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唯「ねぇねぇあずにゃん、ちょっと聞きたいことがあるんだけど」 ID:IAURUxDY」(2009/11/09 (月) 00:49:31) の最新版変更点

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このSSは『【けいおん!】唯×梓スレ 3』というスレに投下されたものです http://changi.2ch.net/test/read.cgi/anichara2/1253346269/l50 907 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2009/11/02(月) 03:27:06 ID:IAURUxDY 唯「ねぇねぇあずにゃん、ちょっと聞きたいことがあるんだけど」 放課後、二人きりの部室でギターの手入れをしていると、唯先輩がなにやら話しかけてきた。 一体なんだろう。珍しく演奏の質問だろうか。 梓「なんですか?なにかわからないとこでも…」 唯「あずにゃんはきのこの山とたけのこの里、どっちが好き?」 梓「…なにを聞くかと思えば…」 唯「いやいや、結構重要な問題だと思わない?意外にきのこたけのこ議論は深いんだよ!」 確かに言われてみれば、この二つのお菓子の好みは結構別れるのかもしれないけど… 唯「で、どっちが好き?」 梓「まぁ…私はきのこの方が好きですね」 唯「えー?私はたけのこの方が好きだけどなぁ」 梓「たけのこって、チョコが多すぎてしつこいじゃないですか。  きのこはあのサクッとした部分がよりチョコのおいしさを引き出してると思うんですよ」 唯「ちっちっ、あずにゃんはわかってないなー。確かにたけのこはチョコのイメージはあるけど、  噛んだときのあのサクッとした感じはきのこには絶対ないと思うよ!?」 梓「わかってないのは唯先輩です!だいたい食べる前のことを考えてもきのこの方が良いんです!」 908 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2009/11/02(月) 03:30:04 ID:IAURUxDY 唯「…どういうこと?」 梓「きのこのスナックの部分はすべすべしてて、粉がつくことはあまりありません。これはわかりますね?」 唯「まぁ…」 梓「でもたけのこはスナックの部分がざらざらしてて粉がつきやすいし、持つ時もチョコの部分を持たなきゃ取りにくいんです。  当然指にチョコの油がついてぬるぬるするし、粉もついていいとこないんですよ」 唯「う…」 梓「こういうことを踏まえて、私はきのこの方がたけのこよりも上回っていると思うんです」 唯先輩は何か言い返そうとしているようだったけど、私の熱弁の前にお手上げのようだった。 …しかし我ながら、無駄に熱くなってしまった。今さらだけど、少し恥ずかしい… 唯「ね、ねぇあずにゃん、やっぱりこういうことは、食べて検証した方がいいと思わない?」 梓「先輩が言い出したんじゃないですか!」 唯「というわけで、じゃーん!きのこの山にたけのこの里だよー♪」 梓「…なんで持ってるんですか」 唯「いやぁ、学校の途中で買ってさ、皆で食べようかと思ったんだけど…」 梓「いつの間にか私と論争になってかなわないからいっそ食べさせて分からせよう…ですか」 唯「えへへー♪わかるー?」 909 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2009/11/02(月) 03:32:53 ID:IAURUxDY 唯「さ、あずにゃん食べて食べて?たけのこの里ー♪」 梓「じ、自分で食べられま…!…パク」 唯先輩に無理矢理口に運ばれたたけのこの里は、確かにサクッとした噛みごたえが心地よかった。 久しぶりに食べたからか、特別に甘く、おいしく感じた。 唯「どうー?おいしいでしょー?」 梓「まぁ、そこそこ…ていうか、私は別に嫌いだとは言ってないです」 唯「あずにゃん、今の負け惜しみ?」 梓「ち、ちがいます!そういう唯先輩も食べてみてくださいよ」 私はきのこの山を一つ取って差し出した。唯先輩はそれをパクンと頬張ると、とろけるような表情を見せた。 確かこれはムギ先輩のケーキを食べる時の表情…きのこの山って、そこまでおいしいかな? 唯「んん~♪やっぱりおいしいね~きのこもたけのこも、両方大好き!」 梓「…結局そうなるんですね。まぁ私もそう思いますが」 結局、両方食べてしまえばどちらが好きかなんていう問題はあまり意味がなかったのだ。 どっちもおいしいんだから、それでいいよね。それが唯先輩との議論の末に導き出された結論だ。 910 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2009/11/02(月) 03:36:39 ID:IAURUxDY 唯「じゃああずにゃん、皆が来る前に全部食べちゃおう?内緒内緒♪」 梓「多いですね…ムギ先輩のお菓子、残さないようにしてくださいよ」 唯「はーい♪」 二人でお菓子をつついていると、私は一体何をやってるんだと思う。 けれど、以前の私なら受け入れることのできなかったこのひとときも、今はかけがえのない時間に感じられた。 その変化のはっきりした要因はわからない。 だけど確かなのは、今目の前にいる唯先輩もまた、私にとってかけがえのない存在である、ということだ。 梓「ほら唯先輩、急いで食べてください!皆さん来ちゃいます!」 唯「う、うん…ねぇあずにゃん」 梓「はい?」 唯「なんだか、楽しいねっ♪」 梓「…そうですね。楽しいですね、唯先輩」 おしまい すばらしい作品をありがとう

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