「梓「はぁ…」 ID:Nfv1Fel1」の編集履歴(バックアップ)一覧はこちら

梓「はぁ…」 ID:Nfv1Fel1」(2009/10/11 (日) 17:18:50) の最新版変更点

追加された行は緑色になります。

削除された行は赤色になります。

このSSは『【けいおん!】唯×梓スレ 3』というスレに投下されたものです http://changi.2ch.net/test/read.cgi/anichara2/1253346269/l50 497 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2009/10/10(土) 23:49:30 ID:Nfv1Fel1 梓「はぁ…」 一人きりの部室にため息がむなしく響く。 今日も先輩たちは演劇の練習で部活には来ない。こんなことでライブは上手くいくのだろうか… 梓「もう帰ろっかな…」 日も傾いてきたことだし、少し早いけど帰ろう。そう思って帰り支度をしていると、不意に部室の扉が開いた。 唯「あ、あずにゃ~ん♪お疲れさまー」 梓「唯先輩…もう演劇の練習はいいんですか?」 唯「うん、先に帰っていいことになったの!私は木だからセリフもないしね!  というわけで少し練習してくよ!あずにゃんはもう帰るんでしょ?戸締まりは私がやって…」 梓「いえ、私もまだ練習やります!」 唯「え、でも」 梓「いいから!早速やりましょう!」 唯「そう?じゃあがんばろ!」 …最近律先輩たちは演劇にとても力を入れていて、軽音部のことを忘れてしまっているような気がしていた。 だからこうして唯先輩が練習をしに来てくれて、私はほっとしていた。 梓「先輩、わからないとこありますか?よかったら教えてあげます」 唯「え、いいのー?えっとここなんだけど…」 それから下校時間を過ぎるまで、私たちは一生懸命練習をした。こんな風に唯先輩と練習したのは久しぶりだ。 498 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2009/10/10(土) 23:52:38 ID:Nfv1Fel1 唯「できたー!あずにゃん、ありがとう!」 梓「そんな…唯先輩が頑張ったからですよ」 唯「いやいや~それほどでもあるんだけどね~♪」 梓「もう、調子に乗らないでください!」 唯「えへへ…なんだか今日のあずにゃん優しいね!」 梓「うえ!?そ、そんなことないです!いつもと変わらないですよ!」 唯「またまた~」 梓「あの、唯先輩」 唯「なに?」 梓「…ライブ、大丈夫でしょうか?」 唯「え?」 梓「皆最近演劇の練習ばっかりで…ライブ、上手くいくんでしょうか」 唯「あずにゃん、心配なの?」 梓「……」 唯先輩に心の中の不安な気持ちを吐き出すと、目に涙が浮かんだ。 こんな時に泣いたらダメだ。わかってはいても、涙は止まらなかった。 梓「唯先輩…私、すごく不安なんです…皆でできる最後の学園祭のライブ、頑張って成功させたいのに…」 唯「…大丈夫だよ」 唯先輩は私の前に立つと、静かに私を抱き締めた。 唯「りっちゃんたち、きっと演劇もライブも同じくらい楽しみにしてるよ?  だから大丈夫、どっちかを適当になんてしないから」 梓「でも…」 唯「大丈夫だったら大丈夫!だから私たちもがんばろ!」 梓「…はい」 499 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2009/10/10(土) 23:54:06 ID:Nfv1Fel1 唯先輩が言ったことは、別に特別なことじゃない。自分でもわかっていたことだ。 本当は、こうして誰かに不安な気持ちを拭い去って欲しかっただけなのかもしれない。 梓「…コホン、まあそれくらい唯先輩に言われなくてもわかってますけどね」 唯「もー、あずにゃんの意地っぱり!」 梓「だ、誰が意地なんて!」 唯「さ、帰ろ帰ろ♪早く寝て、明日もがんばろー!」 梓「…先輩」 唯「んー?」 梓「ありがとう、ございます」 唯「あ、あずにゃんが素直だ…!」 梓「い、いいから帰りますよ!」 終わり すばらしい作品をありがとう

表示オプション

横に並べて表示:
変化行の前後のみ表示: