「『桜高少女』 第7話「絶体絶命!」 なめたん」の編集履歴(バックアップ)一覧はこちら
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329 :なめたん ◆k05EaQk1Yg :2009/09/04(金) 03:06:36.32 ID:GSvEwbldO
『桜高少女』これまでのあらすじ
ひょんなことから唯たち軽音部は自分たちにしか倒せない改造人間と戦うことになる。
明日をもって人類は滅びると敵が通告してきた。その意図を探るためさわ子と梓は敵の本拠地へ再び潜入捜査に向かう。
その頃、学校では律、澪、紬がアリの精神に取り憑かれた和を律の人間離れした力でどうにか払うことができた。
しかしこれが敵たちの合図であると知る由もなかった…。
奴等は唯と梓を迎えに来るのである…。
331 :なめたん ◆k05EaQk1Yg :2009/09/04(金) 03:11:58.59 ID:GSvEwbldO
バシ!!
律「おいおいどうなってんだよ!?」
アリを双剣で切り伏せる律!
澪「知るか!!さっさと叩け!!」
紬「きゃ!見て!!」
律「うへーアリの大群!!」
双剣をしまいこみ弓を構える律
律「まとめて焼き散らしてやる!!フレアアロー!!」
シュバーン!放たれた炎の矢は瞬く間にアリたちを殲滅した
紬「それにしてもここに来ての総攻撃…まさか手紙の内容が本当だったの…?」
澪「でも手紙には明日って…」
律「フライングじゃねーか!」
?「いいえ、これは平沢唯様をお迎えするためのセレモニー…」
律「お前は…」
『桜高少女』第七話「絶体絶命!」
333 :なめたん ◆k05EaQk1Yg :2009/09/04(金) 03:16:19.78 ID:GSvEwbldO
?「お初にお目にかかります」
そこに現れたのは2メートルを優に超える巨漢…素手であるが、それは圧倒的な威圧感を持っていた
?「私が…ええ、皆様が目の敵にされている…そうですね、宇宙から来たナート人…とでも言っておきましょう」
澪「ナート?」
律「どちらにしろやっぱり宇宙人か!」
紬「そして…あなたが主犯なのね?」
?「ええ、私が宇宙人をまとめる存在です。そう言って差し支えないでしょう…名前などありません。どうぞお好きなようにお呼びください…しかし…」
?「肝心の平沢様がいらっしゃらないようですね…」
澪「唯に用があるのか?」
?「ええ、まあそうです。中野様が私の下へきてくれたので、平沢様も入れ違いでしょうか…?」
律「!梓…梓とさわちゃんはどうした!?」
?「中野様はおもてなしの最中ですが…さて、もう一人は存じませんな…?」
律「この野郎!!」
澪「律…こいつを倒せばどうやら全部片付きそうだな…」
律「ああ…」
336 :なめたん ◆k05EaQk1Yg :2009/09/04(金) 03:27:30.49 ID:GSvEwbldO
二人を待たずして、電光石火の如く一人の少女が飛び込んだ!
紬「はあ!!」
シュン!!鞭は高音をたて空を切る!
?「おやめなさい、明日に尽きる命をここで捨てることはない」
紬「その台詞はそのままあなたに返すわ!!ソニックスローター!!」
紬の必殺技が巨漢に炸裂した!!
澪「よし!!スターロッド!!」
間髪いれずにエネルギー波をぶつける澪!!
律「下がれムギ!!ファイアアロー!!!」
シュボゥ!!火の弓が敵目掛けて放たれた!
律「しゃあ!!」
?「ふふふ…なかなか素晴らしい力をお持ちのようですね…あなた方は…」
337 :なめたん ◆k05EaQk1Yg :2009/09/04(金) 03:32:38.67 ID:GSvEwbldO
澪「な!?効いてない!?」
?「いえいえ…この通り傷を負ってしまいました…」
律「にしたって全然だろ…?」
?「やられ放題では部下に申し訳ありませんので、ここは少しばかり反撃いたしますか…」
ドス!鈍い音が響き渡る
紬「かはっ!」
ドサ…そのまま紬は倒れこんだ
澪「ムギ!!」
?「無反応の上一撃で沈まれては面白みに欠けますね…」
瞬間巨漢は再び姿を消し
ガギン!今度は鈍い音を立てた
律「くは…どんだけ馬鹿力…」
膝をつく律
澪「律!!??」
?「素晴らしい動きですね…彼女をかばいつつ自分へのダメージを双剣で防ぐとは…」
338 :なめたん ◆k05EaQk1Yg :2009/09/04(金) 03:36:31.45 ID:GSvEwbldO
澪「バカ!どうして私をかばった!!」
律「バカはお前だ。ぜんっぜん敵の動きが目に入ってないじゃねーか」
澪「く…」
律「でもやばいな…こいつは相当だぜ…」
?「ふ…この辺にしておきましょう。あなた方の力に免じここは一旦帰るとします…」
澪「なに!?」
?「平沢様だけでも、あなた方総出でもかまいません。中野様とともにお待ちしております…ただし、来られた方には例外なく人生を終えていただきますがね…」
そのまま巨漢の男は踵を返し去っていった…
律「…っっつう…」どさ…
澪「律!?律!!」
律「大丈夫だって…我慢して倒れないようにしてただけだし…ホントあの一撃はヤバイぜ…」
紬「…っく…」
澪「ムギ!?無事なのか!?」
紬「ええ…これでも体は鍛えていますから…」
律「だよな…ムギの攻撃が5人の中で一番パワフルだし…」
339 :なめたん ◆k05EaQk1Yg :2009/09/04(金) 03:45:43.45 ID:qNWYt0bEO
唯「みんな!!」
澪「唯!!」
唯「はあはあ…どうしたの!?変だなと思って飛んできたら…」
律「敵の親玉が直々に乗り込んできて…このザマさ」
紬「どうも唯ちゃんを探していたみたいなの…」
唯「私を…?」
澪「とにかく一旦部室へ行こう」
音楽室
律「平沢唯様と中野梓様を今晩お迎えに参ります…か、なるほどな」
澪「まさか手紙の続きを見落としていたなんて…」
唯「ごめんね…」
紬「いいのよ、それにみんなが集まってなくてかえってよかったわ…」
澪「そうだな、あの巨漢には正攻法で戦っても私たちじゃ絶対に勝てない…」
律「梓と唯がいて連れてかれていたら…まあまだマシってことか」
唯「でも…あずにゃんと先生がその巨漢さんに捕まっているんでしょ!?だったら助けに行かなきゃ!!」
340 :なめたん ◆k05EaQk1Yg :2009/09/04(金) 03:48:59.51 ID:qNWYt0bEO
澪「わかっている…けれど…」
紬「なんとか見つからないように潜入して…」
唯「でもでもそれで助けた後はどうするの!?」
澪「結局あいつとは戦わないといけないわけだよな…」
紬「うん…でも奇襲をかけられればなんとかなると思うわ」
律「けどよ、私たちの必殺技を三連発してもダメージ受けてなかったぜ?」
紬「実はね…これがあるの」
唯「これなに?」
澪「綺麗な宝石だな」
紬「この宝石は未知の物質で作られた宝石なの…魂を込めて相手に投げつけるとすごい火力で相手を吹き飛ばすそうよ」
律「そんなスゲーもんがあるのか!?」
紬「ええ、さわ子先生が渡してくれたの。私が単独で敵の本拠地に潜入するときにね…」
澪「それをなんとか相手の頭にでも炸裂させてやれば…」
紬「ええ、先生が言うにはヘビ以上の敵が現れても一撃で仕留められるようになっているそうだし…これが3つあるからどうにか意表をつければ…」
341 :なめたん ◆k05EaQk1Yg :2009/09/04(金) 03:53:08.15 ID:qNWYt0bEO
唯「そうしたらムギちゃんはどこかに隠れて私たちが巨漢さんの相手をすればいいじゃん!」
律「どうにかアイツのスキを作って…」
唯「どっかーんだよ!!」
澪「それしかなさそうだな…さっきの戦いで相手の動きだけならどうにか追いつけそうだし…」
律「お!なんだよさっきはビビッて動けなかったくせに!!」
澪「違う!あれは本当に見えなかったんだ!だけどさ、なんか一回見たからか次はかわせると思うんだよね」
紬「だけどまともには打ち合えないわ…それぐらい強い…唯ちゃんも気を抜かないでね…。あの手にもし武器でも握られていたら…」
澪「…そうだな…」
律「タラレバの話は実際なってから考えようぜ!」
澪「実際なってからじゃタラレバじゃないだろう…」
唯「みんな行こう!絶対最後の戦いにする!!あずにゃん…先生…待っててね!!」
第七話「絶体絶命!」終わり