「澪の奇妙な冒険 ~第四弦は千切れない~  える☆びおれ」の編集履歴(バックアップ)一覧はこちら

澪の奇妙な冒険 ~第四弦は千切れない~  える☆びおれ」(2009/06/08 (月) 04:10:36) の最新版変更点

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91 :える☆びおれ ◆ayZJhizcqo :2009/06/05(金) 23:43:05.68 ID:sgHqLs030 澪の奇妙な冒険 ~第四弦は千切れない~ 唯「軽音楽部に入りたいんですけど…」 澪「!」 律「まさか入部希望者!?」 唯「はい…平沢唯です…どうぞよろしく」 93 :える☆びおれ ◆ayZJhizcqo :2009/06/05(金) 23:48:43.38 ID:sgHqLs030 律「私は田井中律!よろしくな!」 紬「琴吹紬です。よろしくね唯ちゃん。」 澪「…」 律「ほら、澪もあいさつしなよ!」 澪「え!あ、秋山澪です…よろしく…」 唯「よろしく!田井中さん!琴吹さん!秋山さん!」 -これが、私と唯の出会いである 130 :える☆びおれ ◆ayZJhizcqo :2009/06/06(土) 00:45:03.45 ID:La8dHJybO あれから1ヶ月… 唯はギターを買い、みんなで練習を始めたある日のこと… 唯「痛っ!」 律「どうした?唯」 唯「今バチって来たよ!このコード!」 澪「えぇ?それはこの間買ったばかりだよ?それと、それはシールドっていうんだ」 唯「気のせいかな~う~ん……」 紬「…。」 132 :える☆びおれ ◆ayZJhizcqo :2009/06/06(土) 00:48:14.14 ID:La8dHJybO いつだったか、唯がけいおん!部に入ると言い出した少し前のこと… 私は一人でベースの練習をしていた… 澪「………今日はこんなもんか…」 澪「そろそろ帰ろう…」 私がアンプからシールドを抜いたその時だった 澪「!!!」ドギャアアアン シールドが私の体を貫いたのだ 134 :える☆びおれ ◆ayZJhizcqo :2009/06/06(土) 00:51:47.73 ID:La8dHJybO 澪「!?う…これは…」 澪「か、体が…動かな………くっ…」 ………お……み…お…………澪!!! 澪「…はっ!」 律「大丈夫!?澪!?」 澪「わ、私は一体…?」 律「大丈夫か?こんなとこで寝るなんて…」 澪「そ、それより私のお腹が…えッ!きっ、傷が無い!?」 136 :える☆びおれ ◆ayZJhizcqo :2009/06/06(土) 00:55:58.83 ID:La8dHJybO 律「どうしたんだ?変な夢でも見たのか?澪」 澪「(夢……そうか…夢か…) ああ、すまない……もう帰ろう…」 澪「シールドはアンプのうえに置いてある…」 澪「…」 138 :える☆びおれ ◆ayZJhizcqo :2009/06/06(土) 01:00:20.60 ID:La8dHJybO 唯「うぁ~なんだか指がヒリヒリする~」 澪「保健室行くか?」 唯「それほどじゃないけど…なんだかなぁ」 紬「じゃあ一旦休憩して、お菓子の時間にしませんか」 律「うほぉぉ!来た~~~~!!!」 澪「…」 143 :える☆びおれ ◆ayZJhizcqo :2009/06/06(土) 01:09:13.32 ID:La8dHJybO 唯「う~んなんだかへんなかんじだな~~」 唯「やっぱり今日の部活時のあれのせいかな~」 憂「どうしたの?おねぇちゃん」 唯「憂~ケーキちょうだい~」 憂「ちょっとまっててね、おねぇちゃん」 唯「あう~…」 唯「コンセント…?」 149 :える☆びおれ ◆ayZJhizcqo :2009/06/06(土) 01:13:40.98 ID:La8dHJybO 唯「コンセント~コンセント~コンセント~…」 憂「おねぇちゃん!なにやってるの!危ないよ!!!」 唯「!!!いや~ごめんごめん…コンセントみたらなんだか触りたくなっちゃって…」 憂「もう~しっかりしてよお姉ちゃん~」  唯「あ、あはは…」 憂「はいケーキだよ!」 151 :える☆びおれ ◆ayZJhizcqo :2009/06/06(土) 01:18:26.27 ID:La8dHJybO ―学校― 唯「うぅ…コンセント…じゅるる」 和「どうしたの?