「歌手の雪乃ってうちの学校らしいぞ! ◆v1k2wAnuGM」の編集履歴(バックアップ)一覧はこちら

歌手の雪乃ってうちの学校らしいぞ! ◆v1k2wAnuGM」(2009/10/20 (火) 17:29:13) の最新版変更点

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131 :歌手の雪乃ってうちの学校らしいぞ! ◆v1k2wAnuGM :2009/10/18(日) 22:20:59.95 ID:wne7Uq+J0 律「歌手の雪乃ってうちの学校らしいぞ!」 澪「雪乃って…あの雪乃?マジ!?」 律「あの“歌姫”雪乃!  本名は白石雪乃って言って、1年3組なんだって。  明日見に行こうぜ。」 澪「1年3組と言ったら唯のクラスだな。」 紬「そういえば今日軽音部に興味のあるクラスの子を連れてくるって  唯ちゃん言ってたけど…」 律澪「え…?はは…まさか…w」 唯「みんな、おいーっす。  昨日話してたクラスの子連れてきたよ。  あ、遠慮しないで入って!」 雪「こんにちわ…平沢さんのクラスメイトで白石雪乃と言います。」 律澪紬(本当に本物連れて来やがったー!?) 133 :歌手の雪乃ってうちの学校らしいぞ! ◆v1k2wAnuGM :2009/10/18(日) 22:25:59.72 ID:wne7Uq+J0 唯「もー、唯って呼んでって言ったじゃん!雪ちゃん!」 雪「ごめんなさい…名前で呼ぶの、慣れてなくて…」 律(どどどどうする!?  本物だよ!本物の『雪乃』だよ!  顔ちっちぇー!色白っ!オーラがすげー!!) 澪「」 紬(と…とりあえず、入部希望ということでいいのかしら?) 澪「」 律(みおー、とりあえず目を覚ませー) 唯「ムギちゃん!取り敢えずお客様にお茶とお菓子を!」 紬「そ…そうだったわね。ごめんなさい。」 134 :歌手の雪乃ってうちの学校らしいぞ! ◆v1k2wAnuGM :2009/10/18(日) 22:30:56.98 ID:wne7Uq+J0 唯「ささ、雪ちゃんもこっちに座って。」 唯「ムギちゃんのいれてくれるお茶とお菓子!すっごく美味しいから食べてみてよ~」 律(なんで唯が自慢げなんだ―!?) 紬「…どうぞ。」 雪「ありがとう。  ……あの…」 紬「………」 唯「ん?どうしたの?見つめあっちゃって?」 紬「ん?あ、実は私雪乃さんと会うのは初めてじゃないから…琴吹紬って言うんだけど覚えてる?」 雪「うん。琴吹さんの娘さん。」 紬「その節はどうも。」 律(なんでムギは普通に芸能人と知り合いなんだ!?) 137 :歌手の雪乃ってうちの学校らしいぞ! ◆v1k2wAnuGM :2009/10/18(日) 22:38:19.67 ID:wne7Uq+J0 澪「あがgg…」 律「取り敢えず帰ってこーい。  いくらなんでも失礼だぞ―」 紬「でも、雪乃さん、なんでこの部活に?  雪乃さんくらいの人だったら学校の部活動じゃなくても  音楽活動なんていくらでもできると思うけど。」 雪「??  音楽活動はいつでもできるけど  学校の部活動は今しかできないから。」 唯「何かいい部活動がないか探してたから軽音部を紹介してあげたんだよ!」 138 :歌手の雪乃ってうちの学校らしいぞ! ◆v1k2wAnuGM :2009/10/18(日) 22:46:35.20 ID:wne7Uq+J0 紬「でも、私はよく知らないんだけど…その…契約とかで部活動での音楽活動って…大丈夫なのかしら?」 雪「契約?部活動くらいなら別に…え?音楽活動?」 紬「………あれ?」 律「いや…一応軽音部だしバンドとかやるつもりなんだけど…聞いてなかった?」 雪「……??」(ふるふる) 紬「唯ちゃん。雪乃さんに軽音部のことなんて説明したの?」 唯「えーっとねぇ。  放課後にみんなで集まって、  まったりとお茶しながらお菓子を食べて、お話しするんだよ~…って。」 律「バンドについて触れてねぇー!  お前のせいかい!!」 140 :歌手の雪乃ってうちの学校らしいぞ! ◆v1k2wAnuGM :2009/10/18(日) 22:53:19.45 ID:wne7Uq+J0 律「かくかくしかじかと、言う訳なんだ。  軽音部は名前の通りバンドをやるからさ。  いや、バンドと言ってもまだ、メンバーが集まったばっかりでろくに演奏もできないんだけど…  白石さんって歌手なんだよね?  もしかしたら物足りないんじゃないかな―って思うんだけど、どうかな?」 雪「……」 唯「なんだよりっちゃん!  せっかく来てくれたのにまるで入部してほしくないような言い方じゃん!」 律「いや…そういう訳じゃないんだけど、  つか、入部してくれたら嬉しいんだけど、  住む世界が違うというか…」 紬「唯ちゃん。アーティストの“雪乃”って知ってる?」 唯「知ってるよ!すっごくきれいな曲歌ってるし、私大好きなんだ!  そういえば“雪乃”って私たちと同い年なんだよね。  すごいよねー、同い年なのに。」 紬律「…………」 142 :歌手の雪乃ってうちの学校らしいぞ! ◆v1k2wAnuGM :2009/10/18(日) 23:03:03.39 ID:wne7Uq+J0 律「唯…ここにいる白石さんが…その“雪乃”なんだ…」 唯「またまたりっちゃんご冗談を…」 紬「本当よ、唯ちゃん。」 唯「雪ちゃん、マジ?」 雪「うん(///」 唯「え゛―――――――――!?」 143 :歌手の雪乃ってうちの学校らしいぞ! ◆v1k2wAnuGM :2009/10/18(日) 23:16:41.10 ID:wne7Uq+J0 唯「雪ちゃんが雪乃って…(ワナワナ」 雪「黙っていたのはごめんなさい…でも…隠してるつもりじゃなくて…」 唯「雪乃と言ったらデビューシングル『ユキノハナ』でロングランヒットを飛ばし  2ndシングルの『湖面の月歌』は三十万枚以上売り上げてオリコン1位を獲得して  3rdシングルは…」 紬「唯ちゃん…『雪乃』のこと詳しいのね…」 雪(////// 律「あと、白石さんがそろそろ限界っぽいから勘弁してやってくれ…」 144 :歌手の雪乃ってうちの学校らしいぞ! ◆v1k2wAnuGM :2009/10/18(日) 23:27:34.27 ID:wne7Uq+J0 澪「は…初めまして!秋山澪と申します!!」 唯「あはは、あいさつが固いよ、澪ちゃん。」 律「こいつは昔からあがり症だからな~  ゲーノージンを前にして舞い上がってるんじゃないのか~?」 澪「律!お前!そういう言い方するな!」 律「お~怖い怖い。  雪も殴られるから気をつけた方がいいぞ~!」 澪「誰が殴るか!」(ボカッ) 145 :歌手の雪乃ってうちの学校らしいぞ! ◆v1k2wAnuGM :2009/10/18(日) 23:32:19.47 ID:wne7Uq+J0 唯「ねぇねぇ!せっかくだから雪ちゃんにも聞いてもらおうよ!」 律「なんだ?チャルメラをか?」 唯「そうじゃなくて!  私が初めて来たときにやってくれた、『翼をください』だよー」 澪「」 律「いや…いやー…何というかあれはまだ人様に聞かせられる程のものでもないし…  雪乃さんが聞いたらショックを受けるのではと…」 唯「なんで目を合わせてくれないの?りっちゃん!  ねぇ~ムギちゃん雪ちゃんにも聞かせてあげて~」 紬「そ…そうねぇ…雪乃さんはどうかしら?聞いてみたい?」 雪「うん…」(うなずく) 律(そのフリで聞きたくないと言える人はいないと思うぞ、ムギ!) 147 :歌手の雪乃ってうちの学校らしいぞ! ◆v1k2wAnuGM :2009/10/18(日) 23:41:36.76 ID:wne7Uq+J0 律「んー…まぁ、本人が聞きたいっていうならいいけど  あんまり期待すんなよ。私たちまだ登り始めたばかりなんだから、このバンド坂を。」 澪「なに!?本当に演奏するの?“雪乃”の前で!?  ムリ!ありえないから!」 律「あきらめろ。  それにもしかしたらこれがきっかけで一気にメジャーデビューして  とんとん拍子で武道館ライブまでこぎつけるかもしれないじゃないか!」 雪「武道館?」 律「私たちはこの軽音部のみんなで武道館ライブを目指してるんだ!  “雪乃”さんとは、目指す道のりは違うかもしれないけど…」 雪「………」 148 :歌手の雪乃ってうちの学校らしいぞ! ◆v1k2wAnuGM :2009/10/18(日) 23:48:00.56 ID:wne7Uq+J0 えんそう! ~~~~~~~~~♪ 雪「すごく…素敵だった。」(立ち上がり拍手) 唯「ね!すごいでしょ!すっごく楽しそうでしょ!」 紬「雪乃さんと一緒にお仕事されている方たちと比べられると…恥ずかしいけど。」 雪「すごくよかった。」 澪「」 律「澪、落ち着け―帰ってこいよ~」 149 :歌手の雪乃ってうちの学校らしいぞ! ◆v1k2wAnuGM :2009/10/18(日) 23:54:42.40 ID:wne7Uq+J0 雪「あの…お礼になるか分からないけど…  私も一曲歌わせて。」 澪律紬「マジ?歌ってくれるの!?」 雪(うなずく) 唯「雪ちゃん演奏は?楽器はできるの?」 雪「……ギターとピアノなら少しは…」 律(“雪乃”の生歌だよ!こんな近くで!  こんな機会二度とないかもしれねーぞ!!) 澪(いいのか!?こんなところで歌わせちゃって!!) 紬(私たちの為だけに歌ってくれるなんて…) 150 :歌手の雪乃ってうちの学校らしいぞ! ◆v1k2wAnuGM :2009/10/19(月) 00:00:30.23 ID:pLmXOvBJ0 唯「雪ちゃんギター使うの?  これ、私のだけどよかったら使って。」 律(ギターを持つ姿もやっぱ様になってるな!)(wkwk 澪(な…なんかオーラのようなものを感じる!)(wkwk 紬(雪乃さんの演奏って…一体どんな演奏なのかしら?)(wkwk 雪「行きます」 じゃ~ん 律(うわー、微妙だー!) 澪(下手って訳じゃないけど…微妙だ―!) 紬(雪乃さんギターはあまり得意じゃなかったんだ…) (曲が前奏から歌に入る) 雪「~♪」 律澪紬(!!………) 雪「~♪」 律澪紬(こ…これが“歌姫”の歌声…すごい…  力強さがあるのに透明感があって、引き込まれそう!!  でも…   演 奏 の 手 は 止 ま っ て る ! ! ) 唯(雪ちゃん弾き語りはできないんだ) 151 :歌手の雪乃ってうちの学校らしいぞ! ◆v1k2wAnuGM :2009/10/19(月) 00:04:47.32 ID:pLmXOvBJ0 雪「~♪(曲終了)  ………!!」(ジャーン)←思い出したように最後ギターを鳴らす音 律(忘れてたな…) 澪(ギター弾いてるのを) 紬(完全に入り込んじゃってたわね) 152 :歌手の雪乃ってうちの学校らしいぞ! ◆v1k2wAnuGM :2009/10/19(月) 00:06:22.75 ID:pLmXOvBJ0 唯「すごいね雪ちゃん!私引き込まれちゃいそうだったよ!」 澪「うん。ギターは…置いとくとして  アカペラでも凄かったよ。感動した。」 律「言葉にならないって言うのはこういうことを言うんだろうな。  プロの歌声ってのをここまで間近で聞いたの初めてだったけど  声の広がりとか、すごいんだな…」 雪「置いておく…ギターは置いておく…」 律(落ち込んでるー!”雪乃”が澪の一言で、おちこんでるー!!) 153 :歌手の雪乃ってうちの学校らしいぞ! ◆v1k2wAnuGM :2009/10/19(月) 00:07:35.32 ID:pLmXOvBJ0 律「それじゃあ、もしよかったら明日も練習やってるから来て。」 唯「じゃあね―雪ちゃん。また明日!」 雪「お先に失礼します。」 (バタン) 律「……」 澪「……」 紬「……」 律「明日も来るかな?」 澪「いや、来ないだろ。」 紬「最後はちょっと落ち込ませちゃったし。」 律「澪の言葉でな!」 154 :歌手の雪乃ってうちの学校らしいぞ! ◆v1k2wAnuGM :2009/10/19(月) 00:09:15.75 ID:pLmXOvBJ0 澪「え゛!?  いや、そんなつもりはなかったんだけど…  怒らせちゃったかなぁ?」 唯「でも凄かったよね!