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「澪。わかったからいこ? な?」  ID:x+3cuaIKO」(2009/09/04 (金) 18:35:42) の最新版変更点

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378 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/04(金) 16:06:58.02 ID:x+3cuaIKO  うーん。まいったな。今日は澪と楽器屋に来てんだけどさ、またレフティーフェアやってて澪が動かなくなったんだよね。 「澪。わかったからいこ? な?」 「やだ」 「お茶おごるから」 「やだ」  激しくデジャヴ。前は引っ張ってったらこけてケンカしちゃったから引っ張りたくないな。さて、困ったぞ。  せっかく久しぶりに澪と二人きりなのに全然澪はあたしに構ってくれないんだもんな。  あーあ。寂しいな。あたしもスティックでも見に行こうかな。  店内に進んで行くとドラムコーナーがある。でも今のスティック気に入ってるし別に新しいのいらないんだよな……お! 電子ドラムじゃん!  ちょっと座って叩いてみよ。……くーっ! なんか新感覚! 癖になるねこりゃ!  とかなんとか考えて叩いてると1時間経ってた。さすがにまずいな。澪は……ありゃ、いない。  さすがに帰っちゃうか。まあ後で合流すればいっか。 「律……」 「おひゃっ! み、澪! どこにいたんだよ!」 「律探してた……」  あー。入れ違いか。ってか澪の顔がすっげー泣きそうだ。かわいいな……って違うか。泣きそうで、ふてくされてる。 「ご、ごめんな澪。ちょっと電子ドラムに夢中になっててさっ!」  おーう。膨れてる膨れてる。許して澪ちゃーん。 「帰るぅ……」 「うえっ!? そんなにいじけないでくれよー。泣いちゃうぞ!」 「……やだ」  幼児退行現象か!? なんかすごく楽しくなってきたぞ! 「アイス食べに行く?」 「……帰る」  ってそんなわきゃないか。普通に怒ったかな? また仲が変になるのだけは勘弁だなぁ。 379 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/04(金) 16:08:35.27 ID:x+3cuaIKO 「ごめんって澪! ちょっとドラムに夢中になって時間忘れてたんだよ。だから……な? 許して?」  澪はジーッとわたしを見てる。許すかどうか迷い中? 「違うもん」 「へ?」 「律が置いてくから寂しかったんだもん」  ふおぉぉお! なんだこの萌え澪はっ! そんな理由なら埋め合わせなんてなんでもしてやりたいぜっ! 「寂しくされたから帰る」  っとと。澪に萌えてる場合じゃないな。このまま帰らせたら……ん? 待てよ? 「わかったわかった。帰れば?」 「えっ……」 「止めやしないよ」 「ばか律……」  とぼとぼ帰りだす澪の背中を少し見て、あたしは後ろから思いっきり抱きついた。 「うわっ!?」 「今日は澪の家に遊びに行っていいってことだな! よーっし、帰るぞっ!」  そのまま背中を押して澪の家まで走って行っちまえっ! 「みーおー。まだブーたれてんのか? 許せよー」  部屋に戻っても澪は変わらずふてくされてる。なんだよ。せっかく澪といちゃつくチャンスなのに。  んー。たぶんこのままじゃ澪は一日中ブーたれたまんまだな。それならあたしが無理やり解きほぐすしかないなっ! 「澪っ!」 「……なに」 「わたしのこいはほっちキスー! ちゅっ。なんつっ……あいたぁ!」 「何をしてるんだお前はぁっ!」  あたしの唇がついた唇をゴシゴシしながら澪はあたしを叩いた。なかなか調子出てきたみたいだな。よしよし。 「曲名をネタに使うなっ! わたしをバカにしてんのかっ!?」 「いやいや。そじゃないよ。澪が許してくんないし、それにあたし澪大好きだし」  みるみるうちに赤くなる澪。あたしのストレートな気持ちに照れちゃってかわいーな! 「大好き……置いてったくせに。ばか律」 「たまたまだよ。だってほら、こんなに大好き……」 380 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/04(金) 16:09:22.64 ID:x+3cuaIKO  澪をベッドに押し倒してちゅー攻め。うひひひ。今日は大人なりっちゃんで行っちゃうよー。 「あっ。ばか、やめ……んっ。律、ちょっ……んむ」 「あははは! 澪かわいー! ……本気になっちゃいそ」  もちろん今は嘘。でもなんとなく本気になりそう。だって……かわいーじゃん。 「り、律……ダメぇ……」  おじさんスイッチ、おーん。澪ちゃんいただきます! 「あ、え……ちょっ……服は……律……」  軽く脱がしにかかる。なんだか澪の抵抗が少ないのはなんでだろ。 「澪。ドキドキ聞こえてくるよ?」  いやいや。ほんとにこの鼓動はヤバすぎじゃない? 心拍数が16ビートだな。あたしはまだ8ビートだけど。 「だって……」 「あははは! 冗談だよ、じょーだん! あたしは澪でもいーけど澪はノーマルだから男とがいいもんな!」  実際あたしもノーマルだけど場を和ますために言ってみる。仲良くしなきゃね。 「わっ、わたしは!」 「おう?」 「律……がいい」  えーっと。まさかの澪ちゃんアブノーマル宣言ですか? いわゆる百合ですか? 「律がいないと寂しいし……唯とかと波長があってるとなんかやだし……置いてかれると泣きそうになるし……」  ちょっとちょっと。確かに澪は大好きだけどノーマルだよ。あたしゃ。 「……んっ」  おいおい。澪があたしにキスとか。なんか変なスイッチ入ってきてないかー? 「律は……普通に男を好きだもんな?」 「あーっと……まあな」 「でもわたしは律を好きだからな……」  ちょ、ちょいちょい! 体勢入れ代わった!? あれ? あたし澪にチョメチョメされちゃうのかっ!? 「嫌なら押しのけて」 381 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/04(金) 16:11:20.66 ID:x+3cuaIKO  澪スイッチオン! とか言ってる場合かっ! でもなんだか抵抗する気にもならない。……えーと、まさかあたしも実はアブノーマル?  澪かー。他の女やら男やらに取られる前にあたしのものにしとくか……ってんなわけあるかぁ!  しかしながらあたしがされるがままになるってことは……やっぱり澪が好きでアブノーマルなんかな? もうそれでもいーや。身を任せてみよ。 「や、やっぱり無理!」  澪はあたしを下着姿にして布団に潜り込んだ。なんかカッチーンだな。逆に失礼じゃないか? 「澪ー。次はあたしの番だな?」 「うわわわ、やめ、やめろぉっ!」  ふふふ。とりあえずおんなじ格好にまでしてやりましたよ。さーて、ここからどうしよっかな? 「り、律! そうだ! 一緒に寝よう! な?」 「えー。でも脱がされちゃったしー」 「ほら律。ね、ねんね、ねんね!」  あたしゃこどもか! はぁ……なんだよもう。澪はなにがしたいんだ? 「あー恥ずかしい」 「恥ずかしいならするなよー。まったく……今日は澪がおかしいな」  いつもはあたしのがおかしいけどね。 「ごめん」 「謝んな」 「うー……」 383 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/04(金) 16:12:17.10 ID:x+3cuaIKO  半泣きで澪がすり寄ってくる。なんか悪い物でも食った?  でもあたしだってたまには甘えたくなるし澪にもこんな日があってもいいか。 「みーおっ!」 「ん?」 「たまには休日に練習とかしてみるか。お散歩しながら学校いこ!」  別に体とか気持ちとかじゃなくてさ、こーやって澪と一緒にいて手をつないでたりするのがうれしいよな。  あたしが寄り道しようとすると引っ張って戻される。そんな関係が一番うれしいな。  ……ん? 澪に引っ張られる? 「ああ……レフティーフェア……」  はーい。澪ちゃん行きますよー。貧乏人は練習が先ー。 「え? そんな、律! 頼む! ちょっとだけ……引っ張るなー!」 おわり

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