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557 :ギ―助 ◆CvdBdYFR7. :2009/09/20(日) 18:56:36.55 ID:ZVriRRCS0
【でっかいアンプ】
その日部室に一番乗りした唯の目の前に、とても大きなアンプがあった。
そのアンプは高さが2メートル弱で、横も同じくらいの正方形である。
「どこにジャックがあるんだろう…」
唯はアンプの周りをくるりと一周してみた。
すると、裏側の右下に小さく光る金メッキのジャックを見つけた。
「つないじゃおっかな♪」
唯は意気揚々とギ―太をケースから取り出し始めた。
558 :ギ―助 ◆CvdBdYFR7. :2009/09/20(日) 18:57:32.11 ID:ZVriRRCS0
すると、今度は律と澪がやってきた。
二人は目の前のアンプに一瞬言葉を失った。
「これ…アンプだよな?」
「あぁ、アンプだ…」
「あっ!澪ちゃん、りっちゃん!」
アンプの裏側から唯の声がした。
「なんだ、いたのか唯」
「うんっ。すごいよね、このアンプ」
「あぁ、そうだな…」
澪はそう言いながら、もう一度目の前のアンプを見回した。
559 :ギ―助 ◆CvdBdYFR7. :2009/09/20(日) 18:58:11.75 ID:ZVriRRCS0
「今から音出してみるねっ」
唯はギターをかついだ。
「やっ、やめろおおおおおおおおおおおっ!!!」
「ふぇっ?なんで?」
二人は急いで裏側に回った。
「こんなに大きいアンプ、どんなでかい音が出るか分からないだろっ?」
律は唯からギ―太を取り上げた。
「うぅ…ギ―太返してりっちゃん…」
「やーだね」
「かえして~!」
律はコードにひっかかった。
気付くと、三人は焼け野原にいた。
Fin