「Clock lock works ◆aozzrhnk3A」の編集履歴(バックアップ)一覧はこちら

Clock lock works ◆aozzrhnk3A」(2009/12/17 (木) 02:20:03) の最新版変更点

追加された行は緑色になります。

削除された行は赤色になります。

527 :Clock lock works ◆aozzrhnk3A :2009/12/06(日) 16:49:16.02 ID:6HRwVEDO 唯「けいおん、大好きーっ!」 あれから数年がたち、私ももう社会人になった。 今では小さな会社で頑張ってOLをしている。 だけど、このところ失敗続きで繰り返しの毎日だ。今となっては必要とされているのかもよくわからないが、まだいられるということは安心していいんだろう。 梓「…いや、駄目だよね…今の時代、結構厳しくなってるし…」 そう気合いを入れていると、給湯室の方から声が聞こえる。 私は作業をしながら耳を澄ませることにした。 A「ねぇ聞いた?○課のXさんがリストラですって」 B「聞いた聞いた!経営厳しいらしいし、うちの梓ちゃんも危ないわよねぇ…入って五年目だけど仕事がうまく行かないみたいだし」 A「他人のことより自分の心配をした方がいいんじゃない?明日は我が身よ」 B「それもそうね」ケラケラ ………… どうやら、別の部署で誰かがクビになったらしい。 梓「……大丈夫、だよね…まだ若いんだし、すぐクビなんて馬鹿げてるもん」 そうして、私は作業に取り掛かることにした。 すると、突然肩をたたかれる。振り向くと、そこには課長がいた。 課長「中野梓さん、ちょっといい?」 梓「…はい」 まさか。 これは…まさか…。 課長「…あまりこういうことは言いたくないけど…君、明日から来なくていいから」 何かが、崩れる音がした。 これは現実?それとも夢? 夢だったら、いいのに―――――― 528 :Clock lock works ◆aozzrhnk3A :2009/12/06(日) 16:51:31.32 ID:6HRwVEDO ――― ―――― ――――― 気がつくと、私は家にいた。 携帯を開くと、月曜日に変わったところだった。 昨日は確かに日曜日だったし…夢、だったのかな? 梓「…でも、今日は仕事行く気なくなったし…年休取るかな」カチャカチャ 携帯をいじって、電話をかけることにする。 梓「もしもし、中野です」 課長「はい、どうしたの、中野さん?」 梓「あの、今日年休取りたいんですけど…ちょっと体調悪くて…」 課長「また急な…わかりました、ゆっくり休んでね」 梓「はい、ありがとうございます。では」ピッピッ 梓「……ふぅ、今日はお休みか…何をしようかな」 壁に掛けられた時計を見る。チクタクと慌ただしく時を刻んでいた。 529 :Clock lock works ◆aozzrhnk3A :2009/12/06(日) 16:56:55.04 ID:6HRwVEDO 梓「……明日になったら仕事か…ちょっとやだなぁ…だいたい明日になって何が変わるって言うんだろ」グチグチ 部屋の隅で膝を抱えて小さく罵声を吐く私は実に滑稽だ。 温もりが欲しい。唯先輩に、また抱きしめられたい。 梓「…どうして今更唯先輩を思い出したんだろ?」 でも、今は仕事してるんだろうし…会えないよね…。 梓「…仕方ない、か」ハァ 諦めた私は、パソコンに向かうことにした。 外に出ても行くところはないし、とりあえずニコニコ動画でも見ることにする。 530 :Clock lock works ◆aozzrhnk3A :2009/12/06(日) 17:01:25.51 ID:6HRwVEDO 梓「さてと、何見ようかな…とりあえず音楽でも聴こうか」カタカタ 私は何となく初音ミクというキャラクターの歌を聴いてみることにした。 梓「…『Clock lock works』?これ聴いてみようか」カチカチ 再生をクリックし、しばらくしてかわいらしい音楽が流れてくる。綺麗な動画だ、と思った。 何度もリピートしているうち、気がつけば私は頭を揺らして歌っていた。 梓「…パッパラ働く休むことなくー」 531 :Clock lock works ◆aozzrhnk3A :2009/12/06(日) 17:05:06.25 ID:6HRwVEDO 梓「…『下らない』とー嘘吐いてーそれでも誰かにー気づいてー欲しくてー」 梓「冷たくてー触れたーくないっ いつまで経ーっても鍵は開けられずにー」 梓「棺の中ー働いてー『それでもまぁ』なんーて言いたくはないわ」 梓「針は回るーいつまーでもっ 優しいノックの音で泣いてしまう♪」 …なんだか、明日から頑張れるような気がしてきた。 梓「…よーし、明日は頑張るぞー!!さてと、お昼食べなくちゃ!」 完

表示オプション

横に並べて表示:
変化行の前後のみ表示: