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575 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/27(日) 11:33:37.73 ID:7ORV6fNB0 1/3のじゅんじょう!なかんじょう! 男「壊れるほど愛しても1/3も……伝わらない……」 男「純情な……感情は空回り……」 男「I love youさえ……言えないでいる……」 男「マイはああああああああああ!!!!」 ギャアアン、と誰もいない部室でギターを弾きながらシャウトする俺。 いつも部室に一人しかいない時にはこれをやる。 テンション上がるし、何よりもストレス発散もできるし超オススメ。 576 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/27(日) 11:35:58.29 ID:7ORV6fNB0 澪「……朝っぱらからお前は何を」 ガチャ、と部室のドアが開いた 男「うおおお?! ってなんだ澪か」 澪「なんだってなんだよ」 そういいながら澪は部室に入ってきた。 愛用のベースを肩から下ろし、ケースを開けて取り出す。 男「……どこから聞いてた?」 澪「壊れるほど愛しても あたりからかな……」 男「全部じゃねえか……」 恥ずかしい。今ならこの窓から世界へと羽ばたける気がしてきた。 やってる途中とやり終えた直後はテンションが最高潮に達しているんだけども。 男(もう明日からはできないな) 俺の日課だったのに。と思いつつ。 まあでもちょっと前に朝っぱらから煩くしすぎて怒られた事もあるし丁度いいか。 男「まあいい……練習するかー」 澪「ん、分かった」 577 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/27(日) 11:37:16.50 ID:7ORV6fNB0 澪と練習し始めてから早2時間。 太陽は真上に上っており、時計は12時を指していた。 男「今日って朝から練習するって話だったよな?」 澪「そのはずだけど……どうしたんだろ」 メールも来てないし……とぼやきながら携帯をいじくる澪。 やられた。 完全にあいつらに嵌められた。 近くに律がいたら「気づくのおせーよ!」とか言われてそう。あのデコ野郎! 578 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/27(日) 11:38:28.69 ID:7ORV6fNB0 くそ、今さっきまで何事も無かったのにいきなり緊張してきた。 あの馬鹿、そういうことなら事前にそう言っといてくれよ…… 澪「どうした? なんか顔赤いぞ?」 そういって俺の顔を覗き込むよう見る澪。 いつも俺がそうすると顔真っ赤にして否定すんのになんでこんな時にだけ…… 大きな、少し釣り上がった目が俺を見つめる。 心臓がドキドキ言ってるのが自分でも分かる。やばいちょうかわいい。 男「な、ななななんでもないからお茶にしませんか?!」 澪「へ? ああうん……まあいいけど」 慌てて話題をそらし、ポットに水を入れる。 579 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/27(日) 11:39:31.22 ID:7ORV6fNB0 男「ほら、できたよー」 澪「ん、ありがと」 なんとか緊張も収まり、俺はそういって澪にお茶を差し出した。 澪「……なあ、なんかあったのか?」 男「ん? 俺か?」 澪「お前以外誰がいるんだ……」 部室には今澪と二人きり。 机をはさんで、向かい合うように座ってる。 澪「なんか最近そわそわしてるというかさ。も、もしかして……」 澪「その……す、すす好きな人でもできたのか?」 顔を少し赤くしてもじもじし始めた澪。 その仕草がかわいくて思わず抱きつきたくなったのは言うまでもない。 580 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/27(日) 11:41:13.31 ID:7ORV6fNB0 男「って、す、好きな人?」 いきなりの話題のせいで素っ頓狂な声を上げてしまった。 澪「い、いや、やっぱりなんでもない! 忘れてくれ」 男「……まあいないこともないかな」 澪「えっ、だ、誰?!」 ガタッ、といきなり乗り出して来た。 やっぱりこういう話が好きらしく、女の子なんだな、と改めて認識した。 それにしてもこの人は俺に随分恥ずかしい思いをさせたいようで。 まあでもせっかく律たちが作ってくれたチャンスでもあるし……不本意だけど 男「誰って……お前だよ」 そう言うと澪が驚き、少しずつ顔が赤くなっていった。 ふふふ、かわいい奴め。この際もっと照れさせてやろうじゃねえか 581 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/27(日) 11:42:33.91 ID:7ORV6fNB0 そう言うと澪が驚き、少しずつ顔が赤くなっていった。 ふふふ、かわいい奴め。この際もっと照れさせてやろうじゃねえか。 澪「えええ?……え、えと、わ、私?」 男「お前以外に誰がいるんだよ……」 そっくりそのまま返す。 澪「え、じゃ、じゃあその……実は、私もお前のことが……」 582 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/27(日) 11:43:31.60 ID:7ORV6fNB0 そして俺は目を覚ました。 視界には見慣れた天井。鳥の囀り。いつもと変わらない日常。 「……朝か」 今まで見ていたのは夢だ。そう理解するのに時間はかからなかった。 その現実を突きつけられながら、俺は体を起こしてベッドから出て、キッチンに向かう。 朝飯を作る際に、俺はBGMとしていつもかける歌。『1/3の純情な感情』 「今日はそんな気分じゃないな……」 そう呟いて、携帯を手に取り選曲する。 「これにするか」 俺はボタンを押し、その曲を流す。 久しぶりに聞いたその歌は今の俺の気持ちを代弁してるかのようで、悲しくなった。 どーうかーまーさゆめーきみとあーえーたらー
575 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/27(日) 11:33:37.73 ID:7ORV6fNB0 1/3のじゅんじょう!なかんじょう! 男「壊れるほど愛しても1/3も……伝わらない……」 男「純情な……感情は空回り……」 男「I love youさえ……言えないでいる……」 男「マイはああああああああああ!!!!」 ギャアアン、と誰もいない部室でギターを弾きながらシャウトする俺。 いつも部室に一人しかいない時にはこれをやる。 テンション上がるし、何よりもストレス発散もできるし超オススメ。 576 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/27(日) 11:35:58.29 ID:7ORV6fNB0 澪「……朝っぱらからお前は何を」 ガチャ、と部室のドアが開いた 男「うおおお?! ってなんだ澪か」 澪「なんだってなんだよ」 そういいながら澪は部室に入ってきた。 愛用のベースを肩から下ろし、ケースを開けて取り出す。 男「……どこから聞いてた?」 澪「壊れるほど愛しても あたりからかな……」 男「全部じゃねえか……」 恥ずかしい。今ならこの窓から世界へと羽ばたける気がしてきた。 やってる途中とやり終えた直後はテンションが最高潮に達しているんだけども。 男(もう明日からはできないな) 俺の日課だったのに。と思いつつ。 まあでもちょっと前に朝っぱらから煩くしすぎて怒られた事もあるし丁度いいか。 男「まあいい……練習するかー」 澪「ん、分かった」 577 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/27(日) 11:37:16.50 ID:7ORV6fNB0 澪と練習し始めてから早2時間。 太陽は真上に上っており、時計は12時を指していた。 男「今日って朝から練習するって話だったよな?」 澪「そのはずだけど……どうしたんだろ」 メールも来てないし……とぼやきながら携帯をいじくる澪。 やられた。 完全にあいつらに嵌められた。 近くに律がいたら「気づくのおせーよ!」とか言われてそう。あのデコ野郎! 578 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/27(日) 11:38:28.69 ID:7ORV6fNB0 くそ、今さっきまで何事も無かったのにいきなり緊張してきた。 あの馬鹿、そういうことなら事前にそう言っといてくれよ…… 澪「どうした? なんか顔赤いぞ?」 そういって俺の顔を覗き込むよう見る澪。 いつも俺がそうすると顔真っ赤にして否定すんのになんでこんな時にだけ…… 大きな、少し釣り上がった目が俺を見つめる。 心臓がドキドキ言ってるのが自分でも分かる。やばいちょうかわいい。 男「な、ななななんでもないからお茶にしませんか?!」 澪「へ? ああうん……まあいいけど」 慌てて話題をそらし、ポットに水を入れる。 579 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/27(日) 11:39:31.22 ID:7ORV6fNB0 男「ほら、できたよー」 澪「ん、ありがと」 なんとか緊張も収まり、俺はそういって澪にお茶を差し出した。 澪「……なあ、なんかあったのか?」 男「ん? 俺か?」 澪「お前以外誰がいるんだ……」 部室には今澪と二人きり。 机をはさんで、向かい合うように座ってる。 澪「なんか最近そわそわしてるというかさ。も、もしかして……」 澪「その……す、すす好きな人でもできたのか?」 顔を少し赤くしてもじもじし始めた澪。 その仕草がかわいくて思わず抱きつきたくなったのは言うまでもない。 580 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/27(日) 11:41:13.31 ID:7ORV6fNB0 男「って、す、好きな人?」 いきなりの話題のせいで素っ頓狂な声を上げてしまった。 澪「い、いや、やっぱりなんでもない! 忘れてくれ」 男「……まあいないこともないかな」 澪「えっ、だ、誰?!」 ガタッ、といきなり乗り出して来た。 やっぱりこういう話が好きらしく、女の子なんだな、と改めて認識した。 それにしてもこの人は俺に随分恥ずかしい思いをさせたいようで。 まあでもせっかく律たちが作ってくれたチャンスでもあるし……不本意だけど 男「誰って……お前だよ」 581 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/27(日) 11:42:33.91 ID:7ORV6fNB0 そう言うと澪が驚き、少しずつ顔が赤くなっていった。 ふふふ、かわいい奴め。この際もっと照れさせてやろうじゃねえか。 澪「えええ?……え、えと、わ、私?」 男「お前以外に誰がいるんだよ……」 そっくりそのまま返す。 澪「え、じゃ、じゃあその……実は、私もお前のことが……」 582 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/27(日) 11:43:31.60 ID:7ORV6fNB0 そして俺は目を覚ました。 視界には見慣れた天井。鳥の囀り。いつもと変わらない日常。 「……朝か」 今まで見ていたのは夢だ。そう理解するのに時間はかからなかった。 その現実を突きつけられながら、俺は体を起こしてベッドから出て、キッチンに向かう。 朝飯を作る際に、俺はBGMとしていつもかける歌。『1/3の純情な感情』 「今日はそんな気分じゃないな……」 そう呟いて、携帯を手に取り選曲する。 「これにするか」 俺はボタンを押し、その曲を流す。 久しぶりに聞いたその歌は今の俺の気持ちを代弁してるかのようで、悲しくなった。 どーうかーまーさゆめーきみとあーえーたらー

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