さっきからコンセントコンセントって…」 唯「ねえ!コンセント見たら触りたくならない!?」 和「え!何言ってんのよ!危ないに決まってるじゃない!」 唯「そんなことないよ~きっと触ったら気持ちいいよ~」 和「なんか今日の唯変よ…?」 唯「うぁ~…部活までがまんするよ~」 153 :える☆びおれ ◆ayZJhizcqo :2009/06/06(土) 01:23:10.21 ID:La8dHJybO 唯「うわ~い♪部活部活~~」 唯「コンセント♪コンセント♪」 澪「!!!!!!なにやってるんだ!」 唯「コンセント~」パリッ 澪「唯!」 唯「ふあああ~」パリパリパリパリ… 律「唯!!!」 唯「至福の時~」パリっ 唯「あふぅ~…」 律「唯!!大丈夫かッ!」ダッ 澪「…?あれは…?唯の後ろに…」 155 :える☆びおれ ◆ayZJhizcqo :2009/06/06(土) 01:28:11.20 ID:La8dHJybO 澪「さっき、唯の後ろに何かいなかったか…?」 律「何言ってんの?ちょっと唯!起きて!大丈夫!?」 唯「ふにゃあ~~……」 ガララ 和「唯いる!?」 澪「あ、和」 和「唯、コンセント触ったりしなかった!?」 澪「たった今…」 和「唯のバカ!なんでこんなことを…」 澪「なぁ律、あの時唯の後ろに何か見えたよな?人みたいな…」 律「何怖いこと言ってんだよ…冗談はやめて」 澪「(また気のせい…?そういえば昨日唯使ってたシールドは、あの時私が使ってたのと同じ…)」 156 :える☆びおれ ◆ayZJhizcqo :2009/06/06(土) 01:32:17.12 ID:La8dHJybO ―唯宅― 澪「じゃあな、唯」 唯「うん、わざわざ家まで送ってくれてありがとう!今日はごめんね!」 律「いいんだ、気にしないで」 紬「明日もまた来てくださいね」 ―夜― 唯「ふぅ~…今日はなんだか一日中不思議な気持ちだったな~」 ?「やっと僕を起こしてくれたね」 唯「ふぇ?誰?」 157 :える☆びおれ ◆ayZJhizcqo :2009/06/06(土) 01:36:36.12 ID:La8dHJybO ?「僕は君、君は僕なんだ」 唯「うん~?幻聴かな~?早く寝なきゃ…」 ?「幻聴なんかじゃないってば!君の後ろだよ!」 唯「えっ?…!きゃあっ!」 唯「何?誰?いつからいるの???」 ?「僕はずっと君の後ろにいるよ。ずっと君と一緒だった。」 唯「もう~!私の部屋から出てって!」 唯「って、あれ?触れない…」 ?「僕は君のココロ、精神のエネルギーがカタチになったもの…触ることは出来ないし、普通の人には僕は見えないよ」 唯「もうわけわかんないよ!どっかいって!私寝る!」 158 :える☆びおれ ◆ayZJhizcqo :2009/06/06(土) 01:41:56.56 ID:La8dHJybO ―朝― 唯「ああ~よく寝た………ん?きゃあ~っ!」 ?「おはよう唯」 唯「夢じゃなかったのね~」だらーん 唯「どっかいってって言ったじゃない~」 ?「僕と君を引き離すことは出来ないよ。僕が君より遠くに行くことは出来るけどね」 唯「じゃあそれでいいからどっかいって!」 ?「理由もないのに君から離れられないよ」 憂「お姉ちゃん~誰と喋ってるの~?」 唯「憂!助けて!ストーカーだよ!」 憂「え?どこに!?」 唯「ここだよ!」 159 :える☆びおれ ◆ayZJhizcqo :2009/06/06(土) 01:44:12.51 ID:La8dHJybO 憂「どこ!?」 唯「ここ!」 憂「だからどこ!??」 唯「ここだってば!」 ?「………」 唯「……もしかして本当に見えないの?」 憂「あ、お姉ちゃん私のことからかってるのー?」 唯「ごめんね!憂!さ、着替えて朝ごはんにしよっか」にぱぁ 160 :える☆びおれ ◆ayZJhizcqo :2009/06/06(土) 01:50:36.71 ID:La8dHJybO ?「これでわかった?僕は人やモノじゃない、精神のエネルギー…」 唯「いつまで私のそばにいるの…?」 ?「いつまでも君と一緒だよ」 唯「はぁ………なんか変なのに取り憑かれちゃったな…」 唯「私の言うことは何でも聞いてくれる?」 ?「うん、なんだって聞くよ」 唯「遠くから物を持ってきたりとか出来る?」 ?「他から僕に触れることは出来ないけど、僕から何かに触ったりは出来るよ」 唯「どれぐらいの距離までいけるの?」 ?「う~ん…普段で大体20mぐらいかな?」 ?「もっと遠くまで行けるけど、いっぱい電力を供給出来る場所じゃないとダメだね」 唯「どうして?」 ?「そんなの僕に聞いたってわかんないよ。僕はもともとこんなんなんだから。」 161 :える☆びおれ ◆ayZJhizcqo :2009/06/06(土) 01:56:28.98 ID:La8dHJybO ―学校にて― 唯「ねぁ和、ここに何か見える?」 和「ペン?」 唯「だよねー…ははは」にこにこ 和「なに?新手の心理占い?」 唯「うぅん、なんでもないよ!」 ?「……」 唯「(ねぇ、和の髪の毛引っ張れる?)ヒソヒソ」 ?「…こう?」グィッ 和「あいたっ!!」 和「……なに???」 唯「ふふふ」クスクス 和「ちょっと、唯が何かしたのー?」 唯「いや何も~♪」 和「怪しいな~…」 162 :える☆びおれ ◆ayZJhizcqo :2009/06/06(土) 02:03:10.79 ID:La8dHJybO ―下校中― 唯「きゃーりーふぉーにゃーれーすてぃんぴーす♪♪」 唯「さーもーてーにーよーすりーりーす♪♪」 唯「きゃーりーふぉーにゃーしょぅみょーてぃーす♪♪」 唯「しーずm…」 ?「危ない!!!」 唯「きゃあああ!!!」 キキー ドガァーン キャアアァー 唯「ふ~ん……ん?生きてる」 唯「あれ?車が目の前でとまってる…?」 唯「もしかして君が止めてくれたの!?」 ?「大丈夫かい?唯!」 163 :える☆びおれ ◆ayZJhizcqo :2009/06/06(土) 02:11:42.39 ID:La8dHJybO 唯「君が私を助けてくれたんだ…」 ?「もう、よそ見してあるいちゃダメだよ!」 唯「ありがとう……えと、名前はなんだっけ???」 ?「僕の名前は『レッド・ホット・チリ・ペッパー』。そう呼んで。」 唯「じゃあ、長いからチリペッパーって呼ぶね!」 チリペッパー「改めて、よろしくね唯。」 車のドライバー「おいこのクソ女ッ!(クソアマッ!)よそ見して歩いてんじゃねーぞ!」 チリペッパー「……」 車のD「ったく、たまたま俺様が急ブレーキ踏んだから助かったものを…」 チリペッパー「僕は見たよ。この人居眠り運転だった。」 車のD「おい!聞いてんのかこのガキ!」 唯「ねぇチリペッパー、この人シメて!」 チリペッパー「僕もこの人のこと気に入らないよ!」ググッ 車のD「うげッ!?ん・・・・・ば・・・・・・こ・き・う・が・・・・・・・」グッタリ 272 :える☆びおれ ◆ayZJhizcqo :2009/06/06(土) 15:04:54.51 ID:La8dHJybO ―部活― 唯「おっはよー!」ガララ  澪「!!!」 澪「唯の後ろにいるのは…?」 唯「!!!」 唯「澪には見えるの!?チリペッパーが!!!」 澪「お前もスタンド使いか………」 唯「え?何…使い…?」 澪「『スティッキィ・フィンガーズ』!!!」ドギャン 唯「澪!それは……」 澪「悪いけど、ここで死んでもらう!唯!!!」 275 :える☆びおれ ◆ayZJhizcqo :2009/06/06(土) 15:13:40.05 ID:La8dHJybO 澪「くらえっ!」ブォン 唯「『レッド・ホット・チリ・ペッパー』!!!」 唯「チリペッパー、私を守って!」 チリペッパー「!」ガッシン 澪「レッド・ホット・チリ・ペッパー………それが唯のスタンドか………」 唯「なんなの?なんで澪にも憑いてるの?どうして私を殺そうとするの!?」 澪「問答無用ッ!!!」 澪「これでも食らえ!高速のラッシュ!!!」ドンドンドン チリペッパー「う……強い…耐えられない!」ガスガスガス 276 :える☆びおれ ◆ayZJhizcqo :2009/06/06(土) 15:18:33.52 ID:La8dHJybO 澪「たぁっ!!!」ドォン チリペッパー「うわぁっ!」 唯「きゃあっ!!!」ドォーン 唯「ぅ………なんで私も吹っ飛んで…」 澪「スタンドへのダメージは、そのまま使い手本体に返る…」 唯「そんな~…先に言ってよ…」 チリペッパー「コンセント…」 唯「え?…」 澪「いまから止めを刺す!そこで待ってて唯…」 チリペッパー「電力…パワー…」ブツブツ 279 :える☆びおれ ◆ayZJhizcqo :2009/06/06(土) 15:23:02.65 ID:La8dHJybO チリペッパー「力が…唯…」 唯「私たちこれで終わりなのね~……短い間だったけど楽しかったよ~……」 チリペッパー「唯!コンセントだ!コンセントのある場所へ!!!」 唯「へぇ…?どうしてぇ…?」 チリペッパー「いいから早く!!!コンセントに触るんだ!!!」 唯「危ないよ~…そんなことしても無駄だよ~」 チリペッパー「急いで!!!」 澪「どうした?死ぬ前に念仏でも唱えてるのか?」 280 :える☆びおれ ◆ayZJhizcqo :2009/06/06(土) 15:25:57.15 ID:La8dHJybO 唯「もうっ!わかったよっ!!!」 唯「もうどうにでもなれっ!」パリパリパリパリ… 澪「!?」 澪「お前何をやって…」 チリペッパー「力がみなぎってきた…」 唯「何…?この不思議な高揚感…!」 唯「全身に力が溢れてくる!」 澪「なんだっ!?唯のスタンドが輝いている!!!」 282 :える☆びおれ ◆ayZJhizcqo :2009/06/06(土) 15:31:14.91 ID:La8dHJybO 澪「なんかわからんがくらえっ!」ドァン 唯「見える!動きが!!!」 チリペッパー「のろいっ!」シュン ドゴ ドゴ 澪「うぐっ!!!なんだこの速さパワー…」 澪「さっきとはまるで違う!!!」 唯「私のスタンド、レッド・ホット・チリ・ペッパーは電力を自身のパワーに変えるスタンド!」 唯「パワーがみなぎる!!!もう澪は私の敵じゃない!!!!!!」 唯「こ、これで良いかな、チリペッパー…」ヒソヒソ 澪「まずいっ!逃げなくてはっ…」 283 :える☆びおれ ◆ayZJhizcqo :2009/06/06(土) 15:34:52.30 ID:La8dHJybO 唯「逃さないっ!」シュンシュン 澪「うおあああああ!!!」ガシッガシッガシッ 澪「おおおおおおおおおおおお!!!」 澪「『スティッキィ・フィンガァァァァァァーズ』!!!!!!!!!」 紬「澪さんっ!唯さんっ!」 唯「あっ、ムギちゃん!?」 澪「ムギっ!!」 285 :える☆びおれ ◆ayZJhizcqo :2009/06/06(土) 15:37:56.33 ID:La8dHJybO 澪「聞いてくれムギ!!!唯はスタンド使いだった!!!」 紬「えぇ、見ればわかります」 律「???」 律「どうしたのみんな……スタ…ンド…?」 紬「取り敢えず、皆でお菓子の時間にしましょう」 唯「……………ムギちゃんにも見えてるの…?」 288 :える☆びおれ ◆ayZJhizcqo :2009/06/06(土) 15:43:24.53 ID:La8dHJybO 律「あ!私携帯を教室に置いてきちゃった!!!」 律「取ってくる!」 ……… 唯「もう何が何だか……」 澪「私は紬に『身近にスタンド使いが居たら殺せ』と言われた………なのに何で止めたりなんか……」 紬「あら、私は『澪さんを襲うスタンド使い』って言いませんでしたかしら?」ニコ 澪「あっ!いや、そうだったかも……//」 唯「ふぁ~もうわけわかんない……」 唯「澪ちゃんが私を狙ったのは人違いだったってこと?」 澪「う~ん………まぁそんなところか……すまない唯」 289 :える☆びおれ ◆ayZJhizcqo :2009/06/06(土) 15:49:34.72 ID:La8dHJybO 紬「私は今優秀な四人のスタンド使いを集めています」 紬「我が一族に伝わる伝説があります……………それは、この時期に四人のスタンド使いが強大な悪に立ち向かうというもの」 紬「これで私を含めて三人……四人目は恐らく律さん」 唯「じゃあムギちゃんも、そのスタンドってのを使えるの!?」 紬「えぇ…一応、ですが」 唯「見せて!!!」 澪「私もまだムギのスタンドは見てないな…」 291 :える☆びおれ ◆ayZJhizcqo :2009/06/06(土) 16:01:08.24 ID:La8dHJybO 紬「……それは時が来たらお見せしましょう…」 唯「え~…今見せてよ~」 澪「そうだよムギ、もったいぶってないでさ…」 ガララ 律「みんなごめん!ただいま!」 澪「律!おかえり」 唯「ねぇムギ…りっちゃんにはスタンド能力ないの…?ボソボソ」 紬「どうやら、そのようです………唯さん達のスタンドも見えていなかったようですし…」 293 :える☆びおれ ◆ayZJhizcqo :2009/06/06(土) 16:05:37.16 ID:La8dHJybO ―部活終了― 紬「今日は皆で唯さんのおうちにお邪魔しませんか?」 澪「いいのか?唯」 唯「ぜんぜんオッケーだよ☆」 298 :える☆びおれ ◆ayZJhizcqo :2009/06/06(土) 16:09:50.19 ID:La8dHJybO ―唯宅― 唯「憂~友達連れてきたよ~」 憂「うぃ」 唯「ささ、あがってあがって♪」 紬「お邪魔します」 澪「お、お邪魔します…」 律「邪魔するよ~」 紬「――まずは皆さんにスタンドについての詳細を―」 300 :える☆びおれ ◆ayZJhizcqo :2009/06/06(土) 16:23:26.65 ID:La8dHJybO ―数十分後― 律「―じゃあ、そのスタンドとやらを使えるようになるには、どうせばいいんだ?」 紬「一つは、生まれついての才能、一つは、あの部室にあったシールドに体のどこかを傷つけられること……ですが、シールドは人を選びます…」 澪「律、私が部室で倒れてたあの日、私はあのシールドに体を貫かれたんだ。」 澪「なぜか傷は治っていたけど、そのときに私のスタンド能力が開花した……多分」 紬「唯ちゃんは恐らく、シールドでバチバチっと来たとき…かしら?」 唯「そうやって出てきたのがチリペッパーだなんて、なんだか運命的っていうか………どっちも電気だし…」 律「私にはどうしてスタンドが発現しないんだろ??なんでシールドに選ばれないの?」 紬「さぁ…そこまではちょっとわかりかねます…」 302 :える☆びおれ ◆ayZJhizcqo :2009/06/06(土) 16:33:22.80 ID:La8dHJybO 澪「それに、強大な悪ってなんなんだ?」 紬「それについても私には詳しくはわかりませんが……恐らくはスタンド使い……この二、三年のうちに必ず現われるでしょう」 348 :える☆びおれ ◆ayZJhizcqo :2009/06/06(土) 18:52:32.59 ID:/OjepAlJ0 ―それから数日 ―テスト中― 唯「(スタンドって便利だねー)」 唯「(チリペッパー、ちょっと和の解答用紙見てきて)」 チリペ「……1番の答えが…で、二番が…」 唯「(うんうん~、スタンドってほんとに便利だねー♪)」 350 :える☆びおれ ◆ayZJhizcqo :2009/06/06(土) 18:56:29.20 ID:/OjepAlJ0 澪「紬は私のスタンドを見て、こう言った」 澪「あなたのスタンドは、まだ能力を開花させていない、と」 澪「確かに私のスタンド『スティッキィ・フィンガーズ』は、相手を強力なパワーで殴るだけのスタンド」 澪「あのときの唯には負けてしまうところだったけど……」 澪「これじゃあただの役立たずじゃないか…」 澪「私のスタンドの真の能力って一体…?」 353 :える☆びおれ ◆ayZJhizcqo :2009/06/06(土) 19:04:43.80 ID:/OjepAlJ0 紬「スタンドは精神のイメージ」 紬「本体の精神力はスタンドパワーに比例する」 紬「澪さんの真のスタンド能力が開花していないのは、澪さんの精神力が弱いから…?」 紬「それとも、澪さんには秘めた何かがあるのかしら…」 キンコーン 紬「はッ!しまった!テストの問題全然解いていませんでした!!!」 紬「こうなったら私のスタンドで皆の解答用紙を片っ端から破いて…」 紬「射程距離外ィィィィィーーーーーー!?」 355 :える☆びおれ ◆ayZJhizcqo :2009/06/06(土) 19:10:23.08 ID:/OjepAlJ0 ―また数日後の部室― 紬「澪さん、今日はあなたのスタンド力を試させてもらいます」 澪「…え?」 紬「人間は追い詰められたときに精神が成長する……という話を聞いたことがあります……」 澪「…」 紬「(なぜ唯さんに殺されかかったとき、スタンドパワーが開花しなかったのは置いといて)唯さんと律さんはそこで見ていてください」 紬「って、律さんにはスタンドは見えないんでしたね…失礼」ニコ 澪「まぁ、これでやっとムギのスタンドが見れるわけだし?」 澪「私も早く『真の能力』とやらに目覚めたいしな…」 澪「『スティッキィ・フィンガーズ』!!!」ドギャン 澪「さあ、ムギのスタンドを出すんだ」 紬「…」ドギャン 361 :える☆びおれ ◆ayZJhizcqo :2009/06/06(土) 19:40:52.64 ID:/OjepAlJ0 紬「『キラークィーン』、と私は名付けて呼んでいます」 澪「いかにもパワータイプって感じだな…」 366 :える☆びおれ ◆ayZJhizcqo :2009/06/06(土) 20:07:06.90 ID:La8dHJybO 澪「律のパンツは私が守る!」 紬「あらあなたに出来るかしら?『キラークィーン』!」 紬「律さん、ちょっとこっちに来てもらっていいですか?」 律「え?うん」 紬「…」さわっ 澪「律に触れるなぁ!」バッ 紬「キラークィーン第一の爆弾…点火!!!」 澪「え…?うわああああああああ!!!」ボンボンボン 澪「り…………つ………………………」ボンボンボンボン 367 :える☆びおれ ◆ayZJhizcqo :2009/06/06(土) 20:09:29.14 ID:La8dHJybO 紬「と、いう夢を見ました」 澪「なんだそれは」 唯「ムギちゃんは良く変な夢を見るねー」 ガララ 梓「あの、軽音楽部に入りたいんですが……」 370 :える☆びおれ ◆ayZJhizcqo :2009/06/06(土) 20:14:14.14 ID:La8dHJybO ドンッ!!! 紬「…え…?」どさっ 唯「ムギちゃん!」 澪「ムギ!!!」 紬「う……律…さん…あなたは………」 律「私もようやくスタンド能力ってのを手に入れたわ。」 律「もうだいぶ前のことだけどね…」 梓「あなたもスタンド使いだったんですか…」 律「素晴らしい……体が震えるほど強大な力がみなぎってくる…」 372 :える☆びおれ ◆ayZJhizcqo :2009/06/06(土) 20:18:11.96 ID:La8dHJybO 梓「『スター・プラチナ・ザ・ワールド』!!!」 ドォーン!!! 梓「時は止まる…」 梓「やれやれ、時間を止めれるのは一秒が限界ですか………………まぁ十分ですが…オラァ!!!」ドガ 梓「そして時は動きだす」 …… 梓「なんだ!体が動かない!?」 ゴゴゴゴゴ 律「私が時を止めた…」 373 :える☆びおれ ◆ayZJhizcqo :2009/06/06(土) 20:22:46.34 ID:La8dHJybO 律「まさか時間をも操れるなんて!!!最強の名は私にふさわしい!!!」 梓「………………」 律「そして時を操れる人間は二人もいてはならない………私一人で十分」 律「思うに、車って物は便利だけど、たくさんあるから渋滞なんか起こしたりするんだよな」 律「安心して死になさい、梓…」ドグシャアー 律「そして時は動きだす…」 梓「……………!!!!!!」 唯「え!?いきなり吹っ飛ばされてる!?」 374 :える☆びおれ ◆ayZJhizcqo :2009/06/06(土) 20:26:11.60 ID:La8dHJybO 律「さて、次はあなたたちの番だな………澪、唯………」 唯「『レッド・ホット・チリ・ペッパー』!!!」 律「この池沼がッ!あんたのスタンドが一番!!!」 律「なまっちょろい!!!」ドガァン 唯「うッ!!まだまだっ!電力を吸い取ってパワーアップだよ!!!」シュンシュンシュン 律「のろいのろい………止まっているのか?」 律「いや、私が止めてやろう……」 律「時よ止まれいっ!!!」 ドォーン 376 :える☆びおれ ◆ayZJhizcqo :2009/06/06(土) 20:31:04.73 ID:La8dHJybO 律「………フフフ……これが私のスタンド能力……………」 律「もっとも、時の止まっている唯達には見えもせず感じもしないだろうけど………死ねいっ!!!」 梓「く………指先だけでも…動いて……」ピュッ グサ 律「うッ!?何ィ!!!」 梓「どう…ピックの味は………そして時は動きだす…………」 律「この死に損ないがっ!!!死ねィ!!!」ドオン ドグチァーッ!!! 梓「(あとは任せましたよ…唯先輩、澪先輩…)」ガクッ 中野梓―死亡― 378 :える☆びおれ ◆ayZJhizcqo :2009/06/06(土) 20:35:58.30 ID:La8dHJybO 澪「梓………!!!」 澪「許さない!」 澪「『スティッキィ・フィンガーズ』!!!!!!」ドンドンドン 律「お前のスタンドは何よりも鈍いな、澪」 律「私が楽に地獄へ送って……」 律「何ッ!こ、これは!!!私の両腕にジッパーが付いている!!!」 律「くそッ!離れない!!!」 澪「アリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリ!!!」ドゴボゴドゴドゴボゴドゴ 律「うわぁああああああッ!!!」 ドォ―――z___ン!!! 澪「アリーヴェ・デルチ(さよならだな)」 379 :える☆びおれ ◆ayZJhizcqo :2009/06/06(土) 20:39:51.79 ID:La8dHJybO 唯「おわった!?」 澪「いや、まだまだ…」 律「う…………」ムクリ 澪「!!!」 律「う…う…う…」ポロポロ 律「私はまだ……負けたくない………」ポロポロ 律「私はこの力で……世界(ザ・ワールド)を救うんだ!!!」 唯「りっちゃん!!!『チリペッパー』!!!」ドギャン 唯「うおーー!」 律「時よ止まれ!!!!!!」 381 :える☆びおれ ◆ayZJhizcqo :2009/06/06(土) 20:42:34.32 ID:La8dHJybO 唯「……………」 律「さよなら唯…」ドグォ 唯「……………」 律「そして時は……動きだす」 ドバァーン 唯「!……………」 律「最後は澪の番だ…」 386 :える☆びおれ ◆ayZJhizcqo :2009/06/06(土) 21:01:50.65 ID:La8dHJybO 澪「うおおおおおおお」ビリビリ 澪「おおおおおおおおおおおおおお!!!!!!」 律「(凄まじい殺気!!!これが精神の成長って奴か…)」 澪「律ーーーーーーーーーーーー!!!!!!」 澪「『スティッキィ・フィンガーズ』!!!食らええぇぇぇ!!!」 律「突き(ラッシュ)の早さ比べか…いいだろう…」 ガンガンガンガン ガンガンガンガン 387 :える☆びおれ ◆ayZJhizcqo :2009/06/06(土) 21:07:56.37 ID:La8dHJybO 律「友達が死んだおかげで成長するなんてな……」 律「唯とムギに感謝感謝だね、澪」 律「だが…無駄無駄!!!一発一発が貧弱すぎるよ澪!!!」ガッシボカッ 澪「うぐぁっ!!!」 388 :える☆びおれ ◆ayZJhizcqo :2009/06/06(土) 21:08:41.07 ID:La8dHJybO 律「足が折れたみたいだな……それにさっきのジッパーも発動しなくなってる」 律「ただのハッタリみたいなものね」 澪「う…く……」 律「この無敵の能力……世界を支配し、いずれは世界を救う能力………ザ・ワールドと名付けよう」 律「そして幼なじみの澪も苦しまずに殺してあげるわ!!!」 律「ザ・ワールド!!!」 390 :える☆びおれ ◆ayZJhizcqo :2009/06/06(土) 21:10:44.11 ID:La8dHJybO 律「時よ止まれ!」 澪「………」 律「結局、誰も私を止めることは出来ない…そして全てこれで終わり…」ドン! 律「時は………………動きだす…」ポロポロ 391 :える☆びおれ ◆ayZJhizcqo :2009/06/06(土) 21:13:48.50 ID:La8dHJybO ――う…体が動かない… どうやら致命傷のようだ… 指一本動かせない… 家にいる家族たちはどうしているかな…? どうでもいい…… それよりなぜ………さっきから梓も唯も私も… いきなり吹っ飛ばされたのか…… それも、律自身が目の前に瞬間的に移動して…… 394 :える☆びおれ ◆ayZJhizcqo :2009/06/06(土) 21:16:40.67 ID:La8dHJybO ドドドドドドド…… ―まさか…律の能力は…時を止めることなのか…!? だとしたら危険すぎる…! 私が…私が律を止めなくては……親友としても!!! 律「澪……生きていたの…それとも息を吹き返したのか……どてっ腹に風穴空けたのにしぶとい奴だな」 396 :える☆びおれ ◆ayZJhizcqo :2009/06/06(土) 21:19:38.20 ID:La8dHJybO 唯(―聞こえる?ムギちゃん……私心臓も止まっちゃってるみたい…) 紬(………) 唯(しっかりしてよ、ムギちゃん!) 唯(もう、ムギちゃんのせいだからね!りっちゃんが四番目の伝説のスタンド使いだなんて!) 唯(強大な悪ってりっちゃんのことじゃない!!!) 唯(ねぇ、返事してよムギちゃん!!!澪ちゃんがやられちゃいそうなの!!!) 唯(澪ちゃんを助けるために力を貸して!!!) 紬(………) 397 :える☆びおれ ◆ayZJhizcqo :2009/06/06(土) 21:24:05.32 ID:La8dHJybO バリバリバリバリバリバリバリバリ……… 澪「(な…に……急に力が湧いてくる……?)」 律「蛍光灯が!?」 唯「レ………レッド・ホット・チリ・ペッパー………」 チリペッパー「この街全体の電力を……」 唯「澪……ちゃんの……生命エネルギーに変える……」 唯「スタンドは…ボロボロだけどね………ははは」 澪「唯……」ムクリ 398 :える☆びおれ ◆ayZJhizcqo :2009/06/06(土) 21:28:37.05 ID:La8dHJybO 律「唯!!!よくも!!!」 律「これで終わりだあぁぁぁぁ!!!!!!」 ドバァン 唯「うぁっ………うっ………」 紬「唯さんに触れましたね……」 紬「キラークィーン第一の爆弾……………点火!」 ボボン 唯「さよなら……みんな………」シュウウウ 紬「(わ、私も……これまでのようです………ごめんなさい…唯さん、澪さん………律さん…)」 平沢唯―消滅― 琴吹紬―死亡― 400 :える☆びおれ ◆ayZJhizcqo :2009/06/06(土) 21:37:07.05 ID:La8dHJybO 律「…わ、悪あがきを…」ハァーハァー 澪「唯……ムギ…ありがとう……………」 澪「さぁ来なさい!律!」 律「ハァーハァー!!!」 律「無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄」 澪「アリアリアリアリアリアリアリアリアリ」 律「やはり変わらない!私のほうがパワーもスピードも上!」 澪「どうかな!!!律の両方の拳にジッパーを付けてくっ付けた!もうその腕は開かない!!!」 407 :える☆びおれ ◆ayZJhizcqo :2009/06/06(土) 21:55:35.67 ID:La8dHJybO 律「こんなもの………」 律「うああぁぁぁぁ!」ブチブチブチ 律「うおおあああああ!」ブチィ 澪「信じられない……自分の皮膚ごと無理矢理引き剥がすなんて…」 律「ハァー!ハァー!ハァー!」 律「この距離なら澪のスタンドの射程距離外!!!」 律「ザ・ワーr…ぐッ!!!」 澪「学ばしてもらった…………私のスタンドの腕にジッパーを付け射程距離をのばした」 澪「今度は逃がさない!!!『スティッキィ・フィンガーズ』!!!」 律「うわああぁぁぁぁあああああ!!!!!!!!!!」 410 :える☆びおれ ◆ayZJhizcqo :2009/06/06(土) 22:02:08.85 ID:La8dHJybO 澪「アリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリ!!!!!!!!!」 澪「アリーヴェ・デルチ……さよなら律…」 律「うくっ……………」 澪「――律!!!」 律「う…澪…?」 澪「律……いったい何がお前をこんなふうにしたんだ…」 412 :える☆びおれ ◆ayZJhizcqo :2009/06/06(土) 22:04:14.20 ID:La8dHJybO 律「私…私だけスタンド使えなかったから…」 律「澪や紬に仲間外れにされるんじゃないかと心配で………辛かった……」 律「そんな時、悪魔の囁きが聞こえた………」 ―オマエノ友達ヲ殺セ― 律「そいつは私の嫉妬と孤独の中に住み着いた……」 律「そいつは、私のスタンド………悪魔のスタンド、ザ・ワールド……………」 413 :える☆びおれ ◆ayZJhizcqo :2009/06/06(土) 22:05:05.04 ID:La8dHJybO 律「もう出そうと思っても出てこない……時も止められない……………そしてあいつが澪を襲うこともない…………」 律「あいつは私の中から消えた……………でも…もう私自身も体が動かなくなっちゃった……はは」 澪「律っ!」 ぎゅっ 律「ありがとう澪……………澪の腕に抱かれて死ねる…………」 律「ねえ、もし来世があるなら澪と結婚したいな………もちろん私が澪を嫁に迎えるの……………」 澪「律…………」 澪「律……」 澪「…」 (^ω^ )おしまい

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