方は(さくらい ひめこ)
彼の有名な桜井商事の跡取りですわ。
成績優秀、クラスの華であり、
まとめる存在でもあるわ。
もちろん学校の中でわたくし
を知らぬ不届き者などいませんことよ
344 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/25(火) 16:41:51.79 ID:YG8iN6860
そして名門校で首位の成績を取り、
エリートコースをまっしぐら
やがては両親の会社を
引継ぎそしてさらなる
発展をとざしていくことでしょう。
まあ、このクラスでのわたくしの
ポジションはその名に恥じぬまさしく
ひめそのものでしょう。
媛子「おーほっほっほっほっほ!」
媛子は高らかに嘲笑う。
クラス一同「(うわぁ・・また笑ってらァ・・・)」
352 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/25(火) 16:48:23.96 ID:YG8iN6860
唯「ん?今の声・・」
唯は声の主を見る。
唯「(あ、そうだ)ヒメちゃん!」
媛子「!!?(ひ、平沢唯!)」
471 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/25(火) 22:33:04.85 ID:YG8iN6860
媛子に近づく唯
媛子「何、なんですの!?」
569 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/26(水) 01:34:32.18 ID:NsS1HHlC0
唯「ん~とね、媛子ちゃんも
一緒に遊ばない?」
媛子「はあ!?よ、よしてくださいまし、
なぜわたくしがあなたとともに遊ぶなどと
しなければ…」
582 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/26(水) 01:58:54.47 ID:NsS1HHlC0
唯「え~だめなの
媛子ちゃん?」
媛子「ッ!?(な、何ですの・・
その潤んだ瞳・・、まるでわたくし
が悪いかのような・・・)」
593 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/26(水) 02:37:30.57 ID:NsS1HHlC0
媛子「(し・・しかたありませ
んわ、・・ここはあなたたちよりも
はるかに広く大人なこころをもつ
わたくしが折れて差し上げますわ…)
614 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/26(水) 03:17:43.44 ID:NsS1HHlC0
唯「媛子ちゃあ~ん」
媛子「まっまあ・・どうしてもと
いうなら考えて差し上げないこと
もないことも無くって…」
134 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/27(木) 01:15:07.03 ID:QobLaVHn0
媛子「(まったく・・なぜこの
わたくしがどぎまぎせねば
なりませんのっ!)」
136 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/27(木) 01:23:32.09 ID:QobLaVHn0
唯「やった~媛子ちゃん
とも遊べる~」
媛子「!!(何ですと!?)他に誰かいらっしゃるの!?」
138 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/27(木) 01:27:40.79 ID:QobLaVHn0
唯「え、、ん~とね、女Aちゃんに女
Bちゃん、あとね~和ちゃん!」
媛子「和!真鍋和ですか!(なら
なおのことこの誘い断わることはできない
……何故なら!)
153 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/27(木) 03:12:58.80 ID:QobLaVHn0
媛子「彼女はこのわたくしを
差し置いてクラス委員長に
抜擢されましてよ!ありえませんわ
、こんなこと!」」
267 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/27(木) 12:39:06.29 ID:QobLaVHn0
媛子「(我がライバル真鍋を
出し抜きわたくしが頂点に
立ち上るチャンスですわね
…これは!)」
730 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/28(金) 23:52:04.20 ID:T8IP7CHu0
唯「じゃあまた放課後ねー」
媛子「よ、よろしいですわ」
と、唯にクラスメイトが近付く。
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