雪ちゃんの歌声!」 律「あれがプロの実力ってやつなんだな…生で聞くとすごさが分かるわ。  モノが違う…」 澪「なに弱気になってんだ?  私たちはプロになって“雪乃”だってまだやってない武道館を目指すんだろ。  “雪乃”にびびってちゃだめだろ!」 律「それを澪が言うか~?一番ビビってたくせに!w」 155 :歌手の雪乃ってうちの学校らしいぞ! ◆v1k2wAnuGM :2009/10/19(月) 00:10:21.47 ID:pLmXOvBJ0 翌日放課後 雪「これ、入部届け…」 律「マジ?なんで!?  これ、外泊証明書じゃないよ!?」 雪「皆さんと目指したいから…武道館…」 紬「…それじゃあ決まりね。」 澪「まままままじか!?」 雪「平沢さんも。誘ってくれてありがとう。これからよろしく。」 唯「もー!私のことは唯って呼んでって言ったじゃん!  みんなは、ムギちゃん、澪ちゃん、りっちゃん!」 雪「…唯ちゃん(///  ムギちゃん、澪ちゃん、りっちゃん(///  よろしくお願いします。」 紬(あらあら…かわいいわねぇ)
131 :歌手の雪乃ってうちの学校らしいぞ! ◆v1k2wAnuGM :2009/10/18(日) 22:20:59.95 ID:wne7Uq+J0 律「歌手の雪乃ってうちの学校らしいぞ!」 澪「雪乃って…あの雪乃?マジ!?」 律「あの“歌姫”雪乃!  本名は白石雪乃って言って、1年3組なんだって。  明日見に行こうぜ。」 澪「1年3組と言ったら唯のクラスだな。」 紬「そういえば今日軽音部に興味のあるクラスの子を連れてくるって  唯ちゃん言ってたけど…」 律澪「え…?はは…まさか…w」 唯「みんな、おいーっす。  昨日話してたクラスの子連れてきたよ。  あ、遠慮しないで入って!」 雪「こんにちわ…平沢さんのクラスメイトで白石雪乃と言います。」 律澪紬(本当に本物連れて来やがったー!?) 133 :歌手の雪乃ってうちの学校らしいぞ! ◆v1k2wAnuGM :2009/10/18(日) 22:25:59.72 ID:wne7Uq+J0 唯「もー、唯って呼んでって言ったじゃん!雪ちゃん!」 雪「ごめんなさい…名前で呼ぶの、慣れてなくて…」 律(どどどどうする!?  本物だよ!本物の『雪乃』だよ!  顔ちっちぇー!色白っ!オーラがすげー!!) 澪「」 紬(と…とりあえず、入部希望ということでいいのかしら?) 澪「」 律(みおー、とりあえず目を覚ませー) 唯「ムギちゃん!取り敢えずお客様にお茶とお菓子を!」 紬「そ…そうだったわね。ごめんなさい。」 134 :歌手の雪乃ってうちの学校らしいぞ! ◆v1k2wAnuGM :2009/10/18(日) 22:30:56.98 ID:wne7Uq+J0 唯「ささ、雪ちゃんもこっちに座って。」 唯「ムギちゃんのいれてくれるお茶とお菓子!すっごく美味しいから食べてみてよ~」 律(なんで唯が自慢げなんだ―!?) 紬「…どうぞ。」 雪「ありがとう。  ……あの…」 紬「………」 唯「ん?どうしたの?見つめあっちゃって?」 紬「ん?あ、実は私雪乃さんと会うのは初めてじゃないから…琴吹紬って言うんだけど覚えてる?」 雪「うん。琴吹さんの娘さん。」 紬「その節はどうも。」 律(なんでムギは普通に芸能人と知り合いなんだ!?) 137 :歌手の雪乃ってうちの学校らしいぞ! ◆v1k2wAnuGM :2009/10/18(日) 22:38:19.67 ID:wne7Uq+J0 澪「あがgg…」 律「取り敢えず帰ってこーい。  いくらなんでも失礼だぞ―」 紬「でも、雪乃さん、なんでこの部活に?  雪乃さんくらいの人だったら学校の部活動じゃなくても  音楽活動なんていくらでもできると思うけど。」 雪「??  音楽活動はいつでもできるけど  学校の部活動は今しかできないから。」 唯「何かいい部活動がないか探してたから軽音部を紹介してあげたんだよ!」 138 :歌手の雪乃ってうちの学校らしいぞ! ◆v1k2wAnuGM :2009/10/18(日) 22:46:35.20 ID:wne7Uq+J0 紬「でも、私はよく知らないんだけど…その…契約とかで部活動での音楽活動って…大丈夫なのかしら?」 雪「契約?部活動くらいなら別に…え?音楽活動?」 紬「………あれ?」 律「いや…一応軽音部だしバンドとかやるつもりなんだけど…聞いてなかった?」 雪「……??」(ふるふる) 紬「唯ちゃん。雪乃さんに軽音部のことなんて説明したの?」 唯「えーっとねぇ。  放課後にみんなで集まって、  まったりとお茶しながらお菓子を食べて、お話しするんだよ~…って。」 律「バンドについて触れてねぇー!  お前のせいかい!!」 140 :歌手の雪乃ってうちの学校らしいぞ! ◆v1k2wAnuGM :2009/10/18(日) 22:53:19.45 ID:wne7Uq+J0 律「かくかくしかじかと、言う訳なんだ。  軽音部は名前の通りバンドをやるからさ。  いや、バンドと言ってもまだ、メンバーが集まったばっかりでろくに演奏もできないんだけど…  白石さんって歌手なんだよね?  もしかしたら物足りないんじゃないかな―って思うんだけど、どうかな?」 雪「……」 唯「なんだよりっちゃん!  せっかく来てくれたのにまるで入部してほしくないような言い方じゃん!」 律「いや…そういう訳じゃないんだけど、  つか、入部してくれたら嬉しいんだけど、  住む世界が違うというか…」 紬「唯ちゃん。アーティストの“雪乃”って知ってる?」 唯「知ってるよ!すっごくきれいな曲歌ってるし、私大好きなんだ!  そういえば“雪乃”って私たちと同い年なんだよね。  すごいよねー、同い年なのに。」 紬律「…………」 142 :歌手の雪乃ってうちの学校らしいぞ! ◆v1k2wAnuGM :2009/10/18(日) 23:03:03.39 ID:wne7Uq+J0 律「唯…ここにいる白石さんが…その“雪乃”なんだ…」 唯「またまたりっちゃんご冗談を…」 紬「本当よ、唯ちゃん。」 唯「雪ちゃん、マジ?」 雪「うん(///」 唯「え゛―――――――――!?」 143 :歌手の雪乃ってうちの学校らしいぞ! ◆v1k2wAnuGM :2009/10/18(日) 23:16:41.10 ID:wne7Uq+J0 唯「雪ちゃんが雪乃って…(ワナワナ」 雪「黙っていたのはごめんなさい…でも…隠してるつもりじゃなくて…」 唯「雪乃と言ったらデビューシングル『ユキノハナ』でロングランヒットを飛ばし  2ndシングルの『湖面の月歌』は三十万枚以上売り上げてオリコン1位を獲得して  3rdシングルは…」 紬「唯ちゃん…『雪乃』のこと詳しいのね…」 雪(////// 律「あと、白石さんがそろそろ限界っぽいから勘弁してやってくれ…」 144 :歌手の雪乃ってうちの学校らしいぞ! ◆v1k2wAnuGM :2009/10/18(日) 23:27:34.27 ID:wne7Uq+J0 澪「は…初めまして!秋山澪と申します!!」 唯「あはは、あいさつが固いよ、澪ちゃん。」 律「こいつは昔からあがり症だからな~  ゲーノージンを前にして舞い上がってるんじゃないのか~?」 澪「律!お前!そういう言い方するな!」 律「お~怖い怖い。  雪も殴られるから気をつけた方がいいぞ~!」 澪「誰が殴るか!」(ボカッ) 145 :歌手の雪乃ってうちの学校らしいぞ! ◆v1k2wAnuGM :2009/10/18(日) 23:32:19.47 ID:wne7Uq+J0 唯「ねぇねぇ!せっかくだから雪ちゃんにも聞いてもらおうよ!」 律「なんだ?チャルメラをか?」 唯「そうじゃなくて!  私が初めて来たときにやってくれた、『翼をください』だよー」 澪「」 律「いや…いやー…何というかあれはまだ人様に聞かせられる程のものでもないし…  雪乃さんが聞いたらショックを受けるのではと…」 唯「なんで目を合わせてくれないの?りっちゃん!  ねぇ~ムギちゃん雪ちゃんにも聞かせてあげて~」 紬「そ…そうねぇ…雪乃さんはどうかしら?聞いてみたい?」 雪「うん…」(うなずく) 律(そのフリで聞きたくないと言える人はいないと思うぞ、ムギ!) 147 :歌手の雪乃ってうちの学校らしいぞ! ◆v1k2wAnuGM :2009/10/18(日) 23:41:36.76 ID:wne7Uq+J0 律「んー…まぁ、本人が聞きたいっていうならいいけど  あんまり期待すんなよ。私たちまだ登り始めたばかりなんだから、このバンド坂を。」 澪「なに!?本当に演奏するの?“雪乃”の前で!?  ムリ!ありえないから!」 律「あきらめろ。  それにもしかしたらこれがきっかけで一気にメジャーデビューして  とんとん拍子で武道館ライブまでこぎつけるかもしれないじゃないか!」 雪「武道館?」 律「私たちはこの軽音部のみんなで武道館ライブを目指してるんだ!  “雪乃”さんとは、目指す道のりは違うかもしれないけど…」 雪「………」 148 :歌手の雪乃ってうちの学校らしいぞ! ◆v1k2wAnuGM :2009/10/18(日) 23:48:00.56 ID:wne7Uq+J0 えんそう! ~~~~~~~~~♪ 雪「すごく…素敵だった。」(立ち上がり拍手) 唯「ね!すごいでしょ!すっごく楽しそうでしょ!」 紬「雪乃さんと一緒にお仕事されている方たちと比べられると…恥ずかしいけど。」 雪「すごくよかった。」 澪「」 律「澪、落ち着け―帰ってこいよ~」 149 :歌手の雪乃ってうちの学校らしいぞ! ◆v1k2wAnuGM :2009/10/18(日) 23:54:42.40 ID:wne7Uq+J0 雪「あの…お礼になるか分からないけど…  私も一曲歌わせて。」 澪律紬「マジ?歌ってくれるの!?」 雪(うなずく) 唯「雪ちゃん演奏は?楽器はできるの?」 雪「……ギターとピアノなら少しは…」 律(“雪乃”の生歌だよ!こんな近くで!  こんな機会二度とないかもしれねーぞ!!) 澪(いいのか!?こんなところで歌わせちゃって!!) 紬(私たちの為だけに歌ってくれるなんて…) 150 :歌手の雪乃ってうちの学校らしいぞ! ◆v1k2wAnuGM :2009/10/19(月) 00:00:30.23 ID:pLmXOvBJ0 唯「雪ちゃんギター使うの?  これ、私のだけどよかったら使って。」 律(ギターを持つ姿もやっぱ様になってるな!)(wkwk 澪(な…なんかオーラのようなものを感じる!)(wkwk 紬(雪乃さんの演奏って…一体どんな演奏なのかしら?)(wkwk 雪「行きます」 じゃ~ん 律(うわー、微妙だー!) 澪(下手って訳じゃないけど…微妙だ―!) 紬(雪乃さんギターはあまり得意じゃなかったんだ…) (曲が前奏から歌に入る) 雪「~♪」 律澪紬(!!………) 雪「~♪」 律澪紬(こ…これが“歌姫”の歌声…すごい…  力強さがあるのに透明感があって、引き込まれそう!!  でも…   演 奏 の 手 は 止 ま っ て る ! ! ) 唯(雪ちゃん弾き語りはできないんだ) 151 :歌手の雪乃ってうちの学校らしいぞ! ◆v1k2wAnuGM :2009/10/19(月) 00:04:47.32 ID:pLmXOvBJ0 雪「~♪(曲終了)  ………!!」(ジャーン)←思い出したように最後ギターを鳴らす音 律(忘れてたな…) 澪(ギター弾いてるのを) 紬(完全に入り込んじゃってたわね) 152 :歌手の雪乃ってうちの学校らしいぞ! ◆v1k2wAnuGM :2009/10/19(月) 00:06:22.75 ID:pLmXOvBJ0 唯「すごいね雪ちゃん!私引き込まれちゃいそうだったよ!」 澪「うん。ギターは…置いとくとして  アカペラでも凄かったよ。感動した。」 律「言葉にならないって言うのはこういうことを言うんだろうな。  プロの歌声ってのをここまで間近で聞いたの初めてだったけど  声の広がりとか、すごいんだな…」 雪「置いておく…ギターは置いておく…」 律(落ち込んでるー!”雪乃”が澪の一言で、おちこんでるー!!) 153 :歌手の雪乃ってうちの学校らしいぞ! ◆v1k2wAnuGM :2009/10/19(月) 00:07:35.32 ID:pLmXOvBJ0 律「それじゃあ、もしよかったら明日も練習やってるから来て。」 唯「じゃあね―雪ちゃん。また明日!」 雪「お先に失礼します。」 (バタン) 律「……」 澪「……」 紬「……」 律「明日も来るかな?」 澪「いや、来ないだろ。」 紬「最後はちょっと落ち込ませちゃったし。」 律「澪の言葉でな!」 154 :歌手の雪乃ってうちの学校らしいぞ! ◆v1k2wAnuGM :2009/10/19(月) 00:09:15.75 ID:pLmXOvBJ0 澪「え゛!?  いや、そんなつもりはなかったんだけど…  怒らせちゃったかなぁ?」 唯「でも凄かったよね!雪ちゃんの歌声!」 律「あれがプロの実力ってやつなんだな…生で聞くとすごさが分かるわ。  モノが違う…」 澪「なに弱気になってんだ?  私たちはプロになって“雪乃”だってまだやってない武道館を目指すんだろ。  “雪乃”にびびってちゃだめだろ!」 律「それを澪が言うか~?一番ビビってたくせに!w」 155 :歌手の雪乃ってうちの学校らしいぞ! ◆v1k2wAnuGM :2009/10/19(月) 00:10:21.47 ID:pLmXOvBJ0 翌日放課後 雪「これ、入部届け…」 律「マジ?なんで!?  これ、外泊証明書じゃないよ!?」 雪「皆さんと目指したいから…武道館…」 紬「…それじゃあ決まりね。」 澪「まままままじか!?」 雪「平沢さんも。誘ってくれてありがとう。これからよろしく。」 唯「もー!私のことは唯って呼んでって言ったじゃん!  みんなは、ムギちゃん、澪ちゃん、りっちゃん!」 雪「…唯ちゃん(///  ムギちゃん、澪ちゃん、りっちゃん(///  よろしくお願いします。」 紬(あらあら…かわいいわねぇ) 260 :歌手の雪乃ってうちの学校らしいぞ! ◆v1k2wAnuGM :2009/10/19(月) 21:38:54.51 ID:pLmXOvBJ0 澪「じゃあこれでボーカルも入ってメンバー一通りそろった感じだな。」 雪「え…?」 紬「どうしたの、雪ちゃん?」 律「何か問題あったか?契約的な?」 雪「そういうのじゃなくて……私、ベースがやりたい。」 全員「え゛?」 261 :歌手の雪乃ってうちの学校らしいぞ! ◆v1k2wAnuGM :2009/10/19(月) 21:44:50.76 ID:pLmXOvBJ0 唯「でも雪ちゃんギターとキーボードはできるんだよね?微妙だったけど」 澪(唯ー!余計なことは言うなー!!) 律「それにうちは澪がベースが出来るし…  もし、何か楽器をやるにしても5人だったら普通はギター二人にするんじゃないか?」 唯「へ?そういうものなの?」 律「じゃあいっそのこと澪には雪を差し置いてボーカルやってもらうか!ww」 澪「やめてー勘弁して―」 262 :歌手の雪乃ってうちの学校らしいぞ! ◆v1k2wAnuGM :2009/10/19(月) 21:48:04.85 ID:pLmXOvBJ0 紬「でも澪ちゃんがベースを続けるとして雪ちゃんもベースをするとしたら  ベースが二人になるわね。」 唯「ギター二人は良くてベース二人は良くないの?」 澪「ツインベースってのもない訳じゃないけどあまり一般的じゃあないな。」 紬「それに、雪ちゃんは元々ギターとキーボードが出来るんだし、  無理してベースをやる必要はないんじゃないかしら?」 雪「ギターとキーボードは少しはできるから…ベースがやりたいから…」 律澪紬(言ってる意味が分からない!) 263 :歌手の雪乃ってうちの学校らしいぞ! ◆v1k2wAnuGM :2009/10/19(月) 21:51:34.80 ID:pLmXOvBJ0 唯「ベースをやったことがないからやってみたいってこと?」 雪(こくり)  「ベースがどういう楽器か、知りたいから」 澪「でもだからってそこまでベースにこだわる必要もないんじゃないか?」 紬「そうそう。ユキちゃんって言う位だしギターの方が向いてると思うわ。」 雪(?)  「でもベースの方がかっこいいし…」 264 :歌手の雪乃ってうちの学校らしいぞ! ◆v1k2wAnuGM :2009/10/19(月) 21:55:48.93 ID:pLmXOvBJ0 律「ところで雪、楽器は持ってんの?」 雪「ギターとシンセはいくつか持ってるけど…」 律「ベースは持ってないのか?雪の知り合いで誰か譲ってくれそうな人いるか?」 雪「……いかりやさんとか、ダメかな?」 律「うん。その人から譲ってもらうのはいろんな意味で難しいと思うよ。」 267 :歌手の雪乃ってうちの学校らしいぞ! ◆v1k2wAnuGM :2009/10/19(月) 22:03:30.10 ID:pLmXOvBJ0 雪「じゃあ、買う。」 律「いかりやさんしか宛がないんかい!?  つか、どうやっていかりやさんと知り合ったんだ!?」 澪「まぁ、いかりやさんはいいとして、  買うんだったら取り敢えず一緒に楽器店見に行かないか?」 雪「…ん」 唯「じゃあその後みんなでアイス食べに行こうよ!」 雪「ぜひ、行きたい!」 紬「…行きたいのは楽器屋さんかしら?アイス屋さんかしら?」 268 :歌手の雪乃ってうちの学校らしいぞ! ◆v1k2wAnuGM :2009/10/19(月) 22:07:28.14 ID:pLmXOvBJ0 (楽器屋への道すがら) 澪「雪っていかりや長介が好きなの?」 雪「かっこいいかな…って思う。  好きって言うのは違うかもしれないけど。」 澪「そういうのを好きなベーシストって言うんだよ。  いかりや長介みたいになりたいんでしょ?」 雪「うん…」 269 :歌手の雪乃ってうちの学校らしいぞ! ◆v1k2wAnuGM :2009/10/19(月) 22:15:53.70 ID:pLmXOvBJ0 (楽器屋にて) 雪「ベースは良く分からないから教えて、澪ちゃん。」 澪「そうだな…これなんて雪にも使いやすいんじゃないか?  自分が使ってるからって訳じゃないけどフェンダーのジャズベースなら  ハズレなしで…使いやすいと思うよ。」 「紬お嬢様!ようこそお越しくださいました!  今日はどういったご用件でしょうか!?」 律「ムギのやつさっそく取り囲まれてるw  さすがお嬢様!」 紬「いえ…今日は友達が楽器を見たいというから付き添いで…  あっちでベースを見てるんですけど…」 「あれ…あのおさげの子って…」 「あれ…“雪乃”じゃね?  サインもらってきた方がいいっすか!?」 「ちゃんとうちの店の名前入れて貰えよ!」 「了解っす!あのーすいません…」 律「今度は雪乃が取り囲まれたー!  さすが芸能人!!」 270 :歌手の雪乃ってうちの学校らしいぞ! ◆v1k2wAnuGM :2009/10/19(月) 22:19:31.64 ID:pLmXOvBJ0 澪「これなんてどう?使いやすそうだし、値段もそこまではしないし…  …ってあれ?雪?どこ行った?」 雪「澪ちゃん、これがいい。」 律「何これ?変なの!www」 紬「それ!エレクトリックアップライトベースじゃない!?」 雪「いかりやさんのベース…(///」 澪「いかりやさんのベースってそういうことだったのか…」 273 :歌手の雪乃ってうちの学校らしいぞ! ◆v1k2wAnuGM :2009/10/19(月) 22:25:20.96 ID:pLmXOvBJ0 澪「メーカーはヤマハか…仕上げも悪くなさそうだけど  うわ…でもそれ20万もするぞ?  さすがエレアプはおいそれと手が出る金額じゃないよな…  大丈夫か?」 雪「……店員さん」 紬(また私の出番かしら?  値引きって楽しくて…くせになりそうなのよね♪) 雪「取り敢えずこれ下さい。カードでいいですか?」 澪(さすが芸能人!  唯の時には胃に穴があくほど値引きさせたのに、 取り敢えずで掛け値無しの即決だ―!!) 雪「あと、領収書ください。  楽器代、ホワイトスノープロダクションで」 律(しかも経費で落とすつもりだー!  さすが芸能人!!)